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愛しいカナⅡ―再会―序章
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:愛しいカナⅡ―再会―序章
投稿者: ACE ◆ynopafdkVE
ID:jungogo
全く思いがけず、その機会はやってきました。
2年と2ヶ月振りに、カナと会える機会。
何も知らない妻は、嬉しそうに私に話します。
「ね、泊めてあげてもいいでしょ?」

「もし、ホテルに泊まるなら家に泊まればいいわよって言ったのよ」
来月、カナの両親と私の妻が勤める会社の同僚の結婚式があり、その仲人と
してカナの両親が来ることは私も前から知っていました。
「久しぶりにあなたとお酒が飲めるのを楽しみにしているって言ってたわ
よ」
私は平静を装いながら相槌を打ちます。
「あ、そうそう、結婚式の当日はあなたとカナちゃんで留守番していてね」
私はさりげなく妻に聞きます。
「え?カナちゃんも来るのかい?」
「カナちゃん、高校生になったばかりなのよ」
「うん、そうだったよね」
「一人で置いておけないじゃない」
…カナと会えるかも知れない…
私は心臓の鼓動が早まるのを感じていました。
会ってはならないという思いと、カナを一目見たいという思いが交錯してい
ました。
私は、結婚式の当日は仕事が入るかも知れないと妻に告げます。
妻に告げた嘘の日曜出勤。それは、今思えば私自身への偽りの表れでした。

結婚式の前日の土曜日。待ち合わせた繁華街の居酒屋はほぼ満席状態でし
た。
私と妻は、カナとカナの両親が待つ店の奥のテーブルへと向かいます。
その時点までは、私はカナを前にしても平常心でいられると思っていまし
た。
むしろ私と会った時のカナのリアクションの方を心配していました。

「遅れてごめん、仕事が終わらなくてさ。久しぶりだね」
私はカナの父親と母親に向かって手を上げながら席に着きます。
「おう、久しぶり。そんなに待ってないけどな。今日は泊めてもらって本当
に助かるよ」
「久しぶりに一緒にお酒も飲めるしね」とカナの母親。
妻は席に着きながらカナに話しかけます。
「カナちゃん、久しぶりね。こんばんは」
「おじさん、おばさん。こんばんは」
聞き慣れた声。柔らかく微笑むカナ。
私もこんばんは、と正面に座るカナに答えます。
2年ぶりの再会に私の心は震えていました。
目の前の、かつて私が愛した少女。
かつて…いいえ、その実は今でも毎日想い続けている少女。
どこか悪戯っぽいような、それでいて優しげな笑顔。
華奢な体に透き通るような、滑らかな白い肌。
よく似合うショートの髪、大きな瞳、可愛い唇。
2年の歳月は幼かった少女を少し大人に変えていました。
細い胸にぷくりと盛り上がった、小さな可愛いらしい膨らみ。
顔つきも少しシャープになり、愛らしかった幼さは美しさに変わりつつあり
ました。
あの頃の愛らしさに、大人の女としての魅力が加わった15歳のカナ。
そこに居るだけで周りがぱっと華やいで見えるような、カナはそんな少女に
成長していました。

私は美しく成長したカナを目の前にして、溢れる思いを抑えることに必死で
した。
カナを正面に眩しく見ながら、私は必死に動揺を悟られまいとカナに話しか
けます。
「カナちゃん、可愛くなったね。男の子が放っておかないんじゃないの?」
カナの母親が会話に割って入ります。
「それがね、この子奥手なのか男の子に全然興味が無いみたいなのよ」
「そうなの?でもカナちゃんならモテるでしょ?」と妻。
その時、私はカナの胸元の銀のネックレスに気がつきました。
見間違える筈もありません。それはカナの13歳の誕生日に私が贈ったもので
した。
私の心臓が高鳴ります。
ネックレスを贈った日…カナとの鮮明な思い出が溢れ、私は押しつぶされそ
うでした。
目の前の少女の愛らしい唇、白い綺麗な手、しなやかな細い指、柔らかな薄
い肌。
甘いキスの感触、必死に奉仕する幼い手と唇、私を受け入れる小さな体…。
もう私はカナの顔を見られませんでした。
「ごめん、ちょっと…トイレ」
私は席を立ちました。

…俺は何を考えているんだ…
個室のトイレの洗面所で私は顔を洗います。
…カナとはもう終わったんだ、昔のことじゃないか…
しかし、そう思いながらも私はテーブルに戻れないでいました。
…それにカナはもう俺のことなんて…
私は何度も自分に言い聞かせました。
…もうカナとは終わったんだ…

「あなた、大丈夫?心配したわよ」
「どうした、具合でも悪いのか?」
テーブルに戻った私に、皆が気遣いの言葉を掛けます。
「あ、いや。もう大丈夫だ、心配かけてすまなかった」
私は努めて平静を装いながら会話の輪に加わります。
しかし、私はそれから会計まで、カナに対して話をすることも視線を合わせ
ることもできませんでした。

タクシーが私の家に着いたのは10時過ぎでした。
帰るなり、すぐにウィスキーとワインのグラス、それに酒のつまみがテーブ
ルに並べられます。
私はグラスにウィスキーを注ごうとする妻に掌を向けて制止し、そしてカナ
の両親に話しかけます。
「すまないが明日も仕事だから先に休むよ、でも気にしないでゆっくり飲っ
ていてくれ」「あら、飲まないでもう寝るの?明日は悪いけど一人で起きて
仕事に行ってね」
もうかなり酔った妻が、カナのグラスにウーロン茶を注ぎます。
「ああ、わかってるよ。結婚式、何時からだっけ」
「2時よ。披露宴は4時から。あたしたちはあなたと違って、明日はゆっくり
寝てられるもんねー」
「悪いな、ゆっくりしていってくれよ。じゃあお休み」
私はカナの両親に手を振り、2階の寝室へと向かいました。

ベッドに入ってからも私はなかなか眠れませんでした。
今日久しぶりに会った、カナの可愛らしい姿が頭から離れません。
そして2、3時間位経った頃でしょうか、妻が千鳥足でベッドに入って来た
頃、ようやく私は眠りに就きました。

朝7時。私は階段を下り、まだ昨日の片付けが済んで無い居間を横切って洗面
台に向かいます。
2階の寝室では妻が、客間ではカナの一家が寝ている筈でした。
私は嘘の日曜出勤の為に歯を磨き、顔を洗います。
髭を剃り、タオルで顔を拭いていた時、不意に背後に人の気配を感じて振り
向きました。
私の目の前に立っていたのは、パジャマ姿のカナでした。
「えっ、カナっ…ちゃん?」
「あ、あのっ…」
カナの大きな目、視線がせわしなく私と床を往復します。
「あのね、あたしっ、おじちゃんと会えるってわかってね、嬉しかったの、
昨日も、あの、少しでもおじちゃんと話できたらって思って、だけどね、何
も話できなくて、あたし、ちょっと寂しかったの…」
カナは話し続けました。
「あの、でね、昨日でもう会えないかもって思ったら悲しくなってね、おじ
ちゃんの顔が見たいなって思って、だからあたし、早起きしておじちゃんが
起きたらっ…でもぉ、顔を見たらぁ、あたしぃ…」
カナの壊れそうな笑顔。大きな瞳に溜まる涙。
「あっ、あ…、何言ってるんだろぅ…あたし馬鹿だぁ……。もうおじちゃん
に嫌われてるのに…」
堪え切れずこぼれる涙。そして壊れる笑顔。
「あぁ、ああっ…あたしっ…あたし…」
震える唇、背を向けて立ち去ろうとするカナ。
その時、私の中で何かが弾けました。
私はカナの細い肩を掴みます。
「カナ、行くな!」
私は背後から小さな体を抱きました。
「嫌ってなんかいない!」
カナの良い香り。2年振りの香り。
「ごめん、カナ。おじちゃんが馬鹿だった」
カナの肩が震えました。
「おじちゃん…」
私はカナの正面に立ちました。
「好きだよ、カナ。本当は大好きなんだ」
鼻を赤くしたカナ。私を見上げる大きな瞳。
そして私が少し腰を屈めたと同時に、カナの精一杯の爪先立ち。
可愛らしい小さな、柔らかな唇に私は唇を重ねました。
2年越しのカナとのキス。私は愛おしさで狂いそうでした。
私の舌がカナの全てを求めるように、カナの舌はそれに応えるように…まる
で2年の空白を埋めるかのような、互いを確かめ合うようなキス。
私はカナの唇を、舌を、そして唾液を貪りました。
キスを終え、私はゆっくりとカナを包むように抱きしめます。
「うっ…えぐっ…えっ…っ…」
肩を震わせ、声を押し殺し、カナは泣きました。
カナの肩を抱きながら、私は髪を撫でます。
「背、少し伸びたんだね」
泣きながら私の胸の中で、カナは頷きました。
「カナ、今日はずっと一緒にいようね」
カナの細い腕が私を抱きました。
「たくさんお話しようね」
カナは私を抱きながら、再び頷きます。
「いつもの地下鉄の駅で、待ってるからね」
返事の代わりに、カナの腕がぎゅっと私を抱きしめました。
私もカナのしなやかな、華奢な体をきつく抱きしめます。
…もう戻れないかもしれない…
私は、後悔と共に2年前の辛い別れを思い返していました。
しかし、カナを再びこの手に抱けたことは何物にも代え難い幸せでもありま
した。
…ごめんな、カナ。やっぱりおじちゃんは弱い人間だったよ…

「さあ、カナも出かける支度をしなくちゃね」
私はカナの肩を掴み、一旦体を離します。
「あたし、頑張って急いで行くから」
そして私たちはもう一度唇を重ねました。
「気をつけておいでね」
微笑んで頷き、私に手を振りながら階段を駆け上がるカナ。
私は慌しく身支度を終え、待ち合わせた地下鉄駅へと向かいました。
2009/05/04 04:48:01(tXjV4fEc)
12
投稿者: 愛読者
上げ
19/02/02 01:33 (QRHMBpS.)
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