＊ 久しぶりに東京出張の用務がありました。

今年の2.18(木)～19(金)の1泊2日で、国土交通省
への都市整備計画に関するヒアリングでした。

18日の朝に家を出発し、JAL502便9：15新千歳
空港発、10：50羽田空港着で東京に入り、13：
30から15：30まで約2時間に渡り、省の担当者
に来年度の市の整備計画を説明し、赤坂のホテ
ルに宿泊をしました。

予定では、翌日も別の課の担当者に別の案件の
説明を午後から行なう事となっていたため、航
空便は、17：30羽田空港発、19：05新千歳空港
着で札幌に戻る予定でした。

そうして、私が18日の夜、食事を済ませホテル
で寛いで居ると、省の担当者から連絡があり、
明日、緊急の用務が入ったので、明日の説明は
キャンセルし、別の機会に変更して貰えない
か、とのことでした。

省の官僚に楯突く訳にはいきません、私は承諾
し、翌日は予定の便を変更し、夕方の便から、
JAL521便羽田発11：15、新千歳12：50着に変
更し、札幌に戻ったのです。

便は、ほぼ予定通りに到着し、空港ロビーに出
たのが13：10、私は念のため職場に連絡を入れ
たのですが、特に何も変わった事もなく、金曜
日の午後ということもあり直帰して構わないと
の事でした。

久しぶりの東京出張という事と、昨日の官僚へ
の説明で、多少疲れてもいたので、妻には夜の8
時頃に帰ると伝えていたのですが、予定を変更
し真っ直ぐに家に帰る事にしたのです。

空港から札幌行きのエアポートライナー、地下
鉄と乗り換え、自宅に着いたのが2時ちょうど頃
でした。

……玄関のチャイムを鳴らしました…1度…2
度…3度…この日、確か妻は家に居る予定だった
のですが、何度チャイムを鳴らしても妻は出て
来ませんでした…

私は痺れを切らし、自分の鍵で玄関に入る
と……

見なれない男物の濃い茶色の靴が一足あったの
です……

…？…どこかで見た事のあるような感じの靴
だったのですが、この時咄嗟には分かりません
でした。

家に上がり、1階のリビングを覗きましたが、妻
の姿は見当たりません……

……すると、2階の方から、何やら物音が聞こえ
てきたのです…


私は、静かに階段を上がり、音の聞こえる「寝
室」に耳を当てたのでした……

「…ハァァァ…アア…イイ…凄く気持ちいいわ～
……」

……！ 妻の喘ぎ声だったのです！……

「…奥さん、僕もとっても気持ちいいです
よ…」

……？ どこかで聞いた事のある声でした……

「…ねぇ、田中さん、逝かせてぇ、ハァァァ…
アァァ…田中さんも一緒に逝ってぇ…アァァ
…」

「…奥さん、逝くよ、逝くよ…ウゥゥ…ウゥゥ
…」

……⁈ 田中…？ 妻の相手は、私の部下の田中
だったのです……

1月8日の我が家での新年会に訪れ、妻と「あの
一件」のあった田中だったのです……


(続く……)

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