授業と授業の間の休み時間は僅か10分
視聴覚室や音楽室への移動、体育の授業があれば、女子はトイレで用を済ます事もままならない

４年生の真帆と愛菜は３年生まで同じクラスだったが、少子化の影響で二人が通う小学校が、付近の小学校と統廃合された為に、進級と共に離ればなれになってしまった

その結果、二人とも新しい友達が何人も出来たのだが、一日中相手の存在を近くに感じる事が出来なくなった淋しさは、二学期になった今も互いに消せないでいる

夏休み、二人で行ったプールの帰り、真帆のバックから穿き替える前の下着が入ったポーチが無くなった事件があった

それは愛菜のバックの中から出て来たのだが、わざわざ返しに来なくてもイイよと言う真帆の言葉に従って、愛菜が自分の手で洗濯をして、新学期に学校で返す約束になった

初めて自分以外の下着を洗う事になった愛菜

｢まぁちゃんのパンツかぁ‥｣

家族とはいえ、自分以外の人間に汚れた下着を見られたくないだろうという配慮から、普段はした事がない下着の手洗いに挑んだ愛菜だったが‥

手に取ったコットンの白いパンティ、淡い想いをずっと抱いて来たあの真帆が着けていた"使用済"のソレは、まだ性に目覚める前の小学４年生をも妖しげな気持ちにさせる、魔性のアイテムとなってしまった

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