◎スーパーの女との淫交
毎日の様に通うスーパーで愛想の良い中年の女店員と馴染みになった。
旅先で買った地ビールを店先で手渡した。
その店員は嬉しそうに受け取ってくれたのだった。
帰り際に、その店員が
「明日も来られますか?」
私は頷いて別れたのである。
翌日、店に出向くと、その店員が笑みを浮かべながら私を見たのだった。
それだけでも嬉しかったが、レジで清算する際、その店員は無言で袋物を渡してくれたのだった。
私は昨日のお返しだと思ったのだった。
袋を開けて見ると、勝山の和菓子だった。
その時は、まだ、その店員の名前も居所も知らなかったのである。
「勝山なんて~?」
不思議に感じたのだった。
でも、悪い気はしなかった。
それ以降、店に行く度に笑顔を見せてくれたのである。
土産を渡す前と後では微笑みの様子が違っている様に感じたのだった。
私を意識した微笑みだった。
「もしかしたら、私に好意を感じているのかも知れない!」
(2)に続く たかし