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1:神鍋での甘い夜(1)
投稿者:
ai-美香
ひとりでは抑えきれない…身体の疼き。
また火遊びしたくなる。ちょっとした遊び。終わればまた主人のもとへと帰っていく。そして、また始まる夫婦生活。 そんな、平凡な日常から抜け出したいの。男と訪れた山間のコテージ。静寂の中で白い肌が淫らな色に染まっていく。 ************* 「女友達4人で神鍋に行ってくる。パラグライダー講習よ。行ってもいいでしょ?パパ。良かったら次は一緒に行こうよ」 2カ月前からパパには相談していた。私のこと信じてくれているパパだけど、女の子だけで旅行に行くことに対して不安があるらしい。 「大丈夫よ」と説得して何とか了解してくれた。心の中でペロッと舌を出す。 ある日の夏の朝。 自宅の目の前の清滝川は青々とした葉を繁らせ、道行く人達の為に心地よい影を作り出している。昨日は早くも自宅近くで初蝉の声を聞いた。 私は自宅から主人の車で学研都市線の近くの駅まで送ってもらい、そこから京橋、そして梅田へと到着する。 待ち合わせ場所には見慣れない一台の黒いランクルが停まっていて、ランクルの外では3人の男女がなにやら談笑している。 私の姿を見つけた一人が声をかける。 「美香…こっちよ」 「あっ、美香さん、やっほー」 「おはよう。佳奈子、一くん。待った?」 「いや、待ってない。予定通りだよ。美香さん、紹介するよ。友達の健治」 「健治といいます。はじめまして。45歳です。子供が一人います。いや~、それにしても美香さんといい、佳奈子さんといい、綺麗な方で、なんだか嬉しいな。」 「美香です。健治さんより3つ年下の42歳です。子供は3人です。お近づきになれて嬉しいです。楽しみましょうね」 (楽しみましょうね。大人として…ふふっ) 健治さんが私の足先から頭の先までを舐めるように見つめる視線を感じた。 「皆、既婚者なんだ。仲良くやっていこうな」 一くんの言葉が見に染みる。何となくモヤモヤした思いはいつもある。 私はその気持ちを降りきるように車に乗った。 ************* 神鍋スキー場に到着。 コテージのオーナーから、 「今日は地元で花火大会があるので行ってみてはどうですか?こじんまりしてますけど、人混みも大したことないし、ゆっくりと見れますよ」 オーナーの言葉に誘われて花火大会を見に行くことになった。お酒は花火大会の後で、ということになった。 少し早めの夕食を終える。外はまだ明るかった。花火大会まではまだ2時間程度の間があったが、少しこの辺りでも散策しよう、ということになって、4人でコテージを出る。 日は沈み、辺りは夜の戸張の中に沈んでいく。 普段なら、そんなに人通りもないであろう田舎街は今日だけは多くの人が行き交っている。 花火大会の開始を告げる町内放送がかかり、花火大会が始まった。 オーナーの言葉通り、花火はなかなかのものだった。小高い丘にある小学校の校庭から花火が上がる。私達はその直ぐ下の橋の上から花火を間近に見た。 関西の有名な花火大会と違って人がひしめく中での観賞ではなくて、ゆったりとしていて、それでいて、決してこじんまりとしたモノではなく、迫力もあって、とても良かった。 (この花火大会、知らなかったな…良かった。近所だったら毎年来るわね) 花火を見ながら、一くんがそっと私の手を握ってくれた。私もそっと手を握り返した。 「一くん、花火大会のこと、前もって知ってたの?」 「いや、本当に偶然。俺も驚いてるよ。いいもんだな。田舎の花火大会って。なんだかここに住みたくなるよ。」 「そうそう。私も激しく同意。あ~あ、知ってたら浴衣持ってきて、あなたに私の浴衣姿見せてあげたのに…」 「美香は浴衣似合うだろうな。そう言われると残念だな」 そういうと一くんはぎゅっと繋いだ手に力を入れた。私も負けずにぐっと握り返した。 (繋いだ手を離さないで…今晩だけは) ************ 夜。澄みきった天空にはきらめく幾万の星達。見ていると流れ星がすっーと流れていき驚いた。びっくりするぐらい星が本当に近くに見えていて、今にも天から振ってきそう。 手を伸ばせば星雲に手が届きそうなほど星は近く、頭上では幾万の星達が饒舌に囁きあっている。 コテージ部屋の外では夏虫が涼んだ空気を細やかに揺らすように、合唱している。 一くん、私、そして、一くんの友達の啓二くんと私の友達の真奈美で神鍋へとパラグライダーをしにやってきた。私達が宿泊しているコテージの目の前には草原が広がっている。 ライトに照らされ、今は動いていないリフトが部屋の窓から見える。冬になると、ここは一面の銀世界へと変わり、スキーヤー達の笑い声が聞こえる場所になるんだろう。 今日は私たち4人に、あと数組のカップル、そして大学生だろうか、10数人の団体が宿泊している。 部屋へ戻り、部屋飲みとなった。花火大会の為にお酒を我慢していたのと、暑さで喉も乾いてるし、一杯めのビールが本当に美味しかった。1時間ほど部屋で飲みながら、unoで遊んだ後、お約束通り、健治くんと佳奈子は予約した隣の部屋へと入っていった。 しばらくして、隣の部屋からはくぐもっているが、明らかな佳奈子の喘ぎ声が聞こえ始めた。 「隣もお楽しみタイムに入ったみたいだね」 「そうね・・・ところで、どうするの・・・私を裸のままにさせといて。最近は、女性とこうやって朝まで子どもみたいに抱き合っているのが趣味なの?」 「いや、部屋の外にまだ何人かいるだろう・・・あいつらが居ると集中できないんだよ。うるさいから寝れないってオーナーに言ってこようと思って」 といいながら、一くんはベッドから起き上がると裸の上からスウェットを羽織り、 「ちょっと言ってくるよ。ごめん、待っといて」 しばらくすると、一くんが部屋に戻ってきた。部屋の外ではオーナーが何やら学生達に話している声が聞こえたが、しばらくすると奇妙なほど静かになった。 無音なことに逆に怖くなって、私は一くんに、 「エッチする前に外の様子を確認してきて」とお願いした、 一くんは部屋から出て外の様子を確認してきてくれた。 ロビーには2,3人の学生達はいるが、彼らは部屋に帰るのを拒否しているのか、それとも部屋には自分たちの居場所がないのか、みんなソファーで眠っている、とのことだった。 ****** 「あっ、ああああ、いちくん、あっ、もっと、ついて、奥に当たってる・・・あああっつ・・・気持ちいい」 「しいいっ~、美香、静かにして」 「ああっ、ええっ、、何?一くん、、はあっ、はあっ、どうしたの?」 いきなり、一くんの腰の動きが止まる。 目をそっと開ける。でも、私は目隠しをされていたので、視界は薄暗いままだだった、おまけに手首には拘束バンドが巻かれていたので、手は自由の効かない状態になっている。 「部屋の扉の近くに誰かいる感じがする、、さっきトントンって音がしたんだけど気のせいかな。外で騒いでいたあいつらかな?それとも、健治たちかな?」 「ええ、そうなの?怖いわ。見てきてよ。」 「うん」というと一くんは私の中からオチンチンを抜くと、裸のままで部屋のドアに近づき、カチャっとドアを半開きにする。 「ねえ、どうなの?」 「うん、だれもいない。ロビーにももう誰もいないよ。気のせいだったみたいだな」 ***************
2022/05/03 21:17:59(6/hc33IZ)
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