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延発
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:延発
「Y手線O塚駅で発生しました人身事故の影響で、
湘南S宿ラインの電車に遅れが出ているため、
S京線の電車は当駅でしばらく発車を見合わせます。」
事務的な口調でアナウンスが流れると、
満員の車内には無言の困惑が広がった・・・。
 
 
 
いつもの時間、いつものホーム、いつもの女性だった。
時々現れる、優しく柔らかそうな感じの彼女。
18時ちょうどの通勤快速か、その一本前の各駅停車。
いずれにしても、先頭車両のどこかから乗り込むのが常だった。
 
その日、その通勤快速一本前の各駅停車に合わせてホームに降りると、
一番先頭の乗車位置に、
・・・彼女がいた。
 
誰でもOKという女性ではなかった。
その日の気持ちや相手によって、
自分の意思ははっきりと表示する、聡明な女性だ。
僕も過去に2回ほど、相手をしていただいた事もあるが、
同様に2回ほどは、はっきりと拒否の意思表示をされた。
 
今日は・・・どうだろう。
 
各駅停車が入線する。
人の列が動く。
彼女は・・・乗車しない。
直後、僕も乗らずにホームに残っているのを目で確認すると、
彼女は、すっ・・・と階段下まで移動した。
僕も移動して彼女の横へ。
再び彼女が僕を見る。
そのまま並び続ける彼女・・・。
 
今日は・・・どうなんだろう。
 
続いて通勤快速が到着した。
人身事故の影響か、少し遅れている。
すでにかなりの混雑をしている車内。
ドアが開き、たくさんの人が降りてくる。
入れ替わるように彼女と車内へ・・・。
彼女は(いつもそうなのだが)奥のドア際へ。
僕は、彼女に背を向けた状態で、その前へ。
 
彼女は・・・避けない。
 
階段下から乗ったからか、他に気付いた痴漢もいない様子。
自分の鼓動が高まっていくのがわかった。
 
更に人が乗り込んできて、彼女と密着していく。
そっと、後ろ手にスカートの前に手を・・・。
彼女は、前に抱えていたバックをどけてくれた。
柔らかな恥丘の感触が、スカート越しに伝わる。
熱っぽい彼女の状態が、スカート越しに伝わる。
彼女はA羽までと知っていた。
束の間の密戯の始まり・・・。
 
ところが・・・中々ドアが閉まらない。
その時、延発を知らせるアナウンスが流れた。
 
車内に広がる困惑。
ホームに出て携帯電話をかける人、
メールを打ち始める人・・・。
でも、、、僕と彼女は動かない。
遊戯は始まってしまったのだ。
ホーム寄りのドアの人は、
満員の車内を避けて、少しホームに降り立ったようだ。
でも、奥のドアの僕たちの周りは・・・、
誰も動かない。
いつ発車するともわからない、沈黙の時間の中で、
完全に死角になった僕の手元は、
彼女のスカートの上から緩やかな刺激を続けていく。
 
電車はまだ発車しない。
少しホームに人が降りて、余裕の出来た車内で、
僕は彼女と向き合うように、身体の位置を入れ換えた。
彼女の顔と、斜め向かいに向き合う。
ちょっと丸顔で優しげな彼女・・・。
そう、彼女はまるで、「月」の精のようだ。
そして僕は、ちょうど月蝕のときの影のように、
彼女とドアの間に入り込んでいく。
彼女の半分以上が、僕の影に入った・・・。
 
「まもなく運転を再開します。」
唐突なアナウンスと同時に、一気に人が乗り込んでくる。
僕と彼女は、半分以上重なった状態で固定される。
何故か・・・周囲は全て背中を向けた状態で、
電車はゆっくりと動き出した。
 
ホームを抜けるのが合図のように、
僕の手はスカートをたくし上げる。
前にスリットの入った膝丈のスカートの中へ、
僕の手が潜り込んでいく。
・・・熱い・・・。
熱気と湿気が伝わってくる。
しばらくはざらついたストッキングとショーツの布地越しに、
彼女の柔らかさを確かめていく。
少し手を上に伸ばすと、すぐに素肌の感触。
ストッキングの上から手を入れ、ショーツのゴムを潜る。
纏わり付く陰毛・・・裂目の始まり・・・密かに息づく突起・・・。
指を当て、押すように、じっくりと刺激を加えていく。
やがて裂目の奥の方から、何かが決壊したように流れ出てくる。
塗りこむ・・・突起が膨らむ。
くちゅ・・・っと指を滑らせると、小さく彼女が跳ねた。
周りが背を向けているのに大胆になった僕・・・。
今度は僕の口元の目の前、彼女の耳に、舌を這わせながら、
くちゅ・・・。
さっきより大きく、彼女が跳ねる。
今度は空いている片手を胸に持っていき、
乳首の辺りを摘みながら、
くちゅ・・・。
何度も何度も、彼女が跳ねる。
奥へ手を進めると、溢れた蜜が手の中に流れ込んでくる。
ヌルヌルと、彼女の粘膜と一体になりながら、
僕の手は蠢いていく・・・。
彼女にまた囁く。
「いっぱい・・・ちょうだい・・・。」
彼女の燃えるような羞恥が伝わってくる・・・。
 
電車はやがてJ条へ近づく。
こちらのドアが開く。
僕はもう充分に堪能していた。
だから耳元で小さく、
「サンキュ!」
と告げて手を抜き、服装を直してあげる。
A羽までの一駅は、
お互い余韻を楽しむように、
服の上からささやかな刺激を続けてあげた。
 
A羽駅に電車は滑り込んだ。
僕が先に降りる。
少し遅れて彼女。
僕は折り返しの列に付く。
彼女はホームで電話をしている。
そして・・・、
そのまま僕の後ろに並んだ。
 
上りの電車が到着した。
別に意識して離れようともしなかったし、
だからといって離れまいと必死になったわけでもなかった。
でも、また彼女と密着してしまった。
下りの電車ほど混んではいないが、
こっそりと服の上から刺激するには充分な状況。
もう少しだけ、、、楽しませてね。
そんな気持ちが、僕にちょっとフェアじゃない行動を起こさせた。
携帯を開き、メール作成画面にする。
「I袋で降りてネカフェでもどうですか?
良ければ付いてきてください。
ダメなら別にいいです。ありがとう!」
そう打ち込んで、彼女の前に差し出した。
見ているのか、目を閉じているのか、
それはわからない。
でも、それでいいや、、、と思い、僕はすぐ携帯を閉じた。
行きずりの関係・・・だからこういうのは、きっと好きじゃないはず。
 
電車はI袋へ・・・。
彼女は車内に残り、
僕はホームに降り立った。
やっぱりね、、、これでいいんだよね。
でも、白状しちゃうけど、
階段を下りていく途中で、
僕は一度だけ、後ろを振り返ってしまったんだ・・・。
 
 
 
次の日。
何とか仕事を片付けて、
例の通勤快速一本前の各駅停車にS谷駅から飛び乗る。
昨日、彼女とは一段階、
深い関係まで進めた気がしていた。
今日もう一度、会えるのじゃないか・・・?
そんな予感があった。
先頭車両、2番めのドアにギリギリ乗り込んで、
電車はS宿駅へ向かう。
 
いつもの4番ホームに電車が滑り込む。
停車する直前、
昨日と同じ階段下に彼女が見えた。
車内の僕と、ホームの彼女、
お互い、会えるかもしれないという意識があったからだろうか。
確かにその段階で目が合った。
彼女は僕が降りてくるのを待っていてくれる・・・。
そして昨日と同じ、次の通勤快速に乗ってくれる・・・。
 
僕の勝手な思い込みかもしれなかった。
でも僕は決めていた。
偶然でも何でも、もし・・・もし・・・
もしもそうなったら、もう一度ゲームのスタートだ。
 
そしてそうなった。
 
昨日と同じドア、同じポジション、
ただ、、、少しだけ昨日よりは空いていた。
慎重に、辺りに気を配りながら、しかし顔には出さずに、
スカートの上から彼女を刺激していく。
彼女のバックが死角を作ってくれている。
僕のゆったりとしたシャツも、うまく手元を隠している。
周りに少し余裕はあるが、ほかの痴漢はいない。
僕たちを気にも留めていない乗客達・・・。
 
大丈夫だ。
 
I袋から、昨日と同じように彼女の中に侵入する。
指先を進めながら、優しく突起を刺激しながら、ぬめりの決壊を待つ。
やがて、指先から滑らかな潤滑油に包まれ始める。
突起に塗すと一段と大きくなる・・・。
強弱をつけ、時に止めて押さえたまま、、、
さまざまに刺激していく。
たちまち指全体がぬめりにまみれていく。
 
I橋駅で電車が止まると、昨日に続いて様子がおかしい。
「停止信号が変わらないため、現在発車を見合わせております。」
再度の延発。
・・・それなら、
今日は、昨日と違うことをしてあげたい。
二本の指で突起を挟み込み、小刻みに動かした。
二本の指の間で転がすように、、、
充血して弾力の増したそれを弄ぶ。
程なく電車は運転を再開したが、
彼女はそれに気付く余裕はあっただろうか・・・。
J条でこちらのドアが開くとき、一度中断したけれど、
今日はA羽まで、更に激しく責めてみる。
 
A羽駅に着く直前、
彼女の耳元に囁いてみた。
「このまま乗っていたいなぁ・・・武蔵U和まで。」
赤羽で乗換の彼女、
でも昨日は折り返していた。
時間はあるのではないか・・・?
もちろん、時間があったって、嫌なら降りてしまうだろうけど・・・。
 
でも、彼女は降りなかった。
僕の指を受け入れたまま、ドアの端にじっとしている。
そのまま、次の駅まで・・・、
快速運転で駅間の長い・・・次の駅まで・・・。
彼女は僕の指を濡らし続けてくれた。
 
武蔵U和駅到着。
僕は先にドアに向かう。
遅れて、激しい愛撫に汗ばんだ彼女が降りてくる。
階段を降り、非日常の興奮に喉がカラカラに乾いた僕は、
販売機で飲み物を買ってから上りホームに上がる。
 
入線していた各駅停車に、彼女が座っていた。
ゴメンネ、こんなところまで付き合わせちゃって・・・。
心の中で謝りながら、黙って隣に腰をおろした。
空いている座席、少し間隔を空けて並ぶ二人。
しかし・・・、彼女は疲れたのか、
僕のほうへ身体を傾けてうたた寝を始めた。
少し席も埋まってきたので、彼女に密着してあげる。
肩を彼女の頭に合わせるように・・・そして、
「もたれてもいいよ。」
小さな声で告げる。
そのまま・・・、
僕の肩に身を預け、
彼女は気持ち良さそうな眠りに就いたようだった。
 
A羽で、彼女は目を覚まし、
無言のまま降りていってしまった。
取り残された僕・・・。
電車はO崎行き、
S谷駅までの間、
今度は僕が彼女の夢を見るために、
束の間の眠りに就く事にした・・・。
 
2004/07/16 23:56:48(MCgwiL5V)
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