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国境
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:国境
投稿者: 通快ウキウキ通り ◆VMdQS8tgwI
冬の夕刻。
頼りない夕陽は、たちまち西の空に没して、
茜色の空は、みるみる紫がかった闇に侵食されていく。
 
僕を乗せた新幹線「たにがわ」は、
そんな冷えた夕闇を、暴力的なビームライトで切り裂くように、
北へ向かって疾走していた。
 
 
 
その女は熊谷から乗車してきた。
車内は50%くらいの乗車率か?
各座席には一人ずつが座り、
空いているボックスは無いが、空席が目立つ状態だった。
 
僕は進行方向のデッキから一列目、
目の前が仕切りの3人掛け、その一番窓側に座っていた。
隣2席は空席の状態。
デッキのドアが開き、入ってきたその女は、
立ち止まり、車内を見渡した。
20代の後半か、30そこそこといった年頃。
肉付きのいいと思われる肢体を、品のいいコートが包んでいた。
遠くまで投げた視線を、一番手前まで戻してくる。
気になってその女を見ていた僕と、、、
 
目が合った。
 
なんの躊躇も無いように、女は僕の隣に滑り込んでくる。
3人掛けなのに、一席空けずに、僕の隣に座った。
大人びた、ランコムの香りが僕を擽る。
彼女は、僕のゴルチェを感じただろうか。
その場所だけ、官能的な香りが混ざり合い、
二人を包んで匂い立つ・・・。
 
 
 
列車は、無機質な連続音を低く響かせながら、
関東平野の北の果てに向かって突き進んでいく。
女はコートを脱がずに座っていた。
少しだけ膝が割れたとき、黒いストッキングに包まれた、
煽情的な太腿が垣間見えた。
 
女の、、、視線を感じる。
 
窓の外を凝視しているだけなのか。
すっかり日も落ちて、色を失い、
窓の外を後方に飛んでいく、冬枯れの景色。
前方から迫ってくる、真っ黒な影となった山なみ。
それを、僕越しに見ているのか、
それとも、僕そのものを見ているのか、
気になるのに、僕のほうから視線を向けて、
確認するのが躊躇われた。
 
なんとなく、、、
見てはいけない気がしたのだ。
 
だから・・・というわけでもなかったのだが、
僕は声を発した。
 
「席を換わりましょうか?」
 
突然の提案に、女は動じることなく、
軽く会釈をして腰を浮かす。
僕も立ち上がり、女と身体を入れ換える。
座席の前の狭いスペースで、
僕と女の脚が絡み合った。
 
そのとき、女が小さな吐息を漏らすのを、
僕は見逃さなかった。
 
間もなく列車は速度を落とし、
高崎のホームに滑り込む。
新潟へ直通しないこの列車、
しかも、スキー客もいない、中途半端な夕刻の時間、
車内はこの駅で、殆んど人のいない状態になってしまう。
 
「お邪魔なら、席を移りましょうか?」
 
女は眠ってしまったのか、目を閉じ、窓ガラスに頭をもたれて沈黙している。
発車ベルの電子音が響き、ドアが閉まる。
列車はゆっくりと加速を始め、
再び車窓は闇に包まれた。
僕は、一度座りなおすようにして、
少しだけ女のほうへ身を寄せてみた。
 
 
 
女が、動いた。
少しだけ眉を顰め、寝返りを打つように、
こちらに体重を預けてきた。
女の体温と、柔らかな感触が伝わってくる。
膝が割れ、コートの前が開く。
中の、タイトなミニが・・・捲れ上がっていた。
黒いストッキングは、太腿の途中で途切れ、
鮮やかな紅色のガーターが、それを吊っていた。
 
「いらっしゃい・・・」
 
「そこ」が「そう」誘っていた。
ゆっくりと、コートの上から手を這わせ、
やがて、コートの割目から、
誘いに導かれるように侵入していく・・・。
 
女がピクリと震えた。
 
ざらついたストッキングと、その先にむっちりと僕を待つ太腿、
その感触を楽しむように、ゆっくりと責め上がる。
女は時々脚を閉じるようにして、
もどかしい快感を反芻していく。
 
たぶん・・・その度に・・・、
 
女の奥から湧き出したものが、
下着に染み溢れていったに違いない。
指がそこに達した時、
もう、その生地はしとどに濡れて、
僕の指を滑らかにすべらせるほどだった。
 
 
 
列車が国境のトンネルに突っ込む。
「ダンッ」という衝撃とともに、
気密が保たれた車内でも、少しだけ耳がツンとする。
それを合図に・・・、
 
下着ごと押し込んだ。
 
女の身体が跳ねる。
一段と強まる匂い。
僕の手が、肉付きのいい太腿に挟まれて、動けなくなる。
その強い圧力を解除すべく、
僕の指は下着の縁を潜る。
女の口が開き、何かを飲み込むような音がした。
 
そのまま・・・かき混ぜる。
 
断続的な痙攣が女を襲う。
文豪が、この国境を書いた半世紀以上前、
人々は、薄暗い白熱球の車内灯の下で、
長い長いトンネル内の煤煙に耐えて、旅を続けたはずだ。
 
そして、今、
 
窓の外、時速250キロで後ろへと飛び去っていく、
トンネル内の連続灯に照らされて、
女の表情が、コマ落しのフィルムのように変化する。
大きく充血した核を、
じっくりと、弄り上げるように蹂躙する。
 
たまらず・・・、
 
女が僕の手を掴む。
 
押し込む。
 
指が、熱いトンネルに入るのと、
列車の車窓が、月明かりの銀世界に放り出されたのは、
ほぼ同時だった。
耐えに耐えた快楽が、一気に解放されたのか、
その瞬間、僕の指は激しい収縮に包まれ、
おびただしい何かを浴びせられた。
 
 
 
列車が減速する。
ナイターゲレンデの灯りが、暖かな光を山肌に投げかけている。
女は僕の手を抜き、
何も言わずに身支度を始めた。
誰よりも先に立ち上がり、
僕の前を通って通路に出ようとする。
僕は脚をひねり、女を通す。
その、すり抜けざまに、
女は僕に何かを渡した。
 
あっけにとられている僕を振り切るように、
女は通路に出る。
そして、ゲームの終わりを告げるように、
反対側のデッキに向かって遠ざかっていった。
 
 
 
僕の手の中には、折り畳まれた小さな紙が・・・。
 
そこには、女のメールアドレスと、
そして名前が・・・。
 
 
 
 『駒子』
 
 

 
2005/12/30 11:36:08(ooKw6mLd)
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