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密かな楽しみ7~孝史と香奈~
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:密かな楽しみ7~孝史と香奈~
投稿者: 瀬名
『どうしてこんな事になったんだろう・・・。なんで・・・オレがいけなかったんだろうか・・・。』
孝史は仕事を終え帰宅する途中、側道に車を止め昨日までの事を考えていた。
月曜の夕方、クタクタではあったけど、真っ直ぐ家に帰る気分ではなかった。


妻の陽子は、土曜日に子供を実家に預け、夜遅くに帰宅した。連絡は無かったし携帯も繋がらなかった。仕事は休みのはずだった。
帰ってきた陽子は、孝史が見たこともないオシャレな服を着ていた。
遅くなった理由は、パート仲間から頼まれて替わりに出勤したという。
陽子の寝室には、孝史の知らない間に買ったのだろう洋服が沢山あった。
香水嫌いだったはずの陽子の化粧台には、半分程使用された高価な香水があった。
洗濯物の中に普段なら付ける事のない派手な下着があった。

そして、陽子の浮気を間違いないものと思わせる出来事があった。

それは日曜日の夜。
孝史は、子供達を風呂に入れた後、居間でテレビを見ながらタバコを吸っていた。
昨日から今朝にかけての出来事が孝史の頭の中でぐるぐると廻っていたが、はっきりと陽子に聞く勇気がでず、孝史は悶々としながらも何事もなかったように振る舞っていた。
ヴーッヴーッと低く唸るような音がする。
携帯の振動音。
『電話かな?誰だろ?』
孝史はソファーに置いていた自分の携帯を見た。
鳴っていない。
振動音はキッチンの椅子にかけられた陽子の鞄の中からのようだ。
キッチンで洗い物をしている陽子は気付いた様子は無く、せわしなく手を動かしている。
「電話だよ。」
そう言おうとした矢先、振動音は消えてしまった。
多分メールだったのだろう。
孝史はそのまま黙ってテレビの方を向き直し、煙草を吸い続けた。
煙草を吸い終わると孝史は子供達を寝せるため、二階に向かった。

ようやく子供達が眠り、孝史は居間に戻った。
キッチンには陽子の姿は無い。
風呂場から水の音が聞こえる。
『風呂か・・・。』
孝史はソファーに腰を深く沈めテレビをつけたが、くだらない番組ばかりだったのですぐに消してしまった。
ふとキッチンに目をやると陽子の鞄は無くなっていた。寝室に持って行ったのだろう。
イライラが孝史の体の中を這いずり回る。

孝史はおもむろに立ち上がると、足音を忍ばせ陽子の寝室に向かった。
音をたてないよう注意深くドアを開け中に入ると電気をつけた。
部屋の中を見渡す。
化粧台の上を見ると、あの香水は無かった。どこかにしまったのだろう。
携帯が置いてある。
いくら妻とはいえ、他人の携帯を盗み見るのは罪悪感がある。今までだってただの一度も見たことは無い。
だが孝史はどうしても陽子が浮気しているのかどうか確証が欲しかった。
『何もなければ・・・通話履歴もメールも・・・何もなかったら俺の思い過ごしだ。何もありませんように・・・。』
携帯を開き、着信履歴を確認する。
実家の母親、保育園、パート先、知っている女性の名前、孝史。
疑わしいものは無い。
リダイヤルを確認してみる。
実家の母親、保育園、パート先、知っている女性の名前、孝史。
何もない。
『やっぱり思い過ごしか・・・。』
次に受信メールを見てみる。


今日の日付、20時43分。
「さっきのメール?」

既に開封してある。
送信者の名前は「アキヒロ」
孝史は震える指先でボタンを押して内容を見た。


『from-アキヒロ-


昨日は会えて嬉しかったよ。

今度はウチにおいでよ。
たくさんシよう!!


今度はいつ会える?』


どうやら返信してあるようだ。
慌てながら送信メールの画面を開いた。


21時37分

『アタシも会えて嬉しかったぁ。(*⌒▽⌒*)
なかなか会えないもんね。(>_<。)

えぇ~アキヒロの部屋に行くの?
キャーヽ(≧▽≦)/
アタシこわれちゃうよぉ。(≧∀≦)
でもたのしみ~。

最近ダンナの帰りが早くなったからなぁ・・・でも何とか時間作って会いに行くから!(≧∀≦)
連絡するから待っててね。
今からお風呂入るぅ~。
キレイにしとかなくちゃネ!!(≧ω≦)b

じゃ、また今度!
好きだよぉ~(^з^)/チュッ』




「・・・なんだ・・・コレ・・?アキヒロ?誰だ?・・・陽子・・・お前やっぱり・・・。」

孝史は愕然とした。
嫌な予感は当たっていた。
陽子の変化に気がつかなかっただけだった。

孝史が仕事で遅くなる日々が続いているうちに陽子は「アキヒロ」と出会い、情事を重ねながら変わっていったのだ。


孝史は、携帯を閉じると化粧台の上に戻し、フラフラと自分の部屋へ向かいベッドに座り込んだ。



気がつくと朝になっていた。


それからの事はよく覚えていない。
慌ただしく家を出て出勤したものの、まるで仕事に身が入らず、ボーっとしていた。

終業時刻が過ぎたのも気付かないでいたぐらいだ。



とても家に帰る気にならない。

孝史は国道脇の側道に車を止め、とめどなくこみ上げてくる脱力感と挫折感、嫉妬と自己嫌悪が体を支配していくのを感じながら、何故こうなったのか、原因は何なのか、これからどうすべきかを考えていた・・・。
 
2009/01/22 01:21:06(jmuXS3Lb)
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