役員会の会合で知り合った奥さんは、もう長いこと交際をつづけている。
当然ながら大人の関係にまで発展して、最高の関係になっていた。その奥さん
は、久子と云って優しい人柄はどうやら育ちのせいだろう。人の陰口、悪口は
云った事がない。その人の良い所以外は云った事がないくらいの普段から穏や
かな人である。

　その久子が、当時子どもの通う学校で役員をしている仲間に誰でも知ってい
る某航空会社の社長に最近就任したとの話をした。パイロットの時代には政治
家に信頼があり、外遊の折にはご指名がかかり記帳を務めた話しをよく聞かさ
れていた。

　携帯に電話が入り出てみるとその久子からだった。「もしもし久子です、い
つもお世話になります。・・実は今彩の家にお邪魔しているの!お友達が4人位
なんでけど、貴方の話が出て、じゃあ呼んでみようと云うことになったのよ!
これますか?」と一気に喋った。
　この彩というのが、現在某航空会社の社長婦人である。

　仕事の最中だが、ちょっと興味があったので「じゃあ今行きます」と云って
電話を切った。私の所からは車で10分ていどの所で小高い丘の上で、遠くに海
の見える所にマンションが立ち並びその中の一室が彼女の住まいだ。
もうひとつの住まいは、眼下に港が背見える高級住宅街に居を構えている。

　今日はマンションに集まっていると云うので、顔を出すことにした。道中ど
んな奥さん方なのだろうと気を揉んだが、いざ逢ってみると気さくな感じの良
い奥さんばかりであった。直ぐに打ち解けて奥さん方の会話の中に入り込んで
行けた。

　その中には、専業主婦が4人、スナックを経営しているママが一人、とこの
連中の会話は、ごく普通会話である。スナックのママは、主人が特許とって仕
事に追われ、奥さんの面倒を見きれてなく、暇つぶしにスナックを持たせてい
るとの事。社長婦人は、元ス千ュワーデスをしていた。
　さすがに顔は可愛いし、プロポーションも抜群である。何気ないしぐさが悩
ましくさえ思う。

　ひとまずは、お互いの自己紹介を兼ねるような話に華が咲いた。これでお互
いの関係がわかり気を許せるような感じになった。
　私は、仕事中なのでこの辺でかえることにした。帰り際まて来てよ、今度来
る時は会社の休みのときに来てくれない。と積極的だが、悪い気はしなかっ
た。

　それから数日して彩から電話があった。私は仕事中で作業衣(自動車整備士
の来ているつなぎ服)を着たままうかがう事にした。
　パソコンがセットアップできないと云って私の前に持って来た。直ぐに繋い
で完了すると、コーヒーを淹れてくれた。

　コーヒーを飲んでいるうちに、彩:「そのつなぎ服、いつか私も来てみたい
とおもっていたんだ、チョット着てもいい?」と云うので「あぁいいよ」と云
ったが沈黙してしまった。催促されるように「今きてみたいなぁ」と云う。
「良いよ!」と云ってそのつなぎ服を脱いだ。

　つなぎ服の下はショートパンツ一丁だ。彩はそのままつなき服を着るとはし
ゃいで悦んで見せた。ひとまず落ち着いたころ、彩:「あなた!セクシー」と云
った。「もういいだろ!」と云ってつなぎ服を彩から取って私の身にまとっ
た。「もうそろそろ帰るね、」と云って帰ろうとしたら、「ねぇ!もう帰る
の?」と云って帰って欲しくないように感じる。

　玄関口で靴を履こうとするとそこまで見送りに着ていた彩の体にちょっと触
れてしまうとビクッとした。何やら怪しげな雰囲気である。振り向くと目がし
らほんのり涙を浮かべている。その仕草がたまらなく思わずそっと、その抜群
なプロポーションの軆を抱きしめた。

　そっと抱きしめただけでも、胸の隆起が伝わってくる。首筋に口唇を押し当
てると彩:「久子に悪い!」と云って拒もうとするのだが更に力強く抱きしめて
来るのである。久子とは彩達に紹介した奥さんである。その紹介をしてくれた
奥さんに申し訳ないと云うのである。

　心情的には彩の親友久子が連れて来た男とこのな関係になること自体悪いと
思うのであった。私も久子とは何度も関係持つ間である。今、その久子の友人
とこんな事になりつつある快感も複雑に入り乱れて交叉し欲情していくのを覚
える。

　つづく

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