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1:幸運をもたらんおばあさん
投稿者:
浪速
◆otqoU4YVPg
前振り長いですが。。。 男はアラフォーサラリーマン。結婚したものの、離婚し現在はバツイチに。 たまの休みで懐に余裕あるときは、パチンコ屋へ。パチンコ屋といってもスロット専門てすが。 そんな私は今までは決まった店に行っては遊んでいたが、たまたま近くに中規模ではあるが新店がオープンしたので、最近はそこにちょくちょく行くようになった。 (今日は暑いなぁ。ちょっと涼んでいくとするか。) そんなある日。。。 いつものように、スロットコーナーのグラフを見ながらウロウロし、一台に目が止まり、何気なしにお金を入れて打ち始めた。ふと隣をみるとお婆さん?70過ぎ?年齢は定かではなかったがお婆さんの台にペカリ、ボーナス確定ランプが。 スロットをする人にはわかると思うがいわゆるAタイプで、777かBARを揃えれば、あとは適当うちで遊べるのだが、どうやらお婆さんは目押しが出来ないようで、「押しましょうか?」と声を掛けたら「揃えてもらえる?」と。 私は難なく一枚掛けで揃えると777が揃った。 「お兄ちゃんありがとう。」 「いいえ。」 その会話のみで終わったが、私にも確定ランプ。しかしBAR揃い。 (ついてない。ま、連チャン期待。。) そうこうしていたら、またお婆さんの台がペカリ。確定。 「揃えてくれる?」 「じゃ。。。」 また777のBIGボーナス。 そして、またペカリ。 「揃えてくれる?」 また777が。途中にBARを挟むも10連チャンくらいの連チャンでドル箱も二杯ほどに。 こっちは入れては出して、入れては出してのダラダラで、最後にはお金を入れるも出ることもなく、そのまま席を立つと、 「ありがとうねぇ。」 とお婆さんの一声。 「頑張ってください。」 と声を返し、店を後にした。 それから、次の日も同じ店に行き、いつものように、台を選んで座り打っていると、肩をトントンと叩かれ、 「お兄ちゃん、揃えて。」 と、昨日のお婆さんが。そして目押しするとまたBIG。 「お兄ちゃんに頼んだら777ばっかりやわ。ありがとう。」 「たまたまですから。」 そして、また肩を叩かれ、 「またペカった?」 「うん。」 そして目押しでBIG。 (他人のはBIGで俺はBAR。どうなってることやら。てか、この隣いけるかも。) そして、お婆さんの横の台が良さげだったので、台移動すると、俺の台もペカリ。そして777。 (ラッキー!) 「お兄ちゃん良かったねえー」 「たまたまですから。」 それから、お婆さんのと交互にペカリ始めて、お婆さんのを揃えて、自分のをと繰り返していた。 私は縦積みでドル箱へ入れるもお婆さんは普通に平盛り。 そうこうしていると、二十歳すぎくらいの女の子が胸元のVラインがしっかり開いた、ヒールにミニスカワンピで綺麗な脚を出し、香水の匂いをプンプン放つ女がウロウロと。 客は女の姿と匂いに目をとられていた。すると、その女は私の横に来て、 「おばあちゃん!凄い。こんなに?」 「そうそう。このお兄ちゃんが揃えてくれて。この前も777ばっかりって言ってだだろ?この前話したお兄ちゃんよ。」 「すみません。おばあちゃんのまで。この前も何か世話になったみたいで。」 「いいえ。こんなの揃えるの簡単ですから。」 「おばあちゃん。もう帰ろう。」 「そうだね。お兄ちゃんありがとう。」 「ありがとうございました。」 「い、いいえぇ。。。」 そうして、お婆さんと孫は店を後にした。 (中々、スタイル良くて可愛かったなあ。胸も半分は見えてたし。あの婆さんの孫ってことか。ま、関係ないか。いいことしたから、俺もBIG連チャン!ここで帰ろうっと。) そんな日が何日もあり、お婆さんと親しくなった。そんな土曜日のある日、いつものように、お婆さんの目押しをしたり。キリのいいところで、 「お兄ちゃん。ありがとうね。また明日?来るのかい?」 「はい。昼過ぎにでも。日曜日なんで、ゆっくりしてから。」 「じゃ私も昼過ぎに。おやすみ。」 「お疲れさまです。」 こうして、しばらく私は少し打ち、コインを流した。そして懐を潤し、近くの居酒屋へ。。。 居酒屋へ入ると店員が、 「お客様何名ですか?」 「1人。」 「ちょっと、生憎満席でして。。しばらくお待ちいただかないと。。」 「そうかあ。。。」 「あっ!お兄ちゃん!」 「ん?」 そう。声の方を見るとパチンコ屋のお婆さんの声が。 「お兄ちゃん、こっち座ってよ。」 「いや、そんな。また来ますんで。」 「そう言わないで。世話になったし、遠慮なく。4人席だから大丈夫よ。」 「そんな世話だなんて。」 「どうぞぉ。座ってください。」 ミニスカの孫娘がこちらまで迎えに来て、半ば強引に腕を掴んで席に引き寄せられ、 「あ、あぁ。じゃすみません。」 「どうぞ、どうぞ。」 そして、テーブル席に向かうとこちらに背を向けていた、母親であろう姿が見えた。 「こんばんは。はじめまして。おばあちゃんがパチンコ屋で世話になったみたいで。」 「そんな、世話だなんて。全然ですから。」 その母親は、AV女優の風間○みのようなムッチムチの爆乳で、娘に引けをとらぬくらいの香水の匂いをプンプンと放っていた。髪を派手目に染め、毛先をカールして、フェロモンをムンムンとさせていた。 (この婆さんの娘が、この女。そして、この女の娘が、このミニスカ??) 「何飲みます?」 「じゃ、ビールで。」 「すみませーん。生ビール1つお願いしますぅ。」 「お兄ちゃん、昨日といい、今日といい、本当にありがとうねぇ。歳をとると目が見えなくて。それにお兄ちゃんが押して入れたら777ばっかり。」 「いえいえ、ヒキが凄くて、僕はただ目押ししただけなんで。」 「お母さん、今日はこの方、わざわざ、席を隣にまで移動して揃えてくれてたみたいよ。」 「え?そうなの??そうなんでしたか。本当に優しい方ですね。」 「そうよ。今時珍しいよ。こんな年寄りに。今日は私が奢るから、しっかり飲んで帰ってよ。」 「いや、そんなつもりは。私も勝ちましたから。それにこんな美人三人に囲まれて。こっちが支払わないといけないくらいですよ。」 「ハハハッ。3人って私も入ってるのかい?口が上手いねえ。お兄ちゃんは。」 「お母さんたら。お兄ちゃんって呼び方は失礼よ。」 「だって名前も知らないんだから、仕方ないじゃない?」 「確かに。で、よければお名前でも。」 「私、私は佐藤っていいます。」 「佐藤さんね。お母さん、これから佐藤さんって呼んでよ。」 「はいはい、お兄ちゃん。」 「もう、いつも、これなんだから。本当にすみませんね。」 「いいえいいえ。大丈夫ですよ。お母さんからしたら、まだまだ子供なんで。で、おばあちゃんは?」 「私達は鈴木よ。鈴木。どこにでもある名前。佐藤も変わらんか。」 「私達??って?」 「ああ。娘は佐藤さんと同じバツイチ。出戻りよ。出戻り。娘1人連れての。私の名前はいいか。娘は佐藤裕子。孫は綾よ。」 (この婆さん、何でも言うから楽で仕方ない。聞きたいこと先に何でもかんでも。しかし、この母親やばいよな。裕子かぁ。昭和の女のケバケバしさがガンガン残ってて。でも、こういうの好きなんだよなあ。孫も母親もどっちもいける。さすがにおばあちゃんは。。。この母親は、AV女優だな。真っ白な肌にもちもち感タップリ。酒に酔ってるのか、胸元まで真っ赤にして。グラスについた口紅のイヤらしいこと。さすがに男おるんだろうなあ。羨ましい。) そして、四人でパチンコの話を中心に都市伝説のような話を。 遠隔だとか、あの台は何時頃に出るとか。まあまあの相づちはうつも、大して興味もなく右から左に聞き流し、気持ちは母親と娘の身体にしか興味がわかなかった。 そして、話題が男女の話に移り、 「お兄ちゃん、奥さんいるのかい?」 とお婆さんが切り出した。 「あぁ。バツイチで今は独身です。だから、暇つぶしにパチンコ屋へたまに行く程度しか。」 「そうかね。そうかね。あの店で見たことなかったからね。中々いい男だよ。でも最近はバツイチだとかで簡単に別れるのが多いよ。我慢が出来ないのかね。うちのも早くに結婚したもののすぐに、娘産んで別れてさ。」 「おばあちゃんてば。酔ってるの?そんな話、佐藤さんが興味あるわけないでしょ。」 「本当の話だからいいんだよ。惚れたや、はれたやで、二十歳やそこらで結婚して、二年か三年かで別れてさ。つまらん男だったわ。ま、あんたが一番つまらん女だけどね。40にもなってさ。」 (この母親、40歳かぁ。若く見えるけどな。チャンス??って、チャンスも何もないか。彼氏か何かいるんだろな。ここで、ちょっと聞いてみるとするか。) 「裕子さんは、彼氏とかは?」 「え?私?私は。。。」 「お兄ちゃん。野暮なこと聞いちゃダメ。こんなにブクブク太って。男なんかいるわけないだろ。」 「もう。おばあちゃん。その言い方止めてよ。気にしてるのに。」 「そうじゃないかぁ。若いときはスタイルもそこそこだったけど、今は酒の飲みすぎでさぁ。見られたらもんじゃないよ。」 「え?裕子さん素敵ですよ。スタイルも抜群だし。失礼かも?ですがポッチャリした女性がタイプなんで。」 「お母さんみたいなのがタイプなんだって。良かったね。」と娘が。 「ちょっと、何言ってるの。そんなに太ってないしぃ。」 「はいはい。お母さん、いつも鏡の前でお腹摘まんでるじゃない。ハハハッ。」 「綾!口を慎んで。」 「ごめんごめん。ごめんだってば。」 「ハハハッ。ハハハッ。」 みんなで楽しい雰囲気で時間が過ぎていった。
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2018/08/02 13:05:17(CbPApxlQ)
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