「じゃ、採尿してください」
悟史はそう言いながら腰を落として中腰の姿勢になった。
ちょうど、あゆみの割れ目の高さに悟史の顔が来る。
これは尿が直接尿道から出ているのを確認するためだ。

目の前にあるあゆみの割れ目はぴったりと閉じられていた。
恥丘を覆うように薄くはえた陰毛は、大人の女性と違って
割れ目まで到達していない。

「じろじろ見るなぁ･･･!」
あゆみは悟史の視線に耐えかねて声を出した。
「尿が直接出ているのを確認するのが俺の仕事だからね。
　さ、早くおしっこしちゃってよ。」
「言われなくても･･･!」
あゆみはコップを悟史の視線をさえぎるように構え、少し
腰を落とした。
「足を開かないと上手く出来ないんじゃないかな?」
あゆみは一瞬悟史を睨みつけたが、すぐうつむいてゆっく
り膝を広げていった。
割れ目が少し開き、包皮に包まれたクリトリス、続いてま
だ未発達な小陰唇が露出した。
どちらも少女らしい綺麗なピンク色で、多少湿っているよ
うにも見える。

あゆみは目をつむって放尿するために意識を集中した。
紙コップで多少さえぎっているとは言え、悟史に至近距離
で割れ目を凝視されているのだ。
1分･･･2分･･･あゆみにとって永遠とも思えるような時間が過ぎる。
一向に放尿は始まらなかった。
確かにあゆみの膀胱には小水が溜まっているのだが、見られてい
る緊張で出てこない。
あゆみが意識をいくら集中しても割れ目がヒクヒクと震えるだけで
肝心の尿が出てこなかった。
あゆみに前回の検査の記憶が蘇える。
前は初めてだったし、事前に水分を取っていなかった。
検尿するだけなのに2時間もかかってしまった。
最後はカルーテルで無理やり採尿したのだ。
あんな思いはもうしたくなかった。
だから、今回は水分をたっぷり取り、軽く尿意をうながしてから満を
持して検査に望んだはずだった。
男の検査員しかいないハプニングもあったけど、さっさとおしっこを
紙コップに出して終わるはずだったのだ。

あゆみの頭の中でグルグルと色んな考えが駆け巡っていた。
もう、放尿に意識を集中することなど出来ない。
ダメだ･･･出ない･･･
と、思った瞬間、あゆみの心の中で張り詰めていた糸が切れた。
悟史に割れ目を見られている。お兄さんくらいの若い男性に見られている。
自分でも見たこと無い割れ目の中身も見られている。
あゆみを今まで以上の羞恥心が襲った。
「うぅ･･･ひっく･･･ぁぁ･･･」
あゆみは泣いていた。
恥ずかしさと、おしっこが出ない悔しさがあゆみの涙腺を崩壊させた。

悟史は少し困惑していた。
今まで、恥ずかしさに真っ赤になりながらも、強気一辺倒だった少女
が急に涙を浮かべて泣いているからだ。
「西原さん。いったん落ち着いて、座って」
あゆみは素直に洋式の便座に腰を下ろした。
顔を伏せたまま紙コップを握り締めて泣いている。
「落ち着いて深呼吸して。ゆっくり息を吸って･･･吐いて。」
あゆみは言われた通り深呼吸をした。
「落ち着いてからもう一度挑戦すればいいよ。次はきっと出るさ」
「･･･ダメなの･･･」
「ん？」
「･･･あたし･･･前も出なくて･･･ホースみたいな道具を使って･･･」
「･･･今回は準備したから大丈夫なはずなのに･･･やっぱりでない･･･」
あゆみはゆっくりと呟く様にそう言った。
「そうか･･･」
悟史はそう答えるのが精一杯だった。気の利いた慰めの言葉は思い浮かばな
い。

あゆみがうつむいて泣いてる姿を見て、悟史は一つの手段を考えついてい
た。
このまま泣いているのを見ているだけではどうにもならない。
「西原さん。泣いていても始まらないから俺が手伝うよ」
「え･･･」
「尿道を直接刺激すれば出るはずだ。おしっこ溜まってる感触はあるんだ
ろ?」
「あるよ･･･でも･･･」
「じゃ、力を抜いて。リラックスして」
悟史は右手をあゆみの割れ目に這わせた。
「ちょ、ちょっと･･･！」
あゆみのうわずった声を無視して悟史は指を動かし始めた。