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たまたま・・・6ー2
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:たまたま・・・6ー2
投稿者: まあさん
30分程して戻るとミカは、携帯を食べ掛けのケーキがあるテーブルに置き布団に入ってこちら向きに寝ていた、買ってきた飲み物を出してミカを呼ぶが返事をしなかった。
携帯は気になったが、無視して音量を落としテレビを見ていた。しかしカナコさんと話が出来たのか、今日の事をミカがどう思っているのか、手を出した男の職員は・・・気になりながらビールの本数だけが増え時間が過ぎる。
急にミカが布団から出てきた、『声が掛けられない』言葉が見つからないからだ、僕の横を通りすぎるとき後ろから抱き付いてきてビールをこぼした。
「おっ?何?」
「えへへ、やっぱりマサキさん優しい!信用していい人だった」
「ん?いきなりどしたん?」
「あのね、カナコさんと話してね、本当に私の事想っている人なら携帯見ないはずだからって言ってくれたの、マサキさん携帯見なかったから嬉しい!大好き!」
どうやら狸寝入りで僕を見ていたようだ、しかしさっきまでのくらい雰囲気はなく、どちらかと言うと前より無邪気な感じがする、隠し事がなくなったからだろうか
「ありがとう、ジュースのむ?」
「うん!」
笑顔でジュースを飲みながらケーキを食べ始めるミカ、この年で今までいろんな事が合ったのに無邪気で素直、カナコって言う人の存在のお陰なのだろう、逆に手を出した男には怒りや憎しみを覚える。まあ、人の事は言えないが・・・
「後ねカナコさんが、ミカが居たかったらばらくこっちにいてもいいって!ダメ?」
「もちろん!良いに決まってるやん、日曜は休みだからどこか行こうか?」
「ホント?やったぁ」
「カナコさんに電話するね」部屋の角に行き、携帯で今の経緯を笑顔で話している、しばらくとはいつまでか・・・永遠に続く事はないだろうが、少しでも長く続いてほしいものだ。
笑い声が聞こえた時、ミカが僕を呼んだ
「ねぇねぇマサキさん」
「ん?何?」
「ミカを愛してるって大きな声で言って」
「!!えぇ、やだよ電話つながってるんやろ、恥ずかしくて言えへんって」
「カナコさんが本気か知りたいって」
おいおい・・・いきなりそんな事をミカに言わせるって、カナコってどんな性格してるのか、でもカナコさんも僕の事を悪くは思ってないみたいだ
「え~聞える様に言うの?小さい声じゃだめ?」
「だめ~~アハッ」
「ふぅ~・・・僕はカナを愛してます!」
こんな風に言ったのは人生で初めてだ、ミカも顔を赤くして携帯で話している。話が終わり戻って来たミカは、僕の腕にしがみつき真っすぐ僕の目を見て見つめ合うが、逆に僕のほうが照れ臭くて目線をそらしてしまう
「どしたん?」
「えへへ、カナコさん良かったねって」
「そう?」恥ずかしさと照れの為、ついそっけなくしてしまう僕を更に覗き込んでくる、『愛してます』言葉に出さず口パクでからかう様ににやけるミカ
「カナコさんの言ったとおりだぁ」
「ん?何が?」
「ちょっと冷たくなるけど、照れてるだけから気にしなくていいよって」
なんかカナコって人に踊らされてるみたいだが、ミカとの時間がまだ続けられる事を考えると今は感謝している。
自分の中でもわだかまりが説けた気がする。今までとは違い、その日は落ち着いて眠る事が出来た。
 
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2008/09/21 21:41:41(QMSUD4iG)
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