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10年前
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:10年前
投稿者: ひろ
今から10年位前、私は高校1年生でした。

私は子供の頃から極端に人付き合いが下手で、家族や親戚以外の人とうまく話すことができず、男子はおろか、女子の友達もほとんどいませんでした。
学校で、女子が集まって話すときは、話の輪には入るけど、他の子の話を聞いて頷いているだけ。
学校の外で友達と会ったり、互いの家に電話をしたり、ということもほとんどありませんでした。

そのくせ、性欲だけは人一倍強く、オナニーを覚えたのは3才の時。それ以来ほとんど毎晩、夜お布団の中でモゾモゾするのが日課になっていました。

私には、同じ名前の、3つ年下の従姉弟がいます。
私の名前が『ひろ』従姉弟が『浩』、親や親戚からは二人とも『ヒロ』と呼ばれていました。

浩は私の父の妹の子で、叔母は浩が幼い頃離婚し、シングルマザーになっていました。
そのため、私の暮らす田舎町から車で1時間も離れた町に住んでいるのに、よく浩を私の家に預けに来ました。
特に、夏休みや冬休みなど、浩の学校が休みの期間には、浩はずっと家に来ていました。

私の両親も仕事が忙しかったので、浩と年が近く、夏休みに一緒に遊ぶ友達もいない私は、必然的に彼の遊び相手をする係になり、二人だけで一日中一緒に過ごす日も多かった。
川遊びをしたり、プールに行ったり、部屋でゲームをしたり、浩の宿題を見てあげたり。そんな日々が続いていました。


彼が小学校高学年になり、身長も私とあまり変わらなくなってくると、私の中で彼を、男子として意識する気持ちが少しずつ芽生えて来ました。
私も中学生になり、胸もお尻も少しは大きくなっていて、時々、浩の熱い視線に気づくことがあり、そんな時に目が合うとお互いに目をそらし、赤面する。そんな微妙な雰囲気になってきていました。

そして、私が高1、浩が中1の夏休み。
半年ぶりに見る浩は、急に背が伸び、顔つきも精悍になって、私はなんか、ドギマギしてしまいました。
なのに浩の方は、前と変わらない人懐こい笑顔で
「ヒロねぇ、来たよ!」
なんて笑っているので、私は何だか自分だけ損したような気持ちになりました。


でも…と私は考えました。
男子中学生といえば、エッチなことや女の子の身体にすごく興味を持つ頃です。
3年前、私が中1の頃なんて、同じクラスの男子は、いつも集まってスケベな話をしていました。
クラスの女子の誰の胸が大きいとか、誰のパンチラを見ちゃったとか…

浩も、やはりエッチな事に興味があるのだろうか?この春女子高生になった私の身体にも、興味を持つのだろうか?

そこで私は、試してみることにしたのです。
持っている中で一番かわいいと思う、ピンクのフリルのついたブラとショーツのおそろを着け、胸元が弛く、スカートの短いワンピースを着て、宿題を教えているときに机の反対側に座り、浩が分からない所があると
「どれどれ?」
などと言いながら机の上に身を乗りだし、わざと浩からワンピの中が丸見えになるようにしてみました。

また、本棚の低い所にある本を取る時など、わざと彼の方にお尻を向けて四つん這いになり、パンツが見えるようにしました。
その度私は浩の表情をチェックするのですが、恥ずかしそうに目をそらし、顔を赤くするだけで、ガン見してくることは一度もありませんでした。

『女の子って言っても年上だし、ずっと姉弟みたいにしてきたから、そういう目では見られないのかな…』
そんな風に思い始めた矢先でした。

浩は家に来ると、いつも私の隣の部屋を使っていました。
隣と言っても、和室しかない古い木造家屋だったので、二人の部屋の間には薄いふすまだけ。
その夜、私が何となく寝付けずに、布団の中で本を読んでいると、浩の部屋から
「ガタッ」
と何かが倒れる音がしました。
大方浩が寝返りを打って、何かに足でもぶつけたのだろう、と思いましたが、何となく気になって、ふすまを細く開けて浩の部屋の中を覗いてみました。

中の光景を見て、私は仰天しました。
浩はタオルケットを足元に払いのけ、パジャマの下とトランクスを膝まで下ろして、固く勃起したペニスを握りしめ、夢中で手を上下に動かしていたのです。
それも、目を瞑って、かすれた小声で何か呟きながら。
私は彼が何と呟いているのか、耳を澄ましました。
「…ねぇ… ヒロねぇ…」

私は浩に気づかれないよう、そっとふすまを閉め、布団に戻りました。
心臓は、鼓動が浩にまで聞こえるかと思うくらいバクバクでした。
『浩が、私をオカズにして、オナニーしてる!』

冷静に考えれば、思春期の男の子が、昼間あれだけパンチラやブラチラを見せられれば、例えその女子に特別な感情を抱いていなくても、夜それをオカズにするくらいのことは普通にあり得ること。
でも私はその夜、浩が私を一人の女性として意識してくれていたことを、とても喜んでいました。

『…きっと、私の裸を見たり、触ったりしている所を想像しながらしてるんだろうな… 浩はそういうことを望んでいるのだろうか?』
『じゃあ、私は?もちろんエッチなことは好きだし、興味はある。けど、相手が誰でもいいってわけじゃない… 浩に裸を見せて、オッパイやアソコを触らせて…』

私はその場面を想像してみました。
『…悪くないな』
そう思えました。
私は浩のことが好きだし(恋とかいうのとは少し違う気持ちでしたが)、弟みたいに可愛がっている。何より彼は、素直で優しくて、性格が良い。もし彼が私とのそういう関係を望んでいるなら、許してあげてもいいんじゃないか… そんな風に考えました。

でも…この私の気持ちをどう伝えようか?
明日ストレートに
『ヒロ、夕べ私をオカズにしてオナニーしてたでしょ?』
と問い詰めて見る?
いや、そんなことをしたら繊細な浩を傷つけてしまうかもしれないし、躍起になって否定されてしまうかもしれません。
そんなことになるよりは…

次の晩、私は、昨日浩がオナニーを始めたくらいの時刻、隣の部屋の様子を伺っていました。
案の定、今夜も浩は始めたみたいで、微かに荒い息づかいが聞こえます。

私はふすまを細く開けると、布団に戻り、枕元のライトを点けて自分の身体に向けました。
そしてパジャマの下を脱ぎ、上のボタンをはだけて、オナを始めました。

それまで、浩が家に来ている間は、彼にそのことを知られるのが恥ずかしくて、我慢していました。
でも、その夜は…

左手で、キャミソール越しに自分の胸を揉み、右手をパンツの中に入れて、アソコを弄ります。
浩に覗かれるかも知れない…そう思うといつもより興奮し、自然に口から甘い声が漏れて来ました。

しばらくして、開けておいたふすまの隙間を見ると…
浩がふすまの反対側に座り、じっとこちらを覗いていました。

「ヒロ、そこにいるの?」
浩がギクッとして固まったのが分かりましたが、返事はありません。
「ヒロ、おいで」
私がそう言うと浩は、ゆっくりふすまを開けて私の部屋に入って来て、私の布団の横に正座しました。
まるで、悪戯を見つかった子供みたい…
私は彼のことが、いっそう可愛く思えてしまいました。

「ヒロ、私の裸、見たい?」
浩はおそるおそる、首を縦に振りました。「私とエッチなこと、したい?」
浩はさっきより強く、頷きました。
「…じゃあ、いいよ。好きにして。」
私はキャミを捲り上げて、裸の胸を見せてあげようかと思いましたが、膨らみの下まで捲った所で手を止め、あとは浩に任せることにしました。

浩はキャミの残りを捲り上げると、しばらくじっと私の胸を見つめていましたが、やがてそっと手を伸ばして来ました。
…すごく不器用な触り方。
でもそれは、私にとっても初めて、男の手で胸を揉まれ、乳首を摘ままれる経験でした。
恥ずかしさも手伝って、すごく感じてしまい
「あっ、あっ、んっ!」
と、すぐに恥ずかしい声が出てきてしまいました。

私の感じている様子に、浩も自信がついてきたのか、ゆっくりと乳房に顔を近づけると、乳首に吸い付いて来ました。

私の小さな乳首を口に含み、舌先で転がします。
そうしながらも、時々上目遣いで、私がちゃんと気持ちよくなっているか、確認します。
『自分だけ満足すればいいんじゃなくて、私のことも気遣ってくれてる。ほんとにヒロは、優しくていい子』
そう思って、
「ヒロ、上手たよ。すごく気持ちいいよ!」
と、言葉に出して誉めてあげました。

でも、浩が本当に興味があり、さわってみたいと思っている場所が、そこではないことは、分かっていました。
なのに、私に拒まれるのが怖いのか、なかなかそこには手を出して来ません。

仕方ないので私は、左の乳首をいじっていた彼の手首をつかみ、パンツの中に導いてあげました。
言うまでもなく、その時私は処女だったので、堪らなく恥ずかしかった。
でも、私がリードしなければ、先に進めないし、浩はもどかしい、惨めな思いをするだろう。
そう思って、恥ずかしさを必死でこらえて、平気なふりをしていました。

浩にとって、女の子のそこを触るのは生まれて初めてだったのでしょう。
まして、パンツをはいたままの手探りです。どこに何があるかまるで分かってない様子で、やたらに見当違いの所をまさぐっているので、私はまた、彼の手首をつかみ、指先を割れ目に導いてあげました。

小陰唇の上端にクリトリスがある。
どこで知ったのか、浩もそれだけは知っていたようで、割れ目に指先が触れると、すぐにそこを探り当て、集中的に責めて来ました。
それまで気持ちの上で優位に立っていた私は、弟みたいな男の子にいきなり一番弱い所を責め立てられ、軽くパニックを起こしました。
「あっ!ヒロ、そこは…」
「ご、ごめん。痛かった?」
「ううん、そうじゃないよ…でもそこはもっと優しくして…」
「分かった。ごめんね…」
浩は私の勃起したお豆を、撫でるように優しく、円を描くように愛してくれました。
『このまま、もう少し続けてくれればイケる…』
そう思った時でした。

浩は私から身体を離し、私のパンツを脱がせると、自分もトランクスを脱ぎ捨て、当然の流れであるかのように、私の股間に腰を入れてこようとしました。
慌てたのは私です。

私のイメージの中では、浩との行為は、愛撫まででした。
彼に身体を自由に触らせ、イカせてもらう。そのあと、彼が望むなら、手か口で射精を手伝ってあげる。それで終わりと思っていました。少なくともその晩は。

ところが浩は、年上のお姉さんに誘われた、ということは当然、童貞を捨てるチャンスを与えられた、と受け取っていたようです。

「ヒロ、ちょっと待って!それは…」
浩は戸惑ったような、悲しいような眼で、なんで?という顔をしました。

そんな眼をされたら…私としてはもう、諦めるしかありませんでした。
そのまま顔を横に向け、脚を少し開いて
「いいよ。」
と言ってあげました。

浩は割れ目の下の方に自分の先端をあてがい、しばらく試行錯誤していましたが、やがてそれが、膣の中に入ってきました。
「いっ!」

覚悟はしていたものの、想像を越える痛みに、私は思わず大声を出してしまいました。
今度は浩がパニックを起こす番でした。
「えっ?ヒロねぇ、何で? そんな…」
見ていて可愛そうになるほどのうろたえぶりでした。

「だ、大丈夫だから続けて」
「で、でも…俺…」
「いいから。ここまで来てやめちゃやだよ」
「うん…」

浩はゆっくり腰を前後させて、少しずつ私の中に入って来ました。
私は、動くたびに痛くて仕方なかったのですが、苦痛を感じていることが浩の負担になると思い、顔を両手で覆って声を圧し殺して我慢していました。

やがてようやく、浩の全部が私の中に入り、奥に当たる感じがしました。
「ヒロ、全部入ったよ。よかったね。」
私の声は震えていたかもしれません。

浩はしばらくそのまま動かずにいましたが、やがてまた少しずつ動き始めました。
射精のための動作とは分かっていましたが、痛いことには変わりありません。
でも、彼が早く終わらせようと焦っているのが分かったので、私はやせ我慢をして

「ヒロ、ゆっくりで大丈夫だよ。」
と言ってあげました。

少し、浩の動きが早くなったかと思ったら、一番奥まで差し入れ、そのまま動かなくなりました。
『出たのかな?』
と思っていると、浩は私からぺニスを引き抜き、そのままゴロンと仰向けになりました。

処女を失った悲しみとか、感慨とか、そんなことよりその時の私は、大事な務めをやり遂げたような、深い達成感に浸っていたのだと思います。

でも、ふと横を見ると、浩が手で顔を覆って泣いています。

『これじゃ男女逆だよ…』
そう思いながらも私は彼に
「どうした?ん?」
と声を掛けました。

「俺…勝手に勘違いして…ヒロねぇの大事なものを…ごめん…」
浩がしゃくりあげながら謝るので私は、
「いいんだよ。私だってしたかったんだから…」

ここで止めとけば良かったのですが、雰囲気に流され、つい余計な一言を付け加えてしまったのです。
「好きな人と、さ…」と。

すると浩は弾かれたように身を起こし、
「俺も!俺もヒロねぇのことが大好きだ!一生大事にするからな!」
と言って、私の肩を抱き寄せると、痛いほど強く抱き締めて来ました。

その時、自分がどんな顔で、この弟のような少年に抱きすくめられていたのか、よく覚えていません。

でも、その時の私は、この一言がその後の人生を左右することになるとは、まるで分かっていなかったのです。
 
2015/01/26 20:38:52(nKhtNMHl)
2
投稿者: (無名)
お二人とも優しいんですね、何か重大な事があったみたいで続きが気になります、よろしくお願いします
15/01/27 12:08 (rwCnxf3n)
3
投稿者: ひろ
それから、次の夜も、その次の夜も、浩は私の部屋に来てくれませんでした。

『一回やっちゃったから、もう満足なのかな?』
とも思いましたが、オナニーだって毎晩しないと我慢できない男子中学生が、1度した相手が隣の部屋で眠ってるのに、2回目をしたくないはずがありません。

仕方ないので3日目の夜、私から浩の部屋に行きました。
ふすまを開けると、浩は背中をこちらに向けて横になっています。

私は彼の布団の横に座り、
「ヒロ、一緒に寝てもいい?」
と声を掛けました。

浩はこちらに向き直り、少し奥に移動して、タオルケットをめくりあげてくれました。
でも、私が横に潜り込んでも、一行に手を出して来ません。

私は彼の手を取って、自分の胸を触らせました。

「ヒロねぇ、いいの?」
「なにが?」
「もう、しても、痛くないの?」

やっぱり!
浩は初めての時、私がひどく痛がったし出血もしたので、まだ傷が癒えてないのでは?と気づかって、我慢していたのです。
ほんとに、優しくていい子…
私は、胸がキュンとしてしまいました。

でも、その時の感情が恋愛なのか、弟を可愛がる姉のような気持ちなのか、実は今でもよくわかりません。

「もう大丈夫だよ」

私がそう言うと、浩は急に元気になり、私のパジャマのボタンを全部外すとTシャツをめくりあげ、両胸に激しくむしゃぶりついて来ました。
『よっぽど我慢してたんだな』
そう思うと更に可愛くなり、浩の頭を抱えるように抱き締めてあげました。

彼の激しい愛撫に、私のパンツの中はあっという間に大洪水。
浩はそれを、パンツの上から触って確かめると、パンツの下と一緒に脱がし、いきなりアソコに口をつけて来ました。

「ひゃあっ!?」

私は不意を突かれて変な声を上げてしまいました。
もちろん、男の舌でそこを嘗められるのは、生まれて初めてです。

あまりの刺激の強さに私は
「あっ!やっ!それダメ!」
と言ってしまいましたが、浩には私が本気で嫌がってるのではないとお見通しで、やめるどころか更に激しく責め立てて来ます。
「あっ!あっ!んーっ!」
私は実にあっけなく、彼の舌でいかされてしまいました。

私がいったことが分かると浩は
「ヒロねぇ、気持ちよかった?」
などと、からかうように聞いてきました。
このままやられっぱなしでは、いくら何でも年上のコケンに関わる、と思った私は、反撃に出ました。

浩を布団の上に押し倒すと、ズボンとトランクスを脱がせ、ぺニスを握りました。
彼のそこはすでに、これ以上ないほど固くなっていました。
私は一瞬戸惑いましたが、思いきってそれを口に含みました。

私にとっても浩にとっても初フェラでしたが、クラスの経験豊富な女子が

「男の子のを口に含んだら、先っぽのワレメみたいなのを、ペロペロしてあげるんだよ」
と話していたのを思い出して、その通りやってみました。
浩は
「ヒロねぇ、ダメだよ!出ちゃうよ!ヤベェ…」
と、私の口からぺニスを抜こうとしますが、私は離しませんでした。
「あーっ!」
と彼が叫んだと思ったら、私の口の中で生暖かい物が噴出され、喉の奥に当たりました。
浩が出した物は、けして美味しいとは言えない味でしたが、なぜか少しも汚い感じがしなかったので、私はそのまま飲み込んでしまいました。

「ヒロねぇ、なんで出るまでやるんだよ!ヒロねぇの中で出したかったのに…」
浩が生意気なことを言うので私が
「一滴残らず吸い尽くしてやるぅ!」
と言ってもう一度それに吸い付こうとすると、
「やめろぉ!」
と逃げるので、私たちはしばらく、キャッキャとはしゃいでじゃれあっていました。
でも結局、10分もすると浩のそこは復活し、十分な固さになったので、私は2回目の挿入を経験しました。

もう、痛みはほとんどなく、浩が腰を動かす度に、オナやクンニとはまた違う、満たされるような快感が込み上げてきて、夢中で彼の背中にしがみついていたのを覚えています。

15/01/27 20:04 (daGE63bQ)
4
投稿者: ひろ
その後も私たちは、夏休みが終わるまで、毎日どちらかの布団で一緒に眠り、セックスをしました。
夏休みの最後の日、浩は半分泣きそうな顔で帰って行きましたが、冬休みになるとすぐにまた来てくれて、その間私たちは毎晩交わりました。
そんな風にして、春休み、GWと一緒に過ごし、3年が過ぎました。

高校を卒業すると私は、地元の小さな事務所に就職しました。
浩は高校生になるとすぐ、中型バイクの免許を取り、友達のお兄さんにもらったというバイクに乗って、一人で私の家に来ました。
そして、怖がる私を後ろに乗せて、あちこち連れ回し、最後はラブホに入りました。最初の1回は、浩が見栄を張ってホテル代まで払いましたが、高校生にとってはバカにならない金額なので、次からは私が払いました。

それから彼は、よほどの用事がない限り毎週末うちに来て、私をデートに連れ出しました。
私の両親も、最初の内は
「ほんとに姉弟みたいに仲がいいねぇ」
などと言っていたのですが、あまりに浩が熱心に通ってくるので、母親が心配して
「ヒロ君とはどういうお付き合いをしているの?」
と聞いてきました。
でも、私自身、この交際が何なのかよくわかっていなかったので
「どうって、一緒に遊んでるだけだよ。私に友達がいないの知ってるから、相手してくれてるんじゃない?」
と答えるしかありませんでした。

大学生になると、彼は今度は自動車の免許を取り、安い中古車を手にいれて、毎週末私を迎えに来ました。
大学生ともなれば、友達付き合いやサークル活動とかもあるだろうに、本当にマメに、会いに来てくれました。
その車でデートし、最後は必ずラブホですが、ホテル代を節約するため、その車の中でしちゃったこともありました。

彼が大学4年の春、浩は早々に就職の内定をもらってきましたが、その会社は東京にある、大企業でした。

「ヒロが東京に行ってしまう」

この考えは、自分でも驚くほど私を落ち込ませました。
浩の方は、その話をしても、今までと何も変わらない、毎週会いに来るから、というばかりです。
でも、私は元々大してかわいくもない上に、もう若くもありません。その上田舎者です。
東京に行けば、浩の周りには、同世代や年下の、華やかな女の子たちがたくさんいることだろう。
やがて、次第に足が遠退き、私たちの関係は終わってしまう。

浩が私のもとから、広い世界へ羽ばたいて行くのなら、祝福してあげなければならない。
でも、そしたら私はどうしよう?
もう適齢期と呼ばれる年だし、見合いでもして適当な相手を見つけようか。
でも、10年もの間、彼しか見て来なかった私に、いまさら他の男が愛せるだろうか?
そんなことを繰りごとのように考えていたある秋の日、異変が訪れました。
浩の母親、私の叔母から父あてに

「大事な話がある。次の土曜に浩と二人で行くから、会ってほしい」
と連絡があったのです。

浩の事で大事な話と言ったら、私との関係しか考えられません。
まさか、彼と10年前から身体の関係があることが、叔母に分かってしまったのだろうか?
その事で私は叔母に責められ、今すぐ別れるよう言い渡されるのだろうか?
私は不安でいっぱいになりました。

次の土曜日、浩と叔母はやって来ました。二人ともスーツを着ています。

叔母は父の前に正座し、言い出し辛そうに話し始めました。

「あのね、兄さん。うちのヒロがね、お宅のひろちゃんをお嫁さんに欲しいって言ってるのよ…」

その言葉に両親はびっくり仰天。でも、もっと驚いたのは私です。
「…いや、まあ、二人がつき合ってるのはなんとなくわかってたさ。でもそんな話にまでなってるとは、なあ?」
父は母と顔を見合わせました。

「…まあ、うちのヒロはこんなだし、浩君が貰ってくれるというならありがたい話だか、ヒロの気持ちはどうなんだ?それでいいのか?」

「あの…少し浩君と二人きりで話してもいいですか?私も、急にこんなことになるなんて…」

叔母と両親は、浩があらかじめ私にプロポーズしていなかったことにびっくりしていましたが、何はともあれ二人でよく話し合ってから、ということになり、叔母は浩を残して先に帰って行きました。

その晩、私たちはこのことについて、真剣に話し合いました。
ただし、私のお布団の中でですが…

「もう!なんでいきなりこういうことになるのよ!?」

「ごめん…何度も相談しようと思ったんだけど… 俺、東京へ行ったらヒロねぇに会えなくなるんじゃないかと思って…いくら頑張っても、仕事とかつきあいとかで…そしたら、ヒロねぇに一緒に東京に来てもらうしかないって思っちゃって…」

「あんたがそう思ってくれたのは、すごく嬉しいよ。でも、告白もプロポーズもなしに、いきなりこれはないんじゃない?」

私のこの言葉に、浩はキョトンとしています。
「プロポーズ、したじゃん?」
「え?いつ?」
「前に、ここで。」
私は絶句しました。
確かに10年前、浩は私を抱き締めて
『ヒロねぇ大好きだ!一生大事にするからな!』
と叫びました。
確かにそれは、告白だし、プロポーズでした。
なんと彼はそれから10年もの間、ひたすらその約束を果すために、行動してきたというのです。
なんという一途さ!
私は長い間の心のモヤモヤが、一気にほどけてゆく気がして、何も言えなくなってしまいました。

「勝手に母さんまで連れてきて、驚かせて悪かったよ。謝る!だから、俺と一緒に東京に来てくれるよな?」

もう、私の返事は決まっていました。
でも、このままイエスの返事をして浩を安心させるのはどうにもシャクにさわるので、私は
「今夜こそ一滴残らず…」
とつぶやいて、浩のズボンを脱がしに係りました。
「わっ!ヒロねぇ、ダメだって!」
浩は逃げようとしますが、すでにそこはコチコチに勃っていて、いつまでも抵抗できるものではありませんでした。

実は彼は、ここ1週間、卒論だなんだで寝る時間がないほど忙しく、オナニーもできなかったため、溜まりに溜まっていたようで、今日話がうまく進んだら、終わったあと母親を先に帰し、私を思い切り抱きたいと思っていたようなのです。

でも私は彼のそんな希望を無視して、まずは1回目をお口で頂きました。
続いて2回目を吸い取ろうとすると、彼が
「ヒロねぇ、ホントに悪かった!これからは何でも口に出して言うよ。絶対ヒロねぇを不安にさせないから」
と、かなり的を得たことを言うので、仕方なく許してあげました。

そのあと浩は私の中で2回して、やっと満足したらしく、私の胸に顔を埋めたままスヤスヤと眠りました。

こうして私は、今年の春、3つ年下の従姉弟と結婚して東京へ行くことになりました。
知らない土地で、二人きりで。
田舎者の上に極端に内向的な私に、サラリーマンの妻が勤まるでしょうか?
でも、なんといっても10年もの間一度も揺るがずに愛し続けてくれた浩が一緒だから、なんとかなるのではないか。
今はそんな風に考えています。


15/01/29 07:32 (B5pzDqh3)
5
投稿者: なる
ID:mt0303
おめでとうございます。
末長く幸せになってください。
15/01/30 00:57 (OSTndabf)
6
投稿者: ヘルキャット
最初は興奮したけど後半は感動的なお話ですね(笑)末永くお幸せに♪
15/03/16 20:38 (520VzeFQ)
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