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マンション
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:マンション
投稿者: 貴之 ◆QmymJSDcqA
ある日、ベランダでタバコの箱を開いて 中身が空になっているのに気付いた。
軽く残念な気持ちになりながら箱を握りつぶし、ゴミ箱に捨てながら玄関に向かった。

少し急いでいた。
今出れば、さっき家を出たばかりの妻に追いつくかもしれない。
食材を買うために ついさっき家を出た妻が呼んだエレベーターに、タイミングよく同乗できるかもしれない。
おそらくそうなると無意識に思うほど、妻が家を出てから時間が経っていなかった。

隣家の玄関扉の前を通り過ぎて角を曲がったが、エレベーターホールに妻の姿はなかった。
こんなに早く消えているとは、ちょうどこの階に止まっていたのか?
妻の些細な幸運を思って、自分で勝手に不運な気分になった。
ボタンを押してエレベーターを待ちながら、俺はエレベーターが上から降りてくる違和感に気づかなかった。
駐輪場から自分の自転車を出しながら、妻の赤い自転車を見逃してしまった。

コンビニの灰皿の前で、缶コーヒーを飲みながらタバコを吸った。
好きな雑誌を立ち読みしたせいで だいぶ時間がたっていた。
日曜日の昼の日差しが気持ちよかった。


家に帰ると、妻はベランダにいた。
洗濯物を干していたわけではなさそうだった。
タバコを買うだけで2時間もかかった事を少し責められた。
ダイニングテーブルのレジ袋にレシートが透けていたが、その日付が昨日になっているのは見えなかった。

レスを見る(62)
2020/12/18 14:29:39(iWcTndyy)
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