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1:彼女の印
『たまにはエロなしで普通のデートっぽいのもよくない?
私、ドライブしたいなぁ♪』 彼女とはネカフェで何度か待ち合わせをしていた。 目と唇が印象的な元気で活発な女の子。 その見た目からは快楽に対するあの貪欲さは微塵も感じられない。 そんなアンバランスさがとっても魅力的だった。 「いいよ。じゃ今度はドライブデートしよ」 彼女とならエロなしでも構わない。 僕は本気でそう思っていた。彼女の本心は別にして… その日、僕は彼女を近くの駅で拾い、そのまま街を抜け、湾岸を走った。 海辺の公園でゆっくり時間を過ごた後、楽しい会話をしながら美味しいご飯を食べる。 それはごく普通の本当の意味でのドライブデートだった。 それで終わると思っていた… 彼女を家の近くまで送る。 もちろん出会いが出会いだけに彼女の家まで行く事はない。 僕も彼女も暗黙の内にそれを認識していた。 彼女の言うまま車を進める。 『ここで停めて』 僕の車が停まった場所は住宅街の中にあるほんの小さな公園の脇。 『少しお話ししよ♪』 暗闇の中、カーオーディオの明かりに映る彼女の瞳は相変わらず可愛い。 でも僕は見逃さなかった。 その瞳の中に昼間のそれとは別の輝きが灯り始めていた事を… 僕はわざとそんな素振りも見せず、今日の楽しかったデートの話をした。 車のシートという構造上、二人が身体を向きあわせて話をする事はない。 二人ともが正面を向き、フロントガラスの前に広がる何もない道路を見ていた。 僕は会話を続けながら、左手を静かに彼女の太ももへ乗せた。 柔らかくて張りのある肌。 何度触れてもこの感触に慣れる事はない。 触る度に僕の指先から脳へ新鮮な興奮を運んでくれる。 そしてこれはこれから始まる官能の世界へのシグナルでもあった。 彼女の足に緊張が走る。 彼女にもこのシグナルが伝わったようだ。 いや、彼女はもう既にその世界へ踏み込んでいたのかもしれない。 僕の指が触れると、そっと彼女は足を開いた。 僕の手を、指を、その奥へと誘うように。 フレアミニ。 少しずつゆっくりと僕の指がその裾に近付く。 太ももを優しく、いやらしく、撫で回しながら。 しかしあくまで冷静に会話を続けたまま。 それはネカフェとはまるで逆のシチュエーション。 ネカフェではどんなにエッチな体勢になろうとも一切声を出してはいけない。 それが車では多少の声は出せるが、見た目は普通にしてなければいけない。 僕の指と彼女の下半身は完全にエロスの世界にある。 でも僕と彼女は極力平静を装い会話を続けた。 僕は中指を立て、彼女の太ももの上を滑らせる。 その指先にミニの裾をかけたまま、腰のあたりまでスーッと指を運ぶ。 スカートがめくれ上がり、彼女のパンツをあらわにする。 『ん…』 彼女は少しだけ声を漏らし、腰を前へ移動させた。 彼女はもう欲しがっている。僕の指を。 パンツのラインにそって、中指をその中心へと向かわせる。 太ももの外側から内側へ。 中指の先でそっとその中心に触れる。 …熱い… 路上でのプレイ。 時折、車が横を通り過ぎる。 住宅街らしく犬を連れて歩く人も多い。 覗こうと思えばいくらでも見られてしまう。 ただ車同士なら顔は見えても、車内のそれも腰の部分までは見えない。 それでも彼女はいつもとは逆の「解放された状況」でのプレイに興奮していた。 彼女の中心は既に熱く、湿っていた。 僕はゆっくりと中指を動かしはじめる。 パンツの上から割れ目にそって、 ゆっくりと、彼女の形を確認するように。 そっと、僕の指の感触が彼女に伝わるように。 もう充分に湿ったパンツはその存在感を失い、直接彼女に触れているかのようだった。 その時、一台の車が正面から近付いてきた。 彼女はスカートの裾を直し、顔を伏せてしまった。 「駄目だよ?ちゃんと前向いてなきゃ。おかしいよ?」 『え?でも…』 「普通にしてれば大丈夫」 『う、うん。』 彼女はスカートの裾は直したが、僕の指までは外さなかった。 つまり僕の手は彼女のスカートの中に差し込まれており、 その指先はパンツ越しに彼女自身に触れたままだ。 僕は対向車が近付くにつれ、少しずつ指の動かし始める。 下から上に、時にはその形をなぞるように 彼女自身を愛撫する。 彼女の表情が快感に歪む。 とてもいやらしく、とても可愛い顔。 彼女もその事に気付き、必死で冷静な表情を作る。 僕は指のスピードを上げた。 彼女のその可愛い顔を、快楽に溺れさせたくなる。 『ん…くぅ…』 「待ってたんだよね?こうなる事を」 『ぁん…だって…今日は…エッチな事は…』 「いいんだよ。正直になって」 『ん…でも…顔、見られちゃう…あっ』 そう言った彼女の顔が対向車のヘッドライトに照らしだされた。 そして僕の指のスピードとともに対向車は通り過ぎて行った。 『ん…はぁ…』 彼女は吐息ともため息ともとれる声を発した。 そして僕はその声の意味を指先で感じ取ってしまった。 …濡れ方がすごい… 僕の指のせいだけじゃない。 それはネカフェでよく知っている。 だとしたら… 僕は指をパンツの中へ滑り込ませ、直接彼女に触れた。 もう充分すぎるほどに濡れている。 僕はパンツの脇から差し込んだ指を卑猥に動かす。 割れ目に溜まったヌルヌルした液を指先ですくうようになで上げる。 下から上に、そして、上から下に。 僕の指は彼女の液の中でどんどんいやらしく濡れていく。 その指でそっとクリトリスに触れた。 『あぁぁ…』 今日始めて直接触れられるその刺激に、彼女は車の中だという事を忘れ、 身体をのけぞらせて感じた。 彼女のクリトリスは大きく勃起していた。 たっぷりと濡れた僕の指は彼女のクリトリスを優しく刺激する。 指の腹で転がすように、円を描くように、こする。 『ん!…あ、ぁあ、いぃ…きもちいい…』 「どこがいいの?」 『…ク、クリ…』 「くり?わからないよ?それとももうやめちゃう?」 『だめぇ…お願…い…やめな…いで』 「じゃぁ言ってごらん?どこがいいの?」 『…私の…クリトリス…気持ちいいぃの…』 「いい子だね。ご褒美をあげる」 僕はそう言って、人さし指を割れ目にそわせた。 『あ!あっ…ぁあ…だめ…同時は…』 僕は左手の中指でクリトリスを、人さし指で割れ目を、同時に刺激した。 「だめ、なの?」 『んぅ…う…あぁ…いい…いぃの…気持ちいいの…』 「本当にいい子だね」 『あ…あぁ…!』 彼女の股の間で、僕の指がうごめく。 二本の指を器用に使い、彼女を快楽の淵に連れて行く。 その時、また一台車が正面からやってきた。 彼女は少し姿勢を正す。 「大丈夫。正面向いて。じっとしてて」 『…うん…』 そう言いながら僕は彼女の中心に指を静止させた。 そしてさっきと同じように車が近付くにつれ、指を動かしはじめる。 ゆっくりと、彼女の興奮を、確かめるように。 彼女は足を開こうとし、また、閉じようともした。 混乱してるのだ。 快感を得ようとする自分と、それを恥ずかしいと思う自分。 その挟間で揺れる彼女の表情は堪らなく可愛い。 そしてもっともっとイジメたくなる。 『あ…やっぱ…り、ちょっ…と…無理…だめ…顔が…』 「やめる?」 『やだ…でも…このまま…じゃ』 僕は更に指を動かす。 まるで別の生き物のように、彼女の敏感な部分を刺激する。 中指の先でクリトリスを弾き、 人さし指を割れ目に挿入し、浅い位置で出し入れする。 「くちゅ…ぬちゅっ…ちゅくぅ…」 彼女の下半身から猥褻な音がする。 『ん…はぁ…あ…あぁ、あん…あぁぁ』 車が近付くにつれ、彼女の声も下半身から響く音も大きくなる。 確信した。 彼女は「車」に反応している。 彼女を感じさせているのは僕の指じゃない。 「恥ずかしい事をされている自分を人に見られるかもしれない」 という事に感じているのだ。 その証拠に車が通り過ぎる瞬間、彼女の中から大量の液がしみ出してきていた。 僕は一旦指を抜くと、自分の口元にもっていく。 そして彼女の目を見つめながら、自分の指を舐めた。 彼女の液でヌルヌルになった自分の指を。 『やだっ…やめて…そんな…ぁあ』 彼女はそう言いながらも、期待にいやらしく腰を浮かせている。 僕は彼女の液を綺麗に舐めとると、その指を彼女のパンツをかけた。 しかし僕はあえて全部脱がす事はせず、膝のあたりにパンツを止めたままにした。 『なんで?』 「いいから。このまま。ね」 『う、うん…』 僕にはある目論見があった。 膝で止められたパンツ。暗闇の中でも目立つその光景。 それは彼女がより恥ずかしさを増すように、 彼女が「見られる事」を意識するように、あえて止めておいたのだ。 僕は身体を半回転させ、彼女の方に身体を向けた。 左手で彼女の肩を抱き、今度は右手をスカートの中へ差し込む。 少し大胆だが恋人同士の別れ際にはよくある光景だ。 ただ、彼女のパンツが既に膝まで下ろされていて、 僕の右手がスカートの中をまさぐっている以外は… 彼女は本気で感じていた。 そこが車の中であるという事を、 すぐ傍を人が通り過ぎるかもしれないという事を、 すっかり忘れ、快感に酔いしれていた。 そして僕もそうなるように彼女を優しく責めた。 その時、僕が期待していた事が起こった。 そう。車がやってきたのだ。それも後ろから。 僕は横目に後ろを見ながら、彼女に言った。 「ねぇ?また一台、車が近付いてくるよ」 『ん…ぅん…ん…あぁん』 予想どおり彼女はまだ官能の世界にいた。 そして僕は今度は指の動きを止める事はしなかった。 人さし指でクリトリスを撫で回す。 中指を奥まで差し込み、ゆっくりと引き出す。 途中、彼女の中を中指の腹でこすり上げる。 深く、浅く、僕の指が出入りする。 僕の指は自由自在に動きまわる。 縦に、横に、彼女の中をかき回す。 もう太ももにまで彼女の液がたれていた。 そして車が近付くとともに、僕は彼女の耳元で囁きはじめた。 そう。言葉によっても彼女を愛撫する事にしたのだ。 「だいぶ車が近付いてきたよ。そのままにしてて」 『ん、あぁ…ん』 「すごい音がしてる。ほら?聞こえるでしょ?”クチュクチュ”って」 『あぁ…言わな…いで…だっ…て…気持ち…いいぃ…いぃの…』 「気持ちいいんだ?すごくいやらしい顔になってる」 『やっ、恥ずかしい…よぉ…』 「じゃぁ、ちゃんとしてなきゃ。「見られてる」んだよ?」 『んんっ!…やだっ…そん…な…あぁ、あん…』 「車内灯、点けちゃおうか?あ、パンツ、見えちゃうかな?」 『だめ…そんな…の、こんな…エッチな…格好…』 「そうだ。その恥ずかしい顔も見てもらおうよ。いやらしく感じてるその顔を」 『あ…あ…ぁあ、だめっ!…そんな…事、言わな…いで…』 「だめ?こんな風にされても?」 僕は不意に彼女の胸を鷲掴みにした。 胸を揉みしだき、クリトリスを刺激し、中をかき回す。 「どんどん車が近付いてくる。いいの?見られちゃうよ?」 『あぁ!!!…い…いやぁ…いぃ…気持ちいい…の…』 「だよね?こんな風に辱められたかったんだね?」 『そぉ…そうな…の…もっ…と…もっと…して…』 「こうだね。ここがいいんだ?」 僕は車が通り過ぎるタイミングを見計らい、 左手で彼女の乳首をつまみ上げる。 右手の中指で彼女の一番感じるポイントをこすり上げる。 「車が通り過ぎるよ?「見られちゃう」…ね?」 『あっ!あ、あ、あぁ…ぅん…』 「ほら。顔を見せてごらん」 『んぅ…くぅうっ…いい…いいぃっ…!!!』 帰り道、コーヒーを買うためにコンビニに寄った。 コーヒーを一気に半分ほど飲み干す。 ふとさっきまで彼女が座っていた助手席に目をやる。 そこには…助手席のシートにはハッキリと彼女の印が残されていた。 指先で触れてみる。まだ微かに湿っている。 その湿度が僕にとても淫靡で可愛らしい彼女の姿を蘇らせる。 「シミになっちゃうかな…」 僕は少し微笑みながら、ギアをドライブに入れ、 コンビニの駐車場から車を出した。
2004/06/27 23:10:42(uUpmKmzE)
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