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小学生女子に求婚されたのだが 5
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:小学生女子に求婚されたのだが 5
投稿者: たかし ◆vr7MlHhdvc
俺と柿畑穂子は小学校低学年からの付き合いで、しょっちゅう一緒に遊んでいた。特に家が近所というわけではなく、親同士が仲がいいわけでもなく、いわゆる幼馴染とは違うのだけど、なんとんなく遊ぶようになって、なんとなく話すようになって、なんとなくつるむようになっていた。
 3年生の夏に、ホーコが友達の女の子を連れて遊びに来た。二人より三人の方が色々遊べたので俺は大歓迎だった。それ以来その子も一緒に遊ぶようになって、結局つるむようになった。その女の子が由希子なのだ。
でも由希子はどちらかというとホーコの友達であって、俺との直接的な交流はあまりなかった。だから3人でよく遊んでいたにもかかわらず、由希子とはいつも微妙な距離を感じていた。その距離がぐっと詰まったのが小学校キャンプ事件なのだけど、その詳細を語ることは許されていない。
 ホーコは気さくな奴なので、つい男友達みたいに扱ってしまうのだけど、実はかなりの美形である。38歳と言えば男も女もすっかり中年化している年齢だけど、ホーコはここ数年、見るたびに若くなっていて、知らない人からは20代だと思われている。
いったいどんな魔法を使っているのか知らないが、なんとも羨ましい奴だった。なんであいつが独身のままなのか不思議でならない。言い寄る男はいくらでもいただろうに。

 そんなだから、さっきの亜季からのおばさん扱いで表情が大いに曇ったのがあからさまに見て取れて、ちょっと心配になった。
『すまなかったな。でも気にするな。婆さんと言われなかっただけ良かったじゃないか。あいつらにとっては女子高生でもオバサンなんだから悪あがきはよせ』とメールすると、
『えー何の話?気にしてないよー、ぜんぜん気にしてないよー、アキちゃんだっけ?可愛いねー、すごく可愛いねー、今度会ったら背後から全力で襲っちゃうかも~(-_-メ) 若くて素敵な花屋のおねえちゃん(生娘)より』と返ってきた。
ぜんぜん気にしてるじゃねーか!ってか(生娘)とか付けてくんな!
本当にやりそうだから怖いんだよ、こいつは。

 当然といえば当然なのだけど、ホーコと由希子は全然違うタイプだった。
長身で目鼻立ちのくっきりしたホーコは、普通に歩いていても目立っていたと思う。体育と音楽以外は苦手で、怒るとすぐに暴力をふるうという、わかりやすいバカだった。
対して由希子は、地味で大人しい優等生タイプのくせに、他のグループとの喧嘩なんかの時には、真っ先に先陣を切るという『血の気の多い』バカだった。俺もホーコも『待て!由希子!』と何度叫んだことか。
但し、由希子の武器は拳ではなく口だった。頭脳明晰で本の虫だった由希子の言葉の攻撃は、下手な暴力よりキツかった。大抵の奴は追いつめられて逃げ場を失い、泣きながら由希子に殴りかかるという行動パターンをとるので、そうなって漸く俺とホーコの出番になる。結局は由希子の尻拭いをしてただけなんだと随分後になって気が付いた俺も、大概バカである。
向こう見ずの暴走型で頑固者で成績優秀。えげつない悪戯なんかも平気でやっちゃうくせに、妙に正義感が強くて弱い者イジメを強く嫌った。色んなことを感心するほどよく知っていた割に、いまいち思慮に欠ける残念さが、由希子の可愛さだったんだと思う。

 はっきり覚えているエピソードを一つ。
中学1年の秋分の日、いつもの様に俺の部屋で三人が集まり、宿題をやっつけて駄弁っていた時の事。
何がきっかけだったのか分からないんだけど、由希子とホーコが口論になった。小さな言い合いは何度もしてきたけど、この時はいつもと違ってどちらも引こうとしない。
「お前らいいかげんやめろよ」と言ったところで文字通り焼け石に水。まあ口論ってことは口喧嘩なわけで、ヒートアップした挙句に当然のようににホーコがコテンパンにされてしまった。
いつもならここで由希子が自分も悪かったと謝って喧嘩終了になるんだけど、この時は余程我慢ならなかったのか、とうとうホーコが由希子を殴ってしまった。
折角収束しかけたのに、取っ組み合いの喧嘩になってしまった。
間近で見たことある人なら分かると思うけど、女子の喧嘩は、実に恐ろしくおぞましい。あまりの迫力に俺はどうすることもできず、あわわあわわと右往左往するだけだった。
体力ではホーコが圧倒的に勝っていたので、こうなると由希子に勝ち目はない。優位に立って調子に乗ったホーコは何を思ったのか、由希子の腕を締め上げて自由を奪い、スカートをまくりあげた。
わざわざ目の前にいた俺に見えるようにしたのかはわからないけど、その時の淡い水色のショーツは今でもはっきり覚えている。
「キャー!」
と聞きなれない可愛い悲鳴をあげた由希子は、振り向きざまに「なんてことするのよ!」とばかりにホーコの胸を両手でどんどんと叩いた。するとホーコはまたも由希子の自由を奪い、スカートをまくりあげた。『オイ、よせよホーコ』と思った瞬間、ホーコは由希子のショーツをガバッと膝まで下げたのだ!
『!!!』俺はそれをモロに見てしまった。
「ギャーーーー!」
と更に聞きなれない恐ろしい悲鳴をあげた由希子がその場に座り込んでその喧嘩は止まった。
由希子が泣きそうな顔をして俺をチラっと見て
「見た!?」と聞くので
「え、あ、う、うん」と答えると真っ赤になって突っ伏してしまった。
そんな由希子を見下ろしながら
「フン、私に勝てると思うなよ」とのホーコの台詞を最後に、沈黙がその場を包んだ。
突っ伏してる由希子とまだ鼻息の荒いホーコを目の前にして、俺はなんとも居心地が悪く、自分の家でなかったらすぐに逃げ帰っていたと思う。
しばらく続いたその沈黙を、最初に破ったのは由希子だった。

 ぱっと顔を上げた由希子の表情は、俺の予想を裏切り、赤かった頬も、涙も、表情も消えて、光彩の無い目と相まって死んだようになっていた。こんな顔の由希子は見たことなくてヤバイと思ったんだけど、ホーコは愚かにもそんな由希子に食って掛かった。
「何よ、まだやる気!」
「柿畑穂子、あなたは自分が何をしたのか分かっているのですか」
冷静で、ゆっくりとした口調。普段の由希子らしからぬ低くよく響く声は、問答無用の迫力に満ちていた。
「な、何よ」ここで一瞬怯んでしまったホーコに最早勝ち目はなかったのかもしれない。まるでドラマに出てくる弁護士のような由希子の口調は、まだ幼かった俺やホーコには冷たく恐ろしいものだった。
「さっき、あなたは私の下半身を、私の同意を得ずに強制的に露出させ人目に曝すという行為に及びましたが、何が目的だったのか端的に述べなさい」
「目的も何も、ムカついたんだよ!」
「ムカついた。腹が立った。つまり、自分勝手な一時的な感情に任せ、その腹いせに私をねじ伏せ、辱め、敗者にしようと、した」
「ああ、そーだよ」
「それによって、私は、女としての恥じらい、誇り、未来、友愛の全てを失いました。いいえ、奪われたのです。それらは皆、一度奪われれば二度と戻らないものばかりです。3人の関係に、3人の未来に、修復不可能な溝を刻んだのですよ!あなたはっ!」
と、まあこんな調子で、ホーコの言動の矛盾と乱暴を働くことの無意味さを、これでもかと責め立てるのだから、最初は抵抗を示したホーコもすぐに黙ってしまい、見る見るうちに顔を青くして戦意喪失してしまった。
それから由希子は犯罪を例に持ち出して『奪われた命とその家族』の話をかましたもんだから、ホーコはオイオイ泣き出してしまい、それでも止めない由希子の弁論は、ついには世界の平和が実現しない責任までもホーコに背負わせてしまうという恐ろしい結末に到着し、幕を閉じたのだった。
泣きじゃくりながらゴメンナサイゴメンナサイを繰り返すホーコが壊れたオモチャみたいで怖かったのだけど、そんなホーコを余所目に、由希子は俺の方を向いた。
何が始まるのか、小刻みに震えながら身構えていると、由希子の表情が劇的に変化した。
茹でダコみたいに真っ赤になって、恥ずかしそうにもじもじしだしたのだ。俺をまともに見れないのか、目線が泳ぐ泳ぐ。
「たっくん」
俺が正座したのは言うまでもない。
「は、はい」
「その、えーっと、ホントに、見えたん?」
「え?」
「さっき見たって言ったでしょ?何を、見たの?」
「いや、その、えーっと・・・」
言えない。っていうか名称がわからない。言えるわけがなかった。
「・・・もじゃもじゃだったでしょ?」
「え?まだ全然生えてなかったよ。ツルツルで、」
「やっぱり見たんだー!!」
しまった!誘導された!
「もう私、お嫁に行けない」
両手で顔を覆う由希子。
「へ!?」
「あんなとこ見られたら、もうお嫁に行けない。えーん」
と泣き出してしまった。さっきまでの恐ろしい由希子様はどこへやら。ここにいるのは小柄で色白な可愛い女の子だった。
「だ、大丈夫だよ、由希ちゃん、可愛いし、頭いいし」
「たっくんが見たー」
「・・・う、うん」
「たっくんに見られたー」
「・・・びっくりしたなーもう」
「あーーーーん!責任とってー!」
「責任!?」
生まれて初めて責任を問われた瞬間だった!
「せ、せ、責任って、ど、ど、どうやって」
「お嫁さんにして」
「は!?」
「私を、たっくんのお嫁さんにして」
泣き顔で睨むという俺殺しの表情はこの時完成したんだろうな。
威圧されていたって訳でもないし、もともと由希子のことは尊敬してたし好きだったし、俺は内心喜んでいた。
「いいの?え?でででででも、え?本気にしていい話?」
「冗談で求婚しません!」
「え?ヒヤシンス?」
「冗談で結婚してなんて言いません!」
「あ、ああ、ありがとう」
これは恥ずかしかった。この時の俺の知識では、キュウコンといえばヒヤシンスだった。言い直した由希子の眉毛がピクっとなってたし。ちょっとびびったし。
「してくれるならもう泣かない。ホーコも殺さないし屋上から飛び降りもしない」
そんな計画があったんですか!由希子さん、怖すぎますって!
「わかった、責任をとる」
「え?」
「しよう!結婚!」
「ほ、本当?」
「本当だよ。由希子!俺の嫁さんになれ!」
「イーエッサー!」
婚約成立の瞬間だった。この時の由希子の顔は忘れない。海兵かと思った。普通、そこは『はい』とか言うもんだろうに。
俺は立ち上がり、由希子の手を握った。由希子も立ち上がり、見つめあう。やっぱり恥ずかしいんで手は離した。
「へへっ」
「えへへ」
「へへへへへ」
「ふふふふふ」
照れながら笑いあう。くすぐったくて、心地よかった。
「由希子」
「たっくん」
「パンツ、脱げてるぞ」
水色のショーツが脱げたままだった。由希子は照れながらも堂々とその場でショーツを上げてスカートをはたき、
「お粗末さまでした」
と言った。
その時、ふと気がついた。
ホーコが壊れたオモチャから復帰して、呆けたように俺たちを見ていたのだ。それはそれで見た事のない表情だった。
「ホーコ、俺、由希子と結婚するわ」
「うん、見てた」
「ホーコ、ありがとう、たっくん、私をもらってくれるって☆」
「うん、見てた」
数秒して、
「へぎゅぅっ!」
と変な声をあげて顔をゆがめて上体をぐるぐる揺らしたあとに床に頭突きした。
「へへ、へへ、へへ、へへ」
「また壊れた」
「べべ、べべ、べべ、べべ」
頽れたホーコは、ぶつぶつ呟いて動こうとしなかった。
「なんか腹減ったな」
「そうだね」
「よし、山金行こうぜ!お好み焼きおごるよ!」
山金とは近所の食料品店で、そこのおばちゃんが子供向けに安いお好み焼きを焼いてくれるのだ。具は少ないんだけど、美味いんだなーこれが。
「やったー、ほら、ホーコも行こうよ」
「・・・ダウソダウソダウソダウソダウソダ」
床におでこを付けたまま、まだ何かぶつぶつ言ってるホーコは当分動きそうもなかった。
「じゃ、二人で行くか」
「うん♪」
「ははは!もたもたしてると置いてくぞ~」
「あーん、たっくん待ってよ~」
ずでーん
「いったーい」
「馬鹿だなぁ、慌てるからだよ」
「だってぇ、たっくんが~」
「立てるか?」
「うん・・・あ痛っ!」
「ほら、乗れ」
「え?」
「おんぶしてやるから」
「え、うん」
「さ、行くぞー」
「あん、落ちる~」
「もっとしがみつけよ」
「はーい、ギュ!」
「あはは!コイツ~」
タッタッタッタッタッタッタ・・・・・・・・

「嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、うううぅぅ」

山金から戻ると、ホーコはいなかった。その代り、部屋がめちゃくちゃになっていた。
「なんだこれは・・・」
「ひどいねぇ・・・」
ホーコがいた場所に大きな水たまりまでできていた。
「うわ!ホーコの奴もらしやがった」
「これもひどいねぇ・・・」
俺は仕方なく鼻をつまんで処理したのだった。
由希子は嫌な顔ひとつせずにせっせと後始末に励んでくれたのだけど、その理由を俺は知っていた。
「おもらしだよ」
「おもらしだねぇ」
「ふふふっ」
「えへへっ」
「いーっひっひっひ」
「バカっ」

 この一件の後、ホーコは引きこもってしまって大変だった。何度行っても会ってもらえず、ほとほと手を焼いたのだけど、それを涙ぐましい努力で引き戻したのも由希子だった。だから結局、この二人は腹心の友というか、本当に仲が良かったんだと思う。

 由希子が死んだ時、ホーコが半狂乱になったのも無理からぬところだった。見てられないとはあのことで、本当に気が狂ってしまったのではないかと誰もが心配した。だが、本来なら由希子の両親や俺や裕未が半狂乱になってもおかしくなかった状況を思えば、ホーコのおかげで俺たちが正気を失わずに済んだと言えるのだ。
火葬場で一緒に棺桶に入るといって聞かなかったホーコの憔悴した姿は、今でも瞼に焼き付いている。




 お昼になって裕未がキャンプから帰ってきた。
日に焼けて子供っぽさが増したような顔で、二日間の顛末を話しながら、亜季と並んでそうめんを食べてる。
「裕未ちゃんのテントに男子来た?」
「ぶふぉ!」
亜季が唐突に切り出した質問に、裕未はそうめんを吐き出すという返事をした。
「な、何言ってんのよ亜季は」
「え、夏のキャンプ。小学校最後の思い出。夜のテントは男女入り乱れての思い出づくり」
「ないないない!何なのよ、その設定。確かに恋バナとかで盛り上がったけど、男子をテントに入れるなんて無防備な事、私はしませんでしたよ」
「ふーん。私は、ということは、無防備な女子もいた、ということかな?」
そして裕未は俺の顔をチラッとみた。親には言いにくい話のようだ。
「いたかもしれないけど、私は知らないよ」
「ふーん」
ジト目の亜季。面白そうだったんで俺から振ってみた。
「そうかー、俺は女子のテントに入ったけどな」
「はあ!?」
「6年生のキャンプだろ?俺の時代にもあったもん。女子のテントまで行って入れてくれって言ったんだ」
「なんという勇者!ひとりで?」
「まさか、友達3人で行ったんだけど、『貴志くんだけなら入っていいよ』って言うんだよ」
「で?」
「そうなりゃ俺だけ入るしかないだろ」
「お父さんに友達あんまりいない訳がわかったわ」
「たっくん、それはないよ」
「え?でも野郎とはいつでも遊べるやん。女子のテント潜入なんてイベントは一生に一度あるかないかだぞ」
「まぁ確かに・・・。で、テントに入って何したの?」
「男子の誰がどの子を好きなんだとか情報よこせ、みたいなくっだらねー事言ってきたんで、適当に嘘ついといた」
「うそぉ?」
「あいつとあいつはデキてるとか、あいつはホモだとか、あいつは妹命だとか」
「あー、たっくん、それで何人かの人生狂わせたねー」
「そうか?男子の間ではネタだったんだけどな」
「いやー」
「で、そのうち女子どもが勝手にテンション上がっちゃって、狭いのをいいことに揉みくちゃにされてなー」
「(ゴクリ)、それで?」
「狭いテントの中で暴れるもんだから暑くてな、だんだん俺も女子も着てるもん脱いでったんだよ」
「(ゴクリ)、それからそれから?」
「た、たっくん、その続きって、裕未ちゃん聞いて大丈夫なのかな?」
「何よ亜季、ワタシは大丈夫なんだけどーみたいな言い方して」
「あー、大丈夫大丈夫、所詮小学生、子供のすることなんだよ。結局あいつらちんぽ触りたかっただけだったんだよ」
「ち、ちんぽ!?」
「大丈夫じゃないよ!アウトだよ!」
「セーフだって。裕未だって興味あるだろうに」
「な、な、な、な、ないよ、あるわけないよ」
「それはオカシイぞ。女子として異常だ」
「それよりその後どうなったの?」
「どうもこうも、そんなに興味あるならと思って好きに触らせてたら、3人ともちんぽいじるのに夢中になっちゃってお喋りしなくなったんだよ」
「ちんちん出したの!?」
「まさか、まだその時はズボンの上からだよ」
「まだ!?」
「結構頑張って我慢してたんだけど、だんだん怖くなってな」
「怖い!?」
「だって、『○○って○○○り○○の○○に○○ると○○○○んだよね』とか言ってズボンとパンツ下ろされたんだもん」
「マジー!?やったの~!?」
「やるかよ。さすがにこれ以上はヤバそうだったんでー、、、逃げた」
「逃げたぁ!?うわー、チキンすぎるー」
二人同時にがっかりされた。よく考えろよ、オマエ達。がっかりしない展開だったらいろいろと崩壊するかもしれないのだぞ。
ちなみにその時の女子というのは、剛蔵久美子と鮎滝友美、そして柿畑穂子だったのは内緒だ。
「だってその頃まだ俺はエロに目覚めてなかったし、それがオイシイ状況だなんてひとつも思わなかったし」
「たっくん、うぶだったんだね~」
「そして男子のテント区域に戻ろうとしたらそこに担任がいたんだなー」
「うっわ、最悪」
「そのまま先生のバンガローに連行だ」
「なんでバレたの?」
「たまたま巡回してたんだって」
「テントに入れなかった2人が仕返しでチクったんだよ」 
「友達を疑うもんじゃないぞ」
「無駄に良い奴なんだよね、たっくんって」
「無駄とか言うな。でもそのバンガローに既に女子が一人いたんだよ」
「は?まさかその女子は男子のテントに入ってたとか?」
「正解。ちなみに、その女子が由希子、裕未のママだ」
「はあ!?やめてよ!ママのイメージ壊さないで」
「いや、この時の事がきっかけで俺とママは仲良くなったんだ」
「マジ?で、何があったの?そこで?」
「詳細は秘密。」
「えー、ずるいー、そこまで話して、ね、亜季も聞きたいよね」
「え、いや、私は別に・・・」
亜季が何故か汗だくになってお茶を飲んでいた。
「そんなママ絡みの重要懸案、娘の私に話せない理由を10字以内で延べよ!」
「ママとの約束だから。」
「うわ、ちゃんと9文字だよ。」
「侮るな、句点を入れて10文字だ」
「うーーー」
「諦めろ、お前も俺に秘密の一つや二つだるだろうに」
「え?ないよ、そんなの。私はいつでもどこでも公明正大な正直者で通しています」
「えーっと、先生の電話番号は、っと」
「すみませんでした!ウソでした!かんべんしてください!」
実にあっさり土下座した裕未。その潔さと姿勢は実に美しく、俺と亜季は思わず拍手してしまったのである。


 
レスを見る(1)
2013/12/09 06:42:38(QwBJERDt)
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