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先輩の奥さん。
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:先輩の奥さん。
投稿者: トール
先輩と言っても会社の先輩ではなく、仕事の仲間。岡本さん58歳、僕が23歳。仕事だけではなく、遊びも教えてくれて、まあ人生の先輩と言うことです。

その岡本さんが亡くなりました。電話が掛かって来た時は耳を疑いました。2日前に、本人と電話で話していたからです。
最近、少し体調は崩していましたが、まだまだ元気でした。そんな岡本さん…朝、奥さんが起こしに行ったら、冷たくなっていたそうです。

葬儀も終わり、一ヶ月くらい経った頃、僕は岡本さんの自宅に向かっていました。彼に借りていた25万円を、奥さんに返しに行くためです。
『このまま返さずにいようか?』と何度か思いましたが、僕の良心が許さなかったのです。それほど、彼にはお世話になりっぱなしでした。

久しぶりに会った奥さんの志津子さん、思いのほか元気で、少し安心します。仏壇の前に通されると、僕は線香を上げ、そこにお金の入った封筒を置きました。
奥さんには中身は告げませんでした。いつか、彼女自身が開けることでしょう。それでいいと思ったのです。

『少し、落ち着きました?』と聞くと、『うん。だいぶん。』と答えが返って来ました。それから、先輩の思い出話を語り合い、僕は家を後にしました。
『もう、この家に来ることはないだろう。』と、そう心に思いながらでした。ところが僅か1カ月後、事態は急変します。

それは奥さんからの電話からでした。『あの~、仏壇にあげてくれた封筒のお金、なんのお金ですか?』と掛かって来たのでした。
『ああ、岡本さんに借りてたお金です。黙って置いて帰ってスイマセン。』と謝ります。そして、電話は切れました。
更に1年が過ぎた頃、再び奥さんからの電話がありました。『相談したいことがある。』と言う内容で、1年ぶりに先輩の家に向かいました。

久しぶりに会った奥さんの変化に驚きました。かなり痩せてしまっていて、雰囲気が変わっていたのです。
奥に通されると、どこか家の中の雰囲気も違いました。一通りの物はあるのに、どこか暗く感じたのです。
その予想は当たっていました。奥さんが出してきたのは、先輩の使っていた電動工具でした。『これ、5万くらいになるかなあ?』と聞いてきたのです。
新品で買っても、そのくらいの物です。『無理です。1万でも売れんと思いますよ。』と答えました。
しかし、『なら、これは?』『これも?』と次々と工具を出してくる彼女。明らかに、おかしかった。

『借金…あるんですか?』と聞くと、少し笑みを浮かべながら、『そうなのよ。』と答える彼女。その微笑みが、少し恐かったです。
乗りかかった船とでも言いますか、僕は頭の中で銀行に預けてある貯金額を思い浮かべていました。『いくらあるんですか?』と奥さんに聞いてみました。
『400万くらい。』と返され、半分しかないことに気づきます。しかし、僕の返事を期待している奥さんの顔が恐かった。
『助けて。お願い。助けろ。なんとかして。』と無言で言っていたのです。
その日の夕方、僕の貯金200万円は解約され、彼女の手に渡りました。
『ありがとー。本当にありがとう。必ず返すから。』と、返却などされるはずもないことなど分かっているのに。それでも、彼女の笑顔が嬉しかった。

その日から、夜8時になると必ず彼女から電話が掛かって来ました。『私は逃げも隠れもしません。』という意思表示だと思っていました。
しかし、それは違ったようでした。僕を逃がさないための物。『私とお前は運命共同体みたいなもの。』となっていったのです。

『2日くらい、何も食べてないの。』、その電話に少し驚きました。まさか、そこまで酷い生活をしているとは思ってなかったのです。
慌てて、ほか弁を買って彼女の家に向かいました。半信半疑でした。デマカセじゃないかとさえ思っていました。
ところが、『貰っていい?』と聞き、ほか弁にがっつく彼女を見て、本当なのだと実感してしまいます。
この時、『僕はとんでもない人に捕まってしまった。』と後悔するのでした。


2016/12/20 03:42:24(hTy/aE/T)
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