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カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:2
投稿者: 姫島 樹里 ◆RwKPe43EuA
午後の練習も終わり、結城に
 
「帰ろうよ。」 と声をかけると
 
「夕方までグラウンドで遊ぶ~。」 との返答。
 
一日中練習をしていたのにまだ足りず、
今度は「遊び」として野球をするようだ。
 
「じゃあ、お夕飯の支度が出来たら迎えに来るからねー。」
 
と言い残し、駐車場へ向かった。
 
小さな水色の愛車に結城の荷物を積んでいると
胸ポケットの携帯が微かに振動した、夫以外からは
ほとんどかかってくる機会がないので、その時も
相手を確かめずに通話を押した。
 
「もしもし~♪」 と明るい声で出る。
 
「向井さん?」
 
名字を呼ばれてびっくりして黙ってしまう。
 
「もしもし?うちのと結城君、一緒に遊ぶみたいで、
夕方までちょっと暇になっちゃったんですよ…、
無理にとは言いませんが…、さっきの続きさせてもらえませんか?」
 
「駐車場の出口付近に停めているんで、向井さんの車が
見えたら駐車場を出ます。」
 
「もし、一緒に来て頂けるなら、後からついてきて下さい。」
 
そう告げると、電話は一方的に切られた。
 
 
5分位だろうか?
自分にはとても長く感じられた5分間。
車にも乗らず、立ち尽くしたまま、答えを出せないでいた。
 
次々と車が減っていく中で、出口近くの車、
大きなワゴンの存在もハッキリとしてくる。
 
「私があそこへ近づけば、あのワゴンも動き出すんだ。」
 
少し怖いような複雑な気分。
 
「でも…。」
 
さっきの興奮が蘇ってくる。
 
 
「今日だけ…。」
 
 
口を真一文字に結んで、強張った表情でハンドルを握り締めると、
何時もよりさらに慎重に車を走らせる。
 
出口で、ワゴンが自分の前に出た。
そして、誘導されながら十数分…、
 
古くて大きな本屋についた。
 
自分の街とはグランドを挟んで反対方面に来たとはいえ、
並んで歩く姿を万が一にも見つかってはいけないと、
2~3メートル後をついて行く。
 
店内の奥に着くと
 
「ここにいて下さい。」
 
と彼は私をおいて離れて行ってしまった。
 
仕方がないので、手前に並んだ厚め本の中から一冊を選び、
パラパラとめくってみる。
 
最初は興味が無く読んでいた本だったが、いつしかその内容に
集中し始めていた。
 
彼はそんな私の様子を伺っていたのだ…、辺りに人がいなくなり、
彼と私の二人切りになった時、足音を忍ばせて横に並んできた。
 
彼の気配を感じ、私は今いる場所が「連れられて来た所」だという事を
思い出した。
 
そして
 
 
「続きをさせて頂けませんか?」
 
 
という言葉も…。
 
 
2004/05/28 00:06:39(l6QtMvVo)
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