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ボウリングレッスン
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:ボウリングレッスン
投稿者: さとる
去年の5月のこと。
ここ数年、新入社員の入ってなかったうちの会社でしたが、一度に2人の新入社員が入って来ました。
歓迎会とかに慣れてないうちの会社ですが、『さすがにやらないとマズいだろう。』と、企画をしたのが社員20人全員でのボウリング大会でした。
ボウリングの経験などあまりなかった僕ですが、そこそこの運動神経もありましたから、『なんとかなるだろう。』と楽観視していました。
ところが終わってみれば、ダントツの最下位。球の遅い女性社員の方にも大差で負けてしまったのです。
正直、屈辱でした。渡されたスコアカードには、ストライクやスペアーのマークが皆無なのです。

僕が入社してから、初めてのボウリング大会。『次にいつあるのか?』なんて分かりません。それでも、気が焦っていたのです。
始めたのは、一人ボウリングでした。会社のすぐ近くに廃れかけたボウリングがあって、そこで一人で練習を始めます。
廃れかけたと言っても、会社帰りにはそこそこのお客が来て楽しんでいます。30レーンくらいあって、10レーン以上は埋まります。
僕はいつも、端の30番レーンをお願いしました。係りの人も気を使ってくれて、他のお客さんは半分から向こうのレーンに集めてくれていました。

その頃でした。隣のボックスの27番レーンによく現れるおばさんを見掛け始めたのは。おばさんも一人ボウリングでやって来て、1~2ゲームを投げていきます。
向こうではしゃいでいる人達と比べ、僕とおばさんのレーンは静かそのもの。黙々とゲームをしているのです。
たまにおばさんと目は合いますが、特に会話もしません。それでも、おばさんが投げる時には気を使って僕は投げるのを待ってあげるマナーは守っていました。
おばさんのフォームは華麗でもありません。ボールもカーブをすることもない、ただの遅いストレートボールです。
しかし、ピンはちゃんと倒れていて、150点オーバーのスコアーを記録していたのです。

ある時でした。おばさんのスコアーの表示を見て驚きます。6連続ストライクで始まっていたのです。待っている僕も、どこか緊張をしてしまいます。
おばさんの7投目が投げ込まれ、彼女の『ああ~、』というタメ息とともに、ピンが1本残りました。
『惜しかったですねぇ。』と思わず声を掛けてしまい、これがおばさんとの初めての会話となりました。

『お兄さん?よかったら、これ。』、僕のボックスに現れた彼女から、冷えたポカリを手渡されます。
『いつも待ってくれてるから、お礼。』と、僕のマナーに気づいてくれていたようです。そこで少し会話になり、一人ボウリングの経緯を話しました。
すると、『お兄さん、なにかスポーツしてたでしょ?変なクセがついてるよ。』とアドバイスを受けたのです。
そこで言われたのはフォームでした。前屈みになり、そのくせバタバタとしているようで、自分で考えていた華麗なフォームとは大違いなようです。
そして、『ちょっと、曲げてみたら?』と言われました。そのゲーム代は台無しになりましたが、彼女のレッスンを受けることになったのです。
投げ方、投げる位置、ボールのスピードは極端に落ちましたが、どこか手応えはありました。ボールが曲がることでコントロールも安定してくるのです。

『次のゲーム、勝負しようか?』とおばさんに誘われ、僕の30番レーンで対決です。対決と言っても、ちゃんとアドバイスくれながらの勝負となりました。
『ほら、出来るでしょ?お兄さん、スポーツ得意そうやもん。』、彼女のアドバイスをもらいながら、人生初の180点を叩き出して勝利をするのでした。

次の日。会社帰りにボウリング場に行くと、先におばさんが投げていました。『こんばんは~。それ、何ゲーム目ですか?』とおばさんに聞きます。
おばさんは最高でも2ゲームしかしませんから、『もし1ゲーム目なら、これから一緒にしませんか?』という意味でした。
『始めたばかり。』と言われ、『ご一緒させて貰っていですか?』と聞くと、『やろうか~?』と返事を貰います。

おばさんは、一度ゲームを終えました。カウンターに行き、新しくレーンを取るのです。僕達が選んだのは、ど真ん中の15番レーンでした。
いつも寂しくやっていた奥のレーンから、今日は二人なのでこっちに出てきたのです。おばさんは『お名前は?』と聞いてきました。
画面に表示をされる名前を書き込むためです。『さとるです。』と答えると、『それ、本名?』と聞かれました。
15番レーンの画面には『さとる』と僕の名前が書き出され、その下には『あゆみ』という名前が書き込まれていました。
あとで、これが彼女の本名だと分かるのでした。

後から現れた彼女の手には、2本の飲み物が握られています。『これ、どうぞ。』と渡され、テーブルに置かれます。
この時、僕もあゆみさんも同じ気持ちだったと思います。『ああ~、連れがいるっていいなぁ~。』、一人ボウリングの寂しさからの解放でした。

僕の第1投はストライクでした。彼女との変わり際に、彼女の手のひらが見えました。『ナイス!』と言われ、差し出された手のひらにハイタッチをします。
これが初めて彼女に触れた瞬間でした。その後も、ストライクやスペアー後にハイタッチが行われます。
そんな中、僕はあゆみさんのことを探っていました。
『年齢は50歳後半かな?』
『身体は細いな~。45キロくらいかな?』
『指に指輪をしている。旦那さんも子供も、孫までいる感じかな?』
『色白で顔はまあまあ。少し、性格はきつめかな?』
と、普通に女性として見てしまっていたのです。

次の日もその次の日も、僕はボウリングに通っていました。あゆみさんがいればハッピーになり、いないと楽しくなく損した気分になります。
ボウリングの練習のために通い始めたのに、その目的が少しずつ変わっていたのでした。

 
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2018/04/21 16:27:13(oHLpmJKM)
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