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可愛い弟子
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:可愛い弟子
投稿者: タカ ◆8pDveiYQdk
本文は、レス内で~す。
 
2009/10/13 23:52:20(BmARU8u5)
27
投稿者: ゅぅ
たいちさん、タカさんありがとうございます。
最初から一気に全部読んじゃいました。
文章力がすごくあって、引き込まれました。
続き楽しみにしてますので、頑張ってください☆
09/10/22 17:28 (EgBpV09K)
28
投稿者: 可愛い弟子22 ◆8pDveiYQdk
市役所内、秘書課特別応接室。
オーク材で造られたダークブラウンのデスクに、無造作にケツを乗せる男。

「どういうことだ?・・・。」

受話器の向こうから、知らされた意外な報告。
誰も聞いていないはずのに、重丸は、思わず声をひそめる。
青森からの遠距離通話。

「必要なくなった?・・・。」

「ええ、それまでは、矢のように催促していたのに、
急に、もう調べなくていいと・・・。」

「トリヤマが、そう言ったのか?」

「はい。今までの手当だと言って、金も渡されました。」

気づかれたのか?・・・。

「アイツらの動きは?」

「倖田組の事務所は、それとなく見張らせてますが、
まだ、これと言って動きはありません。」

「ヤツの方は?」

「まだ、潜伏先がつかめません。」

「なんとか調べられないか?」

「重丸さん、勘弁してください。
事件でもないのに、そんなに人は動かせませんよ。
倖田組に人を張り付けるのも、苦労してるほどなんです。」

クソ!まったく警察ってところは!

「わかった。悪いが、もうしばらく動きを見張ってくれ。
重ねて言うが、何かあったら、すぐに連絡してくれよ。」

「わかりました。こちらも、出来る限りのことはやってみます。
 その代わり、今度そちらに行ったら、
お嬢さんとデートさせてくれる約束、忘れないでくださいよ。」

電話は切られた。
まったく、お気楽なものだ。
こっちは、どれだけヤキモキしていることか。
重丸は、受話器を置くと、窓の外に目を向けた。

和磨・・・お前いったい、何を企んでる・・・。



日本全国には、約25万人の警察官がいる。

彼らは厳しい試験を突破し、警察学校での訓練を経て、各署轄へと配置されていく。

警察学校の訓練課程で、もっともきびしいのは術科訓練であろう。

銃操作技術、逮捕術に加えて、警察学校の入校間に、柔道もしくは剣道の黒帯を目指さな
ければならない。
警察学校によっては、その二つとも有段者にならなければならないところもある。

本来ならば1年半ないし2年をかけて修得する技術を、わずか半年から10ヶ月の間で修
得しなければならないのだから、その修練の厳しさがうかがえる。
毎回、この術科訓練の厳しさに耐えかねて、途中で挫折する者が約1割程度はいる。

では、なぜ彼らは、これほど厳しい訓練をしてまで柔剣道を学ぶのか?

それは無論、犯人逮捕のために必要な技術であるからに違いないのだが、もうひとつ
は、容疑者を拘束する際に、怪我を負わせることが出来ない、と言った明確な理由がある
からに他ならない。

警察官が、職務遂行のための具体的な行動の根拠として定めた警察官職務執行法には、わ
ずか8つの条文しかない。

中でも、対処措置として規定されているのは、「質問」、「保護」、「非難等の措
置」、「犯罪の予防及び制止」、「立入」、「武器の使用」の6つしかなく、その武器の
使用にしたところで、刑法第36条の「正当防衛」、もしくは、同37条の「緊急避
難」の適用がなければ、それは違法となってしまう。

つまり彼らは、どんなに強力な武器で武装した凶悪犯であろうとも、生命、もしくは財産
に危険が及ばない限り、犯人に怪我を負わせることは出来ないのである。

それは、法律が許していないのだ。

だから、警察官は、抵抗する犯人を無傷で拘束する、と言った至難の業を成立させるため
の特殊技術として、柔剣道を習う。

日々実戦にある彼らは、警察学校を卒業してからも、柔剣道の修練を欠かすことはない。

そして、特に技術に抜きん出た者は、特練員と呼ばれ、さらに技術の向上を目指すことに
なる。

特練員となった警察官達の技術は、もはや全国レベルにある。

重丸は、その特練員をも指導できる、数少ない技術指導者であった。

「春雷重丸」と警察官からも畏怖され、大学時代は、剣道で全国を制覇したほどの腕前で
ある。

現に彼は、この地に来て、すぐに地元警察から技術指導の要請を受けている。

それは、ここばかりでなく、以前の任地でも同じだった。

だから、重丸には、過去の赴任先であった幾つかの警察内部に、いまだに強力なパイプが
あった。

いったん築かれた師弟関係というものは、おいそれとは断ち切れない。

彼らは、師と仰ぐものを絶対の存在と認め、支持し、敬うからだ。

電話の相手も、重丸をいまだに「師」と仰ぎ、敬愛する人間のひとりだった。

彼がトリヤマから選ばれた理由はひとつしかない。
あの事件に関わっていたからだ。
あの頃、彼は、まだ生活安全課の一署員に過ぎなかった。
今は、試験にも合格して、署内の中央にいる。
トリヤマごときから目を付けられるくらいだから、日頃の素行が悪いのかも知れない。
大事な一人娘とデートさせるなど、難色を示したくもなるが、おかげで有力な情報を得る
ことが出来るのだから、無下に断ることも出来ない。
それにあの娘ならば、おいそれと手が出せる相手ではない。
女子剣道では、比類ない強さを見せる現大学チャンピョンだ。
ヘタに手を出せば、真っ二つに割られる。

しっかりした娘だった。
再来年、大学を卒業したら、女性警察官になりたいと言っている。
反対するつもりはなかった。
むしろ、それは彼女の天職のようにも思う。
正義感が強く、初志を貫徹するだけの強い意志のある娘だった。

まさしく鉄壁の砦だな・・・。

電話の向こうで娘のことを口にされ、重丸の脳裏に愛しい娘の顔が浮かんだ。
そして、娘を想うとき、必ずもうひとつの顔が、重丸の脳裏には浮かぶ。
シホの顔だ。

こっちは没落の砦か・・・。

娘とシホの間には、なんの関わり合いもない。
シホの存在すら、娘は知らないだろう。
重丸にしたところで、シホは、まったくの赤の他人でしかない。
だが、この娘とシホの間には、奇妙な因縁がある。
その因縁が、重丸に、シホを見捨てさせない。

必ず、オレが守ってやる。

重丸の胸中は、穏やかではなかった。
如月和磨という男の性格を、いやと言うほど知っていた。
絶対に、このまま大人しくしているような男ではない。

アイツは、すぐに動き出す。
じっと獲物を待つような性格じゃない。
必ず、先に何か仕掛けてくる。
それは、すぐ近いはずだ・・・。

和磨が姿を見せないのが不気味だった。
だが、重丸にもひとつだけ救いがあった。
それは、シホとコトリのそばには、あのタカがいることだ。

何年か狭い檻の中で寝ている間に、お前も老いたってことを、思い知らせてやる。
アイツは強いぞ・・・。

重丸は、胸のポケットからケータイを取り出して、タカの番号をコールした。
タカに、シホたちの警護を頼んでから、すでに3日。
定期的に連絡を入れるように言わなかったせいか、まったくこの方、タカからの連絡はな
い。

あのバカは・・・。

ケータイは、空しく呼び出し音を鳴らし続けるだけで、待ち望む声は返ってこなかった。

連絡がないのは、元気な証拠か・・・。

重丸は、ケータイを閉じた。

タカ、頼んだぞ。
必ず、シホとコトリを守ってくれ。
アイツが、何を仕掛けてこようと、絶対にあのふたりを傷つけさせるな。

重丸は、窓の外に目を向けながら、手の中にあるケータイを握りしめた。




ゴキッ・・・って言わなかったよな?・・・。

重丸の着信が、空しくタカのジーパンのポケットで鳴り続けていた時間。
タカは、まだ浴室の中。

ケガしてたら、どうしよう?・・・。

「コトリ・・・大丈夫か?」

半分とまでは、いかないけれど、アイツは、コトリの中にグッサリ。

頭の中にあったのは、股関節脱臼の不安。

コトリは、足を拡げきっていた。

股間に、うっすらと血が滲んでいる。

「痛いぃ・・・。」

大粒の涙をこぼして、コトリはグシグシ。

とても、それ以上なんて、出来なかった。

すぐに抜いて、コトリの無事を確かめた。

「立てるか?」

コトリが泣きながら、ゆっくりと立ち上がる。

おぼつかない足取りだったが、しっかり立った。

大丈夫そうだな・・・なんて思ってたら、ツルッ!ドテッ!

豪快にすっ転んだ。

大股開き♪

「もう!タカ、キライィッ!」

オレのせいじゃねえだろ!

勝手に転んだくせに・・・。

慌てたように、股を閉じていた。

どうやらコトリは無事らしい。

大事にならなくて一安心。

ほっ・・・。



「まだ、棒が挟まってるみたい・・・。」

まあ、確かにデカイのが、ぶっ刺さってたからね・・・。

コトリは、内股気味にトコトコ。

歩くのは、やっぱり辛いらしい。

お風呂から上がって、3人で着替えていた。

「ねえ、お祝いに、ご飯食べに行こうか!?」

シホは、なぜか、すごく嬉しそう。

お前、変な母親だな・・・。

と言うわけで、コトリの開通記念に、ファミレスへ行くことになったオレ達。

「何が食べたい?」

やさしげな瞳が、コトリを見つめていた。

シホは、浴室の中でも、泣きじゃくるコトリを、愛しそうにあやしていた。

何度も何度もキスをした。

背中を包み込まれ、やさしく抱き寄せられて、コトリはようやく、安心したように泣きや
んだのだった。

「フランクフルト・・・。」

お前、さっき食べたじゃん・・・下の口で・・・。

さすがに、言わんかったけど。

「フランクフルト?ハンバーグじゃないの?そんなもの好きだった?」

シホが不思議そうな顔をする。

コトリが、ギロッとオレを睨んだ。

「噛みちぎりたい・・・。」

お、お前、もしかして、根に持ってます?・・・・。




ホテル「THRUSH」最上階
小さな妖精たちのハーレム。

狭い造りの部屋だった。
おおよそ人が住む場所とは思えない無機質な空間。
壁に赤いランプが灯り、その下には簡素なベッドが置いてある。
人の立って歩けるスペースは、タタミ一畳分ほどの広さしかなく、さほど高さのないベッ
ドは、客をもてなすためのソファの代わりも兼ねていた。
他には、来客を告げるインターフォンが壁に掛けられているだけで、ほとんど家具らしい
物は見あたらない。
客のスーツを掛けるための衣装棚らしき物はあるが、それさえも、わずかな幅しかな
く、そこには、客を喜ばせるための卑猥な衣装も、何着かぶら下げてあった。
まったく居住性や快適性など無視した、純粋に性交のためだけに造られた部屋だが、身体
を洗うためのシャワーだけは備えてある。
衣装棚の横、つまり入り口から入って、右手の奥に、もうひとつドアがあり、そこは、客
の身体を清めるためのシャワー室になっていた。
シャワー室はユニット式のごくありふれたものだが、多少の改造がしてあった。
客の中には、排泄を見たがる者が多い。
そういった客の要望に応えるために、大きめの排水孔が、わざわざシャワー室の真ん中に
造ってある。
そして、ここは、彼女たちのトイレも兼ねていた。
女たちは、もよおしてくると、排水孔のフタを外して用を足し、水と薬を使って汚物を流
す。
匂いは、換気扇が吸い出してくれる。
詰まることを考えて、紙を使うことは禁止されていた。
だから、彼女たちは、いつも用を足し終えると、シャワーで自身の汚れを拭うのが習慣に
なっていた。
トイレがないのだから、使用済みの生理用品の始末に困ると考えるが、そんな心配をする
必要もない。
なぜなら、ほとんどの女たちは、まだ生理など無縁な年齢でしかないからだ。
だが、この部屋の持ち主には、生理があった・・・。


マナミは、裸になって床の上に跪いていた。

厳密には、裸ではなく半裸の姿だった。

粗い網目のノンガーターストッキングと、尻や性器をまるで隠してくれないミニスカー
ト。

それが彼女のユニフォーム。

客としてやってくる男たちを出迎える姿。

今も、目の前のベッドには男が座っている。

赤いランプの影になって、男の顔は見えない。

だが、マナミは、その男を知りすぎるほどに知っている。

仲間の男たちから、「ミノ」と呼ばれている男。

まだ、セックスという言葉すら知らなかった頃に、マナミを女にした。

マナミの管理者。

言わばマナミを支配する者。

「手を出せ・・・。」

低い声が、頭上から掛けられた。

マナミは、どうすべきか、迷った・・・。


マナミの家は、裕福ではない。
幼い弟や妹たちは、いつも脅えた目をしながら、腹を空かせて泣いていた。
養う金もないくせに、なぜか毎年のように子供の数だけは増えていき、マナミが売られた
頃には、マナミを頭に、下には7人の弟妹がいた。

ある晩、男たちが家に現れた。
いつもは、酒を飲んで、自分の子供たちに怒鳴り散らすだけの父親が、なぜか、その日だ
けは、猫を被ったように大人しかった。
父は、男のひとりから薄い封筒を受け取り、酒に灼けた赤い顔で、マナミに出かける支度
をするように言いつけた。
母は、どこかに行って、姿を見せなかった。
わけもわからぬままに、男たちに連れられて、家を出た。
口減らしのためと借金の形に売られたと知ったのは、途中から、この男に預けられ、見知
らぬマンションに連れ込まれてからだった。
部屋に入るなり、抑揚のない声で、ミノと呼ばれていた男は、裸になれとマナミに言っ
た。

「もう、あの家に帰ることはない・・・。お前は、これから体を売ってアイツらの借金を
返すんだ。」

何を言っているのか、わからなかった。
戸惑っていたら、いきなり頬を叩かれた。
無造作に服を引き裂かれ、大声で泣き叫ぶと、マナミの頬に冷たいナイフが当てられた。
男は、いつの間にか右手にナイフを握っていて、その刃先をマナミに見せつけた。
ギラリと銀色の鈍い光を放つナイフは、叫び声すら殺してしまうほど、恐ろしく不気味
だった。
マナミが恐怖に身体を竦ませていると、肌を舐めるようにナイフが滑り、瞬く間に服が切
り裂かれた。
胸は膨らみかけていたが、男の欲望など、まだ知りもしなかった。
あっという間に裸にされ、床の上に転がされて、脅えた眼差しを男に向けるしかできない
でいると、男は、自分も裸になって、マナミの股の間に身体を入れ、そして、細い足を両
肩に担ぎ上げた。
まるで淡々とした作業でもこなすかのように、無毛の性器に膨れあがった肉塊をあてが
い、そして、無造作に押し込んだ。
激しい痛みに、泣きわめいたが、男は顔色ひとつも変えはしなかった。
当たり前のように白濁の汚辱をマナミの中に撒き散らし、終わると、股間を血まみれにし
ながら、泣きむせぶマナミに、ミノと呼ばれる男が言った。

「自由になりたいか?・・・。」

男はタバコに火をつけた。
紫煙を薫らせながら、暗い瞳でマナミを見つめていた。
問われて、泣きじゃくりながら、マナミは素直に頷いた。

「では、手を出せ・・・。」

言われたとおり、恐る恐る手を差し出すと、凄い力で手首を掴まれた。
くわえていたタバコが持ち替えられ、火種の付いた先がマナミの可愛い手のひらに押しつ
けられた。
鋭い痛みに、マナミは悶絶して叫んだが、手首を掴んだ男の腕は、万力で締めたようにビ
クとも動かなかった。
耐えられぬ痛みと恐怖に気を失い、次に目覚めたときには、タバコを押しつけられた手の
ひらには、手厚く包帯が巻かれてあった。

「何も欲しがるな・・・。欲しがれば、お前は死ぬ・・・。」

いまだにその意味は、わからない。
だが、それからと言うもの、マナミは、何も欲しがらなくなった。
手を差し出すのも、自然と、躊躇うようになった・・・。


マナミが逡巡していると、男の口元から笑みがこぼれた。

「薬を渡すだけだ。」

あっ、と思い当たることがあって、マナミは、後ろに隠していた両手を,恐る恐る差し出
した。

男はスーツのポケットから、白い錠剤の入ったシートを何枚か取り出すと、水をすくうよ
うに広げたマナミの手のひらの中に、そのシートを落とした。

右の手のひらの真ん中あたりには、まだ、あの時の火傷の痕がくっきりと残っている。

この男に、女にされて半年ほど経った頃、マナミは正真正銘の女になった。

客たちは、避妊具を使わない。

まだ未熟な性器は、躊躇いなく撒き散らすことができる。

そして、その傍若無人な振る舞いこそが、ここにやってくる男たちの最大の愉悦でもあ
る。

だから、本来ならば、マナミの胎内には、とっくに新しい命が芽生えていても、おかしく
はなかった。

「この薬を飲み続けろ・・・。」

生理が始まって、すぐにこの男が手渡してくれた白い錠剤。

日本では、まだ売られていない微少用量のピル。

マナミは、腹の中に子を宿さないように、毎日この薬を飲み続けている。

「今日は、お休みになっていくんですか?」

もらった薬を、いつもの隠し場所に仕舞ってから、男に訊ねた。

男は、答える代わりに軽い微笑を口元にたたえ、静かに身体を倒していった。

マナミは立ち上がり、男のスーツを脱がせると、衣装棚に吊した。

だが、それだけだ。

男は、ベッドに横たわり、目を閉じてしまうと、安心したように眠り込んでしまう。

マナミに、手を伸ばそうとはしなかった。


「俺の名は、箕田だ・・・。」

この男に女にされた晩、男はベッドの中で、泣きじゃくるマナミの頭を撫でながら、自分
の名を教えてくれた。
呆気なく無情な破瓜を迎え、手のひらには、無惨な火傷さえ負わされたが、箕田は、それ
以上ひどいことはしなかった。
一緒に風呂に入り、血で汚れた身体を丁寧に洗ってくれた。
さめざめと泣き伏せるマナミを、いつまでも優しく抱いていてくれた。
一週間、箕田と一緒に過ごした。
朝も夜もわからないくらい、箕田に抱かれつづけた。
手や口の使い方を教えられ、そして、男という生き物が、どれほど凶暴で偉大な存在なの
かを、その幼い身体に徹底して教え込まれた。
8日目に、マナミは初めて、箕田以外の男に抱かれた。
きれいなホテルに連れて行かれ、自分の父親とたいして歳の違わぬ男とふたりきりにされ
た。
ひどく乱暴な扱いだったが、もう、痛みはなかった。
多少の気持ちよさもあった。
だが、見知らぬ男に抱かれている間も、マナミはなぜか、ずっと箕田のことを、胸の中で
想いつづけていた。

マナミは、決して美少女ではない。
中の上と言ったところ。
人並みよりいくらかマシ、と言った程度でしかない
だが、どこか憎めない愛嬌のようなものが顔立ちの中にある。
素朴で素直な可愛らしさがあった。
ちょっと生意気そうに突き出た唇と、大きめの前歯が、マナミの可愛らしさを、いっそう
引き立たせていた。
今どきの子供らしく、背は高くて足が長い。
胸や尻は、ふくよかに膨らんでいるが、全体的には、のっぺりとした身体をしている。
太っているわけではないが、容易に柔らかさを想像させるだけの肉感があった。
股間には、そよ、と風になびくような、まばらな薄い性毛がある。
本当ならば、去年から中学に通っているはずだった。
その淡い性毛の下には、羽を広げた、蝶の刻印があった。
この模様を刻まれたのは、ここにやってきてすぐのこと。
ここには、蝶の入れ墨をした少女と、やはり、羽ばたくような小さな鳥の入れ墨をした少
女の2種類がいる。
鳥の入れ墨をした少女たちは、「小鳥」と呼ばれ、マナミたちは、「蝶」と呼ばれる。
だが、マナミは知らなかった。
その鳥が、やがて蝶に変わり、そして、いつも一緒に寄り添っていた女たちが、いつの間
にか、消えていることを・・・。


マナミは、ずっと箕田の寝顔を見つめていた。

箕田は、深い眠りにあるらしく、軽くイビキまでかいている。

「見張っていてくれ・・・。」

以前、箕田は冗談交じりに、マナミに言ったことがある。

理由はわからなかったが、マナミは言われたとおり、背中に箕田のイビキを聞きなが
ら、ずっと入り口のドアを見張っていた。

他の仲間の男たちと一緒にいるとき、箕田は、決して笑顔を見せない。

ずっと神経を尖らせている。

寡黙になり、ひどく鋭い目つきになって、身体中から刺々しいオーラをにじませる。

あまり、仲間の男たちに好意的ではない。

それを、箕田がマナミの前で口にしたことはない。

だが、横柄に少女たちを扱うアイツらを目の前にしたとき、箕田の目には不思議な怒りに
似た、ぎらついた光を垣間見ることができた。

箕田も、仲間の前ではマナミをぞんざいに扱ったりもする。

だが、ふたりきりでいるときは、まったく違う。

顔つきが穏やかになり、言葉が優しくなる。

マナミをそばに置いて、安心したように眠りにつく。

箕田は、まだ若い。

まるで、子供のような寝顔だ。

さっきハンガーに掛けたスーツの内ポケットには、箕田の愛用するナイフが収まってい
る。

マナミは、それを知っている。

まったく無防備に眠る箕田に、そのナイフを突き立てることは容易い。

だが、出来なかった。

あれほど、酷いことをされ、こんな地獄に送られたのに、マナミは不思議と箕田を恨む気
持ちにはなれなかった。

夕べも、ふたりの男に抱かれた。

ひとりは、客だが、もうひとりは、箕田の兄貴分であるトリヤマと言う男だった。

「テメエは、いつになったら孕むんだ!」

荒々しく腰を叩きつけながら、忌々しげにトリヤマは、何度もマナミに向かって、吐き捨
てた。

客の中には、女の子を妊娠させたがる者がいる。

そして、腹のせり上がった少女を抱きたがる者も・・・。

箕田は、マナミがそうならないようにしてくれている。

なぜかは、わからない。

しかし、マナミを大事にしてくれているのは、わかる。

ずっと、箕田の寝顔を見つめていた。

身体は、箕田を欲しがった。

もう、そんな女になってしまった

でも、男が欲しいわけじゃない。

ただ、箕田に、寄り添っていたかった。

早く起きて・・・。

マナミは、頬杖を突きながら、子供のような無垢な寝顔を見せる箕田を、恨めしげに見つ
めた。

どうしても憎みきれない男の顔が、そこにあった。

09/10/22 19:11 (vcBQAAsY)
29
投稿者: タカ ◆8pDveiYQdk
すいません。
中途半端ですが、取りあえずうpしときます。
後から後から、新キャラ出してすいません。
もう出尽くしましたから、これからお話は一挙にラストに向かう予定です。
あくまで、予定ですよ・・・。

諸々の事情で、なかなかPCに触れません。
なるべく間が空かないようにしたいと思いますが、時間が掛かるかもしれませんのでご容
赦ください。
ってか、忙しすぎて、創作のテンションが上がらない・・・。


09/10/22 19:16 (vcBQAAsY)
30
投稿者: (無名)
続きはやっぱりスレッド立てたほうがいいかと…
気がつかない人が多いと思います

09/10/24 20:11 (2HZM.eG7)
31
削除済
2009/10/24 20:19:08(*****)
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