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つんでれ
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:つんでれ
投稿者: ゆう
3年前に、兄が亡くなった。
兄には小学生の娘がひとり。だがその子と兄は、血の繋がりがなかった。
兄の妻となった人の連れ子。だがその人も、兄より先に亡くなってしまっていた。
兄はその娘を、亡き妻の形見として、それは大事に育てていた。

兄が亡くなってからは、僕の母がその子を引き取り、世話をしていたが、その母が自宅で転んで骨折し、寝たきりに近い状態になった。
いよいよ、その子を育てる者がいなくなった。

親戚同士で母の家に集まり、誰がその子を引き取るか、話し合った。しかし、兄の遺児とはいえ、血縁のないその娘を進んで引き取ろうという人は、いなかった。

その子の名前はまゆ。5年生だった。

僕は、兄とは仲が良かったので、兄の生前、何度も兄の家でその子と会っていた。
顔つきは、美少女といえる。だが何しろ、全く愛想がない。
笑顔を見せることはめったになかったし、無口で、話しかけても会話が続かない。

でも、僕はそんなまゆが好きだった。
動物でも犬より猫が好きな僕は、やたらに人なつこいより、なかなか心を開かないまゆが、ほんの時より見せる笑顔に、いつも癒されていた。

僕はまゆを引き取りたかった。
だが、独身の自分に、女子小学生とふたりで暮らすなんてことができるか自信がなかったし、血が繋がらないだけに、親戚の人たちから邪な目的を勘ぐられることも、気恥ずかしかった。
しかし、誰かが
「誰も引き取り手がないんじゃあ、施設に…」
と言い出したとき、堪えきれなくなって
「あの…僕のマンションなら…」
と言い出した。
「ひとりなので使ってない部屋があります。まゆは自分のことはなんでもできるし、食事や洗濯は…ヘルパーを雇えば…」

意外なことに、僕のこの提案に、叔父、叔母たちは諸手を上げて賛成した。
それがいい。
お兄さんの遺した子なんだものね。
皆、悪い人ではないのだが、姪と言っても血縁ではないので、いまひとつ真剣に捉えていなかったのかも知れない。それが、僕たちに幸いした。

話が決まってから、僕は実家の自分の部屋で待たされていたまゆのところへ向かった。
「まゆちゃん。おじさんたちと話し合ったんだけど、みんなが、君は僕のマンションで暮らすのが一番だと言うんだ。だから、もしまゆちゃんが嫌じゃなかったら …」
するとまゆは、すっと立ち上がり
「ゆうさんが、私を引き取るって
言ってくれたんですね。ありがとうございます。」
と改まって頭を下げた。

こうして、僕とまゆのふたり暮らしが始まった。

 
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2016/10/22 07:31:07(jXT1HbMP)
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