サークルは登録制で、自己紹介と写真、報酬の振込方法とマスクを
送る方法を書いてあった。
自己紹介もハンドルネームで良いし、写真も手で顔を隠す様にして
写していい事、報酬は投げ銭やラ○ンペイでも良い事、マスクは
メ○カリでの匿名送付で良いと書いてあった。
マスクは使用感を演出する事、写真は全身写真はエッチなものほど
多くの報酬が有ると書いてあった。
私は不要な物で報酬を貰えると思って軽く始めようと思い書き込んだ。

ーフォレストハイー
お仕事は病院で受付業務している主婦です。
お小遣いがピンチなので、買ってもらえると嬉しいです。

私は顔を隠して少し短めのスカートで写真を撮り、商品である
マスクを内側を撮って投稿します。
グロウを塗って、濃いめの跡を付けていました。
いつもバラの香りのするガムを噛んでいるので匂いも大丈夫・・。
上げてすぐに反応があった。

ーフォレストハイさんー
初めまして、人妻さんなんですね・・・。
お綺麗なんでしょうね。
一枚買わせて頂きます。

早速、一枚の購入希望者が買ってくれる。
単価が安いので、すぐに売れてしまった。
その後も何人もの購入希望者が現れる。

ーフォレストハイさんー
もう売れちゃったんですか？
残念・・・明日の分を予約して良いですか？

ーフォレストハイさんー
一ヶ月分予約して良いですか？

思い寄らぬ書き込みが初日から沢山上がって来た。
明日から出来るだけ交換して、沢山出品しようと思った。
しかし、中には・・・。

ーフォレストハイさんー
もっとセクシーな服だったりしたら倍で買うけどな・・・。

ーフォレストハイさんー
下着なんかも出品しないんですか？
高く買わせて頂きますけど・・・。

最初から軽い気持ちで始めたのでこれ以上は考えていなかった。
2日後にはマスクが到着したのだろう、お礼の言葉も上がり始める。
しかし、それは予想もできない反応だった。

ーフォレストハイさんー
昨日、マスクが届きました。
口紅の跡が、あなたの唇みたいで、思わずキスしました。
そのあと、フェラしてもらう様に、僕の物を扱かせてもらい
添付の様に口内射精しましたよ。

添付写真には私が送ったマスクに白い性液がベットリ付着している写真でした。
こんな風に、私のマスクが使われているなんて・・・。
その後も送られて来る物は全て同じ様な反応でした。
けれど、注文数は増加し収入も予想もしなかった程になってきました。

思いしなかった反響と、マスクの売上は私の警戒心を徐々に緩めていた。
それ以上に、オナネタになっていた事に驚いている。
正直に言って何に使うか判らなかったが、報告が上がって来た事で
私を想像して使っている事を知ってしまう・・・。
書き込みには写真を更新して欲しいとか、下着を譲って欲しいとか
ビデオチャットしないんですか・・・などエッチなリクエストも多く
私のマスクを犯されている感じは、本当にされている感覚さえ覚えます。
サークルに課金すれば、投げ銭や直接メールを送るサービスも受けられる
みたいで、チヤホヤされてサイトが安全だと誤認してしまう・・・。
そんな中で気になるユーザーがいた。
一ヶ月単位でマスクを予約してくれて、オークションでも高額な金額を
入れてくれる人・・・。
水商売や客商売などの経験もなく、こんな世界に迷い込んでしまった
私は少しでも高く売れる物を考える様になる。
主人との関係もレスだった事が、ちやほやされる事でどんどんのめり込む
結果となっていたのです。
最初はお小遣い稼ぎのはずが、マスクの売上に味をしめてしまいもう、
マスクよりも高く売れる物・・・・。
そんな事を考え始めます。

ところは変わって、ちさとと同じマンションの下の階のワンルームに住む
男子大学生の部屋。
彼女いない歴＝年齢の、冴えない男・・・。
しかも、熟女趣味で人妻趣味・・・今日もネットサーフィンする事が日常です。
いつも覗いてるサイトに人妻のマスク売りますと書き込みを見付ける。
フォレストハイというハンドルネームと、マスクをした顔に少し興味を持っている。
何か引っかかる・・・。
どこかで見た様な気がしているのだ。

ある日、私のメールに見慣れないアドレスからメールが入っていた。
確か、マスク販売のサイトで課金すれば直接ではないが買い手から
メールが入ると聞いていた事を思い出す。
開いてみるとやはり運営経由で送られてきた物だった。

ーフォレストハイさんー
こんにちは、いつも素敵なマスクをありがとう。
写真や下着は出さないのですか？
もっと高く売れるんですよ。
出来たら直接売ってもらえたら嬉しいです。
もし良かったらビデオチャットしてくれませんか？
　　　　　　　　　　　ーあなたのファンよりー
本当に大丈夫なのかと、普通ならそう思う・・・。
しかし、マスクの売上で緩んだ警戒心は、私のファンを名乗る
人間の出現で安全だと思い込んでしまう・・・。
夫に内緒で始めた副業、一度味をしめた私にはもっとお小遣いが
手に入ると思い、この位あればあれが買えるなとか考え始める。

ちさとと同じマンションのワンルームに住む大学生。
名前を『香月　一輝』と言い、熟女・人妻にひとかたならぬ性嗜好のの持ち主だった。
とは言ってもネットで拾った画像や動画で我慢している。
親の仕送りとバイトで食い繋いでいるのだから仕方なかった。
そのネットサーフィンで目についた人妻がちさとだった。
最初は小遣いでも購入する事が出来ていたが、人気と共に値段が上がり購入できる
金額をを超える様になっていた。
他者の報告を見る度に口惜しさだけが残っていたのだった。
今日は具合が悪く、病院に行く事になる。
あのサイトも最近見てるだけの状態だったが、あの人の事が気になって堪らない。
思い出す度に、何か引っかかっていた。
ドクターの診察を受けた結果は軽い風の様だった。
会計をしようと受付に行くと、さっきまでのモヤモヤが払拭される。
この受付のお姉さん、似てるなあ・・・・。
その受付は私だった・・・。
香月は確信は持っていなかったが、首から下げた身分証で、森高という名前で
ある事を知った。
もしかして・・・そんな気持ちから今日のバイトと講義をふける事にして
病院の喫茶室で私を観察し始める。

私はいつも通りのシフトで受付業務をしていた。
この病院はこの辺りの基幹病院で、患者もお年寄りを主体としてかなり多い。
私は元々看護師だったが、結婚に伴って職場配置をしてもらった。
いつでも看護師にも戻れる状態で、繁忙期には戻る事を条件にされていた。
今日も忙しく少し遅いめの昼食時間となった。
いつもは外に出て昼食を済ます事が多かったが、今日は患者が多くすぐに
事務に戻らなければならなかったので、目の前の喫茶室を利用しようと思った。
丁度ひとしきりの昼食時間が終わってお客の入りが少なくなっていた。
私はサンドイッチと紅茶を注文した。

香月は驚いた。
目の前に観察していた森高が現れた。
足元から舐める様に見ている、スマホでサイトに上げられている写真と
私を比較していたのだ。
首筋や顔の輪郭、髪型、それに体型など全て同一人物だと確信した。
スマホでの写真撮影はリスクが多いので、ムービーで盗撮していた。
もう一つ思っていた事があった、それは自分の住んでいるマンションで
見かけた人妻だという事。
それを確かめるべく、私の退社するまで待つつもりだった。

私は程なく、食事を済ませて事務に戻った。
そして診察受付も終わって更衣室に向かう。

香月はその様子を確認して通用口に向かい出待ちしている。
着替えて出てきた私を尾行した。
ママチャリで帰る私はいつも通りのスーパーに寄って買物を終え
香月同じマンションへと帰ってきた。
一緒にエレベーターに乗り、私の部屋を確認する。
悟られない様に、私の部屋を確認すると階下の自分の部屋に戻った。
とんでもない偶然だった、香月は今日撮ったムービーを見ながら
こんなに身近にいた事での驚き、素顔を確認できた悦びに黒いものが
湧き上がる・・・。