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1:誘惑 Episode 9
投稿者:
Blue Roses
夜、風呂から上がった優子が、ベッドに座り、ドライヤーで髪を乾かしている。夫の浩二は、テレビで野球を見ていたが、試合が終わると自分も風呂に入った。
その日の昼間、優子は光雄に抱かれた。今日は鏡の前で、挿入されたまま足を開かされ、結合部分を強制的に見せつけられた。グロテスクな姿になった性器を鏡に映されながら、クリトリスをもてあそばれた優子は、自分がいく時の顔を何度も目にしなければならなかった。 明日は香織に抱かれなければならない。光雄とした翌日には、必ず香織の相手をすることになっていた。香織の責めも次第にきつくなってきている。この前は、両手首をロープで縛られ、バイブレータではずかしめられながら、光雄とのセックスの内容を告白させられた。 紳士的ながらも大胆な光雄のセックスと、意地悪でいて女の弱点を知り尽くした香織のセックス。二人にかわるがわる抱かれているうちに、優子は自分の肉体が以前よりも敏感になっていると感じていた。 今日、夫は珍しく早い時間に帰宅した。近頃、浩二は深夜近くまで帰らないことが多い。休日出勤も多く、休めても、優子を置いて朝からパチンコや釣りに行ってしまう。 ― 私、もう二人のおもちゃだわ。あの人そんなことも知らずに平気な顔して・・・もちろん私が悪いんだけど、でも、もう少し自分の奥さんに興味をもってもいいんじゃないかしら。私ばっかり悪いんじゃないわ・・・私のせいばっかりじゃ・・・ ― 「優子」 いつの間にか風呂から上がっていた夫が、突然背後から声をかけた。優子はびくっとして振り向いた。 「な、何? びっくりしちゃった」 「優子・・・」 浩二が後ろから抱きつき、優子を押し倒した。 「きゃっ。あ、あなたどうしたの? む、むぐ」 浩二は優子の唇を奪った。口を強く吸いながら、優子が着ているパジャマのボタンを外した。そして、あらわになった乳房を揉みしだき始めた。 ― こんなの珍しいわ。どうしたのかしら・・・ ― 浩二が荒々しく乳房を吸う。昼間、たっぷりと光雄に責められた乳房。 「ね、ねえ、どうしたの? いきなり・・・」 「『どうした』って・・・夫婦だろ?」 浩二が顔を上げて答えた。 「そ、そうだけど、こんなの珍しいから・・・」 「うん。ほら、最近俺達してないだろう? なんか優子に悪いような気がして」 「そんな・・・しかたないわよ。忙しいんでしょ?」 「う、うん。でも、やっぱりこれじゃいけない気がしてさ。優子だって不満だろうし」 「そ、そんな・・・気にしてないわ」 「したくない?」 「い、いえ、もちろんして欲しいわ」 「全部脱いで」 「あ、はい」 二人は全裸になった。明かりをつけたまま、浩二が愛撫を再開した。 優子は複雑な気持ちになっていた。 ― 私って、ひどい妻だわ・・・で、でも、あなただってもっと早くそういう気持ちになってくれてたら・・・ ― 浩二が懸命に優子の体をなめ回している。光雄と香織に比べれば、稚拙な愛撫であることは否めない。 ― ああ、比べちゃだめ・・・一生懸命してくれてるのよ・・・ ― 「ああ、いいわ、あなた。すごく感じる」 感じていると、自分に言い聞かせた。 ― あなた・・・もっと感じさせて・・・あの二人を忘れさせて ― 「ね、ねえ、私がしてあげる」 体全身を舌で奉仕した。光雄に対してはいつも足の指先まで丁寧になめていた優子だったが、夫にはまだしたことはなかった。優子は罪悪感にかられ、必死に舌を使った。 「優子って・・・こんなにエッチだったっけ」 「言わないで」 優子は夫のペニスを手に取り、舌を震わせて奉仕した。気づかぬうちに、光雄に教え込まれたテクニックを次々と披露していた。 「うう・・優子、そんな技いつ・・・」 顔が熱くなった。 「レディコミとかで・・・してみたかったのよ・・・恥ずかしい・・・」 「すごく気持ちいいよ」 「あ、あなた、して・・・」 浩二は優子の上になった。優子は自分から足を広げて優しく夫を受け入れた。浩二が懸命に腰を振る。単調な動き。光雄の絶妙な腰使いとは比べるべくもなかった。 「優子、感じる?」 「ああ、素敵。感じる・・・いや・・・いや・・・」 「ああ、いきそうだよ」 ― あなた、まだよ・・・まだいかないで・・・もっと感じさせて ― 「優子!」 「あなた!」 浩二は果てた。優子の上に乗ったまま、荒い息をしている。優子が下から抱きしめた。二人は長いキスをした。 「優子、いった?」 「うん。いったよ」 電気を消した。二人は抱き合っていた。先に浩二が寝息を立て始めた。まだいっていない優子は眠れない。優子はそっと夫の腕をどかした。 ― だめ・・・あなた、ごめん・・・ ― 優子は掛け布団に深くもぐり、うつ伏せになって、手を股間に伸ばした。腰を軽く浮かして自慰を始めた。光雄や香織のことは考えたくなかった。だが、意識を集中すると必ず彼等の愛撫が頭に浮かんでしまう。 二人に同時に責められる。思いつくと、ぞくっとした。 ― 優子、どうしてそんなこと考えるの? 情けない! ― 『あんたって本当にスケベな女ね』 香織の言葉。 シーツに顔を押し付けて声を抑えた。指が止まらない。 「うっ・・・むぐっ・・・む・・・」 ― 光雄さん! 香織さん! それだけはいや! ああ、二人でそんなこと! ― 「ぐ、ぐうっ!」 その夜、優子は夫の横で何度もエクスタシーに達した。 <To Be Continued>
2003/12/11 13:20:07(JmO32zbt)
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