静寂(しずけさ)つばき(46)は、元レースクイーンで現在は派遣会社の社長。社員は女性のみ。
専務、瀬戸峯(せとみね)紗緒(さお)40歳、
経理、曼胡(まんこ)清実(きよみ)41歳。
派遣会社、女峰(にょほう)資本金1千万

派遣で雇う会社は多く、ある会社が事務員を募集していた。
そこで働きたいと一人の女が女峰にやって来た
女は、櫻井華(25)。部屋に案内されオペレーターは天宮。
天宮「こんにちは、女峰の天宮です」
櫻井「櫻井です」
天宮「今回は、マーシャルさんの事務員のお仕事をされたいと」
櫻井「はい」
天宮「女峰は、登録が必要です、それは構いませんか？」
櫻井「はい」
天宮「とりあえず、誓約書の方を」
櫻井「はい」
天宮「誓約書としては、１週間で辞められる場合は違約金3万をいただきます。そして郷に従うという意味で不快な思いをされても辞めない事、相談に関してはいつでも対応させてもらいます、何か質問があればどうぞ」
櫻井「事務をやらせてもらえますよね？」
天宮「そこに関しては、答える事はできません」
櫻井「わかりました」
そして、櫻井は女峰登録で「狩り契約」を暗黙で了承した
天宮は、社長に呼ばれる
社長「どうかしら？大丈夫？」
天宮「違約金があるので辞めないとは思いますが」
社長「助成奴隷、そして奴隷料金はあちらが受け取る。
助成斡旋として、こちらはイチゴ接待でアレコレ引っ張る」
天宮「イチゴ接待、楽しみです」
社長「寸志は、たくさんいただきなさい」
女峰登録の櫻井は、マーシャルの初日を迎える
マーシャルの支配人、摩楼螺(マローラ)が櫻井を歓迎した
マローラ「事務をやりたい？」
櫻井「はい」
マローラ「女峰から全部聞いてる？」
櫻井「全部？」
マローラ「聞いてないか、そーか」
櫻井「どういう事ですか？」
マローラ「女峰っていう派遣会社は処理の会社なんだよ」
櫻井「処理？」
マローラ「飯食ったあとの接待」
櫻井「お茶ですよね？」
マローラ「ノンノンノン、君はマーシャルのデザート」
櫻井「つまり？」
マローラ「性欲処理」
櫻井「聞いてないです」
マローラ「女峰の社長、静寂つばきは元レースクイーンなんだけど現役の時に逮捕されたんだよ」
櫻井「何を犯したんですか？」
マローラ「大手企業の社長を食い漁り、静寂つばきの美貌でカネは天から降ってくる感じだ、それに付け加えて使えなくなった社長は美人局の餌食、社長たちの不審な死が続いた」
櫻井「暴行ですか？」
マローラ「社長らの遺体は見つからずだが、社長の静寂つばきは武闘派っていう噂もあった。ある日、若い起業したての社長が静寂つばきに、メロメロになって酒の席で売春を囁いた途端、若い社長は静寂つばきにつまみ出されフルボッコにされた、全治半年の大ケガ」
櫻井「美人局っていうか、社長単独ですね」
マローラ「女峰の契約に、狩り契約ってあるんだよ」
櫻井「ま、普通ですね」
マローラ「その狩りは、セックス」
櫻井「マーシャルさんは、実際にやったんですか？」
マローラ「ここだけの話、ケツを拭うような追いセックスが用意されてるんだよ」
櫻井「追加」
マローラ「女峰の社員とやるんだよ」
櫻井「それも狩り契約ですか？」
マローラ「しっかり、チップは取られる契約だ」
櫻井「被害って感じですか？」
マローラ「被害でも無いが、被害って言うと消される可能性がある」
櫻井「口封じのセックスですね」
マローラ「巷じゃ、女峰は暴走族のチームから来てるらしい。女峰の幹部は元レディース、社長は如実、総長。
10代後半ブイブイ言わせていた面してるわ、女峰幹部は」
櫻井「摘発されないのは、どうしてですか？」
マローラ「簡単な事、口封じと根回し」
櫻井「資本金1千万の女峰ですが」
マローラ「当然ヤクザ様の腰巾着、会社を回しているのはヤクザ。静寂つばきは置物穴社長だよ」
櫻井「組長さんの手垢がついた会社ですね」
マローラ「女峰っていう会社の実態はヤクザの操業場」
櫻井「女峰の社長や社員の口座も組長が持ってそうですね」
マローラ「社員は、あそこに座るみかじめも取られているはずさ」
櫻井「組長さん名義は使えないから、女峰があってそこの利益と名義でやっている感じですね」
マローラ「ちょっとしたテキヤが越権稼業をやってる感じだ。その越権の踏み台に女峰があるんだよ」
櫻井「彫り師界隈も、女峰に絡んでいそうですね」
マローラ「刻印の入れ墨は入ってるかもなー、腰辺りに」
櫻井「○○組のヤクザさんじゃなくて、女峰っていう派遣会社だから辞める理由も難しい感じですね」
マローラ「そのうち、拉致監禁業に変わるよ」
櫻井「社長さん達の不審死、予想は出来ます」
マローラ「トランクに軟禁されて、湾ポイ」
櫻井「だと思います」

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