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1:日常の向こう側
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通快ウキウキ通り
「こんな状況で、下着の上まで溢れさせて・・・
お前ははしたない女だな・・・。」 耳元でいやらしい吐息が囁いた。 そのとき、まきの中で何かが壊れるのがわかった。 まきは24歳の人妻だった。 結婚して1年、子供はいない。 まだまだ生活は苦しく、 仕事をやめるわけにはいかない事情があって、 まきは毎朝、サラリーマン達と一緒に、 都心へ向かう電車に詰め込まれる生活を送っていた。 桜の花も終わり、木々が新緑を謳歌しはじめたある日。 夫が休日出勤の週末、 まきはふとした悪戯心から、パソコンで普段はしない内容の検索をかけてみた。 「官能小説」 入力した指が、心なしか震えたような気がした。 特別浮気願望があったわけでもない。 性欲に対して貪欲だと自覚したことも無かった。 だからこそ余計に、その検索に気持ちが震えたのかもしれなかった・・・。 きわめて事務的に、いくつかのサイトが表示された。 煽情的な文字が並んでいる。 「痴漢」、、、という言葉に、目が留まった。 今まで意識さえしていなかった、 自分には縁が無いと思っていたその言葉に、 何故か脳とは違う部分が反応したのだ。 下半身に、なんとも言えずむず痒いような火種が燈った気がした。 サイトにアクセスする。 緻密な描写の痴漢小説がまきの目に留まった。 痴漢行為に羞恥しながらも身体を開いていってしまう女性、 濡れていく描写、匂いや体温が伝わってくるような言葉・・・ 読み進んでいくうちに、何も触れていない下着に、 何かが広がり染み込んでいく感触を覚えた。 今まで意識はしていなかった。 レディースコミックを読んでも、 夫の官能小説を盗み読みしても、 そんな状態になったことはなかったのだ。 翌日の出勤から、まきは急に気持ちがざわつき始めた。 混みあった車内、 男たちの息遣い、 身体が触れ合う感覚・・・。 目を閉じると、昨日読んだ小説の一部が映像となり、 まきは人知れず震えた・・・。 その日の仕事帰り、 特別な日でもないのに、まきは盛り場に買い物に出た。 服を選ぶ。 少し胸元の開いたサマーセーターと、 膝上丈の柔らかな生地のフレアーの巻きスカート・・・。 願望が現実になるかどうかは別として、 そのときまきは、痴漢の目を意識して買い物をした。 そして、そんな自分に激しく興奮し、その夜・・・ 自分が痴漢に弄ばれている妄想で、まきは自慰をした。 わざと下着を脱がずに、痴漢に弄ばれ、 布地を汚していく自分を想像して・・・激しく果てた。 翌朝・・・、 暖かい日差しが、淫靡な願望の影を消し去ってしまうほどの、 爽やかな一日の始まりだった。 仕事に急ぐ人々で混み合う郊外の駅、いつもの風景・・・。 少し挑発的な姿でホームに立つまきの姿があった。 年齢的には少し恥ずかしかったが、素足にミュールを履いて、 一目で生足であることがわかるように・・・、 そして昨日のスカートとセーター、レースをあしらったショーツ・・・。 その時点で、既にまきは溢れさせていた。 二重になった布地をとおして、 しみが広がっていく感触を覚えていた。 いつもの快速電車、今日は一番最後尾のドアに・・・。 狙われるのか・・・?周囲が気になる。 そしてまた濡れていく・・・。 電車が着いて扉が開いた。 押し込まれるまき・・・。 偶然なのか、人為的な力が働いたのか、 まきは乗務員室の壁際に押しやられた。 まきを覆い隠すように、身体を寄せて押し付けている男がいた。 まきより頭半分ほど背の高い、細身の男だった。 顔立ちは優しそうで、清潔感もあったが、 眼だけが獲物を狙う猛禽類のように鋭かった。 ・・・だから。 まきはそのまま顔を伏せてしまった。 電車が走り出す。 男の手が壁際の手すりを掴むと、 そこがちょうどまきの胸の位置だった。 さりげなく、しかし確実に、指が動き始める。 薄手のサマーセーターの上から、まきの膨らみがなぞられていく。 微かだった・・・。 その儚さが、まきには大きな期待となったかもしれない。 このあと何をされていくのか・・・。 膣の中で、何かが溢れ、流れ落ちていくのがわかった。 電車は規則正しい振動を響かせながら、 明るい朝の日差しの中を、都心に向けて駆けていく。 その最後尾・・・。 乗務員室の壁際で、淫靡な儀式は始まったばかりだった。 まきの胸をなぞる指先。 その繊細な動き・・・。 まきは眼を閉じたまま、その動きに気持ちを集中していく。 少しずつ強くなっていく圧力。 そして、中心に、乳首に近づいていく・・・。 俯いたまま、少しだけ目を開けると、 別の生き物のように動いている男の指が、 自分の膨らみを、焦らしながら弄んでいる男の指が、 視界に入ってきた。 その動きに、まきは激しく羞恥し、そして感じていた。 快感に脚をよじると、股間がヌルリ、、、と滑るのが分かった。 すでに下着の内側はいっぱいなのだ。 いや・・・、染み出して、流れようとしているかもしれない。 男の指が、服の上から乳首を捉え、 不意に強く摘んだ。 激しい電気が流れたような、強いショックで、 まきの膝が崩れかけた。 男が支え、両手で抱くようにまきを包み込む。 まきは男の胸に顔を埋めた・・・。 もう誰が見ても、それはカップルのようにしか見えなくなった。 男は大胆に、次のステップへと進み出す。 一方の手はセーターの裾を潜り、 まきの正面から腹へ・・・。 一時、まきの羞恥を楽しむようにしながら臍の穴を弄び、 さらに上へ・・・ブラをたくし上げ・・・そのまま直接乳首へ・・・。 そしてもう一方の手は下に降ろし、そのしなやかそうな指先で、 プリーツのスカートを器用にたぐり寄せていく。 程なく、まきの素足に男の指の感触・・・。 男の胸に埋めていた顔を一瞬離し、 相手の顔を見上げる。 「あの」目が、まきを捕らえていた。 金縛りにあったように、視線がそらせなくなった。 「逃げられないぞ・・・」 目が語っていた。 「濡れて指を待っているくせに・・・」 目が悟っていた。 視線がどうしても外せない。 男の淫蕩な視線に貫かれたまま、只々濡れていくまき・・・。 股間に差し入れられた指が上がってくる。 ゆっくり・・・ゆっくりと。 まきの豊かな太腿の、柔らかさを確かめるように・・・。 ショーツの縁に・・・、 縁から溢れ出したものがわかるように、 男はヌメヌメと、指にその液体をからませて、脚の付け根を弄ぶ。 下着の中央の膨らみを押し込まれると、 滴るほどのそれが、染みて溢れる感触が伝わった。 「こんな状況で、下着の上まで溢れさせて・・・ お前ははしたない女だな・・・。」 耳元でいやらしい吐息が囁いた。 そのとき、まきの中で何かが壊れるのがわかった。 車両の隅、他の乗客の誰からも死角になっている自分達を意識した。 離せない男の視線を捕らえたまま、 まきは少し背伸びをして男の唇に近づく・・・。 お互いの体温が感じ取れた気がして・・・直後に唇が重なる。 激しい舌の絡み合いは無かった。 周りに気付かれないように、最小の動きで、 まきに最大の性的興奮と陵辱感を与えるように・・・、 男は狡猾だった。 唇が重なった瞬間、男の口腔から大量の唾液が、 まきの口の中に流し込まれた。 男は用意していたのだ。 そしてまきが唇を合わせた瞬間を狙って、 まるで射精のようにドクドクと流し込んできた。 溢れそうになる唾液をこぼさないように、 咄嗟にまきはより強く唇を押し付け、 そして喉を鳴らして嚥下した・・・。 眩暈がするほどの衝動が走る。 だが、その衝動を受け止める間もなく、 いままで焦らすようにゆっくりだった下半身を弄ぶ指が、 いきなりまきの下着を潜り、 蜜壷を一気に貫くように・・・深く・・・ズブリと・・・。 まきの記憶が飛んだ・・・ 気が付くと、手を引かれて、川沿いの快速停車駅に降ろされていた。 言葉は出なかった。 只、男に従い、手を引かれて、付いていくことしかできない。 まきは支配されてしまっていた。 改札を抜ける。 冷静に定期券を出して、改札機にかざしている自分が可笑しかった。 川沿いの道を歩いていくと、すぐに商店は途切れ、 朝の陽射しには不似合いに薄汚れたラブホテルが現れた。 無言のまま部屋に入る。 淫靡な儀式の残滓と、糊の利いたシーツの入り混じった匂い。 結婚後、まきがしばらく忘れていたその匂いが、まきを再び覚醒させる。 自分の置かれている状況を理解すると、 まきはまた男の顔が見られなくなってしまった。 まだ服を着たままの自分に向けられる、 刺すような男の視線。 「お願い・・・見ないで。」 ふっ・・・と息を抜くように男は笑う。 「気にならないようにしてやるよ。」 男は突き倒すようにまきをベッドに誘導する。 スラックスのポケットからハンカチを出すと、 幾重かに折り重ねて帯状にし、 まきの目を覆い隠すように、目隠しをした。 闇の中に投げ出されたまき・・・。 相手に何をされるか、相手が何をしているのかわからない、 その状況にまきは震えた。 まきの心の奥底が、期待で震えたのだ。 「好きなんだろ・・・ほんとはこういうの・・・。」 目隠しがまきを大胆にした。 うんうん・・・とまきは頭を振った。 「じゃあさ、脚、開けるよね。」 闇の向こうにいる、あの男の視線を想像して、 それに向かって脚を広げていく・・・。 びっしょりと、ヌルリと濡れているはずのショーツの中心部が、 はっきりと見えるように広げていく・・・。 股間に男の体温が近づいてくるのがわかる。 覗き込まれている・・・。 もう布地は意味をなさず、だくだくと溢れていくまき・・・。 男の顔が押し当てられ、唇がショーツに吸い付く感触。 吸われる・・・と、なんともいえない粘ついた音がして、 男が喉を鳴らした。 不意に激しい尿意。 ざわついた気持ちを沈静させようと、 朝食の際にまきはいつもより多めにコーヒーを飲んでいた。 それが今、まきに唐突に尿意となって現れたのだ。 「・・・ト・・・トイレ・・・!」 まきはかすれた声を絞り出す。 何かを考えるように、少しの躊躇の後、 男はまきの手を引いてトイレに連れ込んだ。 まきを便座に座らせる。 脚を広げさせる。 何故下着を脱がしてくれないのか? まきは不思議に思いながら、自分で下着を下ろそうと、 縛られた不自由な手で、下着に指をかけた。 ・・・その手が、 遮られた。 「穿いたまましなさい。」 穏やかだけれど、強い意志のこもった声だった。 理解するまき。 男の手が下着の上のゴムを潜り、 局部を包み込むようにしながら愛撫してくる。 「この中に・・・しなさい。」 「・・・はい。」 従順に返事をする自分に上昇していくまき・・・。 我慢しきれない尿意を開放するように力を抜くと、 下着に差し入れられた男の手の中に、 温かい湯が溢れていく感覚が伝わってきた。 男の手を中心に、下着の周りからこぼれ出す液体。 その間も男は、まきのクリトリスの辺りに微妙な刺激を与え続ける。 排尿後半の爽快感にその刺激が加わり、 まきは漏らしながら果ててしまった。 はしたない弛緩と収縮のリズムが交互に訪れて、 まきの排泄は終わった。 男が手を抜く。 その手がまきの口に差し入れられる。 尿のむせる味と、纏わりついた別のぬめりの感触。 嫌悪感よりも激しい羞恥で、 まきはそれを少しでも早く舐め取りたかった。 夢中でしゃぶりつき、舌で拭い取っていく。 何度も、何度も、尿の味がしなくなったのか、 それともまきの舌が麻痺してしまったのか、 とにかく自分の排泄の痕跡がなくなるまで、 まきは舐め続けた。 「よくできたな、ご褒美の時間だ。」 男はまきをベッドに引き戻す。 そして今までになくやさしく、まきを横たえた。 不思議な男だ・・・とまきは思い始めていた。 強引で、陵辱的で、だけど安心できる。 自分の願望を的確に引き出してくれる安堵感・・・。 そんなものをまきは感じていたのだ。 濡れた下着が、横たわった自分の重さに張り付いて、 冷たい感触を伝えていた。 膝を立てさせられ、大きく開脚させられる。 下着の中心部が、男の指で片方に寄せられ、 膣口が直接曝されたのがわかる。 男はまきの開いた足と平行に、横臥した様子だった。 硬く、弾力に富んだ、丸みを帯びたものの先端が、 まきの膣口にあてがわれたのがわかる。 そのままゆっくりと、男は自分の手でそれを握り、 まきの裂け目に沿って上下させていく。 充血し膨れ上がった突起をこすり、 ヒタヒタとまだ体液を溢れさせている入り口をなぞる・・・。 そのたびまきは、焦燥感にも似た激しい性的渇望で、 悶え、狂いそうになるのだった。 「は・・・はやく・・・ください・・・。」 懇願するまき。 入り口で躊躇したように静止する肉棒。 堪らずまきは体をずらし、それが奥に入っていくように、 腰を押し付けていく。 先端がズズ・・・っとめり込んでいく。 充足感が急速に高まっていき、まきが一瞬気を抜いた弾みに、 男は一気に突き入れてきた。 何かに打たれたように、まきの背骨が大きく逆反る。 嗚咽のような叫びを上げて、まきはたちまち上り詰めた。 しかしまきの休む間もなく、男の腰は激しく打ちつけられてくる。 今までに体験したことのない・・・終わらない絶頂感。 再び記憶はあやふやになり、まきは咆哮をあげ続けていった。 獣同士のような、粘液と淫臭と叫びにまみれた行為。 男の腰の動きが一段と早くなる。 予感に、目隠しをされたまきの目の前が、 ハレーションを起こしたように真っ白になっていく。 次の瞬間、まきの子宮に向かって、 熱い男の証が浴びせられる感覚を感じる。 はじけるような男の腰の動き。 搾り出される精液の脈動。 ・・・やがて訪れる静寂。 男は縛っていたまきの手を解いた。 二人の呼吸だけが、先程までの激しさを物語っている。 男はそのまま抜かずにしばらくの間、 やさしくまきの髪の毛を撫でたり、 甘えるように胸の辺りに顔を埋めたりした。 そして・・・ゆっくりと抜き出す。 下着が元に戻るのがわかる。 大きさを失ったそれは、 まきの膣内に滞留したたっぷりの精液にまみれている。 まきは自分から手探りでそれを掴むと、 自らの口で最後の奉仕をした。 自分の夫のものとは違う味と匂い。 忘れないように・・・そう思っていた。 男は無言で服を整えていた。 まきは・・・整えるも何も、一切の着衣は着けたままだった。 立ち上がると、汚れきった下着の中に、今さっき男が流し込んだ物が、 逆流して流れ落ちていくのが分かった。 目隠しは取ってもらえないのか? 不安そうなまきの手を引いて、男はフロントへ。 支払いを済ませると、 「じゃあ、ここで・・・。」 男の立ち去る気配。 慌てて目隠しを解くまき・・・。 もう、男の姿はそこには無かった。 まきの手の中に残った男のハンカチ、 よく見ると、細いフエルトペンで、何かのアドレスが書かれていた。 物語の続編を予想させる展開に、まきの胸がまた高鳴る。 ふと、我に帰って時計を見ると、 電車に乗ってから、まだ僅か1時間ほどしか経過していないのがわかった。 降ろされたのはまだ県境の川沿いの駅、 時計は丁度まきの職場の始業時刻を告げていた。 慌てて携帯を取り出し、会社に遅刻の連絡を入れる。 「途中で気分が悪くなって、少し休みました。」 そんな理由が、少し可笑しかった。 オフィスは、当たり前ではあるがいつもと変わらぬ風景だった。 上司のデスクに向かい遅刻の謝罪を済ませると、 まきは自分の席につこうとした。 「!!!」 迂闊に腰をおろした瞬間、 粘ついた冷たい下着の感触に慌てるまき。 そのまま腰を上げ、トイレに駆け込んだ。 個室の鍵を閉め、便座に座りながら下着を下ろしていく。 下着の裏側の中心部、 体液と尿でごわごわになったその部分に、 先刻まきの中から流れ落ちた男の精液が、 べっとりと糊のように張り付いていた。 醗酵し始めた精液の、生臭い魚介類のような匂い・・・。 まきは再び、目の前が白くなっていく感覚を覚えた。 一番激しく汚れた部分を、貪るように口に突っ込むと、 既に充血して剥き出しになった自分の突起を、 荒々しく自らの指で弄びながら、 光の中へと誘われていくのだった・・・。
2004/04/22 01:25:15(maOWhgt0)
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