その日、俺は助手席に女の子を乗せていた。名前は愛理。年齢は５才。それ以上のことは知らない。つまり、公園で遊んでいるところを勝手に連れてきたのだ。動物園に連れて行き、アイスクリームを食べ、遊具で遊んだ。これから俺のアパートに連れて行くところなのだ。もちろん本人は家に帰ると思っている。俺は道ばたに車を止めた。
「愛理ちゃん。愛理ちゃんは気絶したことある？」
「きぜつ？　知らな～い」
「知らないの？　じゃあ目をつむって」
　愛理は助手席で姿勢を正し、目をつむった。素直でお行儀の良い子だ。こういうことは早めに済ませてしまった方がいい。俺は左手のこぶしを固めると、裏拳で愛理のみぞおちに一発当てた。「んっ」といって愛理はカクンと頭を下げる。俺は再び車を走らせるとアパートに向かった。
　柔らかいみぞおちの感触が左手に残っている。ペニスは完全に勃起し、俺は運転しながら何度も股間を手で押さえた。俺は失神フェチなのだ。気を失った女性を見ると異常に興奮する。この子も犯すつもりはない。場合によっては裸にしていたずらするかもしれないが、眠っているところを眺めているだけでいいのだ。満足のいく射精ができれば家には帰してやる。俺はアパートに着くと、愛理を抱えて階段を上った。

「目が覚めたかい？　愛理ちゃんは今、気絶してたんだよ」
「きぜつ……」
「そう。真っ暗になって、何もわからなくなっちゃっただろう？」
「うん……」
「気絶したのは初めて？」
「うん……ここどこ？　愛理おうちへ帰りたい」
「帰してあげるよ。でも、愛理ちゃんが気絶するところをもう一度見たいんだ。さっきは車の中だったからね」
「いや！　お腹痛くなるから」
「もうお腹は殴らないよ。絞め落としたとき、愛理ちゃんがどうなるのか見たいんだ」
「し……め……？」
「愛理ちゃん、柔道って知ってる？」
「知らない……」
「こうやって首を絞めて、相手を気絶させちゃう技があるんだ」
「いやっ！　こわい……死んじゃう」
「大丈夫、眠っちゃうだけだから。次に目を覚ましたら家に帰れるよ」

　愛理は俺の言うとおりにしないと家には帰れないことを悟ったようだ。俺は愛理を畳の上に座らせ、背後にまわる。

「じゃあ、落とすよ」
「いやっ！」
　首に腕をまわすと愛理はひどく暴れた。恐怖で目がつり上がっている。
「暴れない暴れない。すぐに済むから５つ数えて。そうすれば終わるんだから。１・２・３・４・５だよ。１・２・３・４・５。さあ！　やって！」
　愛理が数を数えようとするのを見て、俺はグッと腕に力を込めた。
「１・２……うっ！、あっ！　ああっ……」
「がまんして、がまんして！　ほんの少しの辛抱なんだから……」
　苦しさのあまり手足をバタつかせ、腕をふりほどこうと必死に抵抗する愛理に、俺は耳元で話しかける。幼女を絞め落とす興奮に、俺のペニスはビンビンに勃起している。
「はぁ……」
　やがて、顔を真っ赤にして苦しむ愛理の表情が少しゆるんできた。一線を越えたのだ。ジョーッと勢いよく小便をもらす。全身がビクンビクンと痙攣する。あと少し……。
「ほ～ら気持ちがよくなった。ふわ～っとして、まるで天にも昇るような心地だろう？　そのまま天国に逝ってしまおうね。天国に……」
　突然愛理はおどけたような表情を見せた。寄り目になり、まるでふざけてでもいるかのように口元が笑っている。小さな体に、今まで味わったこともない強烈な快感が襲ってきているのだ……と思っていたそのとき！！
　「あっ！　ああっ　あ～～～」
　俺はあせりと驚きの声を上げた。
　一瞬だった。白目になってストンと落ちてしまったのだ。あっけないものだ。
　とっさに力をゆるめたが間に合わなかった。ビデオに撮っていなかったことが悔やまれる。しかし、愛理が気絶する瞬間は、俺の網膜にしっかりと焼き付けられていた。
　気がつくと、ドロリとした精液が太ももを伝って流れ落ちている。ズボンの前を見ると、まるで小便でももらしたようだ。たぶん愛理が落ちたのと同時に射精したのだろう。
　俺は目的を達した。パンツを脱いで精液をティッシュで拭き取り、ズボンをはきかえる。約束どおり、愛理を家の近くまで送ってやるのだ。俺は魂が抜けたように気絶したままの愛理を後部座席に放り込むと、元の公園に向かって車を走らせた。