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静寂の奥に咲く第二話
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:静寂の奥に咲く第二話
投稿者: HAL
【二章】

「ありがとう、絵美さん。本当に助かるわ」

香苗が優しく笑いながら、テーブルの空き皿を重ねていく。
その手の動きは滑らかで、無駄がない。年齢を感じさせない美しさと余裕があった。

「こちらこそ、誘っていただいて。正直、少し緊張してたんですけど、楽しかったです」

「ふふっ、よかった。あなたの笑顔、すごく素敵よ」

その言葉に、絵美の胸が一瞬だけざわついた。
同性に褒められることなど日常でもあるはずなのに、なぜか香苗に言われると、違う感情が芽生える気がした。

片付けが終わると、二人は並んでソファに腰を下ろした。
余ったワインを少しだけグラスに注ぎ、軽く乾杯をする。

「今夜は帰りたくないって、思ったことない?」

不意に香苗が言った。
その声音には冗談のような軽さと、何かを試すような熱があった。

絵美は言葉に詰まり、グラスの中で揺れる赤い液体に視線を落とす。

「たまには、そういう夜もあるかもしれませんね」

その返事に香苗が微笑む。

「絵美さん、あなたってとても綺麗よ」

次の瞬間、そっと触れられた指先が絵美の手の甲をなぞる。
鼓動が高鳴る。けれど、拒む理由が浮かばなかった。

香苗の顔が近づいてきた。絵美の体は、逃げるでもなく、迎えるでもなく ただ、動かなかった。

そして唇が触れた。

優しく、けれど確かに、甘いワインの香りを残したキスだった。

ほんの一瞬のはずなのに、絵美の体は熱を帯びていくのが分かった。

「香苗さん」

「いやだったら、止めてね。でも」

香苗の手が絵美の頬に添えられ、その親指がゆっくりと唇をなぞる。
絵美は震える呼吸のまま、わずかに頷いた。

その頷きを確認した香苗は、まるで大切な花を抱くように、絵美の身体をそっと引き寄せた。
         
3話に続く
 
2025/05/13 08:38:48(UAzzOvwu)
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