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逃げられないおばさん
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:逃げられないおばさん
投稿者: ヤイチ
高卒と同時にこの会社に入った僕でしたが、2年目に転勤を言い渡されます。支店で退職者が出たための移動でした。
同じ県内での移動でしたが、端と端になるため、自宅から通うことが困難と判断をした会社は、僕に宿舎を借りてくれることとなります。

その日、支店に顔を出した僕でしたが、手続きのためにすぐに新しい住まいへと向かいます。言われた住所に着くと、そこには担当者が待っていました。
『駐車場はこちらです。』と言われ、停めたそのニコイチの家が僕の住居のようです。カギが開けられ、ドアが開きます。
入るとすぐに廊下があり、左にミニキッチン、右にはトイレとお風呂、正面の扉を開くと6畳のリビング。まあ、一人で住むには苦労は無さそうです。
ここで、新生活が始まりました。

『金曜の夜に自宅に戻り、月曜の朝にまた支店に行けばいい。』、上司からはそう言われていました。僕もそのつもりでした。
ところが『住めば都。』、こちらでの生活に馴れれば自宅に帰るのも面倒くさくなってしまい、完全にこの町に溶け込んでしまうのです。
本店よりも帰社は早く、誰もいない家ではテレビゲームのやり放題。本店でいた頃に比べると、ほんと天国のような生活でした。

周りの住人さんと会ったのは、住み始めて3日目のことでした。車を降りると、井戸端会議をしていたおばさん4人がこちらを見たのです。
僕は頭を下げ、急いで部屋に入ろうとしました。おばさんの一人が、『引っ越して来られた方?』と声を掛けて来ました。
『はい。よろしくお願いします。』と返事をし、一旦家に戻り、挨拶の粗品を手に戻ります。本当は日曜日に回る予定でしたが、いい機会でした。
品物を渡すと、『そんなつもりじゃなかったのよ~。誤解しないでよ~。』と一人のおばさんが言い、皆さんに笑顔が溢れます。

僕を含め、5人の輪が出来ていました。皆さん60歳を過ぎた主婦の方のようで、やはり僕だけ浮いています。
リーダー的なおばさんが、『あんた~!若いお兄さんが来たからって、真面目な顔しないの~。』と言って、一人のおばさんをからかいます。
そのおばさんも馴れているのか、『わからんやろ~?若い彼となにかあるかもしれんし~?ねぇ~?』と僕に振ったりして来るのでした。

おばさん達の名前と、ある程度の住まいの場所を紹介されました。まあ、4人一度に覚えられそうにもありません。
それでも、一人のおばさんの名前と住所は完全に覚えました。名前は『岩下さん』、ニコイチである僕の隣に住むおばさんでした。
お喋りをする4人の中で、一人物静かに聞き役にまわる女性。ほとんど自分から喋ることはなく、それでも輪の中にちゃんと居場所はあるようです。
中年太りをしている他の方と比べ、岩下さんはとても細くスタイルも保っています。まあ、この中で言えばですが、一番のいい女だとも言えます。

日曜日。朝10時だと言うのに、、外からおばさん達の声が聞こえて来ます。もう、集まりが出来ているようです。
僕は扉の覗き穴に目をあて、外の様子を伺います。魚眼レンズの奥には、おばさん3人の姿が確認出来ました。隣の岩下さんもいるようです。
『近所の人と仲良くしておくかぁ~。』と決め、着替えて外に出ます。実家暮らしをしていた時なら、考えれなかった自分の行動です。

『あっ!おはようございます~!』、知らなかったふりをして元気に挨拶をします。『あっ、おはよ~。』と皆さんの挨拶が返って来ました。
『どこかお出掛け~?』と聞かれ、『ああ、昼からちょっと~。』と言って適当に話を合わせます。『デート?デート?』とおばさんらしい返しあります。
その席で、『岩下さんも~?』と一人のおばさんが彼女に聞きます。岩下さんは少し照れたような顔を見せ、後は語りません。
その彼女を見て、『はよ結婚しよ~。したらいいんよ~。』とおばさん達が言っています。岩下さんはどうも独身で、現在付き合っている彼氏がいるようです。

午後になりました。昼食に、相変わらずのカッブラーメンを作り始めた僕でしたが、『ガチャ。』と開く扉の音を聞きます。
ニコイチの住宅になっているため、隣の岩下さんの部屋の音がこちらにも僅かに響くのです。僕は覗き穴を覗きます。
見えたのは、出掛ける岩下さんの後ろ姿でした。僕は扉を僅かに開き、肉眼で見ようとします。見えたのは、路地に停まっている軽自動車。
運転席に座る人の顔は見えませんが、助手席に乗り込む岩下さんを見て、『隣が例の彼氏さんか。』と想像をしてしまいます。
彼女を乗せた車はすぐに走り出し、僕の視界から消えるのでした。

『ガチャ。』と扉が開いたのは、午後6時過ぎのこと。デートを終えた岩下さんが戻ってきたようです。
僕は聞こえるはずもないのに、壁に耳を当ててしまいます。ほんの僅かに漏れる音から、おばさんが一人であることに、どこか安心をしてしまうのでした。

次の水曜日は、お昼から小雨が降り続きました。夕方6時に家に戻りましたが、外におばさん達の姿はありません。
家の前に立ち、玄関のカギを突っこみました。その時、『ガチャ。』と音がして、隣の玄関が開きます。僕は家に入るのを一瞬待ちます。
出てきたのは、岩下さんでした。僕の顔を見た彼女は、『おかえりなさい。』と慌てて挨拶をして来ます。
僕も、『こんばんはぁ~。雨、よく降るねぇ~。』とおばさん達との輪の学んだのか、ちゃんと近所の方との普通の会話をしているのです。
おばさんは目の前に停めてある自転車のカゴに手を入れ、そこに忘れ物があったのを取りに出たようでした。
僕は家に入るのをやめ、岩下さんに近づいて行きます。彼女も来られたことで、家には戻れなくなるのでした。

何気ない会話を始めました。普段のおばさんの輪では、お互い聞き役となっているので、この二人で話などしたことがなかったのです。
『ちょうどいい機会だ。』と思って寄っていったのですが、岩下さんは相変わらずの聞き役に回ります。どこでも、そのスタンスのようです。
それでも、僕の話を笑顔で聞いてくれて、話をする僕もそれに乗せられてしまいます。彼女と話をしていると、次から次へと言葉が出てくるのです。

思いのほか、長話になった15分後のことでした。人の気配を感じ、そちらに目を向けます。そこには、70歳を遥かに越えたおじいさんがいました。
傘をさして、こちらに向かって来ます。『知り合い?』と思い、岩下さんの顔を見ました。その顔に驚きます。
話をしていた僕からは目を背け、男性に媚を売るような顔を作って、『隣にいるこの子と自分は、全然関係がないのよ。』とでも言っているかのようです。
雨にうたれながら男性を迎えに出て、たたむ傘も彼女が受けとります。64歳の岩下さんの彼氏とは、この方だったのです。
彼女よりも、ひと回りも上と思われるただのおじいさん。『このおじいさんが彼氏?』、意外な組合せに、僕は頭を下げて家に戻るしか出来ませんでした。

僕は部屋に戻り、エアコンや冷蔵庫と音のする物のコンセントを抜きます。シーンと静まり返った部屋で、彼女の部屋の方に耳をあてるのでした。


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2018/10/02 12:18:37(xZ2j6rk3)
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