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沙紀(番外編)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:沙紀(番外編)
投稿者: (無名)
沙紀とのやり取りはもっぱらLINEを使っていたが、遠く離れて会えないせいか回数は確かに減ってきた。
子供のサッカーのリーグ戦が終わったとか、健太郎君の所属するサッカークラブの成績は3位だったとか、保護者会役員の慰労会が近々あるとかで、下ネタの話は一切なかった。こちらからHな話を振ってもかわされた返事が来るだけで、本社に出張するときもなかなか会える時間を作れないようなやりとりが続き、時はただ過ぎた。

 ひと月ほどして、島田亜紀子から社内メールで元気してますか?と送られてきた。元気ないから呑みに行こう!と返したところ、今日ですか?私は大丈夫ですとすぐに返事が来た。
18時半には退社するので、携帯に電話して欲しいと電話番号を添えて送ると、“りょ”と一言のメールが返ってきた。

 仕事を終え駅近くのフレンチの店に行き、彼女が来るまでの時間つぶしにピクルスをつまみながら、グラスビールを飲んでいた。
 しばらくすると電話がかかってきたので、ここで待っていると伝えると15分ほどして彼女が現れた。
 「お疲れ様です。遅くなって申し訳ありませんでした。」笑顔の亜紀子が目の前に座った。
 「大丈夫、もう飲んでるから(笑)ワイン付のコースでいいかな?料理ごとにそれに合うグラスワインがついてくるんだって。」
 「それで結構です。今日は焼鳥じゃなかったですね。」
 「焼鳥ばっかりじゃ芸がないからね~」
 「このお店は初めてです。支店長はよく来られるんですか?」
 「いや~初めてだよ。ネットに料理ごとにワインが付いてくるってあったから、変にかっこつけてボトル頼むより楽だと思ってさぁ(笑)」
 「そういう気取らないとこが支店長の良いところですね。朝礼で仕事の話をあまりされずに、面白い話ばかりされるじゃないですか。前の支店長と違ってみんなの評判いいですよ。特に奥様方には(笑)」
 「それは知らなかったなぁ。」そう言いながら頭に沙紀の顔が浮かんだ。
 「明日は休みだからゆっくり飲みましょうね。」
 「そうだな、せっかく若くて美しい女性と飲める機会だからな(笑)」
 ウェイターを呼びコースの注文をして、さっそくスパークリングワインを口にした。
 「おいし~!」
 「島田さんはお酒強いの?この前は酔ってたようだけど、翌朝ケロッとしてたからさ。」
 「強い方だと思いますよ。この前は焼鳥屋の日本酒でいい気持ちになって、そのあとのカクテルの度数が高かったのか効いちゃいましたね~!でも二日酔いにはなったことないです(笑)」
 「そうか、負けそうだなぁ。ああ、それと支店長になる前は人事課長してたんだけど、社内の女性と二人きりで呑みに行くなんてご法度だって立場だったんだよ。口外しないようにね。」
 「わかってますよ!今日は楽しく飲みましょう。それと島田さんはやめませんか!?亜紀子って呼んでください。」
 そう言うと一気にグラスを空けた。
 料理は一品一品とてもおいしく、その上ソムリエが料理に合うワインを選んで説明をしながら注いでくれた。絶品の食事に舌つづみを打ちながら親父ギャグ連発の話に、いちいち反応してくれる亜紀子との楽しい時間はあっという間に過ぎた。

 
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2017/10/13 10:17:42(dkAIEV3b)
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