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まほろば
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:まほろば
投稿者: 大吾
(あ、あふん…、だ、だめ…)
(うぉっ…、おう…)
狭い廊下を挟み反対側の両親の寝室から、今夜も狂おしげな隠声が漏れ聞こえてきた。
(また始まった…江里子が目を覚まさなければいいけど…)
高2の松下大吾は二段ベッドの冗談で寝ているであろう妹のことを慮った。
まだ中学一年生だ、刺激が強すぎる…。自分にとっても充分刺激的なのだから…。
しかし大吾は、親に対して自制を忠言することは流石に出来ないでいた。
(まだ新婚なのだし…)
そう、大吾の母と江里子の父が再婚して同居を始めてから、まだ一月だった。
つまり江里子が「妹」になってまだ間がなかった。
とても可愛く、初心で、幸いなことに大吾を慕ってくれた。
経済力の無い親なので狭い2DKの県営アパート暮らしだが、大吾は江里子と同じ部屋をシェアできることが嬉しかった。
(くわあああ…、むうあああ…)
(ううっ、うおっ…)
共に四十路前半の両親はいっそう激しく絡み合う…
大吾はなんだかいたたまれなくなりベッドから身体を起こした。その時、
「お兄ちゃん、起きてるの?…」
上から江里子の小さな声が聞こえた。大吾は驚き立ち上がった。
「江里子、寝なさい」
両親の喘ぎ声を聞かせたくなかった。
しかし江里子はベッドライトを灯し降りてきて、下段に腰掛けていた大吾の隣に寄り添うように座った。
「お兄ちゃん、私は大丈夫。私だってもう大人よ…。パパやママがああいうふうになるのは仕方ないわ…」
「あ、ああ。そう、だね…」
冷静な妹の物言いに大吾は却って緊張した。
(くわあああ…、い、いくううう…)
(うをおおおおお…)
激しい一戦が終わったようだった。静かになった。
「お兄ちゃん、辛そう…。私には確かに性欲がある…、でも、お兄ちゃんのほうがもっと大変そう…」
何と妹に気遣われていたのだ。
「そ、そんなこと…」
大吾は強がったが、横を見て驚いた。江里子がいつの間にか全裸になっていた。
いかにも中学生なお河童頭、そして…膨らみかけのまだ大きくは無い胸、くびれかけの腰、生え揃っていない薄めの陰毛、張り詰めた太腿…
薄暗いライトがやけに艶かしく江里子を照らす。
「え、江里子…」
大吾は思わず唾を飲み込んだ。
「お兄ちゃん、静かにね…」
江里子は手拭で自分自身に猿轡をした。そして、大吾に覆い被さった。
刹那、大吾から理性が飛んだ。逆に江里子を組み伏せ、むしゃぶりついた。
(可愛いよ、綺麗だよ、江里子…、ああ、素晴らしい…江里子の身体…、何もかも…)
江里子も手拭を食いしばり真っ赤になって悶絶していた。弾力のある小さめの乳房が目の前でぶるぶると震えている。

結局、3発も江里子にぶちまけた大吾は、疲労でそのまま昏睡した。

翌朝。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、遅刻するわよ」
セーラー服姿の江里子に揺すられ大吾はようやく起床した。まだ目が回っている感じだった。
既に両親は家を出ており、ダイニングテーブルにはシリアルとリンゴだけが置いてあった。
「江里子…、その…昨夜は…、ご、ごめん…」
大吾は昨夜の所業を反芻し、牛乳を用意する江里子に向かい、神妙に謝罪した。
「何のこと?、さ、早く顔洗って、食べちゃいましょう」
江里子は早速スプーンを使っている。
「あ、は、はい…」
言われたとおり顔を洗った大吾だが、江里子と食卓を囲む勇気がなく、着替えに部屋に戻った。
(昨夜のあれは、夢だったのか?…)
改めて自分のベッドを見た。自分の精液の匂い、そして…血…。
やはり夢ではなかった。

つものように一緒に玄関を出て鍵を閉めた。
いつものように手をつなぎ歩いた。
そしていつものように大通りで手を振って別れた。

しばらくして大吾の背中から、江里子の大きな声が聞こえてきた。
「お兄ちゃん!、私、大丈夫だから!、大丈夫だから!」
大吾が振り向いたときには、もう江里子の姿はなかった。
 
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2016/06/04 05:38:51(JJAeq6mr)
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