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女性の身体に縄が食い込む、女の眉間に苦悶とも歓喜ともとれる表情が浮かぶ、巧みな縄捌きで全身にタトゥを施した女が、若い女性を縛り上げていく、縛るのも女、縛られるのも女 女の身体には洋彫りが色彩豊かに彩られ、黒のボンテージを身に纏い、いかにもな体をなしている そのタトゥの女が 巧みに若い女性を縛り上げる、縛りながらそこかしこをスパンキングする 『うっ』 その度に縛られた女の体が弾ぜる 蛇の様に女の肌を縄が這い、二重三重にトグロを巻く、場所によってはそれ以上に巻かれている 特に下腹部から股を通しお尻に伝う縄には、団子状の結びが等間隔に幾つかある、その結びが秘部に擦れる、その度に女が嗚咽する 『あっ、あっうぅぅ、、、』 軒からも縄が垂れ、女の腿と脹ら脛を挟む様に幾重にも重なり、そのまま宙へと女の脚を拐っている 片足立ちでかろうじてバランスを取ってはいるが、ともすると地に着いた足を軸に回転を始める、その回転が更に秘部を強烈に擦り上げる 『あっ、あがががが、、、、』 ガクガクと体が震えだす、震えるから余計に擦れ上がる 『オラッオラッー!』 バシーン!バシーン!とスパンキングラケットで容赦の無い鞭(むち)が入る 『あぎっっ!』 体の何処かに満身の力が入り、ガクガクと痙攣が始まる タトゥ女の容赦の無いスパンキングは更に続く そのうち若い女の目が裏返り反転する、口から大量の泡を噴き、それと同時に凄まじい勢いの失禁が始まる 講座と題し店に訪れている客にもその狂喜は伝染し、誰一人として身動(みじろ)ぎせずに固まり見入っている そう、店にいる全ての人間がその狂喜を共有していた 『オラ~!』と、トドメの様な強烈な一打が入る 『んガーーーーーーーーっ!』 その時! 宙に向かって女が吠えた、これ以上は裂けてしまうだろうと思われる程 口が開かれ、反転していた目は一瞬にして正面を見据え、恨みのこもった瞳が一点を焼くように睨む、それはその先の見えない何かを呪っているようだった、正に慟哭だ! 喜び・悲しみ・傷み・恐れ・怒り・驚き・歓喜 ・憐れみ、その全てがある これでもかとばかりに吠えた 何日分かのエネルギーを一気に放出するかのようにみえた 女性の声量ではない 彼女の体を借りた彼女でない【何か】が吠えている 『ーーーーーー!、、、』 やがて肺の空気が無くなると、まだ哭き足りないのか、その【何か】は【嫌だ!】と言わんばかりに大粒の涙を流す しかし、それが叶わぬと知る そして諦めにも似た表情をすると、その瞳に自分を愛しむ慈愛が宿る、まるで老衰を迎える老婆の様に、、、 そのまま枯れ落ちる様に瞳を閉じ、そして静かに彼女の中の時間は終わりを告げた、、、 ガクリと頭(こうべ)が落ち、惰力した女の体は無機質な塊と化し、肉の振り子となる そして静寂が訪れる、、、 ハプニングバー主催の緊縛講座に来ていた 店のオーナーが会員向けに、月に1度ないし2度ほど催すイベントだ、その講座の内容も多岐にわたる この日の参加者は男女30人ほどで、熱心に見入る者もいれば、写真撮影する者、かたや本格的に三脚を立てハンディカム撮影する者と様々 彼等 彼女達の共通点は真剣なこと、食い入る眼差しをステージに向けている、緊縛のスキルを学ぼうとしながらも縄師の縛りに恍惚とする女性を見て興奮する男女 俺もSM嗜好はあるが縛りはそこまで凝っていない、それに3つ4つは位は知っているのでさして不便はしてない 今日は懇意にしてもらっているハプバーのオーナーから【会わせたい人がいる】っと言われたから来たに過ぎない ステージに群がる群集を少し遠巻きに眺めていると、やはりさして興味を示していない風体の女性が視野に入った 女は和服(訪問着)を着ていて、年齢は50半ば位でしょうか、上手に年を重ねた上品さのある女性です 欲情渦巻く店の中で唯一 凛(りん)としていたので、それはそれで少し場違いな違和感を感じました 彼女はソファに深く腰を掛け、良く言えば透明感のある眼差し、悪く言えば無感情の冷めた目をステージに向けていた、とにかく不思議な佇まい 『!』 そんな彼女が不意にこちらに気付き軽く会釈をしてきた、俺は慌てて会釈で返し頭を下げた、そして再度顔を上げた時にはすでに彼女の視線は違う方を向いていた なかなかに化粧が映える女だ、だが年齢から来る隠す化粧では無く、見せる?見られる?化粧をしている、例えるなら高級クラブのママみたいな感じでしょうか 色白な頬に差した紅が際立ち、目元にもシャドーが入り鋭さがある、それでいて凛とした横顔とその佇まいにうっとりしました 『こんにちは』 俺は思い切って声を掛けた 『お1人なんですか?それとも、、、』 パートナーと?の部位は濁した 彼女は座ったままゆっくりこちらに顔を上げ 一拍間を開けてから 『こんにちは、もちろん1人ですよ』っと微笑み答えてくれた 女性の【もちろん1人】という言い方は【どうぞ 話の相手をしますよ】と同義語 俺は女性の横に腰を下ろした 『犬千代です』 唐突に彼女の口から思いも知れない名が告げられた 『犬?』一瞬聞き間違いかと反芻(はんすう)する 『犬千代です』っともう一度頭を下げながら今度は はっきり口調で答えた 『、、、もしや、前田利家の幼少名からですか?』 前田利家は戦国時代の武将で、元服前の名が確か犬千代なので、もしや? と思い無い頭を絞りその事を尋ねた 『あら?、よくご存知ですね♪』とビックリしながら微笑み返す 『もちろん本名ではありません、ですが初めてですよ、最初に正解を言われた殿方は』 言い当てられ事が余程嬉しかったのか、犬千代さんは体の向きを変え、両手を差し出し俺の手を握り喜んだ そんな犬千代に 『俺は、、、』と自分の名を告げようとした時 『ケンジさんでしょ♪、知っています』 『えっ?』 『滝江から聞いてます』 滝江とはハプバーのオーナーです 俺は咄嗟に顔を伸ばし滝江を目で探し出すと、人だかりの向こうから滝江も両手の人差し指で犬千代を指し示し 『彼女!彼女!』と口を動かしていた つまり、今日はハプバーのオーナーの滝江から、会わせたい人がいると言われ来た俺は、滝江の紹介無くして、いきなり犬千代さんに辿り着いたと言う事です ただどんな事を紹介されるのかこの時点では把握しておらずわかっていません ハプバーのオーナーの滝江とはサイトで知り合い仲良くなりました、年は40半ばです そんな滝江と肉体関係を持ち2年位 俺のハプバーデビューも滝江の店で、何人かのセフレとも利用していました そんな滝江から何時何時に会わせたい人がいるから店に来いと言われたのがこの日と言う訳です 当然俺は犬千代に今日会う理由を聞き出したく、理由を問いただすのだが 『たぶん、彼女のお節介ですよ』 とはぐらかされた もし、滝江のお節介がこの犬千代なら大歓迎な話です、年は関係ありません、こんな女を抱けるなら来た甲斐があります 『今日のステージの女性』 犬千代が切り出す 『はい?』 『私の所の女の子なんですよ』 とステージを見ながら話出した ステージでは相変わらずの熱の籠ったショーが繰り広げられている 『はい、どうぞ』っと犬千代からカードを渡される、それは黒地にラメが散ばめられた【◯◯熟女會】と書かれ名刺、一見すると少し品が無い、そのカードに代表 犬千代と記されている 『、、、』犬千代と名刺を交互に見入っていると犬千代が続ける 彼女の話を要約すると、犬千代は非営利で女性達だけの怪しいサークルを運営していて、 そこは何でも 【◯◯熟女會】と称し、会員の女性に合わせて好みの男性を探し出し紹介斡旋し、楽しいエロライフを送ると言う概念のもと活動する女性だけのエロ団体!、簡単に言えばそんな感じです 、この日はハプバーオーナーの滝江からのリクエストで、會所属のSM趣向のある2人をステージに送り出し、自身もそれに同行したと言うこと その代表が今俺の前にいる犬千代なのです、そして後々この熟女會に深入りしていろいろ体験して行く俺ですが、この會との最初の接触が正にこの時だったんです しかし、お節介にも非営利で他人に色事情を斡旋する怪しいサークル、と言うのが正直な第一印象でした この犬千代と言う女 果たして堅気なのか、大金持ちの道楽なのか、はたまた彼女にはパトロンがいて活動の援助を受けている、、、 何にしてもまっとうでは無い 『ケンジさんの事は滝江から聞いています、何でも凄い殿方だとか、、、』 滝江がどんな伝え方をしたのかわからないが、おそらくは俺が滝江とするセックスについて言っているらしい 『私達その昔 よく一緒に過ごしたんですよ、この會も滝江と作ったんです、今は袂を分かれてますが、、、』 昔を懐かしむ様に遠い目をしながら犬千代が語る、そして一連の話が終わるとやんわりと体を向き直り 『ああ見えて滝江も昔は相当なノンでしたのよ(笑)』 と、俺に微笑みかけた 滝江と犬千代、この2大熟女は共に壮年期を過ごし人並み外れた性欲から武勇伝を築いてきたのでしょう、今は齢を重ね 片やハプバーでエロの場を提供し、片や嗜好の合う男女のマッチングをする會を主宰している まさにエロの2大巨頭と言う訳です 感心しながら犬千代の話に耳を傾けていると その会話を裂くように 『わーっ!パチパチパチパチ』 とステージ側から一斉に拍手が湧き歓声に包まれ、興奮した男女がスタンディングオーベションでステージの2人に賛辞を送る どうやら講座が終わったようだ 『終わったようですね』と犬千代 『そのようです』 群集を分けながら1人の女性が近づいてきます 、今までステージで緊縛を披露していた全身タトゥの女です 首から下げたタオルで汗を拭きながら 『ママ~、終わったよ~、疲れたぁ』 と犬千代の横にドッと倒れ込んだ 『あらあら、リリイお客様にご挨拶は?』 そのリリイと言われる女、この女がつまり◯◯熟女會から派遣された縄師 年齢は不詳、顔に施された悪魔の様な化粧から全く推察出来ない、だが身体のクビレやラインから行っても30そこそこだろうと思われる ママこと犬千代に促されダルそうに起き上がり、俺を2秒ほど見据え、挨拶も会釈すら無しに『ふん』と毒づくとまたソファに寝転がった 『ごめんなさいね、ケンジさん』代わりに犬千代が謝る 何かにつけて物腰が低く落ち着いた雰囲気の犬千代に妙に欲情する自分がいた 程なくしてリリイに縛られていた若い女性が客の男性に抱えられ連れて来られた、そこに滝江も登場すると女にガウンを羽織ってやり、ソファに寝かせる、とりあえず滝江も合流する そこに講座で集まった男女が代わる代わるに滝江の下に訪れ挨拶してから店を後にするのだが、興奮冷めやらぬ一部の客はなかなか店を後にしない、その間はこちらの会話が進まないので 俺は滝江を促し離席させ客の見送りに行かせた それを見ながら 『ケンジさん、滝江とは長いの?』 『、、、2年くらいです』 『そうなんですね、、、』 『何故ですか?』 『いえ、あの滝江がずいぶん素直にケンジさんの言う事を聞くから、滝江のお気に入りなのね』 姿勢を前に向け、その滝江を目で追いながら呟く 滝江と犬千代の間で交わされた会話の中身は当然俺は知るよしもないが、滝江と俺の関係がドライであることは承知しているはず、滝江にとってスペシャルな存在であるなら、あえて犬千代にこんな場所で、こんな形に紹介する訳もなく、その辺りの駆け引きを犬千代は平然としてくる そうこうしてると縛られ役の若い女性が回復したのを見計らい、リリイと一緒にバックヤードへと消えて行った、おそらくシャワーを浴びに行ったのだろう また犬千代と2人きりになる 体を入れ替え彼女と向き合う 『その會にはいろんな女性がいるのですか?』 會とは先に犬千代の話してくれた秘密のサークルのことだ、そしていろんなとは、様々な癖の女がいるのか?を指す、それを質問してみた 『ウフ、ケンジさんも気になりますか?』 意味深に聞き返された 『そうですね、大変気になります』 正直に答えた 一拍置くと犬千代は話し出した 『余り深くはお話できませんが』 俺の反応を確かめるように 『ええ沢山いますよ、男女の性に関して、これ程 貪欲な生き物はいませんからね』 幾度となく同じ様な質問をされて来たのだろう、會の秘匿性を守るためなのか、当たり障りのない回答を寄越す 俺が知りたいのは、その會に属する女性の癖に合わせて、何処からどのように男を調達するのか? そして非営利と言いながら所詮男女の出会いにトラブルはつきもので、斡旋した以上はケツモチするにしても、相手のタチが悪ければ大事になるケースもあるだろう、そんな時の解決方は大体が更なる暴力か脅しの類いと相場は決まっている もちろんそこまで答えて貰える訳も無く 『そうですね、、、』 と深く俺も追及はしない 『ウフ、ケンジさんは頭の良い方ね』 何を指してそう言ったのか分からないが、俺は犬千代を計りかねていた 得体の知れない女だが、1人の女として見れば単純にソソる、【ツボにハマる】と言うやつだ 、どこか男を小動物の様に扱う物腰が、俺の何かを刺激し、何時しかこの女の崩れた顔が見たくなっている自分に気付く リリイがシャワーを浴び素っぴんに近い風体で戻ってくる、滝江も全ての客の見送りを終えて合流する 『今日はありがとう、またよろしくお願いします』 と滝江が犬千代に伝えると 『またまた他人行儀なんだから、いつでも声かけて、うちには滝江のお店に出たいって子結構多いのよ』 しばらく、滝江と犬千代の会話を横で聞いているが一向に俺の名前が呼ばれない リリイも暇そうに足を組みタバコを燻らさている、縛られ役のマキも全く会話に入らず化粧に没頭している その間 何度かリリイに睨まれる、明らかに俺を敵視している感がある、何故だか彼女には良く思われていないらしい 『じゃあ、そろそろお暇(いとま)するわ』 と犬千代はゆっくり立ち上がるとリリイはそれを瞬時に察し、スクッと立ち上がるとショルダーから鍵を取り出し、指先に絡めクルクル回しながら歩き出しそのまま店を後にした どうやら車を回しに行ったようだ 『ケンジさん今日はありがとう、会えて良かったわ』と俺の両手を握り 『それとリリイが無作法でごめんなさい、普段はあんな子じゃないのよ』と詫びてきた 社交辞令的にやんわり返すと、また微笑んで 『優しいのね、次が楽しみです』と意味深にマキを連れ店を後にして行った 滝江は犬千代と店の入口でしばらく立ち話を続けるとそれを見送り、店に内鍵を掛けそのまま厨房に向かった 静まり帰った店に俺と滝江だけの2人だけになる、さっきまでの喧騒が嘘のようだ 『どうだった?』 厨房から戻った滝江の手から氷の入ったウィスキーのグラスを渡される 『どうとは?』 正直な感想だ ジーンズ姿の飾らない滝江、その年齢にしてはかなり若いスタイルを維持している、だからジーンズが履けるし、それを本人も理解している 『か・の・じょ!』 滝江が正面に立ちグラスを片手に俺に聞く 『最悪だよ』 『え?』 『リリイが(笑)』 滝江の質問の相手が犬千代の事だと理解していたが、あえてそう答えた 滝江は高笑いする 『アハハ確かにね、でも彼女は千代のお気に入りなのよ』 ソファに腰掛ける俺の前でグラスを床に置き、当然の様に滝江は服を脱ぎ始める 『千代はどうだった?』 『雰囲気あるよな、彼女』 『ふぅ、、、やっぱり』 少し残念な口調で滝江が言う 『何だよ』 『ううん、、、、』 『彼女の年齢わかる?』 不意に聞いてきた そもそも見た感じからして年齢不詳なのだが、滝江と友達と言っていたから50ちょっとか、行っても60位かと聞き返すと 『彼女70近いのよ』 『えーーー!(o゚Д゚ノ)ノ』 マジか この滝江も40代にして類い希な肉体の持ち主で すが、犬千代はすでに70、、、妖怪の類い? 滝江が全裸になる、年なりに付いた肉はある、だが滝江のソレは色気がある、型崩れしていない胸にボリュームのある下半身、四つん這いになれば凄く映える体型をしている 滝江はそのまま俺に歩み寄ると、スルスルと股の間に身を滑り込ませズボンを脱がしにかかる 、 滝江の背にも刺青が掘られている、和彫りの不動明王が手に錫杖を持ちながら結跏趺坐している この滝江にしても犬千代にしても普通の女ではない、家庭に収まり主婦をする柄ではない、 性に特化し、それをそのまま生き様にしている 俺も他人の事は言えない、己の欲望のままに生き結果バツを幾つか重ねまだ懲りずにいる、 結局、俺と滝江と犬千代は同じ穴のムジナなのだ 滝江がズボンからペニスを出し、クンクン匂いを嗅ぎ何とも言えないといった表情を見せると口を大きく開け一気にかぶりついてきた 俺は滝江の顔を両手で抱えながら、滝江の口目掛け腰を振る 『ぶほっ!』 『ゲボッ!』 と大量の唾液を出しながら滝江がえずく 口内でキャパオーバーしたペニスが滝江の喉奥に送り込まれ、更にそこから奥を目指す 両手を俺の膝に当て突っ張るが俺の力の方が上回り離さない 口内を犯す! 『ぐげぇーっ』 『ゴボゴボっ!』 およそ、人の口から発しない音が滝江の中から吐き出される 滝江は喉奥を犯されながらイッている 時折痙攣する体、両手は宙をかき乱す様に拡げられる、だが手繰り寄せる物が無い、その指先に満身の力がこもる 『あっガーーーーーっ!』 数度痙攣し脱力する、俺はその頬をひっぱだき更に喉奥に流し込む 呼吸困難になり白目になりながらも滝江はイき失神した 一息ついてタバコを消す頃に滝江が再生する、ダルそうに俺の横にへばりつくと 『千代、、、なんだけど』 まだ朦朧としている、体を左右に動かしながら自分の五感を呼び戻そうとする 『彼女をこんな風にしてみたくない?』 ダルそうに続けた 『何故?』 滝江の話しの意図が見えない したいか?と聞かれればしたいに決まっている、あの凛として一見不浄なものを一切近づけ難いオーラを出す女が、崩れる姿は圧巻だろう、だが犬千代は計りがたい雰囲気がある、容易には崩せない牙城だ、それは初見で感じとれた 『お前、犬千代と何かあるのか?』 設問する 『、、、』 『あるんだな』 滝江は上着を手に取りそれを羽織ると無言で店の奥に消えて行った それから2ヶ月間くらいはタイミングを逸して滝江の店には行っていない 滝江からも連絡はない いつもならセフレと月1ペースで利用していたし、滝江とも月2、3度くらいで会ってもいたのだが 、 その滝江から連絡が無い、何かのタブーに触れた気がしてその許しと言うか、複雑な思いがあり、どうしても自分からは足が向かないでいた そんな矢先、夜に自宅でくつろいでいると、知らない番号から着信が入った、非通知なら出ないのだが通知されたのならば出ない訳にはいかない 『はい、モシモシ槌』 『、、、お久しぶりぶりです その声はケンジさんで間違いないですね、ウフ』 『!』 このトーンの話し方にすぐさま反応した 『千代、さん、、、ですね』 犬千代を千代に言い換える、その方が呼びやすい 『ありがとうございます、覚えていてくれたんですね♪』 『もちろんですよ、あれから千代さんの事は何度となく想いましたから』 『まあ、お上手ですこと♪』 犬千代からの電話に浮き足だった しかし、俺の番号を何故知り得たのか? 答えは滝江しかいない ただどういう経緯なのか? 『滝江からですか?』 ストレートに聞いてみた 『、、、そう』 意味深に答える 『彼女どうしても貴方と私をくっつけたいらしいの、何故だかわかる?』 『、、、いえ全く』 そんな見当はついていたが、滝江の本心が分からない内は犬千代に憶測で話すのは危険だ 『、、、そうなんですね』 『どうしました?』 『ケンジさん、今週お暇ありますか?』 時間なら幾らでも作れる 『はい』 でわと、土曜日の日中に会う約束を取り付けた 、場所と時間は負って連絡すると言うので電話を切った 犬千代と2人で会う あの犬千代の雰囲気に呑まれないようにしなくてはならない 彼女は物腰が柔らかく相手を不快にさせない術を心得ている、それでいて 本当の自分には仮面を被せこちらを操る老獪さを持っている 俺もそれなりの数の女性と会ってきた、◯百人にはなろう、その女性との会瀬が俺を育ててくれた、その女性達に報いるためにも犬千代にはペースを握らせない 普段女性と会うのにここまで気負ったことなど無い、ただ犬千代はそれを意識させる女 自分で彼女を必要以上に怪物化させているのかもしれないが、あの滝江が警戒する程の女だ、用心に越した事はない こちらが主導権を握り、俺のセックスで犯る! そう心に決めた ただ齢70近い女性が普通にセックスできるのか?今までの最高年齢更新になる 過去せいぜいが行って60そこそこの女性だ、60ともなればタフなセックスは出来ない、ただでさえ俺のセックスはハードだ、幾ら外見は若くとも肉体も若いとは限らない、ハードに出来ないまでも、そもそも、、、 いろいろ考えた所で答えは出ない、滝江には悪いが俺は犬千代とセックスがしたい! 獣の様に犯しあの綺麗な顔を汚したい! そう犬千代と獣の交尾がしたいのだ 結論は出た、後は実行あるのみだ 前日に犬千代から連絡が入り指定の場所に向かう、犬千代を出迎えるために少し早めに出た、地下鉄の四谷三丁目駅を降り皇居方面に2分程歩くと犬千代指定のカフェを見つける、扉を開けて中に入る 週末なのに店は閑散としていた 店内をグルッと一周見渡し、何処に陣取ろうかと物色していると、スッと1人の女性が立ち上がりこちらに頭を垂れてきた それは犬千代だった 洋服にドレスチェンジした犬千代がすでに待機していた、予定の時間より30分程早く着いたのに 先手を打たれた感は否めない 『こんにちは、もういらしてたんですか?』 『私も今着いた所です』 お互い挨拶もそこそこに着席した 真正面から堂々とこちらを見据える犬千代に少し臆し 俺はテーブルの上に視線を逃がすと、彼女のカップの中はすでに半分空けられているのに気付いた、すでにかなり前から来ていたのだ それを犬千代に 『ダメですよ、ケンジさん女に恥をかかせては』と、犬千代にたしなめられる 彼女はどうやら俺の思考より先を行っている、改めて褌を締め直す必要がある、余裕ぶってる場合ではない とりあえず、自分の分をオーダーした 別に犬千代と心理戦をするつもりは無い、彼女もそんなつもりもないだろう、ただそれを意識せずに出来る女が犬千代なのだ、いい女の代名詞の様な生き様と思えた 『今日もお綺麗ですね』 本心だ、普段から洋服なのか和服なのかすら分からないが、何処かのパーティーにそのまま出れるドレスコードだ 『ありがとうございます、ケンジさんも素敵ですよ』 ゴシックがかった黒いワンピースに鍔の広い帽子を被り、その黒生地に肌の白さが余計に際立つ 化粧も和服の時と違いこちらの方が清楚さがありまた違った一面が見れた、加えて思いの他 体のラインが細い これが齢70近い女とは到底思えない 『何処からお話すればいいのかしら?』 見とれていた俺に話掛けてきた 俺は体を直し犬千代を見つめ 『お2人の関係について詮索する気はありません、滝江といい、犬千代さんといい、俺は単純にこの2人の女性に興味を持ち、関係を作りたいから今日こうして来たのです』 『あら、なら私の深読みのし過ぎ?(笑)』 と、屈託なく笑う 『俺が今日ここに来たのは貴女に会うためです』 臆する事なく正面から正直に伝えた 『殿方からストレートに言われと、恥ずかしいですわ、それに私はもう色恋する年でもノンでもありませんのよ』 前回も使っていたが、犬千代は言葉の端々にスラングの様な単語が入る、イチイチ聞き返すのも手間なのでおおよその見当で会話する 運ばれてきたコーヒーに口をつける 『まだ陽が高いですが、ウチにいらっしゃる?』 ブッ.∵.∵・(゚ε゚ ) いきなりの誘いだった 『もっとお近づきになれれば、ケンジさんと深いお話もできるやもしれませんし』 俺は犬千代の瞳をまんじりと見つめ無言で頷くと、2人で店を後にした 国道に沿って暫く歩く、犬千代が不意に止まり 『ここです』 と、こちらを振り返り告げる 見上げると5階建て程のマンションの前だ 太い幹の蔓がそのマンションをグルグルと囲む様張り巡らされていて、その築年数を不確かな物にしている 加えて周りに建ち並ぶ建物に陽は遮られ、その一画にだけ大きく影を落としていた、立地からして安い物件では無いのだろうが、このマンションの佇まいは犬千代らしいとも言えた 外見とは別に中は豪華だった、エントランスは異国の壺や絵画が飾られオリエンタルな雰囲気を醸し、間接照明がその重厚さをましている、かなり場違いな服装で来た事に気付いたが、すぐ脱ぐ事を考えればさして問題はない エレベーターに乗り2階に上がり犬千代に促され部屋の中へ入る ソファに腰掛けるよう促されると、犬千代はそのまま隣の部屋へと消えて行った 部屋は意外と質素だった、標準的な家具や装飾の類いに少し拍子抜けする位だ しかし、どこか生活感が無い 何かが欠けている、人が生活する空間に必要な何かが足りない、どこか無機質さを感じる部屋、俺はその違和感の理由を探そうと部屋を見渡すが、その何かが見つからない 不思議な部屋 『何かお探し?』 不意に掛けられたその言葉に即座に反応して振り返る、その先にはネグリジェ姿の犬千代がいた 俺の反応の見て 『部屋ではコレが普段着ですのよ』 とクスリと笑った それを聞いて【はい、そうですか】と納得するにはあまりにも刺激的だった 『ごめんなさい、お客様にお飲み物も出さずに私たら』 犬千代はそう言うと俺の前をスーっと素通りしキッチンへと向った 純白のネグリジェ、その生地から体がわずかに透けて見える、齢70近い女の体つきでは無い 美魔女と言う表現を昨今よく耳にするが、魔女と言うより妖怪と言う表現の方が合っている気がするほど、計り知れない恐ろしさを感じた だが70間近の犬千代、この女とするセックスは果たしてどんなものなのかと、期待値に俺の股間もどす黒く反応を始めたのも事実 それは普通の女性とするのとは異質なモノになる事だけは理解した 犬千代がグラスをテーブルに差し出し、ソファに腰掛け俺の横にシナリと擦り寄る、そして俺がその飲み物に口を付けてから、それを見計らった様に犬千代は話しを切り出した 『滝江が私にケンジさんを紹介した意味なんだけど、、、』 いきなり核心に触れてきた 『私なりに考えたの』 俺はそれを予期していなかったが、感情を表に出さずに耳だけ傾けた 『たぶん、私に対する復讐なんです』 犬千代の思いもよらない発言だった 『復讐ですか、、、何故です?』 何とか涼しい口調で返す事に成功する 『滝江は、、、』 犬千代は記憶を辿るように話し出した 『滝江はその昔、ある男性と良い仲になり、それが原因で少しづつ私と距離を置くようになったんです、、、』 確かに相手の男性がまっとうな人間であれば、滝江のしている事を諌めもするやも知れない 『そして、私の制止を振り切って、とうとうその男性と結婚してしまったのです』 『あの、滝江がですか?』 少しと言うか かなり驚いた 『ええ、、、私もまさかと思いましたのよ、會もやっと大きなスポンサーを見つけて、まさにこれからって時期でしたし』 ため息が犬千代から漏れる 『いつかケンジさんにお話しましたよね?滝江と私の仲を』 確かに滝江のハプバーで初めてこの犬千代と会った時に 【私達その昔 よく一緒に過ごしたんですよ、この會も滝江と作ったんです、今は袂を分かれてますが、、、】 その言葉を思い出した 『そこから彼女、その男性と一緒に過ごすようになってから、段々と私から距離を置くようになり、、、』 ティッシュでくるんでいたグラスが汗をかき、滴り落ちる水滴に気付いていない、あの犬千代が少しセンチになっていることが伝わってきた 『私、それが許せなくて、意地悪してしまったの』 ゆったりと話している様で明らかに今までに無い犬千代の雰囲気を感じとった 『そう私、、、娘の旦那さんを誘惑しましたの(笑)』 『!』 え?え?娘!? 娘とは誰のことだ? 俺は今 滝江との過去の話しを犬千代から聞いていたはず、、、 頭が混乱した 『そう滝江は私の娘、、、私達本当の母子ですのよ』 『えーーーーっ!!』はっきり声に出るほど驚いた、正に青天の霹靂とはこの事です 『私が17の時に産んだ子です』 『、、、そっ、そうだったんですか、、、』 何とか声を絞り出した 少しどころか、かなり混乱する内容だ にわかに信じられない 滝江が犬千代の娘で、娘の旦那を母親が寝取る、、、 それにも増して、仮に犬千代のその話を信じたとして、【◯◯熟女會】なる男女のいかがわしいモノまで親子で作っている事になる 犬千代が70だとして17で産んだ子が滝江 と言うことは滝江も50才を越える 『滝江はケンジさんにはお話してないのね、、、』 『はい』 もちろん聞いていない 『そう、、、』 犬千代は深いため息にも似た心の内を言葉に込め吐き出した 『滝江の旦那さんは真面目だった、いえ真面目過ぎたの、それを滝江に責め苛まれて、自ら、、、』 恐らくは自身で命を、、、と続くのだろう あまりにハードな内容だった と同時に沸々(ふつふつ)と心の内に湧いてきた、犬千代に対しての嫌悪感 人間の皮を被った化け物、イカれババア、サイコパス野郎、性の権化 思い付く罵詈雑言を頭に思い浮かべた 現にネグリジェの中の犬千代の両乳首がビンビンに隆起しているのがわかった、話しながら欲望しているのだ 恐らくはこの犬千代にとって滝江の旦那は手玉だったのだろう、犬千代の老練な手管で落とされさぞやその性技にハマッたに違いない、しかも関係は1度2度では無い筈だ、旦那は犬千代の性技に溺れ麻薬の様に中毒になったのだ、一方で愛する滝江への罪悪感の狭間に立ち崩壊して行った 滝江が復讐のためにと俺を犬千代の下に仕向けた意味は分からないが、俺が適任なのか?と心の中の滝江に自問する、俺の中の滝江はなんとも言えない悲しい顔を俺に向けていた 犬千代も滝江のソレを理解してその贖罪を享受すべく俺を向かい入れたのか? はたまた、未だ果てない肉欲の対象として俺を受け入れたのかはわからない 俺は後者だと考えた 娘の旦那を死に追いやりながら、未だその性に固執し、男女のより良い出逢いなどと唱いながら、その実中身は人外の集まり そこの主にしての外道の極地 メラメラと湧く犬千代に対する憎悪をドス黒い性欲に転位する、滝江の叶わない夢がこの犬千代に対する復讐であるなら、俺が買って出る! 股間にマグマに似た熱い血が流れて行くのがわかった 『あら♪』 犬千代がソレに気づき、俺の股間に手を伸ばして来た 『凄い!』 華奢な指先に力を込めグイッグイッと上下にシゴく 『立派なマラ、コレで滝江を貫いているのね、、、』 更に力がこもる 『、、、』 シゴきながら俺の顔を覗き反応を伺う 『窮屈そうだわ、私が出して差しあげましよう』 その犬千代の一連の動作を冷ややかに見据えながら、なすがままにする グラスをテーブルに置きスルスルっと身を滑らせると俺の股の間に割って入り、慣れた手つきでベルトを外しズボンをずらすと、下着の上からその隆起したペニスを愛で始めた 下着越しにリアルに形作るペニスを巧みな指捌きで更にシゴく 俺を値踏みするような視線を下から送ってくる 抗えない力に更に血流は加速する 下着の上部からムクムクと亀頭が露出する、それを見つけると何とも言えない笑みを浮かべながら、手の掌で包む様にこねる 犬千代も発情していた、真っ赤に染まる頬、ペニスに見入る眼差しは殺意すら感じられる程だ、とても70の女には見えない無い、年齢を超越している 『窮屈なのね』 そう言うと両手を掛けて一気にズリ下げた 『ボロン』と音を立てるようにペニスが露(あらわ)になる 飛び出したペニスの質量の分だけ犬千代がのけ反る 『、、、ふぅ~、大きなマラね、、、』 外に晒し出されたペニスが怒りにも似た形相で天井を睨み付ける 『あぁ、ババアにはもったいなねーな』 俺は毒づいた 聞き間違えたのかと一瞬 犬千代の時間が止まる 『あら、言うわね』 犬千代の瞼がスーッと細くなる 『ケンさんも余程の自信がおありなのね、だけど私もこの手のマラは幾つかお相手しててよ』 【この手のマラ】、つまりこのサイズのペニスは何本も受け入れて来ていて、己の性技と恥部で男性を屈服させて来たと言いたいのだろう 犬千代の語調も欲情と感情に合わせて大胆になって行く セックスには相性があると思う、その男女の性癖 つまり 趣向、嗜好、ビジュアル、演出ムード、更に細分化すれば、クンニ、キス、言葉、匂い、味、肌、視線、と男女の組み合わせの数で無限であると思う 男性はそれに応えるべくマメに動くのがベストと女性は考える こと、セックスに関して女性は受身である、 が!犬千代に関して言えばそれはない そもそも【愛】がない、人を想い慈しみ愛(め)でる相手への愛が無い 俺も【女】を抱くのにイチイチ【愛】は持ち合わせはしないが、愛(め)でることはする 大事に扱い女性が感じ好む様にする それは犬千代の相手の心を弄ぶソレとは違う 俺はスクッと立ち上がりズボンと下着を振り払うと、犬千代の上に仁王立ちになった 下から殺意を含む視線を俺に向ける犬千代 俺はこれからこの女をヒーヒー言わせ、堕とし狂わせコケにし、最後にボロの様に捨てる、それがあの滝江の犬千代に対する復讐なんだと理解していた 終わったら土産として滝江の下へ帰る そして、唯一無二に信じられる己のペニスに賭けることした。 《追伸》 最後まで読んで頂いた方、長々と駄文長文お付き合い本当にありがとうございますorz 一応体験談に脚色して小説形式で投稿させてもらいました 人により好みはあるでしょうが どうか一つ、優しい気持ちで見守ってやって下さい (´- `*) 反響次第で続きを投稿するか決めたいと思います。 でわでわ、、、
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2020/03/29 22:05:01(tWlLIn3.)
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