私の家庭教師の先生。

スッゴく頭のいいＴ大生。

しかも、文科１類、法学部政治学科の超エリート。

名前は北原裕也。

私を中学１年から全教科教えてくれて来た。

私の名前は遠山紗耶香。

先生はいつも｢サヤカ｣って呼んでくれてきた。

私が第一志望の国立大学の付属高校に合格できたのは、裕也先生のおかげ。

｢サヤカが第一志望に合格したら、僕からプレゼントしてあげるね。サヤカの欲しいもので、僕がプレゼントできそうなもの…リクエストしてね。｣

そう言ってくれた。

でも裕也先生とは今年でお別れ。裕也先生はもう４年生だから、卒業して、私が高二になったら社会人になっちゃうから…。

私は裕也先生におねだりするプレゼントは、もう１年前から決めていた。

裕也先生がそれでいいって言ってくれないと、もらえないもの…。

｢貰う｣んじゃなくて、私がもらって欲しいものかも…。

私のまだ男性を知らない、幼い身体。

それを裕也先生に｢もらって｣もらうのが、私の欲するプレゼント。

裕也先生はまだ私の欲しいプレゼントの内容を知らない。でも薄々気づいてる。それは裕也先生にも、身に覚えがあったから…。

それを今日、裕也先生に伝えるの。

裕也先生はきっと、｢いいよ｣って言ってくれるはず。

だって、裕也先生も欲しがったことがあったし、私も欲しがれば、それで裕也先生も私も、｢プレゼント｣が完全するから。

私がするのは、お別れのプレゼント。

今日は両親が定期的に祖母の介護で帰宅しない、１ヶ月に１回のチャンス。

しかも、私はアンネを使う少し前。

胸か張って来ていて、裕也先生も満足してくれるかも…。

私の期待も膨らんでいた。

もうすぐ裕也先生がやって来る。

私は二日前から、お部屋を大掃除して、ベッドのお布団もお洗濯して準備した。

私はすでにシャワーを浴びて、先生の好きな、可愛いって言ってくれた制服をまた身につけた。

そんなことを考えて、たくさん妄想してたら、チャイムが鳴った。

モニターに裕也先生の姿が映った。

｢サヤカでーす。開いてますから入ってくださーい！｣

ガチャリと玄関ドアが開いて、裕也先生が玄関に立った。

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