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二人とも思春期
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:二人とも思春期
投稿者: さわ
「えっ?」
「おっ!」
急に入って来た沙耶に驚く拓哉。
驚く筈だ。
ズボンとパンツを脱いでチンチンをしごいてオナニー中なのだから。
沙耶も幼馴染みの同級生のそんな姿に驚いた。
二人とも中1。
思春期の最中で身体も心も性の問題から離れられないお年頃だ。
拓哉の方が開き直りが早かった。
「俺、オナニー中なんだ。
男の子は大人になるために皆するものなんだ。」
沙耶は内心の動揺を必死に隠す。
「そうらしいわね。
私もそう聞いたわ。」
「うん、だからオナニーするって別に変態じゃないからな。
健康な証拠だから!」
「ボン.キュ.ボンのきれいなお姉さんモデルのグラビア見てするのならね。
でもこの写真何なの?」
拓哉がオナニーのおかずにしていたのは、セーラー服の上だけ着て、下は裸の二十歳前後の女性が両手を万歳の格好で鴨居に縛られ、両足首も広げられて縛られて顔をうな垂れているSM物。
アブノーマル、変態、と言われても仕方ない写真だったが、拓哉は勢いで沙耶からマウントを取ろうとする。
「こんなのSMって言うんだ。知ってるか?」
「おあいにく様。知ってるわ。
前に親戚の家でチラッと見た事ある。
拓哉はこんな変態が好きなの?」
思春期までの男女に良くある事だが、同年齢では女の子の方が男の子よりしっかりしているものだ。
同じ年なのに女の子がお姉さんポジションを取り、男の子は弟ポジション。
沙耶と拓哉も普段からそんな感じだった。
劣勢になった拓哉はなんとか沙耶の弱いところを探ろうとする。
「俺は6年生の時からオナニーしてるけど、お前はオナニーとかするの?」
「あんた...、女の子にそんな事聞く..?」
さすがに沙耶も即答出来ない。
沙耶が口ごもったのを見て拓哉は攻勢を掛けた。
「沙耶はしてるの?
してるんだったら、どんなおかず使うの?
どんな想像してするの?」
一方的に拓哉から攻勢を掛けられた沙耶も何とか反撃しようと話題を探す。
「そんな事、他人に言う訳無いじゃない!
そう言う拓哉は、こんな変態写真見てるけど、女の人をこんな風に虐めたいって思ってふわけ?」
「あっ、言う訳無いって事は..、してるんだ!」
いつもなら口では簡単に拓哉を言い負かす沙耶なのに、さすがにオナニーの現場を見てしまった動揺は隠せなかった。
拓哉から一手づつ先手を取られてしまう。
「なあ、沙耶はこんなSMとかどう思う?
俺は女の人が可哀想とも思うし、でも可哀想だから可愛いとも思うんだ。
可愛い女の子に対してしかエッチな事して虐めたいって思わないからな。」
「どう思う?って、虐められてる女の子の立場からって事?」
「うん、まあそう言う事。
沙耶はこんな風にエッチに虐められたらどう思うの?」
こんな質問、真面目に答える必要も無いのに、沙耶は少しの沈黙の後、小さな声で答えた。
「好きな..、人からだったら..?」
拓哉もいやらしい本の拾い読み等でSMは完全な暴力とは違うニュアンスであるようだ、完全に理解は出来ないが、特別な男女の愛の形らしいと言うくらいは知っていた。
「そうだな..。
うん、掠われて無理矢理じゃなくて、恋人からこんなエッチな事したいって言われたとしたら。
そうだったらどう思う?」
そう聞いてから拓哉は気がついた。
沙耶の顔色、表情がおかしい?
いつもの俺を冷静に見下すような顔じゃないみたい?
熱でもあるみたいに赤くなってるし、息づかいも普通じゃない。
俺、やばい事言っちゃったかな?
お母さんとかおばさんに言いつけられたら、本当にやばい..。
ボンキュボンのお姉さんモデルでオナニーしてれば問題無かったかな?
SMとか変態物をおかずにしてるって大人に知れたらやっぱりまずい。
拓哉なりにそう心配していた時、沙耶が小さな声で言った。
「そんなに..、嫌じゃないと思う..」
えっ?何が嫌じゃ無いって?
あっ!
女の子が好きな男の人から縛られたりすることが嫌じゃないって事!
また沙耶がやっと聞こえる小さな声で言う。
「好きな人からなら..、好きな人が喜ぶなら..」
沙耶の表情は恐いくらい真剣だった。
「お前..、好きな人って..いるのかよ?」
拓哉が聞く。
またしばらくの沈黙。
「いる..。」
「それ、誰?」
沙耶は答えない。
「それって、そいつがお前を裸で縛り対って言ったら..、お前縛られるって事か?」
沙耶は小さく、しかしはっきりと頷いた。
そして目の前にいる幼馴染みの目を真っ直ぐ見て言った。 
「拓哉。
あんたがしたかったら、私にして良いよ..」



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2024/01/11 16:31:53(wATXM16T)
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