義母と同居している。彼女は還暦。だが非常に魅力的な女性だ。熟女好きには
たまらない容姿だ。スレンダーで、出るところは出ている。顔もチャーミング
だ。そんな義母は独身だ。旦那とは若い頃に死別している。彼女は若い頃から
その歳までの性欲をどのように処理してきたのだろう。などと、余計なことを
つい考えてしまう。ここ数年同居しているが、男の影は見えない。そんな彼女
の趣味は温泉旅行。気の合う女友達と月に一度くらいのペースで温泉へ出かけ
る。つい先日も、出かける前日に「またいつものメンバーで温泉に行ってくる
わ。明日から何日か留守にするけどよろしくね。」と言い残し、翌朝私が起き
たときにはすでに出かけた後だった。
さて、そこで事件が起きた。群馬の温泉地の警察から連絡が入ったのだ。母が
入院した。そして逮捕されたと。とるものもとりあえず、妻と駆けつけると警
察から事情を聞いた。私たちは言葉を失った。義母は女友達ではなく、どこの
馬の骨とも知れぬ男とその温泉地を訪れていたのだ。しかも、薬物を使って体
調を崩し、救急車で運ばれたとのこと。尿検査で薬物が検出されたので、義母
は逮捕された。救急車を呼んだ後、行方をくらませた男もすぐに逮捕されたと
のこと。義母はとりあえず、一命は取り留めた。それが何よりだった。意識が
戻った義母だったが、私には遭わせる顔がないだろうと思い、妻のみが面会し
た。私は、義母が泊まっていたという宿屋へ行き、支払いと部屋の片付けを済
ませた。宿の部屋は警察が調べたときに、様々な物品を押収したそうで、義母
やその相手の男の着替えなどしか残されていなかった。それらの荷物を無造作
に手早く紙袋に詰め込んでいたのだが、ふっと手が止まった。自分の目の前に
落ちているのは、義母の下着だった。それは、とてもきらびやかで、高級そう
なものだった。光沢のあるシルバーの生地にレースがあしらってあり、一部が
透けていた。そして、紫と真紅の刺繍糸でバラと蝶の精巧な刺繍が施されて
あった。義母の下着姿を見たことはないが、家に干してある洗濯物は度々目に
したことがある。しかし、このような下着が干してあるのを見たことはなかっ
た。義母も女だったということだろう。男との逢い引きに勝負下着で挑んでい
たとうわけだ。後片付けをしながら、そんなとりとめもないことを考えている
と、突然に今自分のいる宿の部屋がたいそう淫靡な空間に感じられてきた。こ
こは、自分も憧れるあの義母が、自分の知らないヤクザな男と泊りがけで性交
していた場所なのだ。やるせなさを感じると同時に、何故か自分の男の象徴は
急に力を得て、ムクムクと天を仰ぎ始めた。その顔も見たことのない、義母を
たぶらかした男への嫉妬心が、猛烈に沸き起こってきた。股間の怒張で動きづ
らいと感じたのもつかの間、いつまでもぼうっとしているわけにもいかず片付
けを続けた。男のものと思われるものも紙袋へ詰めたが、持ち帰るわけにもい
かず、宿のフロントへ預けた。それらの処分の仕方は警察と相談してくれと言
い残して、宿をでた。
その後、裁判だのなんだのと大変な騒ぎであった。が、執行猶予が付き、また
義母と同居する生活が始まった。薬物についても、常習性はなかったとのこ
と。義母は、男との腐れ縁が切れて、逆に清々したような顔をして、しおらし
く、つつましく生活している。
さらに後日談。警察に押収されたデジカメとビデオカメラが還付された。もし
やと期待していたのだが、その通りだった。なかには、男と義母のハメ撮りの
様子が大量に記録、保存されていた。公序良俗に反するデータだったので、消
去されていてもやむなしと考えていたのだが、非常に幸運だった。その画面の
中で、義母は薬物の影響からか乱れに乱れていた。普段からは想像もできない
ようなはしたない言葉を大声で叫び、男の上にまたがって猛獣のように腰を
振っていた。熟年、いや老年のセックスの凄まじさを目の当たりにした。義母
は私と長らく同居しているが、普段はセックスのセの字も考えていないような
顔をして生活していた。しかし、何歳になっても実は大変な性欲を秘めている
のを実感した。今では、私のコンピュータに取り込まれ、完全保存されてい
る。普段何食わぬ顔をしている義母のあられもない姿は、自分を慰めるネタと
しては最高だ。義母は私がデータを持っていることを知らない。これをネタ
に、いつか義母にお手合わせ願いたいと思っている。

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