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1:君の揺れる心と体 ~変化と成長~
投稿者:
おじさん47才
「部屋のグレードが上がりましたね。」 外で人に見られるのは困るから、三年前に初めて会った時も 男の一人暮らしの部屋に訪ねるのには
彼女なりの理屈がある。 「理香さんは 随分と印象が変わられましたね 髪を短くされたのもそうですけど 体の感じがね」 「康之さんにね あの時のことを謝りたいのと 三年で私 成長した自信あるんです だけど旦那はそれが気に入らないみたいで ご相談」 飲み物は? 自分で持ってきていると 鞄からボトルを出した グラスだけ渡す 氷もいらない 冷たいものは飲まないと言われた。 「じゃあ そうだな ヨガをしているね それも筋肉がついてるから 体脂肪だって 随分落としてるね ダンスかな ダンサーの体に近い」 「ふふ そうなんです 見てこれ 康之さんと会ってた頃の写真 髪が長くて ぽっちゃりで 女としてはこっちのほうがって男性が多いわね」 まあ その意見は解らなくは無い 顔立ちがたぬき系で それはとても男性の性欲をくすぐる存在だった。 「たしか 結婚を前提にお付き合いしてる男性いたんだよね ああ その指輪がね」 「はい 違う男性ですけど なので あの時にその彼氏に悪いと思って泣いてしまったのは もうなんの罪でもありませんので」 「そう言ってくれるのは うむ そうだね少しは心が軽くなるけれども いやそもそも私がね」 「もう やめてください 誘ったのは自分だって自覚はしっかりありますから それは少し飲まされ過ぎたなって 忘れてないですよ」 「すまなかったなあ でも救われたかな 離婚したばかりでね 落ち込んでいたからね 君の優しさに漬け込んだのは事実だよ」 「だから 私も 康之さんとは そういう関係になってもいいって もう 真面目なんだから どう言ったらわかってもらえるかなあ 年上の男性に憧れる気持ちがあったのと 25才でまだ結婚は早いかなって 結婚相手には申し分ない相手だったんですけど ちょっとは冒険したいって」 「ほう そうだったのかー ああごめん私だけビールかまわないかな 理香さんは お酒もやめたとか そんな感じ?」 「完全に飲まなくなったわけじゃないです 康之さんが飲みはじめたら 乗っかろうかなって だって私に気をつかってコーヒーなんて、ああいい人なの変わってないんだなって タバコだって吸ってください だけど換気扇の下でお願いします タバコの匂いつけて帰ったら 浮気がバレちゃうわ(笑)」 「いやいや ビール一緒に飲むくらいね 古い友人とも言えないことは無いのだしね それにしても 肩の筋肉が綺麗だね 高校の時だけれどね 体育の女教師を彷彿させるんだ 自由に踊るダンスが何って言ったけなコンテンポラリーだかジャズって ダンス部の顧問でね ある日さ 教員室に呼び出されてね まあ説教されたよ 生でセックスするのは 自分で稼げるようになってからだって ダンス部の子とさ付き合ってたからさ 生理の直前と直後は大丈夫って 初めてどうしで冒険だよね こうね若さのせいにしてはいけないのだけれども まあ少し遅れたのさくるのが それでその日に無事来たからね まあ全部相談してたみたいで あんま女を泣かせるなって」 「まあ いい先生なのね ねえもしさあ その時出来てたら どうしてた?」 「ああ そうだなあ 知り合いの土建屋で鳶になってたかなあ うん そう考えたら職種はそれほど変わらないし 案外そっちのほうが金持ちになっていたかもしれないな 会社やってさ いかんね タラレバは」 「そうね タラレバって でも思い出して 私って三年前ってタラレバばかり言っていたでしょう もし結婚したら 不幸せになったら 離婚したらって 頭でっかちでさ あービール美味しい チートデイってわかる?」 「知ってるよ 女性のインストラクターがテレビで あれだろ この日は食欲を開放してもいいって」 「うん だから今日はチートデー お酒飲んじゃったしね ああ でもやっと自信ついたから 会いに来たのにね 私変わってないわ」 「ん そんな事ないだろう どう捉えるか不安だけど 別人 きっと外ですれ違っても わからないかもしれないな 怒らないでね 君のこと忘れてるとかじゃなくて それだけ変わったって」 「そんな事 気にしてません もうー 紳士なんだからあ」 「いや でも 何が変わってないのかな? 心の中?」 「うん お酒の力をね 使わなくても康之さんにね迫るぞって 押し倒すぞって 復讐じゃないの あっちだってさ アレからね 気持ちよくなるだけじゃなくて 気持ちよくしてあげるって 意識変革したの ほら簡単に寝ないって渋ったくせに大したことなかったでしょう」 「すごいこと言うようになったね そうかあ じゃあ今は自信あるんだね いやいやそれなら 押し倒してもらってもかまわないけど そんなに時間が無いのかな 僕としては できたら食事も一緒にしたいしね そうだなマスクしてたらさ 顔バレしないだろう 食材買いにいってね 一緒に料理もいいな そうだ ヨガで鍛えたご褒美にウェアでもプレゼントしたいな」 「もうー なんで私のしたいことわかっちゃうのかな 時間は大丈夫 実はねこれは旦那公認なの 私の人生の大きな決定に影響与えた人がいてって話ししたら また会ったほうがいいよって 旦那が勧めてくれたの うん そういうとこもフランクだから 妊活前にって」 「へえ じゃあゆっくり聞かせてもらおうかな じゃあ料理出来るようになったんだ いや フェラチオが下手だったのは仕方がなくても 包丁使ったことなかったことのほうがね驚いた まあそれでも男性が言い寄るんだから 自分の魅力がすごい事に自信持ったほうが良い」 「あのー 私がカミングアウトしたからって 悪口とか嫌味を許したわけじゃないんですけど」 「いや それを克服したパーフェクトなのにって 俺も優しいよね 床もだめ胃袋もつかめないじゃ 頭が良くて可愛いだけだったから」 「あー 褒めてない それって(笑) でもそんなに可愛かったかな 今は可愛さダウンで 料理とエッチがアップだからトントンかな」 冷蔵庫を開けると メモ帳片手に あるーないー つい可愛いから 後ろから抱きしめると 料理が先と睨まれた 軽く接吻 彼女との出会い 彼女がグレードが上がったと褒めるのも お世辞じゃない。 三年前はワンルームで 五階建ての三階 高台の上で夜景だけは良かった。 そもそも 出会い方が良かったことがきっかけだった。 近所のジャズクラブといっても かなり狭いのだが 友人のサックス奏者が出るので 客席を埋めに セミプロレベルそう自分で言っていたが 仕事仲間なので プロでは無いのは確かだ ジャズじゃ食えないよ さすがに同意するしかない ジャスがもてはやされた時代はとうに過去になっていた。 実際自分だって それほど興味が無かったが 推理小説好きな俺に 原 尞は昔ジャズピアニストだったんだぞと 最初にそう誘ってきた 出会うきっかけは大切だ 彼には感謝しかない まあすぐにジャズにも色々あるとわかって フリージャズが素人にはメチャクチャな演奏にしか聞こえないこと ビバップが恐ろしいまでのスピードを競う 短距離走の連続に聞こえること。 エリントンでゆっくり酒を飲めれば幸せ そう言うと 演奏する側になると景色が違うと ドラムだったらすぐにセッションできるぞ そんなものかと 舐めて入ったが まあ若い頃はクラブで踊ったことが役に立った グルーブしてる そう褒められた。 彼らのステージが終わった 少しセッションタイムをやるみたいだった 彼に若いトランペットがサイドワインダー吹きたいから いんちきドラムで合わせてみろと なかなか酷い どうも若者は人前で初めて吹くので 迷惑かけますと照れている リズムキープも怪しいですけどお手柔らかに まあバックがめちゃくちゃ上手いと そのほうがいいけど 恥ずかしいのはわかる。 しかし その点で言えば ドラムはもっとも恐ろしい楽器だ 考えて見て欲しい 遅くなったら早くなったら 緊張したり アドレナリン出たりで 演奏は安定しないものだと 言われても体は勝手に走ったりするから手に負えない。 氷水でぐっと気を引き締める セットに腰をかけると もう客は半分に みな期待しないで談笑してる 小さめのセットだし 外にどれだけの音量が出てるかは 自分ではわからない 頭でトランペットから変な音がでた 仕切り直しだ バカにする気はしない 吹いたらわかる トロンボーンやトランペットってのは とても不思議な楽器なのだから。 サックスやフルートのように部品がドレミファソラシドってできる楽器はわかる 弦楽器だって そうだ でもたった三本のそのスイッチで何でも吹けるって 少し練習してみてわかったのは 遊びでどうにかなるものでは無いことだ。 頭でドジったら あとは良くなるだけ 演奏途中から 音色が良くなってきた そうだ それでいい。 思ったより最期はいい感じに どうも他には演奏したい人間がいないみたいだ 定番のバラード 若者の吹けるテーマで バラードはいい ブラシに持ち替えて まあドラマーがいなくても困りはしない ハイハットを少し入れて たまに良い所で スネアをこすってからはたく。 まあ 要は最初の出会いのときに 俺は少し普通よりもカッコいい状態だった 顔がいい それも少しはある。 理香は最高にいい気分と新鮮な野菜をかごに入れていく こんなに食べ切れないと苦情を タッパーまで買うので 好きなようにさせた 何かプレゼントをというのは丁寧に断られた。 かまわないが ほとんど野菜なのに 随分といくなと思ってたら しっかりシャンパンがいつのまにかカゴの下に入っていた、それなら仕方が無い。 鮮やかな包丁さばきを期待していたが 使い慣れない包丁だと 調子が出ないみたいだった セラミック包丁がどうも気に入らないようだ。 彼女のいつも使っている包丁を教えてもらうと 歌い文句が最高の切れ味だの 究極の一本なんて宣伝文句 なのに1万数千円 なんとなくこだわらないで二千円のセラミック包丁にしたが 切れ味は負けないって謳い文句だったはずだが レビュー見ると やっぱり本物にはかなわないけど たまに料理するのには充分です 間違ってなかった 若い頃は一時期はまったし 友人のシェフからの直接指導 彼は僕からは聖堂の天井がの知識を学んでいったから トントン。 料理も及第点 味が薄いのと肉が入ってないのと いつもこれだと厳しいが タンパク質は豆と 白身魚とか かまわないけど 明日はこってりラーメン食べに行こうかなと そんな思いがよぎる 彼女には美味しいと言うけれど バレている さっき買った お高い塩を前に出してきた。 一緒にシャワーを浴びると 引き締まった体で アスリートとか女性格闘家で興奮する性癖が無いと ちょっとひくかも。 その点 俺は大丈夫 福島千里さんの大ファンだし。 申し訳ないが 天然の受け身の天才が 攻撃も強いオールランダーに転向して完成した 彼女とのセックスは素晴らしかった 私も受け身もかなり鍛えられた時期があったので 充分楽しませてもらった フェラを最初と 最後にきっちりしてくれた。 まだ出しちゃダメ ゴムはしてるが 腟内は嫌なのかと思ったら 激しい口での攻撃で俺を昇天させると 飲み干した。 「ほら 最初に出会った時にさ ジャズのセッションしてたでしょう あれね ストライクだったのね 勘違いしないでね カッコいいとか 少しは思ったけど 何ていうかな 男の人がね親密で こうね目を目を合わせながら うんとねエロいなって ちょっとずつ気持ちいいとこ探してるって」 それはとても正確な観察だ 演奏を性行為だと言ってはばからないプレイヤーは多い。 まあそこから 男性どうしのナニを想像されても困る 女性のプレイヤーとだって演奏することもある。 「はは 理香さんも 何か楽器をやってみるか 今なら打楽器似合いそう カホンとかジャンベね」 「ピアノ弾けるんですよ あんまり言わないですけど 小さい時にクラシック習って 譜面あれば大体は 高校の時に文化祭でたことありますから。」 「えー いけない人だなあ なんだ教えてくれたっていいじゃないか?ジャズピアノをやればいいじゃないか」 「実は試してみました 人前じゃなくて 音楽スタジオで初心者が集まって アドリブが弾けなくて 理屈もスケールとか知ってても 自分の中にこのフレーズ弾きたいって無いことに気がついて ちょっと落ち込みました」 「そうかあ 幼少の時に教わるのも 親の希望だしね 俺からしたら音感とかね 羨ましいと思うけど 音痴だからね 打楽器が向いてるのさ」 「でも今は色んなことから自由になれたし 結婚はしたけど 彼両刀なんです だけど子供も欲しいし 社会的にも結婚して体面とかも 私って女の子とのいちゃいちゃが好きで ほらちょっとボーイズラブへの興味もね あの知ってますか ノンバイナリーって。 「宇多田ヒカルが言ってたね というか俺は あれが普通じゃないかって その精神的には交わっているわけだし 男女年齢問わないで 仲良く出来る好きな相手がいるってだけで その性行為まですることにハードル高いから 貞操に」 「したい時に したい相手とって思うのは贅沢ですか?」 「自然だよ それが最高の自由の一つだけどね でもまた次は三年後かな」 「そうですね とりえず今夜は もう一回はしてもらいたいんです こう私が受け身で しょうしょう強引にって」 元々の性癖というのは 動かしがたいものがある いや本能だろう 受け身しかしない それもまた自然な姿。 二発も出したら 大満足って言っても もう一回 どうやら私も体を鍛えないといけないみたいだ。 次の日の朝 冷蔵庫の中のタッパーに入ってるものの説明をすると ではまた来ますと帰っていった。 タッパーの中身が無くなったら 補充に行きますとメモに書いてあることに気がついた。 早く食べ終えたら その分早く会えるのかとも思ったが そこは大人、一週間は持つと言われたことを思い出す。 タブレットで検索 40代男性 性欲 運動 よしよし スクワットに軽いランニングから心肺機能を上げて ビタミンが 牡蠣が効くのか まあ形からかな 営業開始を待って マンションからすぐのモールの中のスポーツショップへ 理香と年格好が近く 筋肉がかなりしっかりした女性店員にセクハラにならないように事情を話す。 「えー彼女さん 若いんですね ヨガですか 今流行ってますからね あーでも急激に激しいトレーニングすると 怪我しますよ ここだけの話し 40代はもう きてますから 歩くからスタートでもいいかな。」 「あー いいよ美人な君に任せるよ それなら頑張れそうだしね もう兜を脱いで 若い子の言うこと聞いて 生きることにするよ」 「そうなんですか でも枯れてないから その体力が必要なんですよね。」 「昨晩 現役に復帰したからね 彼女には失望されたくないんだ そこだけね 低くてもいいから しばらく上手にね まあそうだな長くても一年 うん早かったら三ヶ月ってとこだしね」 「それって 別れるのが決まってるんですか? 外国に行っちゃうとか。」 「まあそうだね 可能性ね じゃあウォーキングシューズだね お客さん平日の午前なんて来ないだろう」 「だから すごい助かってます 時間過ぎなくて」 「毎日はさすがに無理だけどさ まあ暇つぶしの相手は出来るから」 自分でも呆れる ちょっと理香さんが優しくしてくれたからって すぐに自分に自信取り戻して しかも今日はシューズだが 明日はプロテイン 明後日はマカ その先はまあ それから考える。 思い出したヨガマット(笑) 理香は断るだろうけど 個人トレーナーになってもらってもいい。 そしたら建築やインテリア 色々彼女は学びたがるだろう 逆の発想だって芽生える 性欲なんかに支配されなかったら とても仲のいい異性の友だち 性別なんてこの際 意味がないし。 一度旦那さんに会ってみたいものだ どんなことを考えているのか知りたい。 さてウェアとかも後日に買うから スェットで少し歩くか カナル型のワイヤレスイヤホンを耳に差し込む 一曲目はそうだ 理香に捧げよう lee morgan/sidewinder fin
2022/01/30 14:31:07(4w7K6Hid)
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