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真紀が初潮を迎えたのは夏休みまであと数日の、とある日でした。
12歳での初潮は同年代の少女達と比べるとむしろ遅い方と言えるかもしれま せん。 しかし、少女の成長の証は、今の真紀にとって喜ぶべきことではありません でした。 真紀は初潮を迎えたことを母親に話さないまま2日が過ぎていました。 いえ、むしろ話す機会が無かったと言えるかも知れません。 真紀は自分の小遣いで生理用品を買い、汚れた下着を自分で洗いました。 今日も真紀は一人で身支度を整え、学校に行きます。 母の寝室に向かって小さな声で「行ってきます」と言いながら玄関を出るの が常でした。 そして学校から帰った時、いつものように母は店に出かけた後でした。 いつものように一人ぼっちの夕食を終えた時、あの男がやってきました。 「あたし、生理が来たんです」 真紀はベッドの上ですがるように男の目を見ながら必死に訴えました」 「あの、今日はしないでください、お願いです」 男は薄笑いを浮かべ、真紀のスカートを捲くり、細い小さな膝に手を這わせ ました。 「そう、真紀ちゃんもとうとう大人になったんだね。で、何をしないで欲し いのかな?」 「あの、今日はセックスをしないでくださ…い」 男はうつむいた真紀の顔をのぞき込みました。 「嘘じゃないよね、本当に生理が来たの?」 「本当なんです」 「本当かな?見てみないとわからないね」 真紀は男に言われるまま、スカートとナプキンが付いたパンティを下ろしま した。 「股を開かないと見えないだろ?」 真紀はM字に脚を開き、男に下半身を晒します。 「本当だな、これじゃあセックスできないね」 そう言うと男は真紀の口に人差し指を差し入れました。 「ほら、舐めるんだよ」 真紀の唾液に濡れたその指を、男はM字に開かれた真紀の下半身に持って行き ました。 「真紀ちゃん、ここにもう一つ穴があるよね」 そして小さな花のつぼみのような、真紀のアナルに人差し指を刺し入れまし た。 男の指の第一関節までが真紀のアナルに埋まり、不意を衝かれた真紀は叫び ました。 「いっ、痛いっ」 真紀は男の指から逃げようと男の腕を掴み、細い腕を突っ張ります。 しかし、男は暴れる真紀のアナルになおも指を深く入れようとしました。 「痛いっ、抜いてぇ、い、痛いぃ」 「ふふ、真紀ちゃん、生理中ならこっちの穴でしようか?」 「いや、だめです、抜いてぇ」 暴れる真紀の足が男の腹を蹴り、男は後ろ向きに倒れました。 「この野郎、ガキのくせに」 「いやっ、ごめんなさい」 謝る真紀を男は無理やり全裸に剥き、ベッドの上にうつ伏せに押さえつけま した。 そしてうつ伏せのまま、ベルトやタオル、着ていた服でベッドの四隅の支柱 に真紀の手足を縛り付けました。 すらりと長い手足を大の字に縛り付けられ、身動きできない少女の全身を男 は撫で回します。 「素直にしてりゃいいのにな」 男は唾液を真紀のアナルにたっぷりと垂らしました。 「いやぁあ、お尻嫌っ」 男の指が少女のアナルに唾を塗り広げます。 「無理ですっ、そんなの入らないっ、やめてくださいぃ」 「入るかどうかやってみようか、真 紀 ちゃん」 男は真紀の華奢な体に後ろからのしかかりました。 そしてペニスの先端が少女のアナルに押し当てられます。 「力を抜かないと、もっと痛いんだよ」 男は細い真紀の腰を掴み、ペニスをアナルに突き立てました。 「ぎやぁああぁ」 絶叫と同時にペニスの先端が小さなアナルを貫きました。 真紀は痛みに背中を反らせ、そして縛られた手がシーツをかきむしります。 「痛いっ、許して、痛いっ」 「おおっ、真紀ちゃん、入っ…」 その時、男の口から引きつったような声が漏れました 「ぐぅっ」 そして男の体は数度痙攣した後、前のめりに倒れました。 男の体重がペニスにかかり、真紀のアナルを根元まで突き刺しました。 「ぎゃあああああぁ」 男は悲鳴を上げる真紀の狭い背中にドスンと倒れこみ、数度痙攣した後動か なくなりました。 「抜いてぇ、痛いです、抜いてください」 真紀はまだ事態が飲み込めませんでした。 「重いです、重い…」 真紀は首を捻ってすぐ横にあるの男の顔を見ました。 真紀が見たものは焦点を失ってどんよりと開いた目と、よだれを垂らす半開 きの口。 その時、真紀は自分の上にのしかかっている物がすでに死体あることに初め て気が付きました。 「いやっ、いやあぁあ、いやぁ…」 身動きできない真紀の上で男はだんだんと冷たくなっていきました。 男の死因は心筋梗塞でした。 …おかあさん、お願い、早く帰ってきて、おかあさん… 真紀は泣きながら心の中で母を呼び続けました。 母親の帰宅は男の死から実に16時間余りが過ぎてからでした。 玄関に男の靴を見た彼女は只ならぬ気配を感じ、真紀の部屋に駆け込みまし た。 「真紀!真紀っ」 「おかあさ…ん」 母親は男の死体を真紀から引き剥がし、必死で両手両足の枷を解きました。 「おかあさん、怖いよ、おかあさん…」 「真紀、もう大丈夫、大丈夫よ」 親子はしばらく抱き合いながら泣いていました。 「…おかあさん、あたし、生理が来たの」 「…あぁ、真紀…」 「あたし、赤ちゃんが出来なくてよかった…」 母親は真紀を再び抱きしめました。 死体が運び出され、警察による実況見分が終わったのはもう夕方でした。 マンションの前に止められたパトカーと救急車を帰宅途中の人々がいぶかし げに眺めます。 野次馬も十数人、マンションの前に小さな人垣を作っていました。 そして数日後、誰の口からという事も無く、町に噂が流れるようになりまし た。 ―ほら、あの子だよ― ―え?…4丁目の亡くなった金持ちって― ―そう、裸で死んでたって― ―まだ子供じゃないの― ―うふふ、親子どんぶりだってさ― 好奇の目にさらされ、母親と真紀は外を歩くことも出来ませんでした。 母親が経営していたスナックと、親子が住んでいたマンションは両方とも死 んだ男の名義でした。 そして男の遺族から人殺し呼ばわりされた親子は、住んでいたマンションを 追い出されるように出て行かなくてはなりませんでした。 お盆も近い8月のとある日。 何もかも失った親子は、ひっそりと都会の片隅の安アパートに引っ越して行 きました。 2学期最初の日。 真紀は転校生として先生の隣で教壇に立っていました。 「では自己紹介して」 先生に促され、真紀は教室を見渡し、自己紹介を始めました。 …あの席、空いてる。あたし、そこに座るのかな… その席の隣の席、少し首を傾げるように真紀を見ていた少女と目が合いまし た。 …なんて可愛らしい子… 真紀は教壇で自己紹介をしながら、ずっとその少女の顔を見つめていまし た。 透き通るような白い肌にどこか悪戯っぽい大きな目と細い顎、そして優しげ な表情。 その小柄な少女は真紀に微笑みかけ、真紀は何気に視線を少女から外しまし た。 「では、そこの空いている席に座りなさい」 先生に言われるまま、真紀はその少女の隣に座りました。 「はじめまして、ね、マキちゃんって呼んでいい?」 その少女は屈託の無い笑顔を真紀に向けました。 返事を返しながら、真紀は間近で見るこの少女の美しさに思わず見とれてい ました。 「あ、わたしは夏奈。カナって呼んでね」 それが真紀と夏奈の始めての出会いでした。 真紀は夏奈と話しながら、心臓の鼓動が段々と早まっていくのを自分で感じ ていました。 出会い 完
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2008/01/29 14:09:36(GjRwTiMa)
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