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10年ぶりとなる帰省で、高校時代の友人である田村の家に誘われた。 卒業と同時に疎遠になる程度の関係だったが 懐かしさもあり参加する事にした。 今日は実家に居てもする事がないし、田村はまだ独身で 独り暮らしらしいから気を使う必要もない。 コンビニに寄り、酒と食材を入手しながら 田村は「へへ、実はさ・・・美穂も誘ってるんだよ」と言った。 その名前が出た事にに驚いたが、それよりも田村の下品な笑顔が気になった。 俺は 何かあるのか?と不安になりながら、何も言わずに聞いていた。 「・・・覚えてるだろ?菅野だよ、菅野美穂 いい女だよな・・・結婚したらしいけど、昔のまま美人だったぜ・・・ 2日前に駅で会ってさ、連絡先を聞いたんだ・・・ その時、今日は空いてるって聞いて、急いでメンバーを集めたんだ」 他に参加したのは加藤と鈴川だった。 3人はどの部活にも参加せず、よくつるんでいた記憶がある。 確か、美穂ともよく遊んでいた。 加藤はガリガリのまま、鈴川はデブのまま、田村はヤンチャな雰囲気のまま、、、当時もあまり評判のいい奴らじゃなかったが、今でもそれは同じらしいなと 3人の雰囲気から思った。 俺達は持ち寄った食材や酒をテーブルに並べ、10時頃から飲み始めた。 美穂を挟んで加藤と鈴川が座り、その向かいに俺と田村が並んだ。 懐かしさからか酒がすすんだ。 雰囲気は、当時よりも仲がいいのではと思うほどだった。 しかしそこは中年だ、酒も進めば下ネタも出る。 ・・・いや、田村たちは高校時代からそうだったか・・・
2022/12/03 11:48:15(XUyPJdB/)
投稿者:
貴之
「ちょっとぉ!もぅ、、、なに出してんのよ!」 そう言うと、美穂は手渡された白い小箱を持ったまま、体を揺らして楽しそうに笑った。 田村や加藤とは進学と同時に疎遠になり こうやって集まるのは10年ぶりだったが、加藤と鈴川に挟まれて座る美穂を田村が下ネタで揶揄う、、、そんな光景を見ていると、高校時代にタイムスリップした気分になる。 泣けるほど懐かしいと思うのは俺が30になったからでも、ダウンしてソファーに寝転がるほど酔っ払ってしまったからでも無い・・・そのはずだ。 そう思いながら じゃれ合う2人と、その2人をニヤニヤと見る加藤と鈴川をぼんやりと見ていた。 「何って、ただのマッサージ機だよ、肩が凝るって言ったからさ・・・」 「や、思いっきり でっかく『LOVE』って書いてんだけど?しかもピンクで・・・てか、封が開いてる?もしかして使用済みを私に持たせたの?」 「まさか!それは新品だよ、電池を入れるのに開けただけ」 「なんで電池いれるのよ!」 美穂は大声で笑った。 「そりゃぁ準備は大切だろ?何事も『備えあれば憂いなし』だよ」 「なんの準備よ!まったく・・・で、なんで私に渡すのよ」 2人はヤイヤイと言い合いながら、下ネタとは思えない明るい雰囲気で話していた。 笑いながら話し、けれど少し興奮している、、、そんな雰囲気で内容はだんだんとエスカレートしていった。
22/12/03 12:31
(P72VdCvF)
投稿者:
貴之
「なぁ、こうゆうの使ったコトある?」 「サイテー・・・ったく、なに聞いてんの?キモすぎ」 美穂は軽蔑の視線で刺すが、田村はヘラヘラと笑いながら続けた。 「な、教えてよ・・・使ったコトあんの?」 「バカなの?」 「良いじゃん、教えてよ」 「良いわけないでしょ、言ったよね?私もう結婚したの、人妻なの、他人の女に何聞いてんのよ」 最初は少し険悪だったが、そんなやり取りが続くうち、場はまた緩んでいった。 キツい言葉の応酬が、ゆっくりとコントになっていく。 美穂はまだ顎を斜めに上げながら、見下すような軽蔑の視線を田村に向けている。 が、それはわざとらしく、今にも悪戯っぽくニヤリと笑い出しそうだ。 『人妻』である事を強調し、田村を煽っているように見える。 そうやって男の心を煽り、その欲望が自分に向けられる事を楽しんでいる・・・そんな空気が漂ってきた。 「てかさ、ぜんぜん否定しないな・・・やっぱ使ってるんだ?」 「だから、なんでそうなるの?」 「隠すなよ、もうバレちゃったんだからさ・・・な、やっぱ旦那には秘密なの?」 言えるわけないじゃない・・・そう言って、美穂は『しまった』とゆう顔をした。 勢いのまま言ってしまったのだろう・・・ 思わず答えてしまったのだろう・・・ そんな感じだった。
22/12/03 20:42
(P72VdCvF)
投稿者:
貴之
「へぇ・・・」 田村がニヤリと笑った。 そのまま観念したような表情の美穂を追い込む。 「な、それ、見てみない?けっこう人気の商品らしいよ」 「えぇ~、、、それはちょっと、、、」 「いいじゃん、ほら、見るだけだから、、、なんか凄いらしいよ?ほら」 田村が美穂の持つ箱に手を伸ばし、器用に蓋を開けていくと、動かずに じっと箱を見つめる美穂の目の前にソレが現れた。 「・・・ヤバッ・・・なにこの形・・・」 それはピンクのバイブ?だった。 持ち手はなく、歪なUの字をしている。 おそらく長い方を挿入すると、短くて平たい側がクリトリスを覆うのだろう。 コードは無く、同じ色のリモコンスイッチがあった。 「ほら、持ってみろよ」 そう言いながら、田村はリモコンを箱から取り出した。 興奮した顔の美穂の手にバイブを持たせると、片手に長い棒を握らせ、片手を平たい面の内側に当てさせた。 田村が無言でリモコンのボタンを押すと「・・・んっ」と美穂の声が聞こえた。 「けっこう強力だろ?でさ、振動の種類、6種類もあるんだってさ・・・ほら、コレなんて良いんじゃない?」 そう言うと、田村は『・・ー』と書かれたボタンを押した。 「・・・コレは?・・・あとコレとか・・・10秒ごとにランダムってのも出来るんだってさ」
22/12/03 20:48
(P72VdCvF)
投稿者:
貴之
田村はリモコンを操作して、バイブの性能を説明していく。 他にはただ、美穂の手に握られたバイブの音だけしかなかった。 クリトリスを覆うだろう部分は様々なテンポの振動を披露し、挿入されるのだろう棒は先端が上下に、左右に、円を描き、、、様々な動きを披露していた。 極め付けは棒部分の表面の上下左右を、5ミリほどの突起が上下に往復していく。 田村曰く「コレ、レビューに何件も書いてたんだけど・・・マンコに入れて動かしたら、マジでピストンされてる気分になるんだって・・・」だそうだ。 一分間に10往復から100往復まで調節できるらしい。 誰も何も言わず、ただその光景を見つめていた。 部屋は異様な雰囲気に包まれていた。
22/12/03 20:56
(P72VdCvF)
投稿者:
貴之
「な、コレ、着けてきてよ」 「・・・は?なに言ってんの?」 「いいじゃん・・・美穂も興味あるだろ?」 「んな訳ないでしょ・・・マジ最低」 「いいから・・・な?・・・便所で着けたら何もみられないし大丈夫だろ?」 「・・・・・」 「いいから、ほら・・・着けてこいって」 そう言って田村は美穂の肩を押した。 その手には そんなに力が入っているようには見えなかったが、美穂はゆっくりと立ち上がった。 背を押されてリビングを出る。 廊下の先でトイレの扉の音がして、ようやく男達は話し始めた。 「・・・な、おい・・・大丈夫なのかよ?」 「大丈夫だよ、心配すんな」 「け、けど・・・」 「見ただろ?美穂のあの顔・・・ありゃ、もう完璧に興奮してる」 そんな数分のやり取りの後、美穂がリビングに戻ってきた。
22/12/03 21:03
(P72VdCvF)
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