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手ほどき… 15
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:手ほどき… 15
投稿者: ずる
手ほどき… 15


今夜は やけに風が強い。
妄想に加えて強い風 結局今夜も なかなか寝付けなかった。

バタバタと風に何かが飛ばされた音、窓から外に出てみた。
もう1時近い、外は真っ暗、風の音しかしない中を所在無げにウロついていた。

オバサン家のプレハブに灯りが点いていた。
確か旦那さんは10時前には帰ったはず、ジャリジャリとトラックが入ってきた音がしていた。
『????』、こんな時間に何を?。
足音を忍ばせ プレハブに耳を当てる様に聞き耳をたてると カタカタとミシンの音がする。
『仕事してるんだ…』。
『ここ何日か 俺にかかりっきりで 仕事をしてる様子はなかった、オバサンは 仕事の しの字も言わなかった、いつもこぅやって…』
そんな事に 俺はようやく気が付いた。

「旦那様ぁ」
翌日も オバサンは 昨日と同じように迎えにきてくれた。
待合室の椅子に座ったオバサンは すぐに小さな寝息をたてはじめた。
『疲れてんだ…?』、そぅ思った。

病院の帰り、オバサンは一昨日走った川沿いの道を走ってる。たぶんアソコを目指して…。

「オバサン?、アソコ行くの?」

「そぅよ、約束したでしょ、今度って」

「でも、今日は綿貫早いよ 来るの、土曜日だから…」

「そっか、今日 土曜日か?、半日だよね?」

「うん。だから今日は…、無理しなくても」

「そぅお?、ありがとう」
「どぉしよ、幸ちゃんのご飯」
「一緒に何か買ってく?」

「たぶん、一回帰って…、だと思うけど」

「そっか、なら やっぱり何か帰ってかえろぅよ?、ね。ピザか何か 焼くだけのやつ。それなら幸ちゃんだって 少しは食べられるでしょ ご飯食べてきたにしたって」
「ね、そぅしよ、いい?」

「俺は べつにそれでも…」

「じゃぁ、そぅしましょ」

今日は土曜日、まだ『半ドン』なんて言葉も生きていて、学校も まだ半日 授業がある、そんな時代だった。

『ん?、朝 母さんが出てったて事は 今日は昼までなんだ きっと…』
やっぱり(ラブホ)やめて貰って良かった。
そんなふうに思っていた。
が、『お尻でもしたいの?』
せっかくオバサンがそぅ言ってくれたのに それは いつになってしまう事やら…。
それが残念で仕方なかった。

結局 土曜日曜と、オバサンとも綿貫とも 何も無く月曜日を向かえた。


『席替えしたんだよ』
そぅ綿貫から聞いていた。
中間テスト終わりで席替えをしたらしい。
何だかかんだ1ヶ月ぶりの教室、俺は窓から2列目の1番後ろ、左隣 窓側の隣は 詳しい事は知らないが留年した 本来なら二年生のハズの『須藤君代』、二年生になった彼女の友達や何かが訪ねて来ていたのを覚えている。
前の席の男子も右隣の女子も『こんな奴いたっけ?』…と、影の薄い奴ら。まぁ入学早々ひと月も休めば 多少 印象が薄くても 彼等のせいではないかもしれないが…。 
綿貫は 窓側の1番前の席になっていた。

開けて火曜日、担任には しばらく体育は見学ってお願いをしてあった。
ボーッと見てるのにも飽きてきて『腕がつらい』と嘘を言って教室に戻ってきた。
椅子に凭れてグラウンドを見ていると『ガラガラ』と扉が開いた。

「どぅしたんだよ山根?」

「俺は見学、見学すんのも飽きてきたから…」
「須藤こそ どぅしたんだよ?、体育館じゃねぇの?女子は」

「あのね、色々あんの 女子には」
「でも、あんた位だよ 私のこと『須藤』って呼ぶの。みんな『さん付け』だぞ」

「俺にも『さん付け』で呼べって事?」

「違うよ!、みんな『敬語』でさ…。『ダブったんだな』って 思っちゃうのッ!」

「そう。そぅなんだ…」

「何よ それ」

「いや、何て言って良いか分かんないしさ…」

「何か 1人だけ『浮いてて』さ…」
「『浮いてる』って言えば山根、あんた何か有った?、休んでる間、ねぇ?」

「何で?」

「何か 他の男子と少し違うから…」
「何処っか違うんだよ、入学した時から そぅだったけど。昨日も… ほら 私の友達 2年の…、その中の1人もさ 言ってたんだけどね『何か変わった』って」

「だって俺ぐらいなんだろ?、須藤と『タメぐち』で話すの、だからじゃねぇの?」

「それだけかなぁ?」
「バカっぽいもんな あんた」

「ひどくねぇ、それ」
「はじめて普通に話してんのに『バカ』って」

「あのさ、本来に『バカ』だと思ってる奴に 面と向かって『バカ』って言わないでしょ普通、違う?」

「まぁ、そぅだね」
「そもそも相手にしないか?」

「…でしょ?」

これが須藤との と言うか綿貫以外の女子との 初めての会話らしい会話だった。

男言葉と女言葉が ゴチャ混ぜで 『肩肘張って』と言うか 須藤なりに頑張ってんだな?、そんなふうに思っていた。

ベルが鳴った、話し声が近づいてきて、「ガラガラッ」と扉が開いた。
開いた扉が 閉まって また開いた。
「山根。山根 そぅなの?、そぅいぅ事?」

「バカか? おめぇは」
俺を側溝に落とした(??)、和田だった。




 
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2020/03/09 23:06:22(0uNaszRi)
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