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夜な夜な隣の部屋から聞こえてくる艶かしい声で、すっかり睡眠不足である。
ボロアパートの壁は薄く、隣のしゃべり声ですら普通に聞こえてくる。 先週隣に引っ越してきた奥さんがあまりにも可愛く、ツインテールで清楚なお姫様系の洋服を着た彼女は女子高生のような童顔であった。 たまに廊下やエレベーターで見かけるが、その可愛らしい顔とは裏腹に、貪りつきたくなるような大きな胸やお尻、程よくくびれができているウエスト、程よい肉付きの太もも、隣の旦那さんが毎晩彼女の身体を求めるのは当たり前だと思った。 そして今も隣から当たり前のように喘ぎ声が聞こえてくる。 大学生である僕 石井 琢磨は隣のそんな刺激的な夜の営みに対して、毎晩一人で済ませていた。 「さおり、、、愛してる、、、」 「あっ、、ぁん、、あなたぁ、、、」 翌日、燃えるゴミを出しに行った時いつも以上に綺麗に着飾ったさおりさんが廊下にいた。 「おはようございます。」 と挨拶したがさおりさんはそそくさと部屋の中に入っていった。 大学が休みである僕はさおりさんの部屋の様子を知りたくて壁に耳を当てた。 さおりさんの小さな声が聞こえてきたので電話でもしてるのかなと思った。 「、、、わかった。、、、10時に、、、ね。」 所々聞きづらかったが、さおりさんは10時に誰かと会うのだなということぐらいは簡単に推測出来た。 僕は暇なのでさおりさんを尾行することにした。 さおりさんの家の玄関扉が閉まる音が聞こえた。 僕はスマホと財布をポケットに入れ、キャップを目深に被り、普段滅多にかけない眼鏡をかけてさおりさんの後を付けることにした。 僕が部屋を出た時ちょうどエレベーターのドアが閉まった。 僕は急いで階段を降りて行ってさおりさんの姿を探した。 だが、その姿が見えなかった。 僕は駅の方に向かったのだろうと思い、小走りで駅に向かった。 けれども、さおりさんの姿はどこにも見えなかった。 僕は諦めて家に帰ろうとした時、ふと視界に先ほど見たさおりさんの服が目に飛び込んできた。 駅前にあるコンビニのレジで会計をしているさおりさんがそこにはあった。 僕はタバコに火をつけてさおりさんがコンビニから出てくるのを待った。 しばらくするとさおりさんはコンビニから出てきた。 だが、あたりをキョロキョロと見渡し誰かを探しているかのような様子だった。 時計を見るとちょうど10時。どうやらここのコンビニで待ち合わせをしているようだった。 一台の車が勢いよくコンビニの駐車場に入ってきた。 その車の車種は小さい頃からよく見ていた。 日本製では考えられないほどいかついそのボディは圧倒的な存在感を醸し出していた。 シボレーアストロ。今では街中でなかなか見る機会が減った車の一つだった。 さおりさんはその車に近づいていった。 僕は車から降りてくる一人の男を見て驚愕した。
2018/02/14 16:47:22(sFct0Me7)
さおりさんの退行催眠を一時中断させ、彼女の精神が落ち着くのを待った。
僕はある不安を抱えていた。 「まさかな、、、」 頭の中に過ぎる不安をかき消すように僕は首を横に振った。 さおりさんが目を覚ました。 僕の口から旦那さんがここにいる訳を話した。 どうやらさおりさんは納得してくれたようだった。 僕はこれからさおりさんの心の奥底に眠る彼女しかわからない心の扉を開けるかどうか迷っていた。 僕はさおりさんの目をじっと見た。 その瞳の奥に宿る誰も覗いたことのない世界を見てみようと思った。 先程は針を刺すといった部分からさおりさんは取り乱したのであった。 だから、その部分に彼女の本質が隠されているのだと僕は推測した。 もう一度彼女をリクライニングシートに座らせ退行催眠をかけていった。 今度はゆっくりと丁寧に質問していき彼女の確信部分に近づいてきたように感じた。 「さおりちゃんは針が苦手なのかな?」 「ううん、人が傷つくのが嫌いなの。」 「そうなんだね。さおりちゃんは人を傷つけたくないんだよね?」 「、、、うん、、、」 僕はさおりさんが誰かを傷つけたのだろうと思った。 僕は20年ほど前に起こったある事件を思い出した。 僕の心臓の鼓動が速くなり身体中の血が燃えたぎるように感じていった。 僕はある言葉をさおりさんに投げかけた。 「お父さん、、、ナイフ、、、、殺人、、、」 さおりさんは大きく目をひん剥いてその場で暴れ始めた。 親父と旦那さんが彼女の身体を押さえつけた。 僕はトランクルームに積み込んでいたロープを手に持つや否や彼女の身体をそれで縛り付けていった。 どうやらビンゴだったみたいだ。
18/03/02 10:39
(hYNqPDVt)
5分後けたたましいサイレンの音を立てて複数台のパトカーが僕たちの車を取り囲んだ。
警察の服に身を包んだいかつい顔の男性がシボレーアストロのスライドドアの取っ手を掴み一気に開けたのであった。 「滝川 さおり 殺人容疑で逮捕状が裁判所から出ている。ご同行願います。」 警察官は車の中の様子を見ずに話した警察官は中の様子を見て言葉を失った。 そこには花柄のワンピースの上から亀甲縛りで身動きが取れなくなっているさおりさんの姿が横たわっていた。 さおりさんのあそこには縄の結び目が当てられており、それが動くたびにどんどんあそこに食い込んでいった。 何も履いていないあそこに縄が食い込んでいく姿はあまりにもエロティックだった。 さおりさんが脚をもじつかせると縄の結び目が横にずれて大きく赤く擦れたお豆さんが顔を覗かせていた。 警察官はさおりさんのその姿を見て制服の下にある股間部分を大きく膨らませていた。 顔を真っ赤にした警察官が車内にいる僕たちに声をかけて、彼女を車から降ろすように指示した。 ************ 幼児期にやった殺人事件だったこと、それと証拠不十分ということで不起訴になったのだが、彼女は今ある施設で精神を落ち着かせる訓練をしていた。 夜中になるとその施設からは大きな女性の喘ぎ声が聞こえてくるようになった。 それは彼女がそこの施設に入所した日の夜からであった。 一人の美しい女性が深夜の廊下を徘徊しているのを警備中の警備員が見つけた。 持っていた懐中電灯をその女性に向けて照らすと女性は 「ねぇ、あなたのもの食べさせてくれない?」 そういってまた一人の男が彼女の手に落ちていったのである。 やはり殺人を犯したことで精神が不安定になり強烈なS性、M性の両方を持ち合わせてしまったのだと臨床心理センターで勤める石井 琢磨は結論づけた。 あの時の出来事が今でも彼の頭の中から忘れ去られることはなかった。 完
18/03/02 11:44
(hYNqPDVt)
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