きのう、お風呂からあがって、裸のまま、正樹の部屋の前で体を拭きながら声をかけた。わざと！

「正樹、勉強してる？」
「うん、もうすぐ終わる」
「そう。じゃ、お風呂入って寝るのよ」
「うん、わかってる」。

ドア越しで、すぐ開けて出てくるかと思ったけど、出てこない。
「寝るからね」
それでも出てこない。
「きょうはオナニーしちゃだめよ」
ちょっとあちら方向へ話をもっていく。
「ううーーん、わかんない」
「だめよ、パンティ隠すわよ」
「いやだ、置いといて」だって。
それでも出てこないから、私の方がじれて、ドアを少し開けてのぞいた。すると正樹
「やっぱりだ」
そう言いながら、出て来た。
「おばちゃんの方がしたいくせに。僕、わかってたよ」
まあ、くやしい。近づいて来て、部屋の入り口で立ったまま、私を抱き
しめてくれる。キス。口を吸われ、首筋に、耳たぶに、正樹の舌が這うの。
「する？　したいんでしょ、おばちゃん」
何も言えない私。完全に正樹のペースだ。手をひかれてベッドに。仰向けに寝かされた。ズボンとトランクスを一緒に脱ぐ正樹。上のシャツも脱いで、全裸に。それを見上げているだけで、私はもうヌルヌルだ。私の上に体を重ね、前戯もなく、いきなり入って来た。全部挿入して、正樹は私に体重を預けて来た。両手で私の顔をなで、髪をかきあげキスしてくれる。挿入されたおちんちんが私の中で脈打ってるのがわかるの。でも、正樹は動かさない。じっとしたまま、正樹のおちんちんの感触を味わう。
こんなのもいいわ。激しいのもいいけど、これも。
キスをやめた正樹が、私の頬を撫でながら言った。
「だめだよ、おばちゃん、今度は水曜日って約束したのに。我慢できなかったの？　でも、可愛いよ。ほしがってるおばちゃん、すごく可愛い」
ああーん、いやだ。この子、いつからこんな大人びた口利くようにようになったのかしら。でも、うれしい。
「きょうは、１回だけだよ。そのかわり、ゆっくりね。あしたは激しく、
いっぱいイカせてあげるから」
私は正樹を見上げながら、ウンウンウン、と何回もうなづいた。こんな正樹の言葉初めて。それだけでイキそうになるほど、気持ちがいい。
ああ、幸せ。セックスの喜びって、ただ体だけの快感じゃないのね。よ～くわかった。
でも、私のあそこは、一生懸命正樹のおちんちんにまとわりついている。吸い上げている。締めようとしている。それでも正樹は動かず、キスを続け、手のひらで乳房を、乳首を、首を背中を愛撫する。恥骨と恥骨があたってるのがわかる。おちんちんの背がクリトリスを押さえつけてる。
穏やかだけど、深ーーーい快感。
私を抱きしめたまま、正樹が腰を上下させ始めた。ゆーっくりと。私はそれにあわせて、両足を立てた。正樹の抜き差しはスローのまま。ああ、それでもいいの。
ああーーーーん、ううーーーーん、そうよーーーーお、まさきーーーーい、しあわせよーーーー、ふうーーーーん、たまらないわー、まさきぃ上手よーー。
すごく大きな波が、ゆっくりと押し寄せては引いて行く。体の輪郭がなくなって、全身がとろけちゃうみたい。夢見心地って、こんなことなのかしら。
「おばちゃんの今の顔、すごくいいよ。感じてるというのがよくわかるよ。好きだよ、おばちゃん、大好きだよ。僕もすごく気持ちいいよ。動かなくても気持ちいいよ。出してあげるからね、おばちゃん。もうすぐだよ。おばちゃんを離さないからね。僕が大人になっても、するからね。愛してるよ、おばちゃん」
私の目を見つめながら言う。私は黙って、うんうんうんと、うなづくだけ。涙が滲んで、しずくになってこぼれるのを、正樹が優しくキスで拭いてくれる。少しだけ動きが速くなった。
「おばちゃん、出すよ。中に、僕の、出すよ。愛してる証拠だよ。こぼさ
ないでね」
あそこの一番奥が強く突かれた。
ドクドクドクドクドクッ、ドックン、ドックン、ドーックン……。
あーー、なんてしあわせなの。気を失うような快感とは別の、もっと大きく深い快感。私は初めて知った。
言葉には出さなかったけれど
「正樹、おばちゃんもね、正樹にまけないぐらい、正樹のこと愛してるの。幸せになろうね、二人で」
心の中で繰り返していた。