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ミズキちゃん(続き)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:ミズキちゃん(続き)
投稿者: ジュン
俺は林の中を、仲間に気づかれないように大きく迂回して走り抜けた。

マサキの後を走り抜けた時、ミズキちゃんの姿が見えた。
俺は林から飛び出し、ミズキちゃんの目の前に躍り出た。
「ミズキちゃん、逃げろ!」
俺と彼女はこの時が初対面。ミズキちゃんは驚いて
「えっ?だれ?」
と聞いてきたが、名乗っている暇はなかった。
俺は後を指差し、
「向こうで俺の仲間が待ち伏せしてる!君を襲おうと!この先に神社があるだろ!?」暖
俺が言うと、ミズキちゃんは状況を飲み込んだらしく、俺にピョコンと頭を下げると、今来た道を一目散に駆け戻って行った。

バスケ少女のミズキちゃんは、足が速い。
彼女の背中は見る見る内に小さくなって行った。
『良かった。ミズキちゃんを助けられた。』
そう思った時、マサキが駆け寄って来て、振り向き様に力任せに殴られた。

ヘタレな俺は、最初の一撃で地面に這いつくばった。
「なにやってんだ、てめぇ!」
「ご、ゴメン。俺、あの子が可哀想になっちまって。まだ子供なのに!」暖
「ふざけんな!」
脇腹に蹴りを入れられ、俺はうめき声を上げ、腹を抱えてうずくまった。
そこへ、カズとショウ、それにサトシちゃんが走ってきた。
『フクロにされる…暖しょうがねぇな…だが、好きな子を守れたんだ…』
するとサトシちゃんが、
「もうやめろ!」
と止めてくれた。
「けどよぉ!」
不満そうに言うマサキに、
「そいつなりに考えがあってのことだろ。許してやってくれ」
と言ってくれたので、マサキは黙った。
「ジュンは俺のガキの頃からのマブダチなんだ。それに免じて、な?」
サトシちゃんはみんなを見回して、そう言った。
「ちっ!バカが!」
マサキは吐き捨てるように言うと、先に立って学校とは反対方向に歩き出し、他の3人も後に従った。

俺はその場に取り残された。
マサキがあんなに怒ったのは、レイプが失敗したからではなく、俺が仲間を裏切ったからだろう。
男気というか、普段からそういうのが大嫌いな奴だった。
『もっと早く、止めようと言っていたら、こうはならなかったんだろうな…』
俺は自分の弱さに腹が立った。


翌日登校すると、俺たち5人はすぐに、職員室に呼び出され、生徒指導の教師にこっぴどく詰められた。
その教師の説明によると…
ミズキちゃんは俺たちから逃げて、その足で中等部の職員室に駆け込んだ。
ミズキちゃんの担任は驚き、すぐに高等部の生徒指導担当に連絡した。
前から俺たちに目をつけていたその教師は、ミズキちゃんに俺たちの写真を見せ、俺たちのしわざと分かった。
その時ミズキちゃんは、俺の写真を指差し、『この人が知らせてくれたから、逃げることができた』
とも伝えてくれたらしい。

未遂とはいえ、中学生を拉致して輪姦しようとしたのだ。退学になっても、警察に通報されても文句は言えない。
だが学園としては、事件か表沙汰になる方を怖れたらしく、穏便な処遇となった。
5人とも停学。俺は2週間、他の4人は1ヶ月。
その日の内に学校に親が呼ばれ、それぞれの家に連れ戻された。

 
2016/12/17 08:02:52(j6tTH65r)
2
投稿者: ジュン
下の投稿で、誤ってレス禁止にしてしまったので、別スレを立てました。
すみません
16/12/17 08:05 (j6tTH65r)
3
投稿者: (無名)
その後の展開が楽しみです。
続きをお願い致します!!
16/12/18 06:36 (2K33NSXj)
4
投稿者: まこっちゃん
ジュンさん、これがあなたの本当に望んだ
結末、描きたかったエンディングなんですね
それであなたの心が癒されるならいいと思います

16/12/19 04:34 (MvtgjZiz)
5
投稿者: ジュン
停学が明けて、俺は登校した。
学校では俺たちがしようとしたことの噂が広まっていて、教室に入ると思い切り白い目で見られた。
ヤンキーぶっていたせいで、元々孤立していたので、大して苦痛にもならなかったが。

昼休みになると、一人の女子が、恐る恐る近づいてきて、俺に会いたいという子が廊下まで来ているという。
女子が指差す方を見ると、そこにはなんと、ミズキちゃんが立っていた。
俺は腰が抜けるほど驚き、ドキドキして来たが、クラスの連中の手前デレデレする訳にも行かず、
「ああ。」
と素っ気ない返事をして廊下に出た。
そのままミズキちゃんの前を通り越して裏庭に向かうと、ミズキちゃんは後を付いてきてくれた。

「何?」
俺がわざとぶっきらぼうに言うと、
「あの…この間は、本当にありがとうございました」
そう言ってミズキちゃんはペコリと頭を下げた。
俺は、彼女とまともに口をきくのはこの時が初めてだった。
こうして面と向かって話してみると、想像以上に素直でいい子で、俺なんかとは住む世界が違うように感じた。

「俺は別に… 俺たちみたいなのが、こんな子供を集団で襲うのが納得行かなかっただけだ。礼を言われるようなことはしてねぇよ。」
それだけ言うと、俺は背を向けて教室に戻ろうとした。
「あ、あのっ!」
ミズキちゃんが呼び止めた。
「私…あのまま進んでたら、どうなってたか。考えただけで怖くて… だから、どうしてもあなたにお礼しなくちゃって思って…」

お礼?プレゼントか?そりゃ、ミズキちゃんからもらえるなら何だって嬉しいが…
だが俺にはそんな資格はないし、何か貰うとしたら、また彼女と会うことになるだろう。
もうミズキちゃんは、俺たちみたいなのに関わらない方がいい。
そう思った俺は、わざと彼女が引くようなことを言った。

「礼か…そんなら、俺とデートでもしてみるか?」
案の定ミズキちゃんは、一瞬身体を固くして、一歩後ずさった。
「まあ、俺みてぇなのと外で二人きりで会ったら、どんなことになるか…」
「あの、私、カラオケか好きなんです!」
「あ?」
「バスケの次くらいに。だから、そういうので良ければ…」
なんとミズキちゃんは、俺と二人でカラオケに行こうと言うのだ。

ダメだ…これ以上俺なんかと関わらせちゃ…
俺はさんざん迷った。
だが結局、たとえ一度切りだとしても、恋した女の子と外で会えるということの、魅力に逆らうことはできなかった。


次の日曜日。俺たちは駅前で待ち合わせた。
現れた彼女の服装は、ジーンズの短パンと、半袖Tシャツ。ラフな格好なのに、すらりと延びた手足が程よく日焼けしていて、天使のように美しかった。
思わず息を飲み、絶句する俺に、ミズキちゃんは恥ずかしそうに
「あ、ごめんなさい。デートなのにこんな格好…私、スカートとかあまり持ってなくて…」
とうつ向いた。俺は少しあわてて
「あ、いや、まぁよく似合ってるよ…」,
照れ隠しにぶっきらぼうに、そう言うと、
「行くぞ!」
と先に立ってカラオケ屋に向かった。

部屋に通され、二人並んでソファーに座る。案内の店員がいなくなると、ミズキちゃんは
「あの…先生から聞きました。私を逃がしたあと、ひどい目にあったって。ごめんなさい… なんで、私なんかのためにそこまで…」
と切り出した。
「違うよ!言ったろ?俺は仲間のしようとしてることが納得いかねぇから邪魔をした。だがケンカが弱いから、マサキに叩きのめされた。それだけだ。お前のせいでも何でもねぇ!」
俺はこの時、俺がミズキちゃんに恋していて、そのために仲間を裏切って助けたことを、彼女に知られたくなかった。
無性に恥ずかしかった。
自分だって、彼女を襲おうとしていたくせに。
不良グループのミソッカスのくせに。
ミズキちゃんはまだ、何か言いたそうに考え込んでいたが、やがて
「私、歌いますね!」
と立ち上がり、曲を入れた。

彼女の歌った曲は初めて聞くものばかりだったが、歌声は伸びやかで優しく、傷だらけの俺の心がわずかに癒される気がした。

俺はカラオケなんて、小学生のころ親に連れてきてもらって以来だったし、歌なんかまともに歌ったこともない。ミズキちゃんの歌を聞かせてもらえば満足だったのだが、彼女がせがむので仕方なく、ガキの頃に夢中になった戦隊物の主題歌を1曲だけ歌ってやった。

予定の時間が過ぎ、帰ろうとした時、なんと彼女から、メアドの交換を申し込んできた。
俺は嬉しかったが、それでも
「やめとけ。俺はお前と友達付き合いできるような男じゃねぇ」
とぶっきらぼうにいい放った。
「そんのことない!ジュンさんは、ほんとは優しい人です。」
「違う…俺はそんなんじゃ…今までだって…」
その時俺の頭には、これまで仲間と一緒に襲った、JKたちのことが浮かんでいた。
16/12/21 06:51 (dwrjtEFi)
6
投稿者: まこっちゃん
続き待ってました。
ジュンさんの素直な気持ちを読みたいですが
青春恋愛物語なのかな?
官能小説ならもっと欲望丸出しを期待してしまいます。
まだ始まったばかり、これから先があるのかな?
16/12/21 23:41 (ACGR8j0C)
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