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1:御田植祭りの麻由子
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(無名)
◆8OwaNc1pCE
まだ少し肌寒い5月、里山の棚田を取り囲むようにして、人垣が出来ていました。
おお、けっこう集まるんだな。 大勢のカメラマンの間をぬうようにして、あぜ道を進みます。 こちらへ・・。 役場の職員に案内された場所には、神主や村長、地元の名士らしい来賓者などがすでに並んでいました。 私は、民俗学の学術員をしていて、今日は西日本のある地方で行われる、御田植(おたうえ)神事の調査に訪れていました。 既に水田は、田起こし、水張り、代掻き(しろかき)を終え、花飾りを付けた牛が馬鍬(まんが)を引き、最後の代掻きを終えた所でした。 牛が引き上げ、神主が祝詞(のりと)を読み上げると、早乙女たちが現れます。 厳粛にしなければならないのですが、大きな拍手が沸き起こります。 農作業着を模した早乙女装束に身を包んだ少女たちが、鈴を鳴らし神田の中へ入っていきます。 少女たちは、早乙女と呼ばれる巫女で、彼女たちは田の神様へ五穀豊穣をお願いする使いとなります。 御田植祭は、多少の違いはあるものの、日本中で行われている神事で、早乙女は穢れのない処女であることは勿論、初潮前の少女が行うのが一般的です。 これは、早乙女が神様への奉納物としての供儀という側面があり、現代にも受け継がれていることは否定できないというのが一般的です。 この地方の早乙女装束は、白衣、袴、すげ笠といった実際の野良着の形に近いものになります。 たすきや腕や足を覆う、手甲、脚絆というものが無いのですね。 帯も細いものです。 あんな婚礼のような太い帯で田植えは、普通しませんけぇの。 口には出さなかったが、他と比べると、袴はズボンのようだし、腕も足も露出して、神事としては華やかさに欠ける、そんなことを感じていました。 海も遠い、川もないここでは、神事と言えども衣装にまで金がかけられんかったって事でしょう。 まだ水が冷たいのか、少女たちは、目を細めて身震いしながら、田に入っていきます。 ここは皆、小学5年か6年生の子ども達がやることになっちょります。 三田という役場の青年は、朴訥ながら要所要所で、説明を入れてくれます。 今まで見てきた他の所より年齢が上ですね。 だいたい11歳か12歳の子がするんは、この後の神楽が影響しちょるそうです。 こまい(ちいさい→幼いの意)子だとうつらうつらして、舞が出来んですから。 暫くの間、拍手が続きましたが、程なくして静粛した厳かな雰囲気に変わります。 8人の少女は、二手に分かれ、田の周りを歩きながら自分たちの側にある神鏡に向かって、2礼2拍手1礼をします。 神主が再度、祝詞と読み上げると、少女たちにお祓い棒を掲げ、お祓いが終わると少女たちは、田植え唄を歌いながら苗を植えていきます。 太鼓の音に合わせて半歩づつ下がり、左手に持った苗から少し取り、水の中に右手を入れて、植えていきます。 田園の爽やかな風に混ざってこだまする少女の歌声。 あぁいいなぁ、癒されるなぁ・・。 僕は、仕事を忘れるほど、少女たちの澄んだ唄に聴き入っていました。 正面の女の子は、背も高く、長い脚が印象的です。 流れるような動きで苗を植えて行きます。 ズームレンズで覗くと、汗を浮かべ顔が赤く上気していました。 白粉をせず、唇だけ真っ赤な紅を施した少女を見るのは初めてでした。 覗き見をするように少女を見つめていると、なんだか思春期の頃に戻ったようです。 一瞬ですが、少女と目が合ったような気がしました。 長い睫毛、切れ長で涼しげなまなざし、宝石のように輝く瞳にドキッとします。 また見つめていると、今度は、はにかんだような眼差しに感じました。 本当に目が合ったのだろうか・・。 それに何かモヤモヤする、なんとも言えない落ち着かない気持ちが湧き起こってきます。 観客の望遠レンズは、なにか別のモノを狙って、会場内は、どこか張り詰めた緊張感が漂います。 あっ。 レンズの先を追うと、少女の袴が濡れて肌に貼りついています。 足を半歩、動かすごとにシャッター音が露骨に響きます。 僕の側からは、うっすらと股間にスジのような皺が現れます。 下着は履いていないんだ・・。 前屈みになると露骨に尻を狙うカメラマンたち、牛の足跡が深みになって、時折バランスを崩す少女。 一斉にシャッターの音が起こります。 そのうち鼻息を大きくしたような、どよめきが湧き起こります。 細い帯は、上着の襟を押さえるには、役に立たず、裾も濡れて、そのうち張り付いて、腕を伸ばすたびに、胸元が開くのです。 そのたびに、女の子は、恥ずかしそうに手をやり、開く胸元を押さえます。 濡れた手で触るので、白い上着は、濡れて貼りつき、少女の幼躰が浮かび上がっていました。 気がつくと他の観客と同じ様に、少女の青い果実を狙ってシャッターを切りつづけました。 泥で汚れ、ふるっと震える少女の膨らみが見えると思わず、あ・・と歓喜の声が洩れていました。 何かありましたか・・。 い、いや、美しい声だなぁ・・。 悟られまいとはぐらかすように僕は応えます。 お清めのお神酒を飲んどりますんで、顔が赤いのはそういう事です、はい。 未成年の女ごん子に酒というのは、法律に触れちょりますが、これは神事ですので、昔からの習わしに乗っちょりますんで・・。 そうか、どうりで皆、顔が赤いと思ったが、そういうことか・・。 昔は、1合呑んで、真っ直ぐに田植えが出来れば豊作間違いなしとされましたが、苛めになりますんで、最近は線に沿って植えるようになりました。 去年は、丙午(ひのえうま)の年より数が少なかったですが、今年は粒がそろってございます。 なにか会話がかみ合わないようにも思えるが、今年は、無事に御田植祭が出来たということなんだろう。 俺は、もう一度先ほどの少女を見つめていました。 少女たちは、整列して観客にお辞儀をすると、ひときわ大きな歓声とシャッターを切る音が里山にこだましていました。 一番後ろを歩く、背の高いおなごん子が麻由子といいまして、今夜の神楽舞の主任(トリ)を彼女が努めます。 あぁ、そうですか。 俺は、わざと生返事というか、頭の中はあの子が麻由子という名前で、今夜、またあの子に会えて、少女の舞いが見れる、という歓びで頭がいっぱいでした。
2025/09/23 16:55:06(oWo/U84o)
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(無名)
◆8OwaNc1pCE
観客やアマチュアカメラマンが引き上げていきます。
撮影した画像を見返していました。 いくつかの写真は、早くこの場から逃げたい、そんな少女たちのこわ張った表情が写っていました。 私が生まれた40年くらい前なら、こんなに多くの人が集まることもなく、少女たちも自分の姿が慰み物にされるなど考えもしなかったと思います。 しかしそのような意図が古来から、全くなかったとは言い難く、さすがに今の時代にあの衣装で続けるのは限界だと感じていました。 江戸時代の国学者、本居宣長は「もののあわれ」を神道の本質と説きました。 見過ごしてしまいそうですが、ここは古(いにしえ)の信仰の姿が残る地域なのです。 教授がよく見てこいと言った訳が良く分かります。 先生、そろそろ公会堂にいきましょう、昼食の準備が出来とります。 公会堂には、農家の方々や今夜の神楽の参加者、裏方、そして先ほどの御田植祭りに参加した少女たちが、座卓で楽しそうに食事をしています。 僕は、すぐに麻由子ちゃんに気がつきました。 丸めた手ぬぐいを頭に置いて、友だちとふざていますが、背筋の伸びた、姿勢の良さは隠せません。 僕と麻由子ちゃんは、27、8歳は年が離れているはずです。 でも僕は、本気でまだ小学生の彼女の事が好きになっていました。 いや、もう自分が自分でないくらいどうしようもなく、その想いは深くなっていると言っても過言ではありません。 今、麻由子ちゃんと同じ空間を共にしている、そんなことを想うだけで、僕の心は乱れます。 食べ終わっちょるのに、なかなか空かんのう。 三田さんの嫌味な言葉にこちらを向く少女たち。 手ぬぐいが落ちて、黒髪がふわっとほどけるように落ちていくと、僕はそれがスローモーションのように見えて、固まったようにずっと見つめていました。 どこまでも澄んだ宝石のような瞳とまた目が合いました。 戸惑う様な表情の麻由子ちゃん。 あ、私たち出ます。 オジサンの圧に負けて、立ち上がる少女たち。 ぞろぞろと退席していく中、なぜか麻由子ちゃんだけは、僕が立つ通路を歩いてきます。 ただ、すれ違うだけなのに、年甲斐もなく心臓が高鳴り、膝が震えていました。 僕は、少し身体を斜めにして、先に通します。 身体が触れる距離に麻由子ちゃんがいます。 すみません。 いえ、ど、どうも・・・。 折れてしまいそうな細い躰にフィットしたノースリーブのワンピース、清楚な雰囲気と泥だらけのあの膨らみを交互に重ね合わせていました。 そして離れていく後ろ姿を目で追っていました。 情けない・・・こんな人混みの中で股間が疼いて固くなっていました。 三田さんと食事を終え、少し落ち着くと質問を投げかけてみます。 さっきいたカメラマンの方、皆さん帰られたようですが、御神楽は撮影はしないんですか? ええ。 外の人間で神楽の事を知っちょるんは、先生のような立派な学者さんくらいです、神楽は、神事なんで、こっちから案内したり、観ても言いふらしたりはしません。 巫女神楽の奉納が済んだ所で、一度神様にお伺いを立てて、もう結構じゃというお告げであれば、そこで終わりになります。 もっと見たいというお告げなら、巫女舞いではなく別の演目をすることになります。 ここの神様は、目が肥えておられるせいか、いつも見たがってじゃの。 その内容は、聞いてもよろしいですか。 多かれ少なかれ、西日本は、石見神楽の影響を受けちょるんで、やはり似ちょります。 有名な大蛇(おろち)に似ちょるんですが、この地方には、平安の時代、都から鵺(ぬえ)という妖獣が逃げてここに身を隠しておりました。 平家物語に出て来る猿の顔、虎の身体、蛇の尾の鵺ですか。 はい。 へえ、鵺退治が神楽の演目ですか、そりゃ是非みたいな。 飯も終わったし、じゃ神社の方に行ってみますか。 神社は、僕がイメージしていたよりもかなり立派なものです。 賽銭箱や本坪鈴がある拝殿の隣に神楽や舞を奉納する立派な神楽殿がありました。 ご存じでしょうが、こういう所の神楽は皆、里神楽って言われとります。 石見神楽のおかげで、観てて楽しいもんになりましたが、元々は巫女神楽、神憑り(かみがかり)で占いや政をしよりましたからな。 神楽殿に近づくと、神楽囃子(かぐらばやし)の音が聞こえてきます。 テンポが早く、古代の神憑りでは、舞と音だけでトランス状態になっていたというのが良くわかります。 小学生の少女たちとは別に中学生くらいの男の子も何人か集まり、篝火の松明の準備などをしていました。 じゃ先生には、これから水垢離(みずごり)で身体を清めて貰います。 大学には説明して了解をもろうとるが、水垢離からは、撮影は、止めてくれるかの。 書き物にする場合も、この地方の名前は決して出さんよう、よろしくお願いしますの。 神楽殿とは反対側、本殿の奥に岩清水が湧き出た泉があります。 行衣に着替え、心身を清める潔斎殿(けっさいどの)で岩清水を被るのです。 丁度、少女たちが出て来た所でした。 躰を丸めたまま少女たちは、本殿に向かいます。 私も水垢離を済ませ、装束に着替えると、本殿に入ることを許されました。 ここから先、三田さんはいないので説明も聞けず、不安になります。 和蝋燭の灯りが揺らめく本堂の中で、三人の少女は、麻由子ちゃんを先頭にして三角の形に座っていました。 他の5人は、舞だけだから居ないんだろうな。 麻由子ちゃんの前には、正月の鏡餅で見る三宝が置かれ、白い矢が乗せられていました。 彼女は、手に取り、口上を述べます。 おそれながら、しんめいのみこころのままに、しらはのやをたまわりしこと、まことにしえつしごくにぞんじまつります。 つつしんでおうけもうしあげ、みをもっておこたえもうしあげるしょぞんにございます。 大太鼓が鳴ると身体が震えるような音で響きわたりました。 後ろの子が、麻由子ちゃんの前にまた別の三宝を置きます。 三宝の上には、半紙と銀の鋏(はさみ)が置いてあります。 半紙を膝の上に乗せ、鋏を手にするや、このたび、しらはのやをたまわりしこと、まことにおそれおおく、ふかくごしんおんにかんしゃもうしあげます。 これにむくいたてまつるしるしといたしましては、わがいのちにもひとしき、くろかみをつつしんでおんまえにたてまつりあげます。ねがわくは、ごしんいのまにまに、おおさめくださいますよう、ふしておねがいもうしあげます。 また太鼓の音が響きます。 そういうと、自身の黒髪を半紙で宛てがうと、耳の下あたりに鋏を入れて、一気に切り落とします。 束ねると三宝の上に置き、もう片方にも同じように鋏をいれました。 時折、鼻をすするような音が聞こえしたが、太鼓の音に掻き消されてゆきます。 ショートボブのような髪型に変貌を遂げてゆく麻由子ちゃん。 白く長い首に、愛くるしさと同時に今までに感じたことのない幼艶な、色香を醸していました。 これにて、神矢賜髪之儀(しんやしほうのぎ)すべて相済み、謹んで終結と申し上げます。何卒、御受納賜りましたこと、心より感謝申し上げます。 神主が口上を述べ、太鼓の音が鳴り響き、儀式は終了致しました。 すぐに官女が、麻由子ちゃんの髪を整えていきます。 麻由子ちゃんの黒髪は、そのまま神座に置かれ、お納めになります。 まぁ、とても可愛らしい。 とても良くお似合いですわ。 手鏡に映す麻由子ちゃん、戸惑いながらも嬉しそうです。 鏡を見る麻由子ちゃんとまた目が合ったような、いえ、麻由子ちゃんが僕を見たように感じました。 本殿を出ると、外は薄暗く夜の帳が下りていました。 篝火に塗られた松脂がパチパチと煤を上げながら燃えると、虫除けの香のような匂いが立ち始めます。 いよいよ神楽が始まります。
25/09/27 12:51
(sHNapJQm)
投稿者:
(無名)
続きを楽しみにしています。
25/09/28 20:31
(YS6W8mKX)
投稿者:
(無名)
◆8OwaNc1pCE
僕も装束を着て、神楽殿の中に入ります。
神楽殿の一番奥が神様が降りる、神座(かむくら)、その手前が舞台、神楽囃子を演奏する奏者が右側に並びます。 僕は、奏者の後ろ、舞台袖から拝見します。 そして舞台をぐるりと取り囲むように村の人が並びました。 篝火を作っていた中学生の男の子も大人に混ざって座っています。 巫女の装束をした中高生の女の子がお神酒を持って注ぎ(つぎ)に回っています。 厳かな雰囲気とは真逆、昼食の公会堂のような雑多な雰囲気です。 お神酒でございます。 あ、こりゃどうも。 中学生くらいの少女にお酒をついで貰うのは初めてでした。 ニコッと会釈する少女。 う~ん、この集落は、美人が多いぞ。豪族は、美男美女を集めたというがこういう研究目的も面白いだろうな。 莉子、俺にも継いでくれゃ、めでたいの、こうして莉子がお酌するようになったとはの。 隣の男が少女に声をかけます。顔なじみのようです。 いくつになったんかいの? もうじき14・・。 そうか、お前は整うた顔しとるけ、間違ごうのう別嬪(べっぴん)になるで。 う、ん・・・。 照れているのか、男にお神酒を注ぐ莉子という少女。 あ~僕もこういう話が出来たらなぁ~、僕は、既に少し酔っていました。 おぅ、じゃ決まりなんでええか。 誰かにもうして貰ったか? 首を振り、持っていた酒器を床に置くと、手を後ろにする莉子。 男の手が前に伸びて行きます。 おお~こりゃいいお椀型になるわ。 んっ。 莉子、じっとしちょれ、拒んだらお嫁に行けんぞ。 手を中に入れようとする男、ここはまだだめか?もうやめるか? じゃ、後でするけぇ、落ち着いたら来いよ、莉子。 わかったな。 前の中学生も顔を赤くして、見ているようでした。 おう、お前らも酒継いでもらったら、ちゃんと触っとけよ、これが、みんな神様に伝わるんじゃからの。 さすがに同級生には触られたくないのか、中学生を避けるようにお神酒を継ぐ少女たち。 お、おい。本当に、ここは現代の日本なのか・・・。 昔の日本人は、性に開放的だったと言うのは間違い無いが、まさに吃驚仰天の出来事で、お酒も相まって頭の中がぐるぐると廻ります。 莉子っ、隣の偉い先生にもう一回注いじゃりっ。 はい。 僕の方が緊張して、盃が震えていました。 飲み干した盃を受け取ると、莉子ちゃんは先ほどと同じように手を後ろにまわします。 目を閉じて、身を反らして胸を突き出す14歳の少女。 いいのか、おい、いいのか、いいのかっ、おいっ、なにやってんだっ、理性が叫んでいますが、だんだん聞こえなくなりました。 し、失礼・・。 白と赤の装束は薄くて、手を当てると、少女の体温がじかに伝わってきました。 じんわりと汗で湿ったような幼い躰から甘く刺激的で中年の男を狂わせる少女の匂いがお香のように立ち上ります。 先生、よう揉んであげんさいや。 指先に触れた乳首を摘まむと、莉子は、ビクッと身体を震わせました。 ん、んっ。うぅんっ。 おお、先生、上手いもんじゃの。 はあっ、あ、はあぁっ。 着物のように真っ赤な顔で息を荒げる莉子ちゃん。 突然、鈴の音色が鳴り響きます。巫女舞の装束を着た少女たちが出てきました。 まず神様を神座にお迎えする、稚児と早乙女巫女による儀式舞が始まりました。 邪気の無い少女たちの舞で舞台を祓い清めるのです。 皆、頭に金細工の豪華な冠を被り、鈴を鳴らし踊ります。 一番下の女の子は、5歳くらい、脚を高く上げ、ドンと強く床を踏み、鈴をしゃんと鳴らし、刀で空を切り、邪を払う神楽を舞います。 そのうち、太鼓や笛のテンポが速くなっていきますと、稚児たちは、舞台の周囲に座り、太鼓や笛の音、手打鉦に合わせて、鈴を振り、そのうち観客のいる方角にも鈴を振り鳴らします 神座の御神鏡の前には、炉が置かれ、時折炎が立ち上ります。 舞台が清められると、喜、怒、哀、楽のテーマに沿った神楽が始まりました。 ここの里神楽では、連続して神楽を行うのではなく、演目の合間合間で先ほどの、巫女たちのお酌でお酒が飲めるのが一番の特徴でした。 神憑り(巫女を触媒にして、神託などを行う儀式)をこの場の全員が同じようになって行うのかも知れません。 せんせい、お神酒じゃ。 愛くるしい声とともに現れた少女は、稚児の巫女舞で刀を振った子でした。 ああ、お神楽、すごく良かったよ、お名前は、何ていうのかな? わらはは、涼子と申す、ではお一ついかがか。 ああ、ありがとう、頂きます。 では。 そう言って注ぎ終わると、身体を弓なりに反らせ、膨らみの無い胸を涼子ちゃんは、精一杯付きだします。 お、おいっ。 せんせい早くするなむ、おなごにはじをかかせる気か。 膨らみの無い胸に、二つの突起が浮かび上がっています。 この想いを大御神は汲み取られ、世が泰平でみなが明るく幸せになるので候。 そっと触れるように触ります。 んっ、んんっ。 爪の先で掻くようにすると忽ち顔を赤くして、幼児とは思えないような艶のある声が洩れてきます。 手。 うん? 手っ、な、なかっ。 恥ずかしそうに顔をしかめ、声を絞る出す涼子ちゃん。 じゃ中に入れるよ。 すべすべで光り輝く胸元に指を差しこむと、忽ち、はあぁ・・・と大きな声が洩れてきます。 固くなった乳首を優しく摘まんだだけで、目を細めて、身体をぶるぶると震わせる涼子ちゃん。 あ、あ、気持ちいいっ、ああんっ。 そう、涼子ちゃんだけではありません、神楽の間は、このような愛らしい喘ぎ声や響き渡ります。 さすがに神楽殿の中ですから、これ以上の行為には及ばない、暗黙の了解があるようでした。 そのうち笛、太鼓、手打鉦が鳴り響くと、本殿で見た二人の早乙女巫女が現れ、神楽囃子に合わせて、舞台を駆けまわる様に舞い始めました。 神憑りの儀式が始まったのです。 二人の動きは、バリ島で見たインドネシアの舞踊にも似ています。 二人の表情も虚ろと覚醒を繰り返し、神座に置かれたカメからお酒のようなものを柄杓で呑むと、一段とテンポが激しくなりました。 炎の上がる炉の上に白く丸いものが乗せられました。 亀卜(きぼく)という亀の甲羅を焼き、そのひびの割れ方で占う、古代の神憑りです。 大きく太鼓の音が鳴り響くと、一斉に音が止み、静寂が訪れます。 少女たちは、神鈴を亀卜に向け清めると神憑りの儀式が終わります。 ドン、ドンと大太鼓の音が響き、占いの結果を皆、固唾を飲んで見守ります。 しかし、巫女からは、なにも言葉がありません。 何か、いつもとは違う事が起きている、そんな胸騒ぎを覚えます。 大太鼓が連打されると、巫女の口から聞き覚えのない言葉が発せられました。 今のは、古代の日本語だ・・。 何て言ったんだ。 そのうち、太鼓、笛が静かに奏で始めると、唄が始まりました。 めくりに書かれた演目は、繭の神楽。 いよいよ麻由子ちゃんが舞う、神楽が始まりました。 虎の縞模様の衣装を着て、面は恐ろしい形相をした猿のような異形の鵺が舞台に現れます。 腰には、瓢箪を持ち、脚は蛇の革の脚絆、まるで特撮に出て来る怪人の様相です。 いまを去ること千二百年の昔、都にあまたの人の住まひける折、鵺といふ異形のもの現れて、民草(たみぐさ)および平氏、これをおそれかしこまりけり。 かの鵺、討たれてのち、京の都にやうやう平穏の世訪れしかど、やがて四百年を経て、鵺、怨霊の姿となりて蘇りぬ。 かの恨み深き平家を求めて、夜ごとに都をさまよひけれども、時すでに遅く、平家は源氏の手にかかりて、すでに亡びたりける。 なんぢ、(なんと)平家はすでに亡びたるかと、鵺は一度は喜びけれど、さては平家の貴き肉の味、いまだ忘れ難く、執心なお絶えず。 かくて、東西南北、国々を遍(あまね)く尋ね歩き、山野をさまよひつつ、つひに中国山地の奥深く、平家の末葉(すゑは 末裔)らの忍び住む隠れ里を見出だしけり。 さるほどに、平家の末葉の肉、その味はまことに格別なりけり。 かの鵺、夜ごとに村を襲ひては人を喰らひけるが、やがて肉柔らかなる童(わらは)のみを選びては喰らふやうになりにけり。 村人ら、これをおそれて夜をも眠らず、つひには里を捨てて他国へと逃る者もありけり。 このままにては、いづれ里は絶えなんずと、誰もが嘆き悲しみける。 鵺の舞が終わり、麻由子ちゃんとその両親が出てきました。 両親は、面をかぶっていますが、麻由子ちゃんは、白粉と口紅、鮮やかな朱色の着物を着た村娘として出てきました。 緊張しているのがこっちにも伝わってきます。 着物の裾から見える華奢な脚がぶるぶると震えています。 その折しも、伽耶宮(かやのみや)の血をひく繭由子(まゆこ)といふ娘ありけり。 年わづかに十三に満たねど、心賢く、神慮を畏れし子なり。 かの娘、村を救はんと思ひて、自らを贄(にへ)として鵺に捧げんと申せば、父母、涙してこれをとどめんとす。 されど繭由子、静かに曰く・・・。 我、密かに小刀を呑みて鵺に食はれなば、きっとその腹を裂きて、鵺を倒すこと叶ふべし。 命は惜しからず、ただ村の安寧を願ふのみと。 父君は、家にただ一つありし鉄の銛の先を折りて、三日三夜、火と水とにて研ぎ澄まし。 つひに、刺せば戻らぬ返し持つ刃となし給ふ。 それに深山の鬼草(おにぐさ)、すなはち鳥兜を煮つめし猛き毒を塗り給ふ。 母君は、山の芋をすりおろし、灰の汁と和し、こんにやくをなして、小刀をその中に覆ひ隠し給ふ。 その折しも、白魚のごとき御手の指は、強き灰汁にてただれ、赤く爛れにけり。 もはや元のかたちにも戻らざりけり。 よきか、鵺に決して知られぬやう、事の直前にて呑みくだすのじゃぞ。 はい……父上さま、母上さま。かくも短きあひだなれど、ありがたうございました。 わらは、生まれ替はりても必ずや、父上さま母上さまの子として生まれ出で参りませう。 これは、ほんのしばしの別れにて候ふ。ゆめゆめ悲しみ給ふな。
25/10/02 23:32
(9xIy95q5)
投稿者:
(無名)
◆8OwaNc1pCE
麻由子ちゃんの演技に胸を打たれていました。
いつの間にか涙が頬をつたい流れています。 篠笛が静かに流れ、麻由子ちゃんと両親は、舞台から離れていきました。 これより、しばし間を取りまして御座いまする。 ここで休憩というのは、何とも、もどかしい気持ちで一杯になります。 そのうち辺りに立てられた燭台の蝋燭を巫女たちが少しづつ消して行きます。 そのうち神楽殿の中は、舞台を照らす灯りだけになりました。 辛うじて本が読めるくらいの明るさです 直来(なおらい)の鏡酒(かがみさけ)でございます。 直来とは、儀式の済んだお供え物を神様と一緒に頂く事で、神様の力を分け頂き、邪気を払い身を清める為に行うものです。 口にすると、お屠蘇をかなり濃くしたような薬酒の味がします。 う~ん、これは何だか凄い味がするな。 あ・・。 身体が火照り、股間が疼き、むくむくと大きく硬くなっていきます。 自分の変化に思わず声を出していました。 狭い褌の中で、さらに大きくなっていきます。 こりゃヤバイな、痛てて・・。 装束の隙間から手を入れ、白褌の脇から亀頭を出すとようやく落ち着きました。 篠笛が鳴りはじめました。 おどろおどろしい太鼓が大きな音で鳴り響くと静寂が訪れました。 いよいよ、神楽も終盤のクライマックスを迎えます。 舞台を取り囲む観客の雰囲気が一気に緊張感のあるものに変わりました。 鵺が出てきました。 虎柄の身体は、赤くなり前とは容貌が変わっています。 しかも股間には、赤い漆塗りの陰茎を模した装具をつけています。 麻由子ちゃんが出てきました。 少女の覚悟を表した白い装束は、動くたびに擦れた音がしています。 それは、半紙をさらに薄くした和紙で出来た装束で、歩くだけで既に裾が裂けていました。 手を後ろにしているのは、蒟蒻に埋められた小刀を隠し持っているのでしょう。 透けた衣装からは、麻由子ちゃんのすらりとした美しい肢体が透けて見えています。 どうにかなりそうなくらい興奮して、硬くなった陰茎を思わず握っていました。 麻由子ちゃんの周囲をぐるぐると品定めをするように舞う鵺。 そのうち鵺の陰茎が、上下に動き始めます。 どうやらペニスカップみたいなもののようです。 不安と恐怖のような表情の麻由子ちゃん。 唄が始まりました。 さるをり、かの鵺、いつものごとく繭由子の衣(きぬ)をはぎ、貞操をうばはんとせしに。 鵺がじりじりと近づくと、手の蒟蒻に口に入れようとする麻由子。 あッ。 刺せば戻らぬ返しを持つ小刀、それはまさに鵺の性器と同じ、男根の形をしていました。 12歳の少女は、疑うこともなく小さなお口を大きく開けて、それを咥えこみます。 舞台の周りの男たちの目が、顔が、にやりと笑っていました。 さすがに中に小刀は入っていないだろうが、あんな大きいディルドみたいなのが飲めるのか。 健気にも何とか飲み込もうと両手で押し込む麻由子ちゃん。 舞台袖の何名かは、目を赤くして瞳を潤ませる麻由子ちゃんを見て、陰茎を晒して千摺りを始めていました。 鵺は、後ろから抱きつく麻由子ちゃんの衣装を手で引き裂いていきます。 衣装は、簡単に裂けて、12歳の幼い身体が観衆の目に晒されていきました。 円錐の形をしたわずかな膨らみが男の手に揉まれ、白い肌は、鵺の手形で一杯になります。 だれかぁ、たすけてぇ。 いやあ、いやっ。 鵺は、押し倒すと、腰の瓢箪に入った液体を飲み、口移しにして麻由子ちゃんに注いでいきます。 いやあっ、たすけてえぇっ、やめてぇ。 二度、三度と麻由子ちゃんに酒を飲ませると、そのうち麻由子ちゃんの声がしなくなりました。 鵺のセリフです。 かくのごとき若き身にて、死出の道に赴かしむるこそ、あはれなりける娘なり。 親こそも、かくもいたはしき事をせしものかな。 尽くる命、女にて生まれ出でしならば、終の時にぞ、そのよろこびをば教へて聞かせん。 細く白い肢が鵺の手によって開かれていきます。 麻由子ちゃんの割目に拳ほどもある漆のペニスが当てられました。 あ、あ、あ・・・。 ああ、なんてことだ。 本殿での白羽の矢を受け取った・・嫌な予感が・・当たってしまった。 ああ、ありえない、今の時代にこんなことがあるなんて。 このままでは麻由子ちゃんは犯される、そう感じた僕は、立ち上がりますが、すぐに周りの男たちに取り押さえられました。 観念せい。 口をわなわなと震わせ、必死にやめるよう懇願する麻由子ちゃんですが、声は擦れ、ヒューヒューと息が洩れる音しか出てきません。 張り詰めて切れそうな弦のような緊張感が、部屋の中を覆っていました。 固唾を飲んでという言葉がぴったりです。 そのうち空気が激しく震え、それは声が出ない麻由子ちゃんの絶叫のように感じました。 鵺は、華奢な少女の上に圧し掛かり、腰を振ります。 太鼓や手打鉦がだんだんテンポを上げ、それに合わせるように腰の動きが早まってきます。 鵺は、掻き廻すように激しく腰を振り、何度も打ち付けるようにして麻由子ちゃんを犯します。 大太鼓が連打されると、抱きあげたまま立ち上がり、突き刺したまま、麻由子ちゃん持ち上げては、打ち付けます。 観衆に晒される麻由子ちゃんの顔は、苦痛ではなく、次第に悦びに溢れたものに変わっていました。 あっ、ああんっ、あんっ、はあんっ。 ああんっ、いいっ、いいっ。 ああんっ。 そのとき、繭由子のうちに宿る慈しみの心、いと深く温かくして、まるで日の本の春光のやうなり。 鵺、ふとその身を震はせ、かつて人でありし頃、母の胎内にてぬくもりを受けし記憶、まざまざと思ひ出でけり。 憎しみと怨みを糧として生きながらへし霊、その心、いつしか繭由子の優しきまなざしに溶かされ、忘れ果てて久しかりし人の心、ふたたび芽生えはじめたりけり。 やがて鵺、その姿を変へて人のかたちとなりにけり。 いや、変はりしにあらず、ただ元の姿へと帰りしのみ。 この世にたったひとつの宝、かけがへなきものの愛しさを、はじめて知りしはそのときなりき。 されど繭由子は、すでにその命の灯、消えはててをりぬ。 鵺、ひとたび彼女の頬にふれ、 涙をこぼしつつ、かの穏やかなる光に 永久の別れを告げたりけり。 その後、あの山深き隠れ里にて、鵺の姿を見し者は、誰ひとりとしてなかりけり。 ただ春の野に、そよぐ風のなかに、かの繭由子が笑みをたたふるがごときぬくもりを覚ゆることあり、秋の夜長に、遠く鳥の声まじへて、ひとしれず誰かの泣く声、聞こゆるともなく聞こゆり。 時は流れ、里には再び命の声満ち、田畑に稔り溢れ、童らの笑ひ声、山にこだましけり。 村人らは語り継げり、「かの災いを祓ひしは、剣にあらず、呪にあらず。ただ一人の娘の、慈しみの心なり」と。 そしていまも、里人は年に一たび、繭由子をしのびて、小さき社に花を捧げ、舞を奉じ、歌を捧ぐ。 その舞の名を、「繭の神楽」と申す。 かの神楽舞の夜には、 星いよいよ冴えわたり、 月は涙を湛へて、 ひそやかに、山の端よりのぼり来るとぞ。 巫女たちの神鈴が鳴らされ、大太鼓の音と共に、神主は終演を告げると、蔀度(しとみど)が降ろされました。 この後は、直来が明け方まで行われました。 これは只の悲しき中年男の妄想、ただの戯け話でございます。 最後まで、お付き合い下さり、ありがとうございました
25/10/05 10:10
(JYG9/0Q7)
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