"◯◯ちゃんまた明日ねぇ♪バイバィ"
塾も終わり友達と別れた"愛"
もうすぐ受験と言うこともあり勉強漬けの毎日だった
"あれ…ママ、まだかな?"
迎えに来ているはずの母の姿がまだいなかった
バックからスマホを取り出しラインを確認した
[お疲れさま。今日はお迎え間に合わないかもしれないから、先に帰ってて
気を付けてね]っと
愛は不安ながらも、1人で歩き出した
時間は20時過ぎ、辺りは真っ暗になっていた
最近は物騒だからと、護身用に防犯ブザーを渡されてはいるが今のところ1回も使ったことはない
暗い夜道を一人で歩くのは不安だが、愛は1人で帰る方が好きだった
"あっ…"
彼女の目に止まったのはどこにでもある普通の公園
愛は様子を伺うように辺りを見渡し、再度スマホも確認した
母からの着信もない…
"まだ、大丈夫…"
そう言うと彼女は夜の公園へと足を踏み入れた