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同窓会から
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:同窓会から
投稿者: 貴之
人気のない広い脱衣所で壁際に並んだ化粧台の前に立ち、由美は大きな鏡に写る女を見つめていた。
鏡の中の女の顔は、興奮に少し強張っている。
ほんのりと赤らんだ乳房を静かに上下させるたびに、その鼻腔を熱い息が通り過ぎていった。
そんな姿を、欲望に潤んだ瞳が見つめている。

「なぁ・・・」
由美は、宴会場を出た自分を呼び止めた声を思い出していた。
高校卒業から20年、初めて開催された同窓会の会場は、地元にある温泉地の旅館だった。

「今から風呂か?・・・俺達、部屋で飲み直すんだ・・・よかったら来ないか?」
そう言った男の顔は、確かに興奮していた。
唇や顎を、そして乳房の膨らみを、舐めるような視線が這った。

「・・・まだ飲むの?」
そう答えた由美の声は、少し震えていた。
強引に部屋番号を伝えられ見送られながら、同窓会の通知を読んでから ずっと体の芯に燻っていた熱が 増していくのを感じていた。


ふーーーーっ

大きな息を吐いた。
巾着から化粧品を取り出し、ファンデーションを薄く重ねていく。
宴会場でつけていたものよりも赤い口紅をゆっくりと引き、裸の体に浴衣を羽織っていく。
そしてキツめに帯を絞めると、巾着の中に化粧品と下着を入れて廊下に出る。
そして静かに、自分の部屋とは反対方向に向かって廊下を歩いた。


 
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2021/11/01 18:40:31(KnCSZzMl)
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