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密かな楽しみ19~孝史と香奈~
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:密かな楽しみ19~孝史と香奈~
投稿者: 瀬名
教室に戻った香奈は、机の中から文庫本を取り出し読み始めた。
教室の中は日差しとクラスメート達の体温で暖かい。程よい満腹感と室内の暖かさが眠気を誘う。
香奈は本を閉じると机の上に突っ伏して目を閉じた。意識が遠くなっていく。


「・・・らしいよ。」
「え!?なんで中村・・・。」
「・・・も一緒だったって!」
「なんでー?信じらんない。」

ヒソヒソと話し合う声が香奈の耳に入ってきた。
『なんだろ?』
香奈は、頭を起こし目をこすりながら声がする方を見た。
近くの席に数人の女子達が集まっていた。
彼女達は起き上がった香奈を横目で見るとすぐに目を逸らし黙り込んだ。

『・・・?』

香奈は彼女達の態度を不審に思ったが、気のせいだとさして気にとめず、右手を口にあててあくびをすると黒板の上の時計を見た。もう昼休みが終わる時間だ。香奈は次の授業の用意を始めた。



教壇に立つ年配の教師がゆったりとした口調で教科書を読んでいる。その一本調子の声が香奈には子守歌のように聞こえ、また眠気が襲ってきた。油断すると瞼がくっつきそうだ。香奈は、どうにかして眠気を覚まそうと顔を上げて周りを見渡してみた。
左隣のメグミはノートに何かを書いている。右隣の井上は机の下で携帯をいじっている。斜め前の中村は机に頭をのせ肩を僅かに上下させている。
『中村君・・居眠りしてる。しかも・・スゴい大胆に・・・。』
香奈は、気持ちよさそうに眠る中村の丸まった背中を見つめながら、だんだんと瞼が降りてくるのを感じた。

頭の中に色んな映像が映し出される。
体育館、自転車、教室の中・・・紗耶香・・由美・・中村・・住田・・・車の中で自慰をする男・・・昨日、誰もいない教室でオナニーをした自分・・・・反り返ったペニスを見せつけるように近づいてくる男・・・裸にされた自分・・・足の間に入ってくる男・・・ペニスが自分の陰部に触れる・・・。

「岡本さん。居眠りですか?」
突然、肩をポンと叩かれ香奈は体をビクッとさせ顔を上げた。
「顔が真っ赤ですよ。大丈夫ですか?」
見上げると目の前ににこやかな笑顔で香奈の顔を覗く教師が立っていた。
「あ・・い・・いえ!だ・だ・だ・大丈夫です!!」
香奈はまだ頭がはっきりとせず、混乱したまま目を丸くして大きな声で返事をした。
それは普段の表情の薄い小さな声の香奈からは想像も出来ない姿だった。
教室の中がドッと沸いた。
香奈は自分を見て笑うクラスメート達を見回すと、赤く染まった頬を両方の手の平で押さえ、苦笑いを浮かべて下を向いた。
『あたし・・授業中なのに・・あんな夢見るなんて・・・。』
淫靡な夢を見ていた自分を恥じたが、香奈の股間は熱く、自分でも濡れているのが解った。



ようやく全ての授業が終わった。
香奈はいつものように机の中の教科書類を鞄に仕舞うとロッカーからバッグを取り出し教室を出た。
教室を出てすぐの廊下に中村と住田がいた。
「岡本君。居眠りしちゃダメじゃないか!」
イタズラっぽい笑みを浮かべて中村が言った。
「やだ・・やめてよ・・・って中村君も寝てたじゃん。」
「俺は先生公認だから。」
自信満々に言う中村に住田が口を開いた。
「オマエは諦められてんだよ。」
「まぁまぁ、住田君。嫌なこと言わないでさ、今日も部活頑張ろうじゃないか。」
「気持ちワリィ喋り方すんなよ。」
「と言うことで、じゃあな。岡本。」
そう言って二人は廊下を走っていった。
『楽しそうでいいな・・。』
彼らを見ていると、紗耶香と由美と一緒にいるときのような、ある種の安心感のようなものを感じる。
それは恐らく、何の隠し事も出来なさそうな真っ正直で明け透けな中村の性格と、それに振り回されながらも一緒にいる住田の大らかさのせいだろう。
その感覚は、友達の少なかった香奈にはとても新鮮で感動的でさえあった。



部室に入った香奈はすぐに着替えを始めた。
そこへ紗耶香と聡美が入ってきた。
紗耶香は一言も発せず隅にある椅子に座るとボーっとして着替えようとしなかった。
香奈は着替えを済ませ紗耶香の横に座った。
「早く着替えないと、練習始まっちゃうよ?」
「・・・うん。」
紗耶香は頷くが動こうとしない。明らかに元気がないようだ。
「ねぇどうしたの?紗耶香、朝から変だよ。具合悪いの?熱あるんじゃない?」
香奈はそう言って立ち上がり、紗耶香の額に手を当てようとした。

「触らないで!!」

紗耶香は香奈の手を払いのけながら叫んだ。

部室の中は水を打ったように静まり返った。

香奈は思いもかけない紗耶香の反応に、初め何が起こったのか解らなかった。が、払いのけられた自分の手を見て現実に起こった事を理解し、それと同時に涙がこみ上げてきた。

「・・・ご・・ごめん・・香奈・・アタシ・・・そんな・・つもりじゃ・・・ごめん・・・なさい・・・。」
紗耶香は、自分のしたことが理解できない様子で、驚きと後悔の混じった表情で呆然としながら謝った。そして涙を浮かべる香奈を見ながら抑揚の無い声で、
「アタシ・・具合・・・悪いから・・・帰るね・・・。」
と言うとフラフラと部室を出て行った。


『紗耶香・・。』
香奈は追いかけて、何があったのか、自分が何か悪い事をしたのか聞くべきだと思ったが、またさっきのように拒否されるのが怖くて動けなかった。

「香奈、大丈夫?紗耶香と何かあったの?」
聡美が心配そうに見ている。
「わかんない・・・わかんないよ・・・。」
香奈は目に涙を溜め、紗耶香が出て行ったドアを眺めながら呟いた・・・。
 
2009/02/26 02:33:11(8J7Pv.Oo)
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