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1:邪なる施術 5
投稿者:
司馬 名和人
それからの数日間と言うもの、佐和はそれこそ、身も心もちじに乱れて苦悶の日々を送っていた。
それはあの勾当・武井猪市と言う座頭から療治と称して施されたまさに蹂躙とも言える数々の行いに対して、佐和の心及び身体の中にそれをあくまでも忌避するものとそれらを期待しているものとがあったからである。佐和は先日、猪市が突然に自分に対する揉み療治と称していた佐和の股間と臀部に対する愛撫を止めてしまった時のなんともいえない自分の気持ちを反芻して愕然としたのを覚えていた。 「あの時、わらわの心の中にあの忌まわしい手指による甚振りを途中で止められたことに明らかにまだまだ愛撫を続けて欲しいとの期待する気持ちがあった」 そのようなことを思い出すと佐和はそれこそ、己の心とそれに基づいて反応を示す己の身体を呪うのであった。 そして、最後にはあくまでも己をを見失ってはいけないとの自分に言い聞かせて、今後、あの猪市から辱めを受けんとする時には毅然として拒否ることを決めたのである。 その様な中で七日間が過ぎて、再び猪市が酒井家を訪れる日がやってきたのである。 その日、いつもの様に手代とはさみ箱を持たせた中間を連れて訪れた猪市はそれこそ、何事も無かった様に恭しく「奥方様のご気分はどうですかな」と挨拶するのであった。 それからいつもの様に手代を下がらせると猪市は依然として何食わぬ表情で「それでは奥方様、お召し物を」と促すのである。 その猪市の言葉に黙って頷いた佐和もいつも以上に無表情で立ち上がるといつもの様に衝立・屏風の陰に隠れてから、ゆっくりと着物の帯を解き始めるのである。 「シュルシュルシュルシュル」 衣擦れの音とともにこれまたいつもの様に薄桃色の長襦袢姿になった佐和はこれまた黙って敷かれている布団の上に猪市に背を向けて正座するのである。 その様な佐和の姿を察した猪市はやや微笑しながら佐和の背中に近づくと彼女の両肩を揉みはじめるのである。 「フフフフフフフフフフ、奥方様、何故だか今日は少しご機嫌が斜めの様ですな」 猪市はややからかうような調子で囁いたが佐和はことさら黙っていた。 それから、猪市はこれまたいつものようにまずは佐和の両肩に鍼を打ち、更に佐和の両肩と腰部に温灸を施すのである。 それが終わると猪市は「それではこれからいつものように奥方様のお体をじっくりと揉み解しますので」 猪市は佐和の顔を見上げながらそのようなことを言って、佐和にいつものように右肩を上にした側位の格好で寝そべる様に促したものの、佐和は敷かれた布団の上に正座したままであった。 そのいつにない佐和の様子を察した猪市はやや怪訝そうな顔をしながら「おや、おや、奥方様。どうされました」と呟く様に言った。 そのような猪市に対して佐和は大きく目を見張りながら正面から猪市の顔を見据えながら口を開いたのである。 「勾当殿、いえ武井猪市殿、そなたの揉み療治を受ける前にわらわからそなたに言う手おきたいことがあります」 「ほう、ほう。これまた奥方様には改まってどうされたのでございます」 猪市はこの佐和の態度にやや途惑いながらもややおどけた調子でまぜっかえすのである。 佐和はそのような猪市の態度にますます目を見据えながら次のように言うのであった。 「勾当殿、そなたのこれまでのわらわに対する無礼かつ不埒な振る舞いについてはもう何も言いますまい」 佐和はそこまで言ってから一息つくと再び口を開いたのである。 「しかし、今後はあの様な振る舞いをわらわに対して行うことは許しませんぞ。良いですね。勾当殿、いや武井猪市勾当殿」 佐和はそこまで言うとますます大きく目を見張りながら猪市を睨むのである。 そのような佐和の言葉をじっと聞いていた猪市ははしばらくあっけに取られた様にキョトンとしていたが、やがて表情を引き締めて、いや返って無表情になり、それから顔を俯かせるのである。そしてしばらくそのままの状態で何事かを考え込んでいる様子であった。 佐和はその猪市の様子を眺めながらおやっと思った。猪市が俯いて考え込んでいる姿は先ほどの佐和の叱責にまるでションボリしているように見えたからである。 「こう勾当殿、いや猪市殿、判っていただければ宜しいのです。そなたの揉み療治はそれなりにわらわにとって心地よいものであるのだから、不埒なまねさえ慎めばよいのです」 佐和は口調を和らげてそのように優しく諭す様に言うのであった。 そのような佐和の言葉を依然として猪市は俯いて大人しく聞いていたがやがて猪市の口から次のような声が漏れてきたのである。 「クククククククククククククククククク」 それは明らかに忍び笑いであった。佐和は眉ねを寄せて「勾当殿、何がおかしいのです」と気色ばんだのである。 その様な佐和に対して猪市は尚も薄笑いを口元に浮かべながらさも愉快そうに口を開いた。 「アハハハハハハハハ、何がおかしいかですか? フフフフフフフ先ほどから奥方様があまりにもおかしなことを申されるからですよ」 「勾当殿、いや猪市殿、そなた」 「ウフフフフフフ、わたくしが奥方様に様々な不埒なまねをしたとのことですが、フフフフフフフそれはこう言うことですかな」 そう言うやいなや、猪市はいきなり背後から佐波の身体を抱きすくめるのである。 「アアアアアアアア、こう勾当殿、何をする」 佐波のそのような抗いの言葉も無視して猪市は背後から佐波の着ている長襦袢の襟元を押し広げるとその下の佐波の左右の乳房を己の両手で揉みあげる格好となったのである。そしてゆらゆらと揉み解してゆくのである。 「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ、奥方様、こうやって二つのお乳を揉まれるとだんだん体が疼いていくのではありませんか」 「ウウウウウウウウウウウウウ、なにをおおおおお」 佐波は背後から両乳房を掴まれて繭ねを寄せながらそのように言うのである。 「ほらほら、奥方様の乳房はこのように段々と硬くしこってまいりました。フフフフフ、口ではなんと申されましても、お体の方は正直でございますよ」 「アウウウウウウウウウウウウウウウウ、そそなた」 「それに、奥方様は不埒なまねと申されるが、ヘヘヘヘヘヘヘヘ、わたくしの記憶ででは奥方様の方から進んでわたくしの手指による愛撫を受け入れてたではありませんか」 「ななにをそんな戯言を」 「そうでしたかな。ウフフフフフ、現に先日にわたくしがここを訪れたおりの揉み療治が終わった際にはなんだかわたくしには奥方様は物足りないと言う様な調子であったと感じましたが、違うのですかな」 「あううううう、そそんなああああ」 佐波はその猪市の言葉に押し黙った。それはまさにそのときの佐波の心情を言い当てていたからである。 そのように佐波が押し黙ったのを察した猪市はニヤリと微笑すると佐波の体の向きを己の方に向きなおさせると改めて佐波を抱きなおすのであった。 「アハハハハハハハ、奥方様。ご自分に正直になって、全てはわたくしに身を任せば宜しい。ウフフフフフフフフ、そうすれば先ほど、奥方様が言われた用にますます快い気持ちになりますよ」 猪市はその様なことを嘯きながら佐波の頬と己の頬とをピッタリとつけて頬刷りするのであった。 それからやがてゆっくりと猪市は佐波と唇を合わすのであった。 「ピチュウウウウウ ピチュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ ピチュウウウウウウーン」 猪市は佐波と口吻を交わしながらやがていつものように己の舌を差し入れて佐波の舌と絡ませてゆくのであった。 「ピチュウウウウウウウウウウウウピチュウウウウウウウウウウウ」 佐波は猪市と舌を絡ませながら段々と自分の意識が朦朧としてゆくのを感じるのであった。これまでも猪市とまず唇を交わしているが、それから自分を段々と見失っていくことを感じていた。 「あううううう、このままでは今日も自分を見失う恐れがある」 そのように考えた佐波は段々と意識が朦朧とするのを跳ね返す用に自分の両手で猪市の体を押し返す用にして唇を強引に離すのである。そして、はだかれた長襦袢の襟元をかけなおし唇を震わせながらもキッパリとしたように言った。 「あああお止めなさい。これ以上無礼なまねは許しませんよ」 その佐波の言葉に猪市はしばらくの間、キョトンとしていたがやがてニヤリと不気味な冷笑を浮かべながら口を開いた。 「ウフフフフフフフフフフフフフフ、そうですか。奥方様がそのような態度を取られるのであれば仕方がありませんな。少々手洗いことをせざる終えませんな」 「ううううう、い猪市殿、そそなたは」 佐波はさすがに猪市のただならぬ様子にギクリとしたように後ずさるのである。 それに対して猪市はいかにも告白そうな笑みを浮かべながらゆっくりと佐波の方に近づいてゆくのである。 「こう勾当殿、なにをする。へんなままねをすると人を呼びますよ」 佐波は後ずさりしながらやや引きつったような声を上げるのである。 「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘエヘ、なに、人を呼ぶだと。フフフフフ、あああ呼びたければ呼べば良いよ。奥方様よ、いや佐和殿うんうう」 猪市はそれまでの丁重な物腰から一転してぞんざいな口ぶりでそのようなことを言いながら佐波ににじり寄るのである。 「ウウウウウウウウウウウ、そそなた」 佐波はそれこそ顔を引きつらせ、口をわななかせながら退いていたがついに壁際まで追い詰められるのである。 「フフフフフフ、奥方様よおおお、大きな声を出して女中でも家来でも呼びたければ遠慮なく呼べよ。だけどね、だけどね、そうなったら、そうなったであんたも、いやさあ、この堺家ひいてはご実家の一式家にも傷がつくぜ」 「ウウウウウウウウウウ」 「フフフフフフ、俺は確かにしがない座頭だが、しかしなああ。俺たち、座頭はその辺の町人のように簡単に無礼うちはできねえよ」 「そそれはあああ」 「フフフフフフフ、俺たち座頭に対する仕置き[刑事裁判権]は全て当道座負かされているのだよ。まあ実際には京都の惣兼業様や関東惣禄兼業様ら偉い検校様らお決めになられる。その際には当然のようにお取調べがある。その際は俺はあんた、つまり奥方様に揉み療治の際に寝床に誘われたと言ってやるぜ。ヘヘヘヘヘヘヘ、そうなりゃああ、さっきも言った用にあんたも、坂井家も場合によっちゃ、ご実家の一色家のただではすまないかも知れんぜ」 「ウウウ、そんなふざけた言い分が通るとでも」 「通るよ。十分に、いいかい。前にも言ったけれど、佐和殿、あんたは俺よりも九つも年上なんだよ。フフフフフ、それにこの俺様の人柄は俺の支障である。あの天下の大学者、花岡兼業様が保証するぜ。武井猪市は普段は真面目な座頭だとな。とても信じられないと」 「ウウウウウ、そなたと言う人は」 「ささああ、それでも良いんであれば遠慮なく女中でも家来でも呼べば良い」 猪市はそう言って佐和に向かって凄んでみせるのである。猪市の言い分は一部、当たっていることもあったが大部分はいわばハッタリである。 確かに、当道座[注意 音曲・医業などを生業とする座頭・盲人らの互助及び自治組織。中世以来朝廷・幕府の保護を受けている]に裁判権があったのは事実であるが、いまのような場合に猪市が無礼うちされたとしても当道座らの惣兼業、惣禄兼業らが苦情を申し立てるかと言えば必ずしもそうはならないのである。しかし、猪市のハッタリは武家の妻としてまずは家の名を汚すことを嫌う佐和の立場を見越したものであった。 その為に、既に佐和は大声をあげて女中らを呼んで救いを求める気を失せてしまったのである。 「ウウウウウウウウウウウウウウウ、そそなた、わらわに何をしようというのだ」 既に壁際まで追い詰められた佐和はそれこそ喘ぐように言ったがその声は弱弱しいものであった。 猪市はその声の調子から佐和が既に人を呼ぶ気配がないことを察するとニンマリと冷笑を浮かべながら「さあどうするかなあ、ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ」とまるで猫が鼠を甚振るような様子で佐和に近づくと彼女の両肩をグイと掴むのである。そして囁くように言った。 「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ、それでは本当にお望みどおりに不埒かつ無礼なまねをいたしますかな」 猪市はそのようなことを呟きながら懐から何か黒いものを取り出すのであった。それはなんとどす黒い縄束であった。それを見た佐和は驚きの声を上げた。 「そそなた、そそんなものでななにをするのです」 佐和には猪市がこれから自分に対して何をしようとするのか、良く判らなかったものの何か漠然とした不安と恐れを抱いたのは言うまでもない。 「ヘヘヘヘヘヘ、何をするっていっても縄ですからね。あんたを縛るために決まっていますよ」 猪市はそう言うやいなや佐和の両手をやや強引に背後にねじ上げるとすぐさま背後に一まとめにした佐和の両手首に持参したどす黒い取り縄で縛り始めるのである。 「ウウウウウウウウウウウウウウウウ、何をする、こんな無礼者」 そのような佐和の抗いの声も無視して、猪市は佐和の背後に回したきゃしゃな手首をガッチリと縛り上げるとその縄を前に回してとても四十路目前とは思えぬはりのある左右の乳房の上下を厳しく縛めたのである。こうして佐和は長襦袢の上からとは言え、上半身をどす黒い縄できっちりと緊縛されたのである。 「アウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ」 佐和は施された高手小手の縛めの厳しさに思わず俯いてしまった。それに武家の女として生まれ、育った佐和にとって縄目の恥を受けることはまさにしに勝る屈辱である。 佐和への緊縛を終えると猪市は佐和の頬をピタピタと軽く叩いて「ほれほれ、奥方様、縄でそうして括られる気持ちはどうですかな。フフフフフフ、助けを呼びたければ呼べよ。でもこんな惨めな姿を女中や家来に見られたくねえでしょお」 猪市はそのようなことを言いながら更に「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘ、それでは奥方様にはこの格好でわたしの揉み療治を改めて受けていただきましょうか名」と嘯くのである。 そして再びグイと佐和が身に着けている桃色の長襦袢の襟元をはだけると縄で縊られて突き出した形になった佐和の左右の乳房を己の両手で掴むのである。そしてぐいぐいとやや強く揉みあげるのである。 「アアアウウウウウウウウウウウウウウ」 佐和はその猪市の手洗い手わざに思わず呻き声をあげた。 その猪市の手つきはそれまでに猪市が佐和に対して施していた丁寧でかつ優しい調子のものでなく、まるで牛の乳を搾り出す時の様な乱暴な手つきであり、佐和はそれによる苦痛のために呻き声をあげ始めるのである。 「アアアアアアア痛いいいいいいいうううううううううううううううううう」 「あああああそんなに強く揉まないでええええええええ、おおお願いいい意いいいいいいいい」 佐和が猪市の乱暴な愛撫にそのような呻き声を佐和が仰け反りながらもらしはじめると告白そうな笑みを浮かべながら佐和の耳元でこう囁くのである。 「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ、そうですか、痛いですか。フフフフフフフフフいくらお武家の奥方様でもそこいらへんの町人の女房、娘と同じように泣き言ですか、まああ良いでしょう」 それから猪市の佐和の乳房に対する手つきがにわかに以前の用に丁寧かつ優しい調子のものに変わったのである。その柔らかな揉み具合に佐和はほっとしたように体から力が抜けるのを感じるのである。 そのような佐和の調子を微妙に察した猪市はニヤリと微笑んでから佐和の耳元に口を寄せてことさら甘い声姉でこのように囁くのである。 「フフフフフフフフフフフフフフ、どうでございます。奥方様。このようにじんわりと揉み解せば心地よいものでございましょう」 その猪市の囁きに佐和は思わずウットリとした様な表情となり、思わずう頷く様子を見せたがすぐにはっとしたようにイヤイヤするように己が首を左右に振るのである。 その佐和の様子を悟った猪市は苦笑しながらも薄笑いを浮かべて「フフフフフフフフフフフ、強情なお方だ。やせ我慢せずにわたしに見も心も全て任せればよいのに」と嘯くのである。 それから猪市は改めて佐和の緊縛された上半身を抱き起こして、まず己の左手で佐和の背後に括られている両手首を掴み、右手で佐和の縄で縊られている左右の乳房を裳揉み上げる格好となったのである。それから猪市はその格好で佐和の左右の乳房をゆゆらゆらと揉み解す一方で再び己が唇を佐和の唇と合わすのである。 「ピチュウウウウウウウウピチュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ」 「ピチュウウウウウウウウウウウウウ、ピシャアアアアアピシャアアアアン」 猪市はこれまたいつもの用に自分の舌をすぐに差し入れたので猪市はこれまたかなり長い間、佐和の口唇を嬲り、その舌をむさぼり続けたのは言うまでもない。 こうしてこれまたかなり長い間に渡って猪市と佐和は互いの唇を交わし、舌を絡ませた挙句にようやく唇が離れると佐和はもうすっかりぐったりとなり、上気した顔を猪市の胸に埋めるように寄りかかるのである。 「フフフフフフフフフ、そうですよ。佐和殿、そのように大人しくわたくしに身を任せれば良いのです。さあさああ、お気を楽になされれば宜しい」 猪市は頬刷りしながら、そのように囁くとそっと唇を佐和の首筋に当ててネットリと舐め始めるのである。 「アアアアアアウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ」 佐和は頤を仰け反らして喘ぎ声を上げたが猪市は更に丹念に佐和の首筋から肩先の辺りに舌を這わすのである。その間にも右手で長襦袢からはみ出て縄で痛々しく括られている左右の乳房を揉み解しているのである。 「ああああアアヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」 「ウウウヒイイイイイイイイイイイイヤアアアアアアアアア」 猪市はそうやってしばらくの間、佐和の頤から首筋に下を這わせていたがやがて唇を下方に移して、右手で揉み解している佐和の左右の乳房を口に含む用になった。 「アアアアイヤアアアア、止めてええええ」 それから猪市はおもむろに佐和の体を布団の上に押し倒して行くのであった。 「ヘヘヘヘヘヘヘエヘヘヘ、奥方様。気持ちが良くなるのはこれからですよ」 猪市はそのようなことを嘯くと佐和の体に覆いかぶさり、両手で佐和の左右の乳房を揉み解しつつ、交互に左右の乳房の乳頭を口に含んでは転がし始めるのである。 「アアアアイヤアアアアアアアアアアンン」 「もうううううううううダメエエエエエエエエエエエエ、お願いいいいいいいいいいいい」 佐和は猪市に左右の乳房に手と口でネットリと執拗な愛撫を受け続けたので、仰向けに寝かされた布団の上でそれこそのた打ち回る用に身悶えるのである。 「ほれほれ、奥方様、いや佐和殿、フフフフフフあなた様のお乳の頭はこれ、こんなに固くなっておりますぞ」 猪市はいかにも嫌らしそうな笑みを浮かべながら佐和の表情を覗き込んだが佐和は身悶えるばかりである。 それから猪市は依然として佐和の左右の乳房を揉みあげつつ、口を再び顔の方に移してから佐和の左右の耳たぶを軽く噛み、そして耳の穴の中に舌を差し入れるのである。その瞬間、佐和はビックとしたように更に大きく仰け反るのであった。 それからまたしばらくの間、猪市は手指と口唇でかなりしつこく佐和の上半身に愛撫を続けたのである。 「アアアアアアアアウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ」 「アアアアヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」 「ウウウウウウウウイイイイイイイヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」 その間、佐和はそれこそ息も絶え絶えになって身を仰け反らして身悶えていたのは言うまでもない。 それからやがて、猪市の見えない視線は佐和の下半身に移っていった。猪市は佐和の腰巻の紐に手をかけながら「ヘヘヘヘヘヘヘヘ、それではこれから、佐和殿、あなたの股間のお宝をお慰め致すことにしますかな」と猪市は佐和の顔を覗き込みながらそう嘯くが佐和はただただ荒い息をついているのみである。 それから猪市はおもむろに佐和の腰巻の紐を解くと佐和の下半身が露になり、猪市は早速、己の手指を佐和の股間の秘部に差し入れるのである。 「ウウウウ」 それまで息もたえだえになっていた佐和はその瞬間にそのような声を漏らしたが猪市は差し入れた手指を抜きさすとその感触を確かめながら言った。 「フフフフフフフフフ、奥方様、今日もこんなにもうビショビショに濡れておりますよ」 その猪市の嘲りの言葉に佐和はさっと顔を朱に染めてそむけながら次のように小声で言うのである。 「ああああああ、そそんなことをいいい言わないでえええええ」 「フフフフフフフフフ、そんなに恥ずかしがることはありません。前にも言いましたようにいくらお武家の奥様と気取って見せても所詮はあなた様もおなごの一人に過ぎません。つまるところ、町人、百章のおなごとほとんど変わることはありはしません」 猪市は佐和の股間の秘部を手指で弄りながらそのようなことを言い、更に言葉を続けるのである。 「ですから、奥方様も再三、申し上げている様に全てはわたくしに委ねてご気分のおもむくままにされれば良い。フフフフフそれとも 、御武家、それも御大身の御旗本の奥方様としての矜持が許しませんかな」 猪市はそのようなことをほざきながら佐和の股間の女の源泉に差し入れていた手指をやがてゆっくりと抜き差し始めるのである。 「ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウアアアアアアアウウウウウウウウウウウウウ」 佐和はくぐもった喘ぎ声を出しつつまた布団の上で悶え始めるのである。 それから猪市は当然の様に頭の方に置いてあった枕を手探りで掴むと、依然として己の右手を佐和の股間の秘所に抜き差ししながら、同時に佐和の腰部を抱え起こすと枕を佐和の腰の下に置いたのである。 「ウウウウウウウウウ、な何をするうううう」 股間を手指に愛撫されて喘ぎながらも猪市の異様な行いに佐和はさすがに不安そうである。何しろ、佐和の腰部はやや上向きに突き出した形になったからである。 「フフフフフフフ、お楽しみはこれからですよ。ま前の方だけを慰めても不公平だと思いましてね」 猪市はいかにも告白そうな笑みを浮かべながら呟くと空いている己の左手で浮き上がって曝け出されている佐和の臀部を弄るのである。 「あああああ、いい猪市殿、何を、何をするのです」 その佐和の言葉を無視して猪市はやがて佐和の臀部の割れ目に手指を差し入れるのである。 その瞬間、佐和が一段と身を仰け反らして呻き声を上げたのは言うまでもないのである。 「ヘヘヘヘエッヘヘヘ、前回の療治の最後に施させていただいたいわゆる二点責めを本日は本格的にやろうと思いましてね」 猪市はそのようなことを嘯きながら佐和の股間の秘部と臀部の割れ目と言う前後の二箇所の女の源泉を己の手指で弄り始めるのである。そして同時に手指をそれぞれ上下に動かしてゆくのである。 「アアアアアアイヤアアアアアアン」 「ウウウウウウヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン」 「アアアイヤアアアアアアアアアン」 佐和はただでさえ敏感な部分を同時に男の手指で抜き差しさせられたのでもはや羞恥心をかなぐり捨てて大きく呻き声を上げたのである。その時である。 「あのおお、奥方様、おとくですがどうされました」 佐和が居る部屋を隔てている襖の向こう側から酒井家の女中頭であるおとくのいぶかしげな声がかかったのである。 その瞬間、佐和ははっとした様になり、その表情は凍り付いていた。佐和は思わずその時に己の下半身にまとわりついている猪市の方に顔を向けたものの、猪市はただただニヤニヤしているだけであった。やがて佐和は意を決した様に落ち着いた声で襖の向こう側に声をかけたのである。 「おとくですか。どうしました」 「あああ奥方様ですか。何か大きなお声が聞こえてまいりましたので何かが起こったのかとおもいまして」 「そうですか、でも心配することは何も起こっていません。それよりも前にも申した様にここには私が呼ぶまでは誰も来てはなりませんよ」 「あああ、はい」 「判ったのであれば下がりなさい」 その静かであるがキッパリとした佐和の言葉に納得したのかおとくはそのまま何も言わずにその場を去ったのである。 おとくが去ると佐和はホットしたようにフウウと息を抜いたが、それを聞いていた猪市はさもおかしそうに皮肉な笑みを口元ににじませながら言った。 「フフフフフフフフフフフ、奥方様もだいぶ芝居が上手くおなりになりましたな。ヘヘヘヘヘヘヘ、あの女中、この部屋の有様を見たら腰を抜かしますな」 そのような猪市の嘲りの言葉を佐和は唇を噛んで聞いていたが何も言いはしなかった。 「しかし、とんだところに邪魔が入ってだいぶ興が削がれましたな」 猪市はそのようなことを渋面を作ってボヤイテイタガやがて笑顔になって佐和の頭の方に顔を近づけて耳元にこう囁くのである。 「フフフフフフフフフ、奥方様、もう本日もだいぶ時間が経ちましたので、いよいよ、奥方様を極楽気分にして差し上げましょうかね」 そのようなことを不気味な笑みを浮かべながら嘯く猪市に佐和は何かしら怖さを感じて顔を引きつらせながら問わざるおえないのである。 「いい猪市殿、こう勾当殿、そなたまだこれ以上、わらわに恥をかかせると言うのか、ままさかそなた・・・・・・」 佐和はやや顔面蒼白になりながらもう後の言葉を飲み込んだ。その佐和の様子を察した猪市はいかにも酷薄そうな笑みを口元に漂わせながら口を開いた。 「フフフフフフフフ、それはわたくしが奥方様、いや佐和殿の大事な操を汚すのではないかとのご懸念ですかな」 「そそれはそのおお」 佐和はそう言ったきり押し黙った。これまで散々にこの猪市から辱めを受けたが、これで無理やりにでもこの男に貞操まで穢されたのではもはや佐和はそれこそまともに夫・兵庫に顔を合わすこともできないのである」 そのようなことを考えて苦悶する佐和の姿を見えない目で眺めながらも猪市はさも楽しそうに薄笑いを浮かべながら次のようなことを言った。 「フフフフフフ、佐和殿、あなた様の大事な貞操をいただく、それも一興ですが、まあさすがに奥方様もまだそれだけの心の準備もないでしょうし、へたにそんな無理強いして変なことをされても面倒ですからな。フフフフフフわたくしの股間の一物でここをお慰めするのは今日のところ止めにしましょう」 猪市は己の手指で佐和の股間の秘部を弄りながらそのようなことを呟いたのちに佐和の股間から手を離すと今度は例のはさみ箱の方に近づくとその中からあるものを取り出すのである。 猪市ははさみ箱の中からある黒っぽい人形のような形をしたものを取り出すとそれを手に取ると薄笑いを浮かべながら沢にそれを見せ付ける様にして囁くのである。 「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ、奥方様、いや佐和殿、これが何かわかりますかな」 佐和はそういわれてそっと盗み見たがその異様な形に思わず目をそらすのである。 「フフフフフ、これはですね。張り型と申しましてな。いわゆる男のあれを模したものでして」 そのような猪市の話を聞いてやや声を上ずらせながら「ままさか、ここれでわらわの」と小さい声で言うのである。 「作用、これを奥方様の ア ソ コ に差し入れて抜き差しするのですよ。まああ他の男のアレをそのまま刺し貫くのではありませんので、ヘヘヘヘヘ、奥方様の貞操を汚す恐れはありませんよ」 猪市はそのようなことをほざきながらその張り型を手に取りながら佐和の下半身に近づいて行くのである。 そして改めて佐和の腰部を押さえると手にした張り型を佐和の股間の女の秘所にゆっくりと押し当ててゆくのであった。 。 ズボオと佐和の股間の秘部に張り型を差し入れると早速抜き差し始めるのである。 「アアアアアアアアアアアアアアヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」 その瞬間に佐和が更に布団の上で身を仰け反らして呻き声をあげたのは言うまでもない
2017/08/19 05:52:39(JJRnXa44)
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