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旧アカウント時代に初投稿した作品を、改めて推敲し直して再投稿します。
長編ものとして連載していきますので、どうぞお付き合いください。 ------------------------- 『わたしはその日、わたしの中に潜んでいた淫靡な自分に目醒めてしまいました...』 わたしの名前は、綾部ゆき。 36歳、一児の母です。 我が家は普通のサラリーマン家庭で、主人とわたしと息子の3人暮らし。 2歳年上の主人は仕事の愚痴もほとんど言わず家事も分担してくれる優しく穏やかな夫であり、子煩悩な父親でもあります。 息子は小学校2年生でまだまだ手のかかる時期ですが、素直で無邪気な子に育ってくれています。 わたしはというと、結婚前は主人と同じ職場でOLをしていましたが、主人との社内結婚を機に寿退社し、今では近くのスーパーでパート勤めをしている、どこにでもいるような普通の主婦。 ありふれた家庭ですが、日々の日常がとても幸せです。 その幸せな日常が一変してしまったのは、あの日の出来事からでした... 秋のシルバーウィーク、珍しく主人が連休を取れるということで、わたしたちは久しぶりに家族旅行を計画しました。 以前から「温泉に行きたい」という話をしていたので行き先はすぐに決まったものの、肝心の宿泊先がなかなか決まらずにいました。 仕事が忙しい主人に代わって、わたしが旅館を探すことになり、旅行雑誌を読んだり、ネットで温泉旅館のサイトを探したりとたいへんでしたが、久しぶりの家族旅行とあってワクワクしながら旅館探しをしていました。 しかし、大型連休とあってどこの旅館も予約でいっぱい。 空いている旅館といえば、寂れた素泊まり旅館ばかりでせっかくの家族旅行にはあまりに夢がありません。 そんなとき、ひとつの旅館が目に留まりました。 綺麗な旅館で食事付き、大きな露天風呂もあるとても素敵なところです。 宿泊料金も予算内でしたから、満室になる前にと思い、急いで旅館へ電話をし予約を済ませました。 予約のときに受付の方から、「旅館の案内はご確認されましたか?」「本当によろしいですね?」と聞かれましたが、はやる気持ちで“はいはい”と簡単に返事をしまったのです。 それがどんな意味だったか、そのときは知る由もありませんでした...
2018/04/23 00:02:29(7sue9Mos)
閲覧やコメント、ありがとうございます。
ストーリーはこれから中盤に差し掛かっていきます。 どうぞ気長にお付き合いくださいませ。 -------------------- 大浴場はとても広く、ふんだんに溢れる温泉の湯気で真っ白に曇っています。 わたしは身体を洗おうと椅子に腰掛け、手桶に溜めた湯をゆっくりと肩からかけ流しました。 石鹸を纏った両手を丁寧に滑らせながら身体を洗っていきます。 手に付いた泡を濃いめの陰毛で泡立て、汚してしまった股の間を優しく念入りに洗います。 洗いながらわたしはため息をつきました。 「はぁ...楽しみにしてたのに...」 身体を洗い終えたわたしは、掛け湯をし内湯の湯船に肩まで浸かります。 ほどよく熱い白濁の温泉が、普段の疲れを癒してくれます。 ふと、視線の先に扉が見えました。 湯気のせいではじめはまったく気がつきませんでしたが、扉には「露天入口」と書かれています。 外の露天風呂につながる扉のようです。 せっかく温泉に来たんだから、露天風呂も入ってみようと思い、わたしは内湯から露天風呂へと湯の滴る身体でひたひたと移動しました。 露天風呂は大浴場よりもさらに広く、まるでどこかのお屋敷の庭園のようです。 大きなお風呂がひとつと小さめのお風呂がふたつ、寝湯と東屋も見えます。 「ネットで見たとおり素敵だわ..こんなに素敵な旅館なのに、なんでお客さんが少ないのかしら..」 わたしは一番奥にある大きなお風呂に向かうと、つま先からゆっくりと身体を沈めます。露天のせいか、内湯よりも少しぬるく感じられました。 お風呂の真ん中には大きめの岩があり、わたしはそこに背をもたれて上を見上げました。 「星が綺麗ね..都会じゃ全然見えないのに、こんなにキラキラしてるのね..寝てる2人にも見せてあげたかったなぁ..」 わたしは、ひとり贅沢な時間を過ごしていることに申し訳なさを感じながらも、綺麗な星空に身も心も癒される気持ちでした。
18/04/26 22:18
(448ZOHL1)
満天の星空に見惚れていたそのとき、勢いよく扉が開く音がしました。
と同時に、賑やかで図太い男性の声が露天風呂に響き渡ります。 わたしは咄嗟に岩陰に身を隠しました。 「えっ? なに? ここ女湯じゃないの? どうして男の人が入ってくるの?」 予想外の事態にわたしはひどく混乱しました。 ...そう、この露天風呂は男女混浴だったのです。 大浴場は男湯と女湯で別ですが、内湯からこの混浴露天風呂にはどちらからも入れるつくりになっており、わたしは不覚にもタオルも持たず無防備なままに混浴露天風呂に入ってきてしまったのです。 ふと、電話で予約を取ったときに受付の方が言った言葉を思い出しました。 「案内はご確認されましたか?」「よろしいですね?」 きっとそれは混浴風呂であることを了承したか?という意味だったのでしょう。 はじめに部屋を案内してくれた仲居さんも、混浴のことを説明してくれていたのかもしれません。 わたしは岩陰に息を潜めたまま、男達の話し声に耳を傾けました。 『混浴だっつーから来たのに、誰も入ってねーじゃねーかよ!』 『部長、そんなに怒らないでくださいよぉ~、そのうち、あの宴会場にいたおばあさんが入って来ますってぇ~』 『アホか!ババァの裸なんて見たら悪い夢見ちまうわ!』 『そういえば部長、宴会場に若い奥さんもいましたよねぇ』 『あ~そういや奥の方に座ってたなぁ、ボインちゃんでなかなかそそる身体つきしてたな』 『でも、そんな人が混浴風呂になんて来るわけないっスよねぇ~』 (男性一同大笑い) 「きっと宴会場にいた人達だわ... 若い奥さんとかボインちゃんて...わたしのこと?」 男性の数は声が聞こえるだけでも5~6人はいるようです。 内湯でのぼせた身体を東屋で冷ましているようで、わたしが隠れている大きなお風呂にはまだ近づいてはきません。 「お願いだから、そのまま戻っていって...お願い...」 わたしは神様に祈るような気持ちでそう繰り返しました。 『それにしても客少ねーよな』 『いまどき混浴温泉になんて来る物好きなんていないんですかねぇ』 『あの~部長、誰もいないんだったらもう部屋に戻りましょうよぉ』 「お願い...戻って...」 『まぁ、露天風呂も久々だしたまにはいいじゃねーか。どうせお前ら、部屋に戻っても有料放送でAV見るだけだろ? おっと..少し冷えてきちまったから、俺はあっちのデカいとこ入るぞ、なぁお前らも来いよ』 そういうと、男達がぞろぞろとこちらに向かってやって来るのが近く声と気配で分かりました。 「もうダメ...見つかっちゃう...」
18/04/27 20:28
(n6w5eAgT)
投稿者:
ミドルエイジクライシス
続きをリクエストします。奥様がどうなってしまうのか…
18/04/27 21:35
(g48iLJV5)
男達がいっせいに勢いよく湯船に入ってきました。
岩陰に隠れているわたしのところにも、大きな波紋が押し寄せてきます。 男達は湯船の手前側に浸かっているようで、その奥にある岩陰にわたしが隠れていることにはまだ気付かれてないようです。 男達が話を続けます。 『なぁ、混浴に入ってくる女ってどんな女なんだろうな』 『見せたがりの変態女なんじゃないですか 笑』 『おいおい、それって露出狂かよ 笑』 『旦那とレスで欲求不満なのかもしれないっスよ』 『まぁ、きっと普通の女じゃねぇよな』 (男性一同また大笑い) そんな男達の下品な会話を聞きながら、わたしはじっと息を潜めて男達が去っていくのを待っています。 「早く出ていってくれないとのぼせちゃうわ...」 首まで温泉に浸かったわたしの身体はどんどん熱くなっていきます。頭が重くなり意識も朦朧としてきました。 必死に意識を保とうとしますが焦点が合いません。 なおも男達は話し込んでいて、出ていく気配がありません。 「早く..早く..出て..いって...」 ついにわたしはのぼせてしまい意識まで失ってしまったのです...
18/04/28 23:18
(bJzXzDEv)
気がつくと、わたしは東屋のうえに横たわっていました。身体には小さいタオルがかけられ、かろうじて乳房と陰部だけは貼り付くように隠されていました。
なんとかゆっくり体を起こすと、それに気付いた男達が心配そうに声をかけてきます。 『おぉ、やっと目を覚ましたか』 『あんた、大丈夫か?』 『どうしてあんなところに隠れてたんだよ』 「あ..ありがとうございます..混浴だって知らなくて..ひとりで入ってたら皆さんが入って来たので..タオルもなかったし..裸を見られるのが恥ずかしくて隠れてしまいました...あの..もう..もう大丈夫ですから..」 そそくさとお礼を言って小さなタオルで前を隠しながらその場を立ち去ろうとしました。 しかし、脚にうまく力が入らずヨロヨロと近くにいた男性にもたれかかってしまいました。 『だめだよ奥さん、もう少し休んでなきゃ~』 『なぁあんた、宴会場にいた奥さんだろう? 旦那と子供がいるってのに、こんなところにひとりで来ちゃってさぁ』 『誰かに見られたくて来たんだろう?』 「ち、違います...わたしはほんとに知らなくて...」 『奥さん、今さらそんな嘘ついたって遅いんだぜ..なぁ素直になれって 笑』 『意識失いながらマン汁垂らしてたくせになぁ、おい 笑』 「ど..どうしてそんなこと..」 『あんたを介抱してやったとき、ついでにあそこの具合もみてやったんだよ』 『美人な奥様の大事なところがどうにかなってたらたいへんだろ?笑』 男が中指をクイクイといやらしく動かしてわたしに見せてきます。 「そ..そんな...」 恥ずかしさと怒りが込み上げてきます。 ひとりの男がヌッと手を伸ばしてきました。 パシっ!! わたしは力をふりしぼり、その男の手を払い除けると、今までザワついていた空気が一瞬静まり返りました。 『おいおい、ひどいことするねぇ、俺らはあんたの命の恩人だってのによぉ 笑』 『まぁ、美人で強気な女は嫌いじゃないぜ 笑』 『奥さん、すぐに大人しくさせてやるから、楽しみにしてなって 笑』 男達はたくさんの眼でニタニタといやらしい笑いを浮かべ、わたしの身体を舐めるように眺めるのでした。
18/04/29 22:41
(92lJOXY4)
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