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看護師 陽子2
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:看護師 陽子2
投稿者: 春風
診察室。
午前の診察で使った器具を煮沸消毒する。
【どうしたんだろう私。今日の私はどうかしてるわ・・・こんな事じゃ午後の診察が心肺だわ。しっかりしなくちゃ】
うわのそらで消毒した器具を持ち上げると指先に強い刺激が走った。
ガシャンという大きな音と陽子の「熱っ」という声が診察室に響いた。
「どうしたんだね中井さん、あっ!怪我でもしたのか!どれ、見せてみなさい」
先生は陽子の右手の人差し指を見ると「火傷してしまったね。まずは水で冷そう」と陽子を流しの前に立たせると流水で指を冷やし、その間に薬品棚から軟膏を取りだし、赤く腫れた指先に塗り始めた。
「先生、大丈夫です、自分で塗りますから」遠慮がちに言う陽子に「中井さんは利き手、右だろう?絆創膏だって貼りにくいじゃないか」と優しく手を包み込み軟膏を指先に塗りこんだ。
右手を包み込む先生の手の温もりがしばらく男と触れあっていないことを陽子に思い出させた。
「さっ、これで絆創膏を貼ればいいかな。包帯は大袈裟だからいらないね」
「そうですね、これで充分です。ありがとうございます」
陽子は落とした器具を拾い集め、もう一度消毒器にセットした。
部屋に先生が戻り一人になった陽子は絆創膏の貼られた右手をもう片方の手でさすり、温もりを思い出そうとしていた。
【そういえば夫と手を繋いだのはいつだったかしら・・・もしかしたらもうそんな日は来ないのかも】
そんな事を考える陽子の中に小さな波紋が立った。
【誰か・・・私を見て・・・女として私を見て】

午後の診察が始まり待合室に何人か患者さんが待っていた。
慢性疾患の高齢者が多いこの診療所で比較的若い患者、田口が陽子に声をかけた。
「ねぇねぇ、中井さん、なんか今日、雰囲気違うね?あっ、髪型変えた?カーディガン着てないからか!なんかいつもと違うね!なんかこう・・・色気があるって言うか・・・先生に頼んでバイアグラ出してもらおうかな!」
いやらしくニヤニヤ笑う田口に陽子が答えた。
「田口さん、バイアグラは高血圧の方は飲めないんですよ、まずは血圧を下げないとね」
いつも通りの笑顔で答えると「おっ!じゃあ血圧が下がれば俺にもチャンスがあるってわけだな!よし!まずは食事と運動からだ。頑張って血圧下げるぞ!薬で下がったってのは無しだよね・・・ね?」
食い下がる田口の耳元に陽子は「頑張ってね」と一言つぶやいた。
顔を紅潮させる田口をよそ目に【これじゃ余計に血圧上がっちゃうわ・・・それにしても今までも私は男の人から女として見られてたのかも。気付かないふりをして自分で壁を作ってたのかしら。その壁を低くしたら・・・いや、いっそうのこと壊してしまったら・・・】

夕方、最後の患者さんが帰り、しばらくして受付のパートさんが「レジも閉めてパソコンも落としたので今日は上がりますね」と声をかけてきた。
引き上げていくパートさんの足音を聞きながら診察室に入る。
「先生、明日もお昼ご飯のおかず、持ってきますね」
「いや~それは悪いよ、気を使わないでくれないか」
「いえいえ、少し多目に作ればいいだけですから。それともお口に合いませんでした?」
先生は大袈裟に顔の前で手を振り「いや~そんなことはない。とても美味しかったよ。それじゃあ特別に手当でも出さないとね」
「じゃあ手当がたくさん貰えるように頑張ります」
冗談ぽく答え「じゃあ今日は上がりますね」右手の人差し指の絆創膏を顔の前に出し「今日はありがとうございました。だいぶ痛み引きました」そう言うと診察室を後にし、更衣室に向かった。

ロッカーの扉を開け、内側の小さな鏡で自分の顔を見てみる。
いつも後ろに束ねている髪を午後は少し上に上げてみた。
「田口さんは気づいたのかな?先生もきっと気づいてるわね」
うなじが見える高さで束ねた髪をほどくとナース服の背中のファスナーを下ろした。
パサッと音を立ててナース服が足下に落ちる。
水色の下着と白いストッキング。
子供を産んでいない美しいスタイルの陽子がそこにいた。
Fカップの胸は水色のブラジャーに包み込まれ、括れたウエストから丸みを帯びたヒップは白いストッキングに包まれている。
鏡に映る自分の上半身を軽くひねり、斜めの角度になる。
胸の谷間と大きさが強調されるこの姿勢が陽子のお気に入りだった。
【同級生は子供を産んで体のラインも崩れてきてるけど私はまだまだ大丈夫ね】
そんな事を考えながらストッキングのゴムに手をかけた。
【今日はストッキングを脱いで帰ろう】
ヒップに手を滑らせるとストッキングを脱ぎ、バックにしまった。
いつもなら着るキャミソールを着けずブラウスを羽織る。
ナマ足でスカートを履く。
いつもならあり得ない位『女』を全面に出した格好だ。
ブラウスからはうっすらとブラが透けているはずだ。
ストッキングを履かないスカートのヒップはパンティーラインがクッキリと出ているに違いない。
【今日はこれで帰ろう。夫の帰りも遅いし。私にどれだけ『女としての価値』があるのか知ってみたい】
更衣室を出て診療所の出口に向かうと先生が立っていた。
「おぉ中井さん、まだいたのかね、おや、今日はいつもと雰囲気が違うんだね。ご主人とデートかい?」
上から下まで陽子の姿を眺めるとそう言った。
「そうですか?いつもと変わりないですけど。夫とはもうずーっとデートなんてしてないですよ」
陽子は頬を少し膨らませると笑って答えた。
「ご主人とはもったいない事をしてるねぇ、こんなに綺麗な人が側にいるのにねぇ」
すこしいやらしい雰囲気で体を舐め回すように言う。
「明日のお昼のおかず、一品増やしましょうか?」
笑って先生をかわすとドアを開けた。
「お疲れさまでした」
「お疲れさん、まっすぐ帰るんだよ」
いつもと少し違う雰囲気を先生は感じ陽子の後ろ姿に声をかけた。

【夫の帰りは午前様か・・・少なくとも起きてる間には戻らないわよね】
駅ビルに向かう陽子の足取りはいつもより軽かった。




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2017/03/02 23:50:57(1KQLtFO5)
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