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沙紀
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:沙紀
投稿者: (無名)
「スレンダー美人だよね~」
「何言ってんですか課長!」
そう言うとはにかんだ笑顔で書類を受け取り、沙紀は自席に戻りパソコンに向かった。今年36歳になる沙紀は、下の子が小学校に上がるのを機にパートで働こうとハローワークに行き、我が社の募集案内を見つけ面接に来たのは去年の3月のことである。
人事課長の私は直接面接をするわけではないが、誰にでもできるような仕事だから顔で選ぶんだぞと、担当者に大きな釘を刺しておいた。後日採用を決定するための決裁が上がってきて、採用予定者の履歴書の写真を見ながら、担当者の仕事ぶりに満足して即決で決裁欄に印を押したのだった。

「本日からお世話になります。よろしくお願いいたします。」と笑顔の沙紀が私の前に立った日から、私の部下としての仕事が始まった。仕事と言っても書類整理やPC入力が主で、単調な作業が続き不満そうな顔を見せたことがあったが、人事関係は秘匿性が高く他言無用な重要な業務をしていることを説明すると、それからは毎日笑顔で机に向かっていた。
私もPCに向かって業務をこなし、たまに画面から目を外すと沙紀と目線が合うことがあった。そんな沙紀に何かと用事を見つけては、お願いするときに自席に呼んで少しの会話を楽しんでいた。

半年が経った頃コーヒーを淹れに給湯室に行くと、沙紀が部長の来客に入れたお茶の茶碗を洗っていた。
「いつも小間使いみたいな事までやってくれてありがとう。」
「とんでもないです。お給料いただいてるんですから。」
 「前にも言ったけど沙紀さんってスレンダー美人だよね~」
「課長そうやって女性を口説いてるんでしょ!?」
 沙紀は笑いながら茶碗を拭いて机に戻ろうとした。
 「今度食事に行かないか!?」
 少し間を置いて「いいですけど子供だけで留守番させられないので、主人が仕事から早く帰ってこられる日を聞いてみます。」と迷いながら言っているのが分かった。
 普段から残業が多い旦那らしく、子供たちとだけで夕飯を済ませることが多いと聞いていたため、体裁よく断られたかなと感じていた。

 10日ほど経った昼休み、昼食に外に出掛けようとしている私を追いかけてきた沙紀から、次週の水曜日なら都合がつきますと電話番号と一緒に書かれたメモを渡された。
午後の仕事を終え、部長と軽く飲んでから自宅と言っても単身赴任のアパートに帰り、渡されたメモを見ながらスマホに沙紀の携帯番号を登録した。
LINEの自動検索で友達設定がされたので、沙紀に待ち合わせ場所と時間を送ってみると、30分ほどして楽しみにしていますとの返事が届いた。

 当日は仕事を終えて職場から2駅離れた駅前の改札前で待ち合わせ、個室を予約しておいた日本料理店に連れて行った。
 個室は庭が見られる窓だけがあり、隣り合わせの席に座り引き戸を閉めると二人だけの空間となる造りで、ゆっくりと酒と会話を楽しむことができた。話題は子供ことが大半だったが、子育てに一生懸命な沙紀の日常やママ友との付き合い、息子のサッカークラブのことなど興味深く聞かせてもらった。
 22時近くになったのでそろそろ帰ろうかと立ち上がり、沙紀の腰に手を回して引き寄せ唇を奪った。舌を差し込むと沙紀の器用な舌が絡んできて、そのまま数分間沙紀の動きを味わっていた。
 なんてキスが上手なんだろう。そう思いながら唇を離して沙紀の目を見つめると「課長とはこうなる予感がしていました。初めて会った時から…」と囁き、お酒で赤みを帯びていた頬を一層赤くした。
「今日は帰りますね。また、誘ってください。」初っ端からホテルは無いか…ちょっと残念な気持ちで電車に乗り2駅を戻りそれぞれ帰途についた。

 
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2017/07/04 15:12:34(A8AaO7j4)
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