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美和①
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:美和①
投稿者: カタオカ
この物語の主人公の美和はごくごく普通の人妻…55歳。
地方の田舎町に住んでいて、会社勤めをしている。会社へは最近乗り換えたプリウスで快適通勤している。

体型は、身長も低く小柄で胸もお尻も小さくて魅力的な身体ではない。


結婚してもうすぐ31年、最近は初孫もでき“孫と遊ぶ”という新しい生きがい
が加わり充実した毎日を送っていた。
この初孫がきっかけで、随分と迷っていたガラケーからのスマホへの切り替え
も決心がついた。かわいい孫の写真を大量に携帯電話に保管するにはスマホの方
方が都合がよかったからだ。美和にとっては使い慣れないスマホだったが、息
子や嫁、友人らに教えてもらい徐々に使いこなせるようになっていった。

美和はスマホの操作ができるようになると色々なサイトにアクセスし、趣味の旅行
旅行や好きなアーティストの情報を取集するようになり、さらにはブログサイ
トにもアクセスするようになっていった。

(へぇ~、いろんな人がいろんなテーマでブログ書いてるなぁ)

ブログにはその執筆者の本音が垣間見える。リアルな人間関係において吐露し
てしまうと溝ができるようなことでもブログの中では自由に発言できる。そん
な見ず知らずの他人の本音的な発言を読むのが楽しくて、美和はブログサー
フィン、特に不倫や出会い系をテーマにしたブログに夢中になっていった。

(みんなスゴッ!私より年上の女性もいるし。元気だなぁ~)
(旦那とは5年以上レスなのに、不倫相手とは週2って(笑))
(女性が54歳なのに彼氏が28歳の人も、、、羨ましい)

最初は(所詮は他人事)(ホントかどうかなんてわからない)などと、読み物としてひと
としてひと様のブログを読んでいた美和だったが、自分の想像していた以上に世間
世間に不倫や浮気が横行している現実に(私も彼氏、作ってみよっかなぁ)と考
考えるようになっていった。

その思いは日に日に増してゆき、ついに無料の出会い系サイトにもアクセスす
るようになっていた。しかし、たくさんのパートナー募集の書き込みを読むば
かりでメールを送ることなかった。自分の年齢が気にしていたからだ。掲示板に
に書き込んでいる男性は20~30代が多く、圧倒的に美和より年下ばかり。年下が
が苦手というわけではなかったが、どうしても気が引けてしまい、しばらくは募集
募集の書き込みを読むばかりだった。

(そうだ!年齢をごまかしちゃえ。どうせ出会い系だし。)

美和は自分のプロフィール年齢を45歳に書き替えたのだ。

(出会い系サイトなんてチャラい男ばかりなんでしょ?)
(まともな男なんているわけないよ)
(それに私、オバサンだし…)
(まともに出会えるかなんてわかんないし)

こんなことを思いながらも、美和は男性陣の書き込みをひとつづつ吟味しなが
らじっくり読み込んだ。

(この人は手当たり次第な感じで凄く軽い感じ)
(この人は38歳童貞…って、マジかよ!笑)
(イケメンだけど23歳かぁ…さすがに年の差が犯罪的だぁ)

そんな中で、ある書き込みが美和の目に留まった。

<募集の書き込み内容>
40代の既婚の会社員です。HNはポンチと言います。
平日休みの仕事の為、休日は独りで家で退屈にしていることが多いです。そん
な時にメールや電話、仲良くなれたらドライブなどいかがでしょうか?
スポーツ観戦や旅行が好きなので趣味の合う女性からのメールをお待ちしてい
ます。宜しくお願いします。


何の変哲もない募集の文章だったが、ガッツキ感が無く、既婚であることや趣
味を公言している点ではその男性の背景がぼんやりと感じ取れたため、出会い系初心者
系初心者である美和にとっては好感が持てた。

(HNってハンドルネームだっけ?ポンチって変な名前。でも、趣味が旅行っ
てのは私と同じだね。同じ既婚者だし年齢も40代なので許容範囲内かな。何よ
りギラギラ感が無いから怖さは無い。だけどプロフィールに顔写真が無いので
ルックスの判断ができないなぁ。身長とか体重もわからないし…。)

しばらく悩んだものの、(あれこれ考えたって仕方無い。わからないことは聞け
けばいい!)と自分に言い聞かせるようにして書き込みに対してメールを返信してみることを決意した。


いざ、メールを書き出しても何をどう書いたら良いかわからない。
いきなり「身長は?体重は?」「顔写真送ってください」なんて書こうものな
ら、単なるガッツキおばさんになってしまう。美和は考えに考え抜いて返信文
章を考えたが、意外にも文章が書けないことに驚いた。

(メールって難しい、いや出会い系が難しいんだ)

出来上がった文章を見直してみると、(こんなんでお返事くるかなぁ)と
不安になるほどのベタで拙い内容だった。

<美和の返信>
初めまして。掲示板を見てメールしました。
私も旅行好きです。よかったらメールからよろしくです。
ポンチさん、最近はどこへ行かれましたか?


美和は期待と不安を込めて「送信」を押した。


出会い系サイトで初めて男性にメールを送った美和は、ポンチから返信が来る
かという不安な気持ちと未経験な領域に足を踏み出したことによる高揚感で気
持ちが落ち着かず、しばらくの間、スマホが気になって仕方なかった。
しかし、不思議と罪悪感は無かった。罪悪感の前に現実味を感じることが出来ていなかったのだ。

 
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2020/03/20 10:13:23(.fXMS7Lc)
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